有価証券報告書-第101期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2015/06/23 11:03
【資料】
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【項目】
107項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当社グループに関する財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析・検討内容は原則として連結財務諸表に基づいて分析した内容であります。
なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(平成27年6月23日)現在において当社グループが判断したものであります。
(1)重要な会計方針および見積り
当社グループの連結財務諸表はわが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成しております。その作成には経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債および収益・費用の報告金額および開示に影響を与える見積りを必要とします。経営者は、これらの見積りについて過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。
また、当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、第5[経理の状況]の連結財務諸表の「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。
(2)当連結会計年度の経営成績の分析
当連結会計年度において連結売上高は14,893,416千円(前年同期比3.6%増)、経常損失は362,065千円(前年同期は経常利益242,749千円)、税金等調整前当期純損失は188,804千円(前年同期は税金等調整前当期純利益223,091千円)となっております。
なお、連結損益計算書に重要な影響を与えた要因についての分析は以下のとおりです。
① 売上高の分析
当グループのセグメントとしては医薬品事業でありますが、さらに細分化した各事業における状況は以下のとおりであります。
[医薬品等配置卸販売事業]
医薬品等配置卸販売事業におきましては、取引配置販売業者の高齢化と後継者不足、個人消費の低迷、ドラッグストアの一般薬市場のシェア拡大攻勢の傾向が続き、当事業における売上高は2,962,086千円(前年同期比12.3%減)となりました。
[医薬品等配置販売事業]
医薬品等配置販売事業におきましては、ここ数年間続いている配置薬離れの傾向が依然としてある中、販売主体を健康食品から広貫堂製品の販売に注力しておりますが、人員削減等の影響もあり当事業における売上高は1,933,466千円(前年同期比10.9%減)となりました。
[ヘルスケア事業]
ヘルスケア事業におきましては、市場の成熟化に伴う激しい企業間競争の状況下、当社グループは引き続き付加価値のある新製品を発売するとともに、顧客ニーズに沿った提案型営業活動をさらに強化し売上の拡大に努めた結果、当事業における売上高は4,829,385千円(前年同期比1.6%増)となりました。
[CMO事業]
CMO事業におきましては、医薬品受託用の呉羽工場の稼動率向上を実現するとともに、製造受託品目の拡大に努めた結果、当事業における売上高は4,307,965千円(前年同期比18.3%増)となりました。
② 販売費及び一般管理費の分析
当連結会計年度における販売費及び一般管理費については、4,299,938千円となりました。前連結会計年度と比較し、人件費147,211千円増加(前年同期比7.4%増)、営業経費283,914千円増加(前年同期比16.3%増)、減価償却費26,192千円増加(前年同期比26.5%増)となりました。
③ 特別損益の分析
前連結会計年度における特別損失として、投資有価証券評価損19,658千円を計上しました。
(3)資本の財源および資金の流動性についての分析
① キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度の現金及び現金同等物の期末残高は591,715千円であり、前連結会計年度に比べ164,826千円減少いたしました。当連結会計年度の各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因につきましては第2[事業の状況]1[業績等の概要](2)キャッシュ・フローのとおりであります。
② 資金需要について
当社グループは、事業活動のために必要と考える資金の確保、流動性の維持及び健全な財政状態を目指し、安定的な営業キャッシュ・フローの創出、幅広い資金調達手段の確保に努めております。
今後の資金使途につきましては、有利子負債の圧縮や内部留保により財務体質の強化を図る一方、生産設備の増強や研究開発の充実・強化に取り組むことで将来キャッシュ・フローの創出につなげ、資本効率の向上を図ってまいります。