- #1 事業等のリスク
(1)投資に関わるリスク
Santenグループでは、医薬品の安定供給やグローバルな事業基盤拡大に必要な設備投資を継続して実施しています。また、眼科領域におけるグローバルでの持続的な成長を目指し、パイプラインの強化、グローバルでの事業展開の加速、新規医療技術・イノベーションの拡充のために、有望な事業開発機会と認められる場合には、他社とのアライアンス・M&A(製品・技術導入、買収及び合弁事業等)を積極的に行っています。これらについては、投資判断を行った時点に想定をしていた水準を超える外部環境の悪化等により、当初想定した効果や利益が実現されない可能性があります。また、このような場合には、投資に伴い計上した有形固定資産や無形資産の減損処理により、Santenグループの業績に影響を与える可能性があります。Santenグループでは、これらの投資について、経営戦略との整合性等定性的な観点に加え、収益性の観点から、資本コストを上回るハードルレートを基礎とした社内の評価基準に基づき投資の判断を行っています。これらの投資判断を含めた意思決定プロセスの透明性・客観性を向上させるため、重要な戦略課題について審議する戦略審議委員会を設置し、中長期戦略及び事業・開発ポートフォリオ議論と取締役会に付議される個別議案の有機的な連携を図ると共に、個別案件の全体戦略における位置づけの明確化、論点整理に取り組んでいます。また、取締役会で決議した案件を着実に成果につなげるためのモニタリングを定期的且つ継続的に行う仕組みを導入し、コーポレート・ガバナンスの充実・強化に取り組んでいます。
(2)グローバルな事業展開に関わるリスク
2024/06/25 15:45- #2 注記事項-その他の費用、連結財務諸表(IFRS)(連結)
(注)1 減損損失については、「16.有形固定資産(2)減損損失」及び「17.無形資産(2)減損損失」に記載しています。
2 前連結会計年度における事業構造改革費用は、収益性改善を目的として米州における医薬品販売事業を最大限合理化する構造改革を実施することに伴い発生した費用です。割増退職金1,223百万円、リース解約金1,001百万円、減損損失361百万円等が含まれています。当連結会計年度における事業構造改革費用の主な内容は、日本における早期退職特別支援プログラムに伴う退職特別加算金及び米州における医薬品販売事業を最大限合理化する構造改革を実施したことに伴い発生した費用です。割増退職金5,775百万円等が含まれています。
2024/06/25 15:45- #3 注記事項-有形固定資産、連結財務諸表(IFRS)(連結)
前連結会計年度において認識した減損損失は、主にEyevance Pharmaceuticals Holdings Inc.(米国)及びEyevance Pharmaceuticals LLC(米国)(以下、2社を総称して「Eyevance」という。)の減損テストに伴う減損損失402百万円(建物及び構築物177百万円、機械装置及び運搬具223百万円、工具、器具及び備品1百万円)、参天製薬株式会社において今後の使用見込みがない遊休資産等で認識した減損損失807百万円(建物及び構築物88百万円、工具、器具及び備品24百万円、建設仮勘定695百万円)、並びに収益性改善を目的として米州における医薬品販売事業を最大限合理化する構造改革の実施に伴う減損損失354百万円(建物及び構築物313百万円、機械装置及び運搬具8百万円、工具、器具及び備品33百万円)です。
Eyevanceの減損損失については、「17.無形資産」に記載しています。遊休資産等及び構造改革の実施に伴い減損損失を計上した資産については、回収可能価額を使用価値により測定しています。いずれも将来キャッシュ・フローがマイナスとなる見込みのため、使用価値は零として評価しています。この他に連結子会社である重慶参天科瑞製薬有限公司(中国)が保有する現在建設中の工場(建設仮勘定)について、想定されていた収益が見込めなくなったため、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、減損損失0百万円を計上しています。回収可能価額は処分費用控除後の公正価値により測定しており、当該公正価値のヒエラルキーはレベル3です。
当連結会計年度においては、主に重慶参天科瑞製薬有限公司が保有する現在建設中の工場(建設仮勘定)について、想定されていた収益が見込めなくなったため、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、減損損失783百万円を計上しています。回収可能価額は処分費用控除後の公正価値により測定しており、当該公正価値のヒエラルキーはレベル3です。
2024/06/25 15:45- #4 注記事項-無形資産、連結財務諸表(IFRS)(連結)
(注) 製品に係る無形資産のうち、研究開発の段階にあり、未だ規制当局の販売承認が得られていないものは、使用可能な状態にないため、将来の経済的便益が流入する期間が予見可能でないと判断し、耐用年数を確定できない無形資産に分類しています。当該無形資産の帳簿価額は、当連結会計年度末21,325百万円(前連結会計年度末27,633百万円)です。
(2)減損損失
2024/06/25 15:45- #5 注記事項-繰延税金及び法人所得税、連結財務諸表(IFRS)(連結)
① 繰延税金資産及び繰延税金負債の発生の主な原因別の内訳
| | | | (単位:百万円) |
| その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産 | △4,781 | - | 211 | △4,571 |
| 製品に係る無形資産 | △11,806 | 4,672 | - | △7,134 |
| 使用権資産 | △1,919 | 226 | - | △1,693 |
(注) 上表の純損益を通じて認識された一時差異の純額と、「(2)法人所得税費用 ①純損益を通じて認識される法人所得税」に記載の繰延法人所得税小計との差額は為替の変動によるものです。
| | | | (単位:百万円) |
| その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産 | △4,571 | - | 1,070 | △3,500 |
| 製品に係る無形資産 | △7,134 | △903 | - | △8,037 |
| 使用権資産 | △1,693 | 25 | - | △1,668 |
(注)1 上表の純損益を通じて認識された一時差異の純額と、「(2)法人所得税費用 ①純損益を通じて認識される法人所得税」に記載の繰延法人所得税小計との差額は為替の変動によるものです。
2024/06/25 15:45- #6 注記事項-重要な会計上の見積り及び判断、連結財務諸表(IFRS)(連結)
製品に係る無形資産60,967百万円
製品に係る無形資産については、各報告期間の末日現在に、資産又は資金生成単位が減損している可能性を示す兆候があるか否かを評価し、減損の兆候がある場合には、減損テストを実施し、回収可能性を評価しています。未だ使用可能でない製品に係る無形資産については、資産又は資金生成単位の減損の兆候の有無にかかわらず、毎年、減損テストを実施し、回収可能性を評価しています。
回収可能性の評価においては、処分費用控除後の公正価値と使用価値のいずれか高い方を回収可能価額とし、この回収可能価額と帳簿価額を比較して、回収可能価額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、その額を減損損失として純損益で認識しています。
2024/06/25 15:45- #7 注記事項-重要性がある会計方針、連結財務諸表(IFRS)(連結)
(5)研究開発費
Santenグループ内部で発生する研究開発に関する支出は、主要な市場における当局からの販売承認が得られない段階においては、IAS第38号「無形資産」(以下、IAS第38号)における資産計上の要件を満たさないと判断し、全て研究開発費として発生時に費用処理しています。
(6)政府補助金
2024/06/25 15:45- #8 注記事項-金融収益及び金融費用、連結財務諸表(IFRS)(連結)
(注)当連結会計年度において網膜前駆細胞を主成分とする細胞治療製剤の製品に係る無形資産の減損損失の計上に併せて、当該事業に係る金融資産について金融費用1,434百万円(純損益を通じて公正価値で測定する金融資産に係る評価損1,093百万円、損失評価引当金繰入額341百万円)を計上しています。
2024/06/25 15:45- #9 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(連結)
当連結会計年度の資産は、4,357億円となりました。営業債権及びその他の債権の流動化等による減少及び無形資産の減少などがあった一方、現金の増加、繰延税金資産の増加及び蘇州新工場建設に伴う有形固定資産の増加などにより前連結会計年度末と比べ145億円増加しました。
資本は、3,054億円となりました。自己株式の取得による資本圧縮効果の一方、利益剰余金及びその他の資本の構成要素の増加などにより前連結会計年度末と比べ121億円増加しました。なお、2024年3月29日に154億円(12,000千株)の自己株式の消却を実施しました。
2024/06/25 15:45- #10 設備投資等の概要
当連結会計年度の設備投資額は、102億円となりました。製造設備及び研究開発用機器の更新に加え、拡大を続ける需要に対し、安定供給のための生産能力確保を目的として、中国の現地法人「参天製薬(中国)有限公司」の新工場に係る投資を継続しています。今後、見込まれる市場成長に対し、キャパシティを構築することで、グローバルでの競争優位を確立し、さらなる事業の成長に繋げていきます。また、事業のグローバル展開を支え、業務標準化と抜本的な生産性向上を目的として、次世代ERPへの投資等を継続しています。
なお、投資額には、有形固定資産の他に無形資産(製品に係る無形資産及び使用権資産を除く)を含んでいます。
2024/06/25 15:45- #11 連結キャッシュ・フロー計算書(IFRS)(連結)
④【連結キャッシュ・フロー計算書】
| | | (単位:百万円) |
| 有形固定資産の取得による支出 | | △17,277 | △9,319 |
| 無形資産の取得による支出 | | △7,311 | △1,368 |
| 無形資産の売却による収入 | 10 | - | 796 |
| その他 | | △279 | 126 |
2024/06/25 15:45- #12 連結包括利益計算書(1計算書)(IFRS)(連結)
①【連結純損益及びその他の包括利益計算書】
| | | (単位:百万円) |
| 研究開発費 | 9,31 | △28,297 | △25,416 |
| 製品に係る無形資産償却費 | 17 | △9,518 | △9,471 |
| その他の収益 | 10 | 3,524 | 1,548 |
2024/06/25 15:45- #13 連結財政状態計算書(IFRS)(連結)
②【連結財政状態計算書】
| | | (単位:百万円) |
| 有形固定資産 | 16,31 | 66,173 | 71,576 |
| 無形資産 | 17 | 96,309 | 83,819 |
| 金融資産 | 18 | 28,038 | 21,832 |
2024/06/25 15:45- #14 関係会社株式評価損
- 係会社株式評価損
前事業年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)
オランダ子会社であるSanten Holdings EU B.V. (以下、「B.V.」という。)の株式に係る評価損です。前事業年度において、B.V.の子会社であるEyevance Pharmaceuticals Holdings Inc.(米国)及びEyevance Pharmaceuticals LLC(米国)の製品に係る無形資産、のれん、及び有形固定資産の減損損失の計上等により、B.V.株式の実質価額が著しく低下したため、関係会社株式評価損77,779百万円を計上しています。2024/06/25 15:45