訂正有価証券報告書-第204期(2023/04/01-2024/03/31)

【提出】
2024/07/03 16:23
【資料】
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【項目】
141項目
4.事業セグメント
当社グループでは、会社の経常的な収益性を示す利益指標として、「コア営業利益」を設定し、これを当社独自の業績管理指標として採用しています。
「コア営業利益」は、営業利益から当社グループが定める非経常的な要因による損益(以下「非経常項目」)を除外したものとなります。非経常項目として除かれる主なものは、減損損失、事業構造改善費用、企業買収に係る条件付対価公正価値の変動額等です。
(1) 報告セグメント
当社グループは、主として医療用医薬品の製造、仕入及び販売を行っており、日本、北米、アジアのマーケットごとに業績管理を行っているため、日本、北米、アジアの3つを報告セグメントとしています。
なお、当社グループの報告セグメントは、当社グループの構成要素のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものです。
(2) 報告セグメントの変更等に関する事項
従来、報告セグメントを日本、北米、中国、海外その他の4つとしていましたが、中期経営計画2027の策定に伴い、当社グループの経営状況をより適切に示すため、当連結会計年度より、日本、北米、アジアの3つの報告セグメントに変更しました。
なお、前連結会計年度のセグメント情報は、変更後の区分方法に基づき作成しています。
(3) セグメント収益及び業績
当社グループの報告セグメントごとの売上収益、利益又は損失及びその他の項目は、以下のとおりです。
報告セグメントの会計方針は、重要性がある会計方針(注記3)における記載と同じです。
なお、当社グループでは、各セグメントの経常的な収益性を示す利益指標として、「コアセグメント利益」を設定し、当社独自のセグメント業績指標として採用しています。
「コアセグメント利益」は、「コア営業利益」から、グローバルに管理しているため各セグメントに配分できない研究開発費、事業譲渡損益等を除外したセグメント別の利益となります。
① 前連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)
(単位:百万円)
報告セグメント
日本北米アジア
外部顧客への売上収益等183,624328,46743,453555,544
セグメント利益
(コアセグメント利益)
19,53232,24921,44673,227
その他の項目
減価償却費及び償却費6,67329,2731,06637,012
減損損失 (注)3188,136-88,167

(注) 減損損失については、有形固定資産(注記13)、のれん(注記14)及び無形資産(注記15)に記載しています。
② 当連結会計年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)
(単位:百万円)
報告セグメント
日本北米アジア
外部顧客への売上収益等114,657159,03740,864314,558
セグメント利益(△は損失)
(コアセグメント利益(△は損失))
13,360△80,21818,402△48,456
その他の項目
減価償却費及び償却費6,05527,1781,20334,436
減損損失 (注)3,787177,070-180,857

(注) 減損損失については、有形固定資産(注記13)、のれん(注記14)及び無形資産(注記15)に記載しています。
(4) 報告セグメント合計額と連結財務諸表計上額との差額及び当該差額の主な内容(差異調整に関する事項)
調整額に関する事項は、以下のとおりです。
(単位:百万円)
利益前連結会計年度
(自 2022年4月1日
至 2023年3月31日)
当連結会計年度
(自 2023年4月1日
至 2024年3月31日)
報告セグメント計73,227△48,456
研究開発費 (注1)△106,061△90,890
事業譲渡益等49,1596,391
その他39△23
コア営業利益(△は損失)16,364△132,978
条件付対価公正価値の変動額3,388△1,562
減損損失△88,167△180,857
事業構造改善費用 (注2)△12,998△30,122
その他の収益4,0581,099
その他の費用△1,686△8,132
その他2,062△2,307
連結財務諸表の営業利益(△は損失)△76,979△354,859

(注) 1 当社グループは、研究開発費をグローバルに管理しているため、セグメントに配分していません。なお、連結損益計算書における研究開発費との差額は、コア営業利益の算定から除外される研究開発関連費用です。
2 事業構造改善費用は、北米グループ会社等の再編および合理化に関連する退職金等の費用です。
(単位:百万円)
その他の項目報告セグメント計調整額連結財務諸表計上額
前連結
会計年度
当連結
会計年度
前連結
会計年度
当連結
会計年度
前連結
会計年度
当連結
会計年度
減価償却費及び償却費37,01234,4364,2513,32941,26337,765


(5) 売上収益の内訳
外部顧客への売上収益等の内訳は、以下のとおりです。
(単位:百万円)
前連結会計年度
(自 2022年4月1日
至 2023年3月31日)
当連結会計年度
(自 2023年4月1日
至 2024年3月31日)
物品の販売518,433292,671
知的財産権収入15,1312,746
その他21,98019,141
合計555,544314,558

(6) 製品及びサービスごとの情報
製品及びサービスごとの外部顧客への売上収益等の内訳は、以下のとおりです。
(単位:百万円)
前連結会計年度
(自 2022年4月1日
至 2023年3月31日)
当連結会計年度
(自 2023年4月1日
至 2024年3月31日)
医薬品510,722313,194
日本138,802113,293
エクア・エクメット(2型糖尿病治療剤)33,55130,616
トレリーフ(パーキンソン病治療剤)16,66415,494
ラツーダ(非定型抗精神病薬)9,58211,734
メトグルコ(2型糖尿病治療剤)7,7027,296
ツイミーグ(2型糖尿病治療剤)2,2194,562
ロナセンテープ(非定型抗精神病薬)2,9403,820
オーソライズド・ジェネリック品9,1619,689
その他56,98330,082
北米328,467159,037
オルゴビクス(進行性前立腺がん治療剤)24,70042,194
マイフェンブリー
(子宮筋腫・子宮内膜症治療剤)
4,4949,198
ジェムテサ(過活動膀胱治療剤)24,67336,821
アプティオム(抗てんかん剤)33,72033,970
リサイミック
(他家培養胸腺組織/小児先天性無胸腺症治療剤)
4,4386,315
ラツーダ(非定型抗精神病薬)198,4866,725
その他37,95623,814
アジア43,45340,864
メロペン(中国)
(カルバペネム系抗生物質製剤)
28,53021,261
メロペン(東南アジア)
(カルバペネム系抗生物質製剤)
3,0735,746
その他11,85013,857
その他 (注)44,8221,364
日本44,8221,364
合計555,544314,558

(注) その他は食品素材・食品添加物及び化学製品材料、動物用医薬品等の製品です。当連結会計年度における減少は、連結子会社であった住友ファーマフード&ケミカル株式会社および住友ファーマアニマルヘルス株式会社の全株式を譲渡したことによるものです。
(7) 地域別情報
当社グループの地域別収益は顧客の所在地を基礎とし、国又は地域に分類しています。
(単位:百万円)
前連結会計年度
(自 2022年4月1日
至 2023年3月31日)
当連結会計年度
(自 2023年4月1日
至 2024年3月31日)
日本170,612107,343
北米329,089155,183
うち、米国325,886152,554
その他55,84352,032
うち、中国39,67633,795
合計555,544314,558

当社グループの所在地域別に分析した非流動資産(金融資産、繰延税金資産及び退職給付に係る資産を除く)の帳簿価額の内訳は、以下のとおりです。
(単位:百万円)
前連結会計年度
(2023年3月31日)
当連結会計年度
(2024年3月31日)
日本62,30757,450
北米542,997402,007
うち、米国542,881401,906
その他3,1113,208
合計608,415462,665

(8) 主要な顧客に関する情報
売上収益が当社グループの全体の売上収益の10%以上の相手先は、以下のとおりです。
(単位:百万円)
関連する報告セグメント前連結会計年度
(自 2022年4月1日
至 2023年3月31日)
当連結会計年度
(自 2023年4月1日
至 2024年3月31日)
McKesson Corporation北米101,89144,793
Cencora, Inc. (注)北米86,37538,637
Cardinal Health, Inc.北米97,08533,874

(注) 当連結会計年度においてAmerisourceBergen Corporationから社名変更しています。