有価証券報告書-第116期(平成25年4月1日-平成25年12月31日)

【提出】
2014/03/31 9:21
【資料】
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【項目】
134項目

業績等の概要

(1)業績
当社及び一部を除く国内子会社は、当連結会計年度より決算期を3月31日から12月31日に変更した。従って、経過期
間となる当連結会計年度の状況に関しては、一部を除き、海外子会社は平成25年1月1日から12月31日までの12ヶ月間について、国内会社は平成25年4月1日から12月31日までの9ヶ月間について各々記載している。なお、前連結会計年度と比較する場合については、当期連結対象期間と同一の期間に調整した数値を前期実績として記載し、調整後の前期実績との対比による増減比を記載している。
(単位:百万円)
セグメント売上高営業利益
前連結会計年度
(調整後)
当連結会計年度増減比
(調整後)
前連結会計年度
(調整後)
当連結会計年度増減比
(調整後)
プリンティングインキ333,937373,594+11.9%14,85518,393+23.8%
ファインケミカル96,529116,866+21.1%10,29411,391+10.7%
ポリマ123,828141,183+14.0%9,8009,241△5.7%
アプリケーション
マテリアルズ
102,610105,174+2.5%3,9936,085+52.4%
その他2,7822,285△17.9%△1,023△1,402赤字増
消去又は全社△34,285△33,455-△3,120△3,527-
計 (含む為替影響)625,401705,647+12.8%34,79940,181+15.5%

注)平成25年4月1日より、中期経営計画「DIC105」の開始に伴い、セグメントを変更している。なお、前連結会計年度
実績については、変更後のセグメントに組み替えたうえ、当連結会計年度の連結対象期間に調整した数値を記載して
いる。
各セグメントの業績は次のとおりである。前期比の( )内の数値は、為替換算の影響を排除した増減比を表して
いる。なお、プリンティングインキセグメントの地域毎の業績にはセグメント内の地域間取引が含まれており、その
合計金額は上記の業績数値と一致しない。
[プリンティングインキ]
・日本 売 上 高: 66,151百万円 前期比 △1.5%
営業利益: 4,882百万円 前期比 △7.6%
グラビアインキは、需要が堅調に推移し、増収となった。オフセットインキ及び新聞インキは、従前からの需要減少
傾向が継続していることから減収となった。以上の結果、全体としては、前期並となった。
営業利益は、上記の売上状況などにより、減益となった。
・米州・欧州 売 上 高: 254,902百万円 前期比 +16.6% (△ 4.4%)
営業利益: 7,249百万円 前期比 +80.6% (+50.3%)
北米・欧州においては、パッケージ用インキが堅調に推移したが、雑誌や新聞の発行部数の減少などにより、出版イ
ンキと新聞インキが落ち込み、減収となった。中南米においては、主力のパッケージ用インキが低調で、前期並にとど
まった。以上の結果、全体としては、現地通貨ベースでは減収となったが、円安の影響により、増収となった。
営業利益は、継続的な合理化や品目構成の改善などが奏功し、大幅な増益となった。
・アジア・オセアニア 売 上 高: 68,169百万円 前期比 +14.5% (△ 2.5%)
営業利益: 6,279百万円 前期比 +14.8% (△ 2.6%)
中国では、グラビアインキが好調に推移したが、景気減速の影響などによりオフセットインキ及び新聞インキが落
ち込み、減収となった。東南アジアでは、全品目が堅調に推移し、増収となった。オセアニアでは、オフセットインキ
が好調だったが、新聞インキが落ち込んだことなどにより、前期並にとどまった。インドでは、景気減速の影響によ
り、主にオフセットインキ、グラビアインキが苦戦を強いられ減収となった。以上の結果、全体としては、現地通貨ベ
ースでは減収となったが、円安の影響により、増収となった。
営業利益は、同様に現地通貨ベースでは減益となったが、円安の影響により増益となった。
[ファインケミカル]
売 上 高: 116,866百万円 前期比 +21.1% ( +6.0%)
営業利益: 11,391百万円 前期比 +10.7% ( +1.2%)
有機顔料は、国内ではインキ用、塗料・プラスチック用や、カラーフィルター用が、欧米では塗料・プラスチック用
や、インキ用が各々好調に推移し、国内外で増収となった。TFT液晶は、新規ユーザーへの出荷が大きく伸びたもの
の、既存ユーザーへの出荷が減少したことなどにより、若干の減収となった。以上の結果、全体としては増収となっ
た。
営業利益は、上記の売上状況などにより、増益となった。
[ポリマ]
売 上 高: 141,183百万円 前期比 +14.0% (+ 7.9%)
営業利益: 9,241百万円 前期比 △ 5.7% (△10.0%)
国内では、塗料用樹脂及びエポキシ樹脂が、主に土木・建築向けで好調に推移し、また、ポリスチレンは拡販が奏功
し、各々増収となった。不飽和ポリエステルは、国内関連会社が10月から連結対象になったことにより増収となった。海外では、主に中国及び東南アジア子会社の健闘などにより、増収となった。以上の結果、全体としても増収となった。
営業利益は、品目構成の悪化などにより、減益となった。
[アプリケーションマテリアルズ]
売 上 高: 105,174百万円 前期比 + 2.5% (△ 3.1%)
営業利益: 6,085百万円 前期比 +52.4% (+39.2%)
機能性光学材料は、需要減少の影響を受けて落ち込んだが、PPSコンパウンドは自動車関連需要が好調に推移した
こと、工業用粘着テープが主にスマートフォン向けに出荷が拡大したこと、インクジェットインキのシェアが拡大した
ことなどから、各々増収となった。以上の結果、円安の影響もあり、全体としては増収となった。
営業利益は、品目構成の改善などにより、増益となった。
(2)キャッシュ・フロー
[営業活動によるキャッシュ・フロー] 33,859百万円(前連結会計年度 41,433百万円)
当連結会計年度は、税金等調整前当期純利益が40,116百万円、減価償却費が25,925百万円となった。一方で、運転資本の増加により8,546百万円の資金を使用し、法人税等に9,847百万円を支払った。以上の結果、営業活動により得られた資金の総額は33,859百万円となった。
[投資活動によるキャッシュ・フロー] △9,828百万円(前連結会計年度 △23,725百万円)
当連結会計年度は、設備投資に27,102百万円を使用した。一方で、資産の売却により14,152百万円の資金を取得した。以上の結果、投資活動に使用した資金の総額は9,828百万円となった。
[財務活動によるキャッシュ・フロー] △32,758百万円(前連結会計年度 △26,616百万円)
当連結会計年度は、有利子負債の返済に25,873百万円の資金を使用し、剰余金の配当として5,496百万円を支払った。以上の結果、財務活動に使用した資金の総額は32,758百万円となった。