有価証券報告書-第93期(平成29年1月1日-平成29年12月31日)

【提出】
2018/03/29 13:08
【資料】
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【項目】
63項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1) 重要な会計方針及び見積り
当社グループの重要な会計方針については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 3 重要な会計方針」に記載しております。
(2) 財政状態
① 資産
当連結会計年度末の資産は、前連結会計年度末比2,471億円(12.5%)増の22,286億円となりました。これは主に、CMCバイオロジックス社、ビニタイ社の買収に伴うのれん、有形固定資産及び無形資産等の増加によるものであります。
② 負債
当連結会計年度末の負債は、前連結会計年度末比1,260億円(15.5%)増の9,387億円となりました。これは主に、CMCバイオロジックス社、ビニタイ社を買収したことによるものであります。
③ 資本
当連結会計年度末の資本は、前連結会計年度末比1,212億円(10.4%)増の12,899億円となりました。これは主に、当期純利益の計上によって利益剰余金が増加したことに加え、ビニタイ社の買収に伴い非支配持分が増加したことによるものであります。
④ 資金の状況
当社グループの資金の状況につきましては、「第2 事業の状況 1 業績等の概要(2)キャッシュ・フローの状況」に記載しております。
(3) 経営成績
当連結会計年度の売上高は、各事業の出荷数量増および買収した企業を連結化したことにより、前連結会計年度比1,810億円(14.1%)増の14,635億円となりました。売上原価は、前連結会計年度比1,270億円(13.6%)増の10,606億円となりました。売上原価率については、前連結会計年度比0.3ポイント改善の72.5%となりました。当連結会計年度の営業利益は、前連結会計年度比234億円(24.3%)増の1,196億円、営業利益率は前連結会計年度比で0.7ポイント改善の8.2%となりました。当連結会計年度の税引前利益は、前連結会計年度比469億円(69.4%)増の1,144億円になりました。税引前利益率は前連結会計年度比で2.6ポイント改善の7.8%となりました。
当連結会計年度の親会社の所有者に帰属する当期純利益は、前連結会計年度比で218億円(45.9%)増の692億円となりました。また、当連結会計年度の基本的1株当たり当期純利益は302.12円となりました。
なお、セグメント別の売上高及び営業利益の概況に関しましては、「第2 事業の状況 1 業績等の概要」に記載しております。
(4) 財務方針
当社グループは、中期経営計画に則り、持続的な業績成長のための成長基盤の構築や事業体質・競争力の強化に取り組み、資産効率を高めながら株主価値の継続的な向上に努めております。また、今後の成長のために必要な設備及び研究開発活動に投資するために、適切な資金確保を行い、最適な流動性を保持し、健全なバランスシートを維持することを財務方針としております。
資金調達活動については、当社グループを取り巻く金融情勢に機動的に対応し、金融機関借入、社債発行、コマーシャル・ペーパー発行等、多様な手段により、より安定的で低コストの資金調達を目指しております。
資金の流動性については、現金及び現金同等物に加え、主要金融機関とコミットメントライン契約を締結しており、現在必要とされる資金水準を充分満たす流動性を保持していると考えております。
(5) 経営成績に重要な影響を与える要因について
当社グループの将来の財政状態及び経営成績に重要な影響を与えるリスク要因については、「第2 事業の状況 4 事業等のリスク」に記載しております。