有価証券報告書-第84期(平成29年4月1日-平成30年3月31日)

【提出】
2018/06/20 13:54
【資料】
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【項目】
113項目

対処すべき課題

(1) 会社の経営の基本方針
当社グループは、接着剤の先駆的メーカーとしてユーザーのニーズをくみ取り、市場視点に立ったソリューションプロバイダーとなり、接着剤・シーリング材の開発、生産及び販売を通して広く社会に貢献することを基本方針としております。
(2) 目標とする経営指標
当社グループは、企業の収益力と経営成績を測る指標として売上高営業利益率を、投資資本の収益性・効率性を測る指標として自己資本当期純利益率(ROE)を重視し、企業価値の向上を目指してまいります。
(3) 中長期的な会社の経営戦略
当社グループは、2018年度から2020年度までの3カ年の事業計画を「中期計画2018」として策定し、以下の基本戦略を実行していきます。
① 製品開発
開発の注力分野を定め、経営資源を集中的に投入
② 地域拡大
海外展開による事業の地域拡大を推進
③ 競争力強化
競争力強化につながる組織の整備や積極的な投資を実施
(4) 経営環境及び対処すべき課題
国内では、少子高齢化による労働人口の減少や国際競争力低下の問題が顕在化しており、生産性を向上させる自動化・省人化技術の開発、導入が加速しています。一方では、急激なグローバル化の流れで途上国の経済が発展する中、地球温暖化など環境問題への関心が高まり、CO2の削減、リサイクル、軽量化といった企業に対する社会的要請も強くなっております。
このような経営環境において、当社グループは持続的な成長を果たし、企業としての存在価値を向上させるため、以下の事項を主な課題として位置付け、積極的に取り組んでまいります。
① 新基軸技術の創出
先端技術を駆使した次世代接着剤の製品開発に加えて、技術と事業の連携強化を図り、市場ニーズに即した製品開発と最適なビジネスモデルを構築し、高付加価値事業にポートフォリオをシフトします。
② 生産面の競争力強化
生産効率化投資、安全対策工事などを積極的に実施し、生産面の競争力強化を実施します。
③ グローバル展開の加速
海外市場に適合した製品開発と支援体制の強化を図り、グローバル経営体制の整備に取り組み、事業展開のスピードと効率性を高めます。
当社グループは今後も、存在感のある接着のプロフェッショナルとしてグローバル社会にソリューションを提供する総合接着剤メーカーとして環境と人々の暮らしの未来を支えることを目指します。
そのために、さまざまな経営課題に当社グループ一丸となって対処し、企業価値・株主価値の更なる向上に努めてまいります。