有価証券報告書-第82期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)

【提出】
2021/06/28 14:51
【資料】
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【項目】
120項目
(1) 経営成績等の状況の概要
当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当事業年度における我が国の経済は、新型コロナウイルス感染症の影響により依然として厳しい状況にあるなかで、持ち直しの動きがあるものの、一部に弱さがみられております。先行きにつきましては、感染拡大防止策を講じるなかで、各種政策の効果や海外経済の改善もあり、持ち直しの動きが続くことが期待されていますが、内外の感染拡大による下振れリスクの高まりに十分注意する必要があります。また、金融資本市場の変動等の影響を注視する必要があります。
電力業界は、ライフラインを支える重要な事業であるため、新型コロナウイルス感染症の直接的な影響は小さいものの、感染拡大が長期化すれば大口需要家の電力消費が落ち込む等の影響によって、今後の投資予算は抑制傾向となる懸念があります。また、通信業界も設備投資は抑制傾向にありますが、保守や支障移転工事での需要は、大きく減ることなく推移すると予想しております。
建設業界においては、全体の動き自体はいまだ低調に推移しておりますが、2025年開催予定の大阪万博や、老朽化していくインフラ設備への維持・修繕など建築需要は高く、今後さらに伸びる事業であると期待しております。
a.財政状態
総資産は前事業年度末に比べ353百万円増加し5,342百万円となりました。これは主に売上債権128百万円、現金及び預金86百万円、棚卸資産80百万円、有形及び無形固定資産24百万円の増加によるものです。
負債は前事業年度末に比べ161百万円増加し2,213百万円となりました。これは主に仕入債務72百万円、未払法人税等39百万円、未払費用31百万円、退職給付引当金27百万円の増加によるものです。
純資産は前事業年度末に比べ192百万円増加し3,129百万円となりました。これは主に当期純利益206百万円の計上と、配当金23百万円の支払によるものです。
b.経営成績
当事業年度の経営成績は、売上高は6,059百万円と前期比46百万円(0.8%)の増加となりました。
利益面では売上総利益が1,333百万円と前期比18百万円(1.4%)の増加、営業利益は298百万円と前期比10百万円(3.3%)の減少、経常利益は311百万円と前期比6百万円(1.9%)の減少となりました。また、当期純利益は206百万円と前期比16百万円(7.3%)の減少となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
(電力通信部門)
売上高は売上高は4,071百万円と前期比147百万円(3.5%)の減少、セグメント利益は588百万円と前期比5百万円(0.8%)の減少となりました。
(建材部門)
売上高は1,987百万円と前期比193百万円(10.8%)の増加、セグメント利益は157百万円と前期比36百万円(30.3%)の増加となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は前事業年度末に比べ86百万円増加し1,523百万円となりました。当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において営業活動の結果得られた資金は、336百万円(前期比281百万円の増加)となりました。
これは主に償却・税引前の当期利益482百万円を計上したこと、売上債権の増加額128百万円、たな卸資産の増加額80百万円、仕入債務の増加額72百万円、退職給付引当金の増加27百万円、法人税等の支払額76百万円によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において投資活動の結果使用した資金は217百万円(前期比100百万円の増加)となりました。これは主に有形及び無形固定資産の取得による支出220百万円、預り保証金の受入による収入9百万円、預り保証金の返還による支出6百万円によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において財務活動の結果使用した資金は32百万円(前期比34百万円の減少)となりました。これは、主に配当金の支払額23百万円とファイナンス・リース債務の返済による支出9百万円とによるものです。
③ 生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当事業年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称生産高(千円)前年同期比(%)
電力通信部門2,890,423△3.5
建材部門687,5845.5
合計3,578,007△1.9

(注)1.金額は、標準原価によっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b.商品仕入実績
当事業年度における商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称仕入高(千円)前年同期比(%)
電力通信部門245,18917.8
建材部門895,31310.6
合計1,140,50212.1

(注)1.金額は、実際仕入価格によっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
c.受注実績
当事業年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称受注高(千円)前年同期比(%)受注残高(千円)前年同期比(%)
電力通信部門3,924,338△5.9460,921△24.2
建材部門2,271,64627.0780,02257.3
合計6,195,9844.01,240,94312.4

(注)1.金額は、販売予定価格によっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
d.販売実績
当事業年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称販売高(千円)前年同期比(%)
電力通信部門4,071,706△3.5
建材部門1,987,40510.8
合計6,059,1120.8

(注)1.主な相手先の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
相手先前事業年度当事業年度
販売高(千円)割合(%)販売高(千円)割合(%)
北陸電力㈱881,16914.76,7080.11
北陸電力送配電㈱ ※--1,006,76616.62

※2021年4月1日より北陸電力㈱から分社
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次の通りであります。なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。
① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
当事業年度の売上高は6,059百万円と前期比46百万円(0.8%)の増加となりました。売上総利益が1,333百万円と前期比18百万円(1.4%)の増加、営業利益は298百万円と前期比10百万円(3.3%)の減少、経常利益は311百万円と前期比6百万円(1.9%)の減少となりました。また、当期純利益は206百万円と前期比16百万円(7.3%)の減少となりました。
セグメントごとの財政状態及び経営成績は次のとおりであります。
(電力通信部門)
電力通信部門において、電力業界は、2020年4月より発送電部門の法的分離が始まり、省エネ推進や、資材調達の見直し、修繕費の削減が行われ、取引量は減少しております。通信業界は新型コロナウイルス感染症の影響によりテレワークや遠隔授業などが増加し、関連した通信工事は増加しましたが、設備投資抑制傾向は継続しております。
鉄塔・鉄構については、送電鉄塔の経年による建替え需要は高い状態を維持しております。
この結果、売上高は4,071百万円と前期比147百万円(3.5%)の減少、セグメント利益は588百万円と前期比5百万円(0.8%)の減少となりました。
セグメント資産は、主に売掛金659百万円と前期比14百万円の減少、有形及び無形固定資産776百万円と前期比11百万円の増加、棚卸資産881百万円と前期比73百万円の増加により、前期比60百万円増加の2,525百万円となりました。
(建材部門)
建材部門においては、2025年開催予定の大阪万博や、老朽化していくインフラ設備への維持・修繕など建築需要は高まっております。当事業年度はオリンピックの端境期で物件も薄く、新型コロナウイルス感染症の影響による工事の中断などもありましたが、積極的な営業活動の結果、当初計画に近い売上を維持することが出来ました。
この結果、売上高は1,987百万円と前期比193百万円(10.8%)の増加、セグメント利益は157百万円と前期比36百万円(30.3%)の増加となりました。
セグメント資産は主に売掛金377百万円と前期比58百万円の増加、電子記録債権232百万円と前期比130百万円の増加、棚卸資産218百万円と前期比7百万円の増加、前期とほぼ同額の有形及び無形固定資産71百万円により、167百万円増加の946百万円となりました。
② 経営成績に重要な影響を与える要因について
当社の主力製品である架線金物は、鉄鋼等の原材料比率が高く、「2 事業等のリスク」に記載してありますように、その価格変動による収益への影響は甚大であり、販売価格への速やかな価格転嫁が必要となります。一方で、主要取引先である電力業界や通信業界では、設備投資の抑制傾向もあり、受注競争はより激しさを増している状況のため、直接的に販売価格に転嫁することが厳しくなっております。
この状況に対し、これまで培ったノウハウを集約し原価低減を進め、販売価格への原材料の価格変動の影響を抑えると共に、市場環境や多様化する顧客のニーズに応えるため、新製品開発など提案型営業を進める事で取引先にとって有為なメーカーであることを追求してまいります。
③ 経営上の目標の達成状況について
当社は毎期安定的な利益を継続的に確保するとともに、株主利益重視と経営効率化の観点から「総資本利益率(ROA)」、「自己資本比率」及び「配当性向」を重要な指標として位置づけております。
当事業年度における「総資本利益率(ROA)」は3.9%(前年同期比0.6ポイント減少)、「自己資本比率」は58.6%(前年同期比0.3ポイント減少)、「配当性向」は11.3%(前年同期比0.8ポイント増加)でした。引き続きこれらの指標について、改善されるよう取り組んでまいります。
④ キャッシュ・フローの状況分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に関わる情報について
当社の当事業年度のキャッシュ・フローは、現金及び現金同等物の期末残高が前年同期に比べ86百万円増加しております。これは主に仕入債務が72百万円増加したことが主な要因であります。
資本の財源及び資金の流動性については、当社の資金需要は主に大きく分けて運転資金需要と設備資金需要の二つがあります。
運転資金需要のうち主なものは製品を製造するための材料仕入、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用によるものであり、また設備資金需要としましては、主に製造設備等の固定資産購入によるものであります。
現在、運転資金、設備資金につきましては内部資金より充当し、不足が生じた場合短期及び長期借入金で調達を行っております。
⑤ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成にあたり、見積りが必要な事項につきましては、一定の会計基準の範囲内にて合理的な基準に基づき、会計上の見積りを行っております。当社の財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況」の財務諸表の注記事項「重要な会計方針」に記載しているとおりであります。
なお、新型コロナウイルス感染症の影響に関する会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定につきましては「第5 経理の状況」の財務諸表の注記事項「追加情報」に記載しております。

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