有価証券報告書-第37期(平成31年4月1日-令和2年3月31日)

【提出】
2020/06/30 10:23
【資料】
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【項目】
129項目

対処すべき課題

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。
(1)経営方針
当社グループの経営理念「われらの誓い」に則り、社会に貢献する企業として成長と進化を続けていきます。
経営理念「われらの誓い」は下記の通りです。
①我々ハーバーグループに於いては、従業員とその家族の幸せが全てに優先されなければならない。
②我々は顧客に愛され、取引先にも愛され、信頼されなければならない。
企業との提携においても信頼と理念を優先させなければならない。
③我々は企業としても人間としても進化しつづけなければならない。
志を高くし、常に学んで知識見識を深め、広く情報を集め、我らの理想を追い求めなければならない。
④我々は無添加主義を守り、社会に貢献してゆかなければならない。
我々が住み働いているこの地域社会、ひいては地球に感謝し、世の中に有益なことに進んで協力し、参加し、ルールを守り、良き社会人としての責任を果たしてゆかなければならない。
HABAは永遠でなければならない。
(2)経営戦略等
当社の経営理念である「無添加主義®」のもと、安全、安心な商品作りを徹底し、独創的な技術により高機能、高品質で価格競争力の強い商品を開発いたします。生命科学研究所を中心に、大学や各種研究機関との共同基礎研究、物質、素材、原料等の専門的研究により新しい技術や素材を開発し、化粧品、食品などへの応用により高機能商品を開発してまいります。
(3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
企業として、売上及び利益を安定的な成長軌道に乗せるためには、売上規模をより一層拡大していくことが肝要と認識しており、売上高200億円の実現をめざすとともに、売上高営業利益率の向上を重要な経営指標として重視し、早期に20%台の売上高営業利益率を達成することを目標としています。
(4)経営環境
当社グループの売上高は化粧品等に関連する売上です。化粧品業界においては、訪日外国人の売上が国内の消費者を牽引し、売上が増加している状況です。
消費者ニーズの多様化、SNSを中心としたチャネルの多様化により、従来からの企業間の激しい競争が続いています。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
現在も新型コロナウイルス感染症が世界的に広がりを見せており、国内においても政府による「緊急事態宣言」の発令により、人々の健康や生活はもちろんのこと、経済に対する厳しい影響が懸念されており、先行き不透明な状況が予想されます。
新型コロナウイルス感染症の終息が見通せない中、当社グループは激変する環境にスピードをもって的確・柔軟に対応するとともに、企画・製造から物流にいたるまでのグループの総合力を、創業からの「われらの誓い」「無添加主義®」という理念とともに活かして対応していきたいと考えております。
マーケティングにおいては、基礎化粧品などハーバーの基盤となる商品の販売強化を行ってまいりましたが、さらに基礎化粧品をご利用いただいたお客さまにメイクアップ化粧品、栄養補助食品の販売を強化しLTV(顧客生涯価値)の最大化を図ります。また、通信販売、店舗販売及び流通事業の販売チャネルにて、地域に合った効率の良い広告戦略やプロモーション、販売促進イベントを実施するとともに、効果的な店舗戦略を実施することで、地域エリア深耕を目指します。加えてメディアや企業等とタイアップすることで当社グループの知名度向上及び新規顧客の開拓、既存のお客さまの固定化を目指します。株式会社HプラスBライフサイエンスにおいても商品の販路獲得を積極的に進めてまいります。
物流面では、主要な東西2拠点体制の整備により配送業務効率化及び倉庫管理システムの整備を進めてまいります。
生産面では、さらなる生産能力の強化を図るための投資を行ってまいります。引き続き周辺環境の美化及び体制の整備も進めてまいります。
海外事業においては、アジア市場への深耕をさらに進めてまいります。
長期的かつ安定的な成長のためには、連結子会社と一体化した人材育成が重要な課題であり、教育研修と人材交流を含めた的確な人員配置を徹底し、将来を担う人材の育成強化に力を入れてまいります。
コンプライアンス面では、内部統制をより一層充実させ、社会やステークホルダーの皆様から信頼を得られる企業を目指します。