有価証券報告書-第73期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2014/06/27 11:44
【資料】
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【項目】
109項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1) 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たりまして、報告数値に影響を与える見積りは、その時点で最も合理的と考えられる基準にて実施しておりますが、見積り等の不確実性があるため実際の結果は異なる場合があります。
なお、当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表
等(1)連結財務諸表 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。
(2) 当連結会計年度の経営成績の分析
経営成績の分析につきましては、第2「事業の状況」1「業績等の概要」(1)業績をご参照ください。
(3) 経営成績に重要な影響を与える要因について
当社グループを取り巻く事業環境は非常に競争が厳しく、また、薬価基準改訂、受診者負担増を始めとした医療費抑制策強化など、薬剤費抑制の傾向が一層強まっております。
重要な影響を与える要因については、外的要因として、主に眼科薬領域における新薬の開発販売競争の激化と薬価基準改訂、受診者負担増等の社会的要因を考えており、内的要因として、武田薬品工業株式会社との「一手販売の契約」(1年宛自動延長)の継続及び、ガバナンス体制の維持を考えております。
(4) 戦略的現状と見通し
当社グループといたしましては、これらの状況を踏まえて、新製品の開発力と営業力の強化及び、これらを支える強固な経営基盤の実現を目指して、体質改善をさらに進めます。
なお、販売面では、前連結会計年度に新発売しました緑内障・高眼圧症治療薬としては国内初のアドレナリンα2受容体作動薬である「アイファガン点眼液」と既存品である緑内障・高眼圧症治療剤「ルミガン点眼液」、非ステロイド性抗炎症点眼剤「ブロナック点眼液」等が、売上高、損益ともに寄与するものと見込んでおります。
(5) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
経営成績の分析につきましては、第2「事業の状況」1「業績等の概要」(2)キャッシュ・フローをご参照ください。
(6) 経営者の問題認識と今後の方針について
当社グループの経営陣は、現在の事業環境及び入手可能な情報に基づき最善の経営方針を立案するよう努めておりますが、医薬品業界における薬価基準改訂、受診者負担増を始めとした医療費抑制策強化など、薬剤費抑制の傾向が一層強まっており、当社グループを取り巻く事業環境はさらに厳しさを増すことが予想されます。
その中で、最重要課題を「営業力強化による売上の拡大」、「アメリカ・中国における事業拡大、その他諸外国での事業化の推進(グローバル化の推進)」、「重点領域である網膜・角膜・緑内障でのパイプライン獲得」及び、「利益を確保できる事業体質の獲得」とし、また、武田薬品工業株式会社との「一手販売の契約」及びガバナンス制度の維持にも引き続き注力いたします。