四半期報告書-第89期第2四半期(平成29年7月1日-平成29年9月30日)

【提出】
2017/11/10 10:29
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31項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社および連結子会社)が判断したものです。
(1)業績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、企業収益や雇用・所得環境の改善が続く中で個人消費も持ち直しており、緩やかな回復基調で推移しました。しかしながら、中国を始めとする新興国の景気の先行きや政策に関する不確実性による影響等があり、先行きは依然不透明な状況が続いております。
このような中、山村グループでは当連結会計年度より3カ年の新中期経営計画をスタートさせました。「世界のYAMAMURAへ -心と技術を伝えたい-」というビジョンを継承し、この3カ年で集大成とすべく、「グループ総合力の深化」と「研究開発の推進」という全体戦略、「パッケージング事業の収益力強化」と「ニューガラス事業の拡大」という事業戦略の下、グループ一体となってさらなる業績向上に取り組んでいく所存であります。
セグメント別の業績は以下のとおりです。
① ガラスびん関連事業
ガラスびん関連事業のセグメント売上高は、国内ガラスびん業界全体の出荷量減少の影響はありましたが、秦皇島方圓包装玻璃有限公司(Yamamura Glass Qinhuangdao 以下、「YGQ」という。)のガラスびん販売や当社エンジニアリングカンパニーで海外向け売上が増加したことにより25,272百万円(前年同期比1.6%増)と増収となりました。増収による増益効果や当社ガラスびんカンパニーの修繕費等の費用減はありましたが、国内燃料価格の上昇や販売の品種構成による利益率低下等により、セグメント利益は608百万円(前年同期比27.2%減)と減益となりました。
② プラスチック容器関連事業
プラスチック容器関連事業では、当社プラスチックカンパニーにおいて、前年5月に販売を開始したディープグリップボトル(把手とボトルが一体成型された大容量4.0Lペットボトル)が安定的に推移したこともあり、セグメント売上高は3,303百万円(前年同期比1.9%増)の増収となりました。セグメント利益は、減価償却費等の固定費増加がありましたが、増収による増益効果等により404百万円(前年同期比1.2%増)と増益となりました。
③ 物流関連事業
物流関連事業では、新規事業の立ち上げ等により、セグメント売上高は5,160百万円(前年同期比7.8%増)と増収となりました。セグメント利益は、作業効率の改善やさらなるコスト削減に努めましたが、人材確保のための労務費増等があり、△16百万円(前年同期は7百万円)と減益となりました。
④ ニューガラス関連事業
ニューガラス関連事業では、当社ニューガラスカンパニーの電子部品用ガラス、自動車部品用ガラスの出荷は堅調に推移しましたが、山村フォトニクス株式会社の主力製品である光通信用キャップ部品の出荷が減少したためセグメント売上高は2,087百万円(前年同期比16.5%減)と減収となりました。セグメント利益は、製造経費の削減に努めましたが、売上減少による損益悪化の影響が大きく、160百万円(前年同期比26.4%減)と減益となりました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の連結売上高は35,824百万円(前年同期比1.2%増)と増収となりました。連結営業利益は1,275百万円(前年同期比18.3%減)と減益となり、持分法による投資利益は642百万円(前年同期比3.8%増)となりましたが、連結経常利益は1,730百万円(前年同期比7.0%減)と減益となりました。さらに特別損失にYGQに係るのれんの一時償却を行ったことによるのれん償却額1,465百万円や支払補償金278百万円を計上した結果、親会社株主に帰属する四半期純利益は△378百万円(前年同期は1,478百万円)と損失となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間の現金及び現金同等物(以下、資金という。)は、前連結会計年度末より266百万円減少し、11,817百万円となりました。
各活動における資金増減の内容は、以下のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
税金等調整前四半期純損失(24百万円)や売上債権の増加(1,489百万円)等があったものの、仕入債務の増加(839百万円)や減価償却費(2,052百万円)、のれん償却額(1,532百万円)等により、1,848百万円の資金増加(前年同期は1,282百万円の資金増加)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
有形固定資産の取得による支出(2,654百万円)等により、2,669百万円の資金流出(前年同期は4,661百万円の資金流出)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
長期借入金の返済による支出(純額で773百万円)があったものの、短期借入金の純増額(2,362百万円)等により、609百万円の資金増加(前年同期は1,277百万円の資金増加)となりました。
(3)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における当社グループの研究開発費は、196百万円です。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。