四半期報告書-第140期第1四半期(平成28年4月1日-平成28年6月30日)

【提出】
2016/08/10 16:01
【資料】
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【項目】
27項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)業績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、金融政策においてマイナス金利という環境のなか、円高基調による減速感もあり、設備投資も足踏み状態に変化は見られず、個人消費は弱含みの状況が継続いたしました。海外経済は、中国の停滞感に変わりはないものの、総じて緩やかな回復の兆しも見えましたが、英国のEU離脱の影響による下振れリスクが懸念され、今後の展開は不透明な状況にあるといえます。
当社グループにおきましては、事業ポートフォリオの再構築及び仕入れの強化、短納期・少量多品種を強みとする生産体制の構築、資本政策と財務基盤の強化を掲げた中期経営計画の達成に向けスタートいたしました。電子部材関連の需要の鈍化もあり、主力の情報産業用刃物の伸び悩み、鉄鋼用刃物の減少等があったものの、製紙パルプ用刃物や産業用機械及び部品が好調に推移し、また、緑化造園において前期後半の受注状況を反映した売上増もあり、当第1四半期連結累計期間における業績は、売上高が前年同四半期比4.6%増の12億8百万円となりました。損益面におきましては、売上高の増加に加え、売上原価率の改善もあり、営業利益51百万円(前年同四半期比358.8%増)、経常利益34百万円(前年同四半期は経常利益2百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益26百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失0百万円)となりました。
ア)機械刃物及び機械・部品
当セグメントにおきましては、製紙パルプ用刃物、産業用機械及び部品が好調に推移し、合板用刃物も堅調でありましたが、主力の情報産業用刃物や鉄鋼用刃物は伸び悩み、売上高10億46百万円(前年同四半期比2.4%減)となり、セグメント利益は1億24百万円(前年同四半期比43.0%増)となりました。
イ)緑化造園
当セグメントにおきましては、管理業務、造園工事を中心として堅調に推移し、加えて工期改善への取り組みもあり、売上高1億61百万円(前年同四半期比94.7%増)となり、セグメント利益は9百万円(前年同四半期はセグメント損失6百万円)となりました。
(2)財政状態の分析
流動資産は、前連結会計年度末に比べて0.9%増加し、43億9百万円となりました。これは主として電子記録債権の増加などによるものです。
固定資産は、前連結会計年度末に比べて2.3%減少し、18億15百万円となりました。これは主として機械装置及び運搬具などの有形固定資産の減少などによるものです。
この結果、資産合計は、前連結会計年度末に比べて0.1%減少し、61億25百万円となりました。
流動負債は、前連結会計年度末に比べて0.5%減少し、36億64百万円となりました。これは主として賞与引当金および未払法人税等の減少などによるものです。
固定負債は、前連結会計年度末に比べて0.5%増加し、12億6百万円となりました。これは主としてリース債務の増加などによるものです。
この結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べて0.2%減少し、48億70百万円となりました。
純資産合計は、前連結会計年度末に比べて0.4%増加し、12億55百万円となりました。これは主として利益剰余金の増加などによるものです。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は11百万円であります。