有価証券報告書-第72期(平成29年11月1日-平成30年10月31日)

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2019/01/30 9:07
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(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度における世界経済は、米国は堅調さを維持し、欧州、アジア地域を始めとする新興国の景気は減速傾向が見られるものの、全体として緩やかな成長で推移しました。一方、わが国経済においては、企業業績や雇用環境の改善を背景に緩やかな景気回復が続きました。
このような状況のもと、当社グループは独自性のある高機能性製品や環境対応型製品の開発を行うとともに、生産性の向上や業務全般の効率化に努め、引き続き販路拡大に向け国内外で営業活動を推進してまいりました。
この結果、当連結会計年度の売上高は16,934百万円(前年同期比7.1%増)となりました。利益面では、原材料価格の高騰の影響や人民元安に伴う為替差損の計上(前年同期は為替差益を計上)などにより、営業利益1,471百万円(前年同期比0.7%増)、経常利益1,458百万円(前年同期比9.7%減)、親会社株主に帰属する当期純利益1,015百万円(前年同期比6.6%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
塗料事業
金属用塗料分野では、環境対応型製品で大手ユーザーの新製品に採用されたことや工作機械向け塗料「スーパーワン/Super One®」、高防錆性に優れるエポキシプライマーの拡販に加え、中国やフィリピンでの販売が順調に増え、売上高は前年同期に比べ増加いたしました。建材用塗料分野では、新設住宅着件数の減少に伴い、総じて需要が低調であったものの、高級グレード品へのシェアが伸び、売上高は前年同期に比べ増加いたしました。利益につきましては、原材料価格の高騰の影響を受け減少いたしました。
その結果、塗料事業における当連結会計年度の売上高は10,584百万円(前年同期比3.2%増)、セグメント利益は1,355百万円(前年同期比7.7%減)となりました。
ファインケミカル事業
自動車内装向けコーティング剤が堅調に推移し、情報端末向け製品で新規案件に採用されたことにより、売上高は前年同期に比べ大きく増加いたしました。
その結果、ファインケミカル事業における当連結会計年度の売上高は2,141百万円(前年同期比27.7%増)、セグメント利益は490百万円(前年同期比94.9%増)となりました。
シンナー事業
新規ユーザー向けの販売量が順調に伸びたことで、売上高は前年同期に比べ増加いたしました。利益につきましては原材料価格の高騰や新工場の減価償却費負担増の影響を受け大きく減少いたしました。
その結果、シンナー事業における当連結会計年度の売上高は4,207百万円(前年同期比8.7%増)、セグメント利益は204百万円(前年同期比30.4%減)となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末より935百万円増加し、当連結会計年度末には6,931百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、1,386百万円(前年同期は1,328百万円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益1,463百万円、減価償却費643百万円、仕入債務の増加244百万円による資金の増加と売上債権の増加303百万円、法人税等の支払605百万円による資金の減少によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、195百万円(前年同期は1,362百万円の支出)となりました。これは主に、有価証券の償還、信託受益権の売却による収入6,766百万円による資金の増加と有形固定資産の取得による支出421百万円、有価証券及び信託受益権の取得による支出6,600百万円による資金の減少によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、259百万円(前年同期は204百万円の支出)となりました。これは主に、配当金の支払256百万円によるものであります。
③ 生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 平成29年11月1日
至 平成30年10月31日)
前年同期比(%)
塗料事業(千円)10,709,6162.9
金属用塗料(千円)5,396,6035.7
建材用塗料(千円)5,120,9430.2
その他(千円)192,0690.6
ファインケミカル事業(千円)2,203,47225.9
シンナー事業(千円)4,211,3158.1
合計(千円)17,124,4046.7

(注)1.前連結会計年度まで区分掲記しておりました「内装建材用塗料」と「外装建材用塗料」は、当連結会計年度より「建材用塗料」として統合し、表示することに変更しております。
2.金額は販売価格で表示しており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。
3.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
4.上記の実績のうちには、外注生産によるものが各種類ごとに含まれております。
b.受注実績
当社グループは、主として見込生産によっており、受注高及び受注残高について特に記載すべき事項はありません。
c.販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 平成29年11月1日
至 平成30年10月31日)
前年同期比(%)
塗料事業(千円)10,584,9933.2
金属用塗料(千円)5,328,6746.1
建材用塗料(千円)5,065,3380.4
その他(千円)190,9801.5
ファインケミカル事業(千円)2,141,87027.7
シンナー事業(千円)4,207,2408.7
合計(千円)16,934,1047.1

(注)1.前連結会計年度まで区分掲記しておりました「内装建材用塗料」と「外装建材用塗料」は、当連結会計年度より「建材用塗料」として統合し、表示することに変更しております。
2.セグメント間の取引については相殺消去しております。
3.主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
相手先前連結会計年度
(自 平成28年11月1日
至 平成29年10月31日)
当連結会計年度
(自 平成29年11月1日
至 平成30年10月31日)
金額(千円)割合(%)金額(千円)割合(%)
ニチハ株式会社3,390,95021.53,449,02320.4

4.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成において、会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。これらの見積りについては過去の実績や現状等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。
なお、当社グループが連結財務諸表の作成に際して採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.財政状態の分析
(資産)
当連結会計年度末における流動資産の残高は16,248百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,138百万円増加いたしました。これは主に現金及び預金が933百万円、受取手形及び売掛金が265百万円増加したことによるものであります。固定資産の残高は6,674百万円となり、前連結会計年度末に比べ516百万円減少いたしました。これは主に建物及び構築物(純額)が128百万円、機械装置及び運搬具(純額)が210百万円、投資有価証券が202百万円減少したことによるものであります。
この結果、当連結会計年度末の総資産は22,922百万円となり、前連結会計年度末に比べ621百万円増加いたしました。
(負債)
当連結会計年度末における流動負債の残高は4,452百万円となり前連結会計年度末に比べ107百万円増加いたしました。これは主に未払法人税等が184百万円減少したものの、支払手形及び買掛金が243百万円増加したことによるものであります。固定負債の残高は747百万円となり前連結会計年度末に比べ11百万円減少いたしました。これは主に役員退職慰労引当金が24百万円増加したものの、繰延税金負債が49百万円減少したことによるものであります。
この結果、当連結会計年度末の負債合計は5,199百万円となり、前連結会計年度末に比べ96百万円増加いたしました。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産の残高は17,722百万円となり前連結会計年度末に比べ525百万円増加いたしました。これは主に親会社株主に帰属する当期純利益を1,015百万円計上した一方、その他有価証券評価差額金147百万円、為替換算調整勘定74百万円、剰余金の配当により256百万円減少したことによるものであります。
b.経営成績の分析
(売上高)
当連結会計年度における売上高は16,934百万円(前年同期比7.1%増)となりました。
この内訳といたしましては、塗料事業の売上高が10,584百万円(前年同期比3.2%増)、ファインケミカル事業の売上高が2,141百万円(前年同期比27.7%増)、シンナー事業の売上高が4,207百万円(前年同期比8.7%増)であります。
概況につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。
(営業利益)
売上原価は12,669百万円(前年同期比8.2%増)、売上原価率は74.8%(前連結会計年度末は74.1%)となりました。これは主に原材料価格の高騰によるものです。また、販売費及び一般管理費は2,792百万円(前年同期比6.0%増)となりました。
この結果、当連結会計年度における営業利益は1,471百万円(前年同期比0.7%増)となりました。
(経常利益)
営業外収益は66百万円(前年同期比60.4%減)となりました。主な内容としては、受取配当金12百万円、受取ロイヤリティー10百万円、物品売却益20百万円であります。
営業外費用は80百万円(前年同期比448.3%増)となりました。主な内容としては、売上割引11百万円、為替差損62百万円であります。
この結果、当連結会計年度における経常利益は1,458百万円(前年同期比9.7%減)となりました。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
特別利益は78百万円(前年同期比233.0%増)となりました。主な内容としては、補助金収入70百万円であります。
特別損失は73百万円(前年同期比145.0%増)となりました。主な内容としては、固定資産圧縮損65百万円であります。
この結果、当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純利益は1,015百万円(前年同期比6.6%減)となりました。
c.キャッシュ・フローの状況の分析
キャッシュ・フローの状況の分析については、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
③ 経営成績に重要な影響を与える要因について
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
④ 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの運転資金需要の主なものは、原材料の購入、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要の主なものは、生産設備等の設備投資であります。
これらの運転資金や投資資金は、自己資金により充当することを基本方針としておりますが、必要に応じて資金調達を行ってまいります。
⑤ 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するため客観的な指標等
当社グループは、独創的な高付加価値製品を開発し、生産性の向上を推進するなかで収益率を重視した経営を目指し、売上高経常利益率15%以上を目標としております。
当連結会計年度の売上高経常利益率は8.6%(前年同期比1.6ポイント減少)となりました。引き続き当該指標の改善に邁進していく所存でございます。

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