有価証券報告書-第83期(2024/01/01-2024/12/31)
④指標及び目標
「サステナビリティ戦略」では、中長期ビジョンの重点課題(マテリアリティ)で特定した、当社グループを取り巻く社会や環境の変化や課題と、関連するリスク・機会を解決するために、2030年を中期マイルストーンとした「人に寄り添う」「地球に寄り添う」の側面からコミットメントと目標を定めております。具体的には、「多様な美の価値観の尊重」という課題の対応が企業として遅れた場合のリスクは、顧客数の成長鈍化・既存顧客の離反という状況に陥る可能性がある一方で、グループ全体で積極的に取り組みを推進することで、機会として新たな顧客層の開拓が見込める可能性があります。このような課題分析を経て「多様な美の尊重」という重要課題と、それを達成していくための目標として「アダプタビリティ∞に基づく商品サービス提供率」を設定しております。また、「気候変動への具体的な対策」については、対応が遅れることで、台風や干ばつなどの極端な気象現象による、原材料調達への影響がリスクとして考えられます。一方で、気候変動対策として、気温上昇による発汗にも耐えられる機能性化粧品や日やけ止め、環境配慮型化粧品などを上市することで、エシカル志向な消費者の支持獲得にもつなげていくことができると考えております。このような課題分析を経て、「環境負荷低減の推進」という重要課題と、それを達成していくための目標として「CO2排出量の削減」を設定しております。この様に、当社グループは特定したリスクや機会に対する目標を設定し達成に向け、年度ごとに取り組み状況をまとめ、進捗状況を公表しております。
「サステナビリティ戦略」 重要課題と中期目標(人に寄り添う)
*1 コーセー独自の8つの取り組みテーマ「アダプタビリティ∞」から、各ブランドが毎年注力する項目を決定し、その項目数に対して達成したサービス商品数をカウントし総合達成率を算出
*2 グローバル、ジェンダー、ジェネレーションを表す造語
「サステナビリティ戦略」 重要課題と中期目標(地球に寄り添う)
*1 対象年に発売した新製品の実績
*2 当社グループ生産部門
「サステナビリティ戦略」では、中長期ビジョンの重点課題(マテリアリティ)で特定した、当社グループを取り巻く社会や環境の変化や課題と、関連するリスク・機会を解決するために、2030年を中期マイルストーンとした「人に寄り添う」「地球に寄り添う」の側面からコミットメントと目標を定めております。具体的には、「多様な美の価値観の尊重」という課題の対応が企業として遅れた場合のリスクは、顧客数の成長鈍化・既存顧客の離反という状況に陥る可能性がある一方で、グループ全体で積極的に取り組みを推進することで、機会として新たな顧客層の開拓が見込める可能性があります。このような課題分析を経て「多様な美の尊重」という重要課題と、それを達成していくための目標として「アダプタビリティ∞に基づく商品サービス提供率」を設定しております。また、「気候変動への具体的な対策」については、対応が遅れることで、台風や干ばつなどの極端な気象現象による、原材料調達への影響がリスクとして考えられます。一方で、気候変動対策として、気温上昇による発汗にも耐えられる機能性化粧品や日やけ止め、環境配慮型化粧品などを上市することで、エシカル志向な消費者の支持獲得にもつなげていくことができると考えております。このような課題分析を経て、「環境負荷低減の推進」という重要課題と、それを達成していくための目標として「CO2排出量の削減」を設定しております。この様に、当社グループは特定したリスクや機会に対する目標を設定し達成に向け、年度ごとに取り組み状況をまとめ、進捗状況を公表しております。
「サステナビリティ戦略」 重要課題と中期目標(人に寄り添う)
取り組みテーマ | コミットメント | 指標 | 目標値 | 達成年 | 具体的方策例 |
多彩な 美しさの尊重 | アダプタビリティを通じて、多様なバックボーンを持つ お客さまが、自分らしさを大切にした 美しさを実感できる 商品やサービスを提供します | アダプタビリティ∞ に基づく 商品サービス 提供率 | 100% (*1) | 2030 | ・多様な肌、髪の色や肌、髪質に沿った商品設計・ユニバーサルデザインの採用・多様性に応えるビューティテクニックの開発 ・様々なポリシーに対応する商品開発 |
心まで健やかな 毎日を支える | 社会の人々が、 美を通じて ウェルビーイングを 実感できる活動に取り組みます | ウェルビーイング を叶える 取り組み件数 | 500件以上 | 2030 | ・健やかな肌を守るための次世代啓発活動・コミュニティ活性化や健康促進に向けた支援 ・スポーツ振興支援 |
認証原料の調達と ブック&クレーム方式 によるRSPO 認証クレジットの購入 | 100% | 2030 | ・認証原料の調達とブック&クレーム方式による 認証パーム油の使用・調達先との人権側面での協働(強制労働・児童労働などのない調達) | ||
社会的機会の あと押し | 社会・社員の誰もが、 多様な個性を発揮しながら 社会参加の機会を得られる 取り組みと啓発を行います | 3G(*2)を主軸とした DE&Iの啓発と 取り組み | 100万人以上 | 2030 | ・社内DE&Iの推進 ・ジェンダーギャップに関する啓発 ・属性を理由とした格差解消の取り組み |
*1 コーセー独自の8つの取り組みテーマ「アダプタビリティ∞」から、各ブランドが毎年注力する項目を決定し、その項目数に対して達成したサービス商品数をカウントし総合達成率を算出
*2 グローバル、ジェンダー、ジェネレーションを表す造語
「サステナビリティ戦略」 重要課題と中期目標(地球に寄り添う)
取り組みテーマ | コミットメント | 指標 | 目標値 | 達成年 | 具体的方策例 |
環境意識の向上 | お客さまに、商品サービスと 情報発信を通じて、環境課題への気づきの 機会を提供します | 商品/サービスと 情報発信を通じた 環境意識の啓発 | 1,000万人 以上 | 2030 | ・雪肌精「SAVE the BLUE」、コスメデコルテ「DECORTÉ Sustainable Ingredients Project」、BIOLISS 「PEACEFUL GREEN」等の活動 ・メディアやWebサイトを通じた情報発信 ・環境啓発イベントへの参加 |
環境問題解決への貢献 | 地球上の様々な地域の 環境課題の解決や 保全に取り組みます | 植サンゴ 面積 | 20,000m2 25m公認プール 面積約53倍 | 2030 | ・雪肌精「SAVE the BLUE」活動の進化 ※目標値は2009年からの累積面積 |
地球環境 貢献活動 | 100件 以上 | 2030 | ・森林・海・里山の保全 ・事業地域の環境活動 (クリーン活動、環境イベント等) ・資源循環の取り組み (容器回収・アップサイクル) | ||
事業地域の 環境保全 | 地域と共存共栄し、地域環境へ影響を与えうる生産拠点を中心に、環境保全に対する取り組みを行います | 地域環境 保全活動 | 20件 以上 | 2030 | ・南アルプス周辺など、関連会社も含む生産、研究拠点などを中心とした事業地域での環境保全活動 |
取り組みテーマ | コミットメント | 指標 | 目標値 | 達成年 | 具体的方策例 |
環境負荷 低減の推進 | CO2排出量の削減 | Scope 1・2 | ▲55%2018年比・総量目標 | 2030 | ・再生可能エネルギーの利用 ・エネルギー効率のよい設備等導入 ・水素エネルギーの導入 ・燃料転換の実施 ・カーボンプライシング制度の導入 ・バリューチェーン全体でのCO2削減 ・低炭素製品の開発 ※コーセーグループが排出しうる温室効果ガスはCO2のみと特定 |
カーボンニュートラル | 2040 | ||||
Scope 3 | ▲30% 2018年比・総量目標 | 2030 | |||
Scope 1・2・3 | ネットゼロ | 2050 | |||
プラスチック容器包装の 環境配慮設計 | 4Rに適合した 容器包装資材の採用 | 100%(*1) | 2030 | ・4R※に適合した容器包装資材の採用※Reduce/Reuse/Recycle/Renewable・2030年までにバイオマス/リサイクル樹脂の採用比率(樹脂量)を50%まで高める | |
再生プラスチック バイオマスプラスチック採用率 | 50%(*1) | ・4R※へ適合した容器包装資材の採用※Reduce/Reuse/Recycle/Renewable ・再生樹脂・バイオマス樹脂の採用 ・樹脂由来の既存品資材切り替え ・つめかえ容器の採用推進 | |||
石油由来 バージンプラスチック使用量 | ▲50%(*1) 2018年比生産原単位 | ||||
レフィル化率 | 2025年開示予定 | ||||
廃棄物削減と資源循環の推進 | リサイクル率 | 100%(*1) | 2025 | ・廃棄物削減の3R※の推進 ※Reduce/Reuse/Recycle ・未使用資材やバルクの有効活用 ・リサイクラーとの関係強化 | |
責任ある水資源利用 | 水使用量削減 | ▲12%(*2) 2018年比・生産原単位 | 2030 | ・水資源の3Rの推進など ・水循環システムの導入と リサイクル水の活用 | |
責任ある パーム油の調達 | 認証原料の調達と ブック&クレーム方式 によるRSPO 認証クレジットの購入 | 100% | 2030 | ・認証パーム油の調達と使用 ・サプライヤーとの協働強化 ・生産国ステークホルダーとの関係構築 |
*1 対象年に発売した新製品の実績
*2 当社グループ生産部門