四半期報告書-第60期第2四半期(平成27年7月1日-平成27年9月30日)

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2015/11/13 10:25
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有報資料

文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第2四半期累計期間における二次電池業界は、中長期的には環境対応車用途や住宅用途への需要拡大が期待されておりますが、当初期待より電気自動車関連ビジネスの本格化時期が遅れており、足許の主流は未だ民生用途になっております。当社の販売数量は98%以上を二次電池用正極材料が占めているため同電池市場への販売動向が当社の業績には大きく影響いたします。
民生用途においては、電動工具などへの用途拡大により好調な面がありましたが、スマートフォンを含むタブレット機器の需要の伸長が一段落したこともあり、全体としては成長率が鈍化しております。一方、環境対応車用途においては、各自動車メーカーからの新車種販売が促進されているものの、インフラ整備や1回の充電での走行距離の問題に加え、世界的な原油安などの影響を受けて当初期待と比較すると伸び悩んでいる状況となっております。
このような市場環境の中、当第2四半期累計期間における当社の販売数量は、民生用途及び環境対応車用途のリチウムイオン電池向け新製品が本格的に販売に寄与してきたため、主要顧客の在庫調整の影響を受けた前事業年度第2四半期以降徐々に回復基調であります。しかしながら環境対応車用途の主要顧客における一過性の受注変動や民生用途既存顧客への販売数量減少の影響を受けて前年同期比で2.4%増加に留まりました。
また、当第2四半期末において当社製品の主原料であるニッケル及びコバルトの国際相場が今夏場以降、急激かつ大幅に下落した結果、115,768千円をたな卸資産評価損として計上しております。
一方、財務体質改善目的で実施しました投資有価証券の売却により得られた売却益154,590千円を特別利益として計上しております。
以上の結果、売上高7,326,689千円(前年同四半期比7.7%増)、営業損失80,654千円(前年同四半期は営業損失198,448千円)、経常損失146,677千円(前年同四半期は経常損失326,205千円)、四半期純利益は12,038千円(前年同四半期は四半期純損失333,149千円)となりました。
主要な品目別の概況は以下のとおりであります。なお、当社の報告セグメントは二次電池事業のみであり、他の事業セグメントの重要性が乏しいためセグメントごとに記載しておりません。
「リチウムイオン電池向け製品」
前年同期比で13.0%増加となりました。用途別の増減は次のとおりであります。
①民生用途について、新規用途の製品の販売数量が増加したものの、主要顧客への販売数量減少が大きく影響しまして、全体として前年同期比で16.8%減少となりました。
②環境対応車用途について、新規顧客への販売促進や既存顧客への販売が本格化したことにより前年同期比で173.4%増加となりました。
「ニッケル水素電池向け製品」
前年同期比で21.6%減少となりました。用途別の増減は次のとおりであります。
①民生用途について、大きな変動はなく前年同期比で4.9%増加となりました。
②環境対応車用途について、主要顧客の一過性の受注変動の影響を受け前年同期比で30.0%減少となりました。
当四半期累計期間においては、民生用途二次電池事業の不安定性や継続的な新興国正極材料メーカーとの価格競争など厳しい状況が未だに継続しておりますが、当社としましては、環境対応車用途正極材料に代表される高機能性製品の事業拡大、新規顧客の獲得及び合理化、コスト削減策などの戦略を進めることにより収益力の向上及び財務体質の改善に取り組んでまいります。
(ご参考)
(ニッケル国際相場:円換算) (単位:円/kg)
4~6月平均7~9月平均10~12月平均1~3月平均
28年3月期1,5941,299--
27年3月期1,9041,9481,8251,722
26年3月期1,4911,3921,4101,519

(コバルト国際相場:円換算) (単位:円/kg)
4~6月平均7~9月平均10~12月平均1~3月平均
28年3月期3,7273,674--
27年3月期3,2303,4883,6193,688
26年3月期2,9503,0762,8743,253

※ ニッケル LME(ロンドン金属取引所)月次平均×TTS月次平均
コバルト LMB(ロンドン発行メタルブリテン誌)月次平均×TTS月次平均
(財政状態の分析)
当第2四半期会計期間末における総資産は前事業年度末比969,424千円減少し、13,664,122千円となりました。
その主な要因は、流動資産が454,172千円、有形固定資産が307,212千円、投資その他の資産が207,161千円減少したことによるものであります。
負債は、前事業年度末比876,096千円減少の12,146,888千円となりました。その主な要因は借入金が216,499千円、その他の流動負債が721,836千円減少したこと等によるものであります。
純資産は、四半期純利益を計上したこと、その他有価証券評価差額金の減少等により前事業年度末比93,328千円減少の1,517,234千円となり、自己資本比率は11.1%となりました。
なお、平成27年6月19日開催の定時株主総会の決議により、資本剰余金1,646,050千円を利益剰余金に振り替えて欠損補填を行っております。これによる純資産額の変動はありません。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末と比較して75,759千円増加し、当第2四半期会計期間末における資金は、3,422,110千円となりました。
「営業活動によるキャッシュ・フロー」は、238,086千円の増加(前年同四半期は580,568千円の増加)となりました。これは主に税引前四半期純利益19,705千円、減価償却費522,133千円に対し、運転資本の増加による資金の減少144,813千円等があったためであります。
「投資活動によるキャッシュ・フロー」は、551,372千円の減少(前年同四半期は199,282千円の減少)となりました。これは補助金の収入3,320千円、投資有価証券の売却による収入202,484千円に対し、設備投資を中心とする有形固定資産の取得による支出756,436千円があったためであります。
「財務活動によるキャッシュ・フロー」は、388,716千円の増加(前年同四半期は268,712千円の減少)となりました。これは主にセール・アンド・リースバックによる収入668,175千円、長期借入金の返済による支出216,499千円があったためであります。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 株式会社の支配に関する基本方針について
①基本方針の内容の概要
当社は、金融商品取引所に株式を上場している者として、市場における当社株式の自由な取引を尊重し、特定の者による当社株式の大規模買付行為であっても、当社の企業価値ひいては株主共同の利益の確保・向上に資するものである限り、これを一概に否定するものではありません。また、最終的には株式の大規模買付提案に応じるかどうかは株主の皆様の決定に委ねられるべきだと考えています。
ただし、株式の大規模買付提案の中には、当社の企業価値ひいては株主共同の利益を損なうおそれのあるものや、当社の価値を十分に反映しているとは言えないもの、あるいは株主の皆様が最終的な決定をされるために必要な情報が十分に提供されないものもありえます。
そのような提案に対して、当社取締役会は、株主の皆様から経営を負託された者の責務として、株主の皆様のために、必要な時間や情報の確保、株式の大規模買付提案者との交渉などを行う必要があると考えています。
②不適切な支配の防止のための取組みの概要
イ.基本方針の実現に資する特別な取組み
当社製品の主要市場である二次電池市場は、省エネルギーや環境配慮の観点から、ノートパソコンやスマートフォンを含む携帯電話等の民生用途だけでなく、環境対応車用途でも中長期的に飛躍的な拡大が予測されております。一方では、このような需要の伸びが期待されている市場であるために、国内外の企業が市場に新規参入し、競争が激化する環境となってきております。当社としては、これらの拡大する市場に対し、会社全体が一体となった取組みを行うことにより、競合他社と差別化する製品開発をもとに、市場及び顧客のニーズにあった戦略の実行を目指しております。そこで、中長期的な経営の基本方針は、「飛躍的な変化を遂げ、環境社会に貢献する。」を目標に掲げ、将来性・成長性の高い二次電池市場を背景に、飛躍的な事業拡大と、同時に堅固な経営体質を併せ持つ持続的企業を実現することにあります。
中長期的な経営の基本方針における具体的施策は、①成長性のある二次電池正極材料事業に対して戦略的に取組んでまいります。中長期的には今後成長が見込める環境対応車用リチウムイオン電池分野における正極材料の研究開発に経営資源を集中させて取組んでまいります。②来るべき環境対応車用リチウムイオン電池の大幅な需要増加に対応する生産体制の構築に取組んでまいります。③当社が保有しているコア技術を電池材料以外の分野に応用展開を図ることにより、次世代材料開発にも取り組んでまいります。④人材育成のための取組みとして、会社の持続的な成長を考慮した強靭な組織運営及び人材育成に力を入れてまいります。その結果として社員にとって一層魅力のある職場環境の実現とモチベーション向上に努めてまいります。⑤経営基盤強化のための取組みとして、生産システムの改善による高品質・低コスト化をより一層進めるとともに、大きく変化する経営環境に適応した営業活動を推進します。これに加えて、コーポレートガバナンスの向上を図り、顧客や株主の皆様はもとより社会全体から高い信頼を得るように努めてまいります。
これらの中長期的な経営戦略を着実に実行することで、当社の持つ経営資源を最も有効に活用するとともに、様々なステークホルダーとの良好な関係を維持・発展させ、当社の企業価値ひいては株主共同利益の一層の向上に資することができると考えております。
ロ.基本方針に照らして不適切な者によって会社の財務及び事業の方針の決定が支配されることを防止するための取組み
当社は、平成26年5月15日開催の取締役会において、当社株式等の大規模買付行為を行おうとする者が遵守すべきルールを明確にし、株主の皆様が適切な判断をするために必要かつ十分な情報及び時間、並びに大規模買付行為を行おうとする者との交渉の機会を確保するとともに「当社企業価値の源泉」の毀損を防ぎ企業価値ひいては株主共同の利益の確保・向上を目的として「当社株式等の大規模買付行為に関する対応策(買収防衛策)」(以下「本プラン」という。)を継続することに関して決議いたしました。
本プランは、平成26年6月20日開催の当社第58期定時株主総会において、その有効期間を平成29年6月開催予定の定時株主総会終結の時までとする旨について株主の皆様のご承認をいただいております。
本プランは、当社株式等の大規模買付行為を行おうとする者が遵守すべきルールを策定するとともに、一定の場合には当社が対抗措置をとることによって大規模買付行為を行おうとする者に損害が発生する可能性があることを明らかにし、これらを適切に開示することにより、当社の企業価値ひいては株主共同の利益の確保・向上に資さない当社株式等の大規模買付行為を行おうとする者に対して、警告を行うものです。
なお、本プランにおいては、対抗措置の発動等にあたって、当社取締役会の恣意的判断を排除するため、独立委員会規程に従い、当社社外取締役、当社社外監査役、又は社外の有識者(実績のある会社経営者、官庁出身者、弁護士、公認会計士若しくは学識経験者又はこれらに準じる者)の中から、当社取締役会決議に基づき選任された当社の業務執行を行う経営陣から独立した者のみから構成される独立委員会(以下「独立委員会」という。)の勧告を最大限尊重するとともに、株主の皆様に適時に情報開示を行うことにより透明性を確保することとしています。
③不適切な支配の防止のための取組みについての取締役会の判断
当社の中長期的な経営の基本方針は、企業価値及び株主共同の利益の確保及び向上を目的として策定されたものであります。
また、本プランは、株主総会において変更又は廃止の決議がなされた場合には、当該決議に従い変更又は廃止されることになり、株主の皆様のご意思が十分反映される仕組みとなっていること、対抗措置の発動等を含む本プランの運用に関する決議及び勧告を客観的に行う取締役会の諮問機関として独立委員会を設置していること等、その内容において合理性・客観性が担保され、当社取締役会の恣意的判断を排除する仕組みが講じられていることにより、当社の企業価値ひいては株主共同の利益の確保・向上に資するものであり、当社役員の地位の維持を目的としたものではありません。
当社取締役会としては、いずれも当社の基本方針に沿うものであると判断しております。
(5) 研究開発活動
当第2四半期累計期間の研究開発費の総額は385,274千円(売上高比5.3%)となっております。(四半期損益計算書上は試作品売却収入147,793千円を控除した237,480千円を計上しております。)
なお、当第2四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6) 事業等のリスクに記載した重要事象等についての分析、検討内容及び解消、改善するための対応策
「第2 事業の状況、1 事業等のリスク」に記載のとおり、当社は、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況が存在しております。
当社は、このような状況を解消するため、以下の対応策への取り組みを計画及び実施しております。
1.収益力の向上
①環境対応車向けのリチウムイオン電池用正極材料については、二次電池需要を大きく押し上げる要因として市場の拡大が期待される中、販売数量はニッケル水素電池用を上回るほどに増加しており、引き続き当社コア技術を基盤とした顧客要望別の開発及び事業化を促進することで、更なる販売数量の拡大に取り組んでまいります。
②既存設備の生産効率の向上及び製法・工法を含めた低コスト設備開発による設備投資金額の削減を図っております。
③役員報酬の削減及び従業員の賞与削減、並びにその他の固定費の削減を図っております。
2.財務体質の改善
①自己資本の充実ならびに有利子負債の圧縮を目的として賃貸不動産及び投資有価証券の売却を計画しており、投資有価証券においては売却済みであります。なお、売却により得られた売却益154,590千円を特別利益として計上しております。
②「1年内返済予定の長期借入金」のうち平成28年3月31日に返済期日を迎える上記シンジケートローン契約(当第2四半期会計期間末借入残高7,554,500千円)に関して当該契約の貸付人との間で返済条件の変更若しくはリファイナンスの協議を行ってまいります。

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