四半期報告書-第109期第3四半期(令和2年10月1日-令和2年12月31日)

【提出】
2021/02/08 14:09
【資料】
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注記事項-企業結合、要約四半期連結財務諸表(IFRS)

12.企業結合
当第3四半期連結累計期間(自 2020年4月1日 至 2020年12月31日)
(1)企業結合
(Eyevance Pharmaceuticals Holdings Inc.およびEyevance Pharmaceuticals LLCの取得)
① 企業結合の概要
(a)被取得企業の名称及び事業の内容
被取得企業の名称:Eyevance Pharmaceuticals Holdings Inc.
Eyevance Pharmaceuticals LLC
事業の内容 :最適な視力とより高いQOL(生活の質)実現に向けた、革新的でインパクトのある点眼用眼科製品の開発・販売

(b)企業結合を行った理由
Eyevance Pharmaceuticals Holdings Inc.(米国)およびEyevance Pharmaceuticals LLC(米国)は、眼表面および前眼部の領域において、点眼薬の開発・販売を行っており、現在は、抗炎症、抗アレルギー、抗真菌、涙液の潤滑のための点眼薬、および抗菌と抗炎症の配合点眼薬を提供しています。また、米国全土の眼科医、検眼医、アレルギーを専門とする医師を対象とした同社のナショナルセールスチームが、その販売活動を担っています。
Santenグループは、本買収を通じて、米国での事業基盤を早期に確立し、より多くの患者さんのニーズに真摯に向き合い、さらなる価値を提供します。同時に、米国へのアクセス、そしてプレゼンスを獲得することで、グローバルにおける事業展開を加速させ、眼科医療への一層の貢献とさらなる企業成長を目指します。
(c)取得日
2020年9月16日(米国時間)
(d)被取得企業の支配の獲得方法
現金を対価としてEyevance Pharmaceuticals Holdings Inc.の発行済株式の100%を取得しています。
(e)取得した議決権付資本持分割合
100%
② 取得資産及び負債の公正価値、取得対価の内訳
(単位:百万円)
暫定的な公正価値
非流動資産4,433
流動資産838
現金及び現金同等物1,099
非流動負債△203
流動負債△564
のれん19,390
合計24,992
現金24,992
取得対価合計24,992

これらの金額は、要約四半期連結財務諸表の作成時点において、評価検証が未了のため、暫定的な金額で報告しています。
当該企業結合に係る取得関連費用として853百万円を「販売費及び一般管理費」に計上しています。
③ キャッシュ・フロー情報
(単位:百万円)
金額
支払対価の公正価値の合計24,992
被取得企業が保有する現金及び現金同等物△1,099
子会社株式の取得による支出23,893

④ Santenグループの業績に与える影響
要約四半期連結純損益及びその他の包括利益計算書に含まれる取得日以降にEyevance Pharmaceuticals Holdings Inc.およびEyevance Pharmaceuticals LLCから生じた損益は以下のとおりです。
売上収益 : 499百万円
四半期利益: △489百万円
なお、当該企業結合が期首に実施されたと仮定した場合の当第3四半期連結累計期間の要約四半期連結純損益及びその他の包括利益計算書に与える影響額は以下のとおりです。(非レビュー情報)
売上収益 : 1,251百万円
四半期利益: △2,170百万円
(2)条件付対価
企業結合による条件付対価は主としてDE-128(PRESERFLO MicroShunt)の開発の進捗および販売実績に応じたマイルストンであり、当社が条件付対価契約に基づき要求されうるすべての将来の支払額は386百万米ドル(割引前)です。
条件付対価の公正価値ヒエラルキーのレベルはレベル3です。
条件付対価に係る公正価値変動額のうち、時間的価値の変動に基づく部分を「金融費用」に計上するとともに、時間的価値以外の変動に基づく部分を「その他の収益」または「その他の費用」に計上しています。
レベル3に分類した条件付対価の当第3四半期連結累計期間の期首残高から期末残高への調整表は次のとおりです。
(単位:百万円)
当第3四半期連結累計期間
(自 2020年4月1日
至 2020年12月31日)
期首残高20,571
利得または損失
その他の費用(注)3958
金融費用357
その他の包括利益(注)1△1,038
期中決済額△2,353
期末残高18,495

(注)1 要約四半期連結純損益及びその他の包括利益計算書の「在外営業活動体の換算差額」に含まれています。
2 レベル3の条件付対価に係る公正価値の測定は、評価方針および手続きに従い、担当部署が評価方法を決定し、公正価値を測定しています。公正価値の測定結果については適切な責任者が承認しています。
条件付対価は、主としてDE-128(PRESERFLO MicroShunt)の開発の進捗および販売実績に応じたマイルストンであり、その公正価値は、当該プログラムが成功する可能性や貨幣の時間的価値を考慮して計算しています。重大な観察可能でないインプットであるプログラムが成功する可能性が高くなった場合、公正価値は増加します。
レベル3に分類される条件付対価について、観察可能でないインプットを合理的に考え得る代替的な仮定を変更した場合の公正価値の増減は重要ではありません。
3 その他の費用は、主にDE-128(PRESERFLO MicroShunt)のFDA申請等に伴い成功確率が変動し条件付対価の公正価値が増加したことにより発生しています。