四半期報告書-第58期第3四半期(平成27年10月1日-平成27年12月31日)

【提出】
2016/02/12 11:01
【資料】
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【項目】
27項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期報告書の提出日現在において当社が判断したものであります。
(1)業績の状況
当第3四半期累計期間におけるわが国経済は、政府による経済政策や円安などの影響により、輸出関連企業を中心に企業業績の改善や雇用情勢の好転が見られるなど、一部で景気回復への兆しが見受けられました。一方で個人消費は低調に推移しており、円安に伴う原材料価格の高騰や世界経済の下振れ懸念など、依然として先行き不透明な状況が続いております。
当社が関係しております粘着・接着・香料・電子材料・ラミネート業界におきましては、市場の低迷や円安に伴う主原料高、企業間における価格競争の激化等、厳しい事業環境となりました。
このような経済情勢のなかで、当社といたしましては、国内外の新規市場並びに新規顧客の開拓、既存取引先との関係強化を積極的に推進し販売の拡大に努力する一方、研究開発活動の推進、生産効率の向上、さらには業務の効率化をはかり、収益の確保に取り組んでまいりました。
以上の結果、当第3四半期累計期間の業績は、売上高8,518百万円(前年同四半期比6.6%減)、経常利益755百万円(同7.9%減)、四半期純利益521百万円(同5.8%減)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
① テルペン化学製品
粘着・接着用樹脂においては、自動車用品用途のテルペンフェノール樹脂が輸出を中心に好調であったものの、粘着テープ用途のテルペン樹脂及び生活用品用途の変性テルペン樹脂が低調に推移したことにより減収となりました。化成品においては、土木用途及び塗料用途の化学品の低調に加え、電子材料分野、香料分野などが低調に推移したことにより減収となりました。その結果、当事業全体の売上高は6,317百万円(前年同四半期比7.2%減)、セグメント利益は1,147百万円(同4.9%増)となりました。
② ホットメルト接着剤
ホットメルト接着剤においては、食品用途の押出しコーティング用ホットメルト接着剤が好調であったものの、自動車部品用途の接着剤及び生活用品用途の粘着剤が低調に推移したことにより減収となりました。その結果、当事業全体の売上高は1,844百万円(同5.6%減)、セグメント利益は77百万円(同21.3%減)となりました。
③ ラミネート品
ラミネート品においては、建材用途の不織布が低調であったものの、光沢化工紙用ラミネートフィルムが好調に推移したことにより増収となりました。その結果、当事業全体の売上高は356百万円(同0.7%増)、セグメント利益は29百万円(同202.8%増)となりました。
財政状態に関しましては、次のとおりであります。
(資産)
当第3四半期会計期間末における流動資産は、13,404百万円となり前事業年度末に比べ1,003百万円の減少となりました。これは主に売掛金、製品の増加がありましたが、有価証券、原材料及び貯蔵品がそれぞれ減少したためであります。固定資産は、7,651百万円となり前事業年度末に比べ378百万円の増加となりました。これは主に有形固定資産の増加によるものであります。
この結果、総資産は、21,056百万円となり、前事業年度末に比べ625百万円減少いたしました。
(負債)
当第3四半期会計期間末における流動負債は、1,876百万円となり前事業年度末に比べ871百万円の減少となりました。これは主に短期借入金、未払法人税等、賞与引当金がそれぞれ減少したためであります。固定負債は、1,355百万円となり前事業年度末比べ113百万円の減少となりました。これは主に長期借入金の返済によるものであります。
この結果、負債合計は、3,231百万円となり、前事業年度末に比べ984百万円減少いたしました。
(純資産)
当第3四半期会計期間末における純資産合計は、17,825百万円となり前事業年度末に比べ359百万円の増加となりました。これは主に四半期純利益により利益剰余金が増加したことによるものであります。
(2)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(3)研究開発活動
当第3四半期累計期間における研究開発活動の金額は、137百万円であります。
なお、当第3四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。