訂正有価証券報告書-第80期(平成27年4月1日-平成28年3月31日)

【提出】
2017/05/12 13:56
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業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度における我が国経済は、政府の経済政策、日銀の金融政策を背景とする企業業績の上振れ期待や、雇用情勢の回復もあり、概ね緩やかな回復基調で推移しました。一方、円安による物価上昇などにより個人消費は回復には至っておらず、製造業を中心に中国経済減速の影響もあり、全体としては力強さに欠ける展開となりました。
このようななか当社グループにおいては、国内販売は、自動車産業向けで底堅さがうかがえたものの、中国経済減速等の影響から、全体としては想定を下回ることとなりました。また、東南アジア地区は域内全体で景気減速が広がり、各拠点で受注が伸び悩みました。
このような結果、当連結会計年度の当社グループの売上高は41,041百万円(前期比6.9%減)、経常利益は275百万円(前期比14.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は147百万円(前期比32.3%減)となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
① 日本
日本は、国内景気の緩やかな回復により秋口からは持ち直し傾向となりましたが、中国経済の減速や個人消費の回復の遅れ等を背景に厳しさの残る展開となりました。
部門別の概況として樹脂コンパウンド部門は、自動車産業向けエンジニアリングプラスチック、建材産業向けの一部が比較的底堅く推移致しましたが、中国経済減速の影響を払拭するまでには至らず、厳しさの残る結果となりました。
樹脂用着色剤部門は、国内需要が伸び悩むなか、一部の自動車産業向けやトイレタリー関連が比較的堅調に推移し、家電産業向けフィルムも回復傾向となりましたが、上期の想定外の落込みを取り戻すまでには至らない結果となりました。
加工カラー部門は、一部の自動車産業向け、建材産業向けおよび液体分散体は比較的堅調に推移しましたが、想定までには至りませんでした。
この結果、当連結会計年度の売上高は、23,814百万円(前期比1.3%減)となりましたが、営業利益としては117百万円(前期営業損失991千円)となりました。
② 東南アジア
東南アジアは、中国経済減速の影響等で域内全体に景気減速が広がり、各拠点で受注が伸び悩みました。当連結会計年度の売上高は16,200百万円(前期比13.1%減)、営業利益は179百万円(前期比26.2%減)となりました。
③ その他
その他は、中国経済減速の影響から日系自動車関連の受注が伸び悩み、当連結会計年度の売上高が1,026百万円(前期比22.4%減)、営業損失は10百万円(前期営業利益346千円)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ335百万円減少し、1,746百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において営業活動による資金の収入は前期と比べ804百万円減少し、343百万円となりました。これは、売上債権の増減及び未払消費税等の減少などによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において投資活動による資金の支出は前期と比べ967百万円減少し、321百万円となりました。これは前期は関係会社株式の取得による支出が868百万円発生したことなどによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において財務活動による資金の減少は178百万円となりました。前期は24百万円の増加でした。