有価証券報告書-第94期(平成31年4月1日-令和2年3月31日)

【提出】
2020/06/26 16:22
【資料】
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【項目】
149項目

有報資料

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。
(1) 会社の経営の基本方針
当社グループは、創業来の歯車製造機械づくりで築いてきた精密加工技術を活かし、高精度の加工機械を電子・電機関連業界を中心としたお客様へ、ニーズに即応して提供していくことを基本方針としております。
具体的には、
① ゆるぎない品質の精密機械で産業の発展に貢献する。
② すべての事業活動において、環境保全に積極的に取り組む。
③ 法令の遵守を徹底するとともに、ステークホルダーのより高い満足を得ていく。
の3点を掲げ、中長期的な発展・成長を実現するとともに、社会環境や安全性に十分配慮してまいります。また、顧客ニーズ等の変化に的確に対応して、より一層の企業価値向上を目指してまいります。
(2) 経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループは、「製品の品質重視」と「収益基盤の強化」を重要な経営目標としております。
「製品の品質重視」は、品質が当社製品の価値を高め収益力を強化する要であることから、全社一丸となり品質向上に努めております。その具体的な取り組みとしては、製品の出荷前品質チェックの厳格な励行はもちろんのこと、生産工程毎に作成したチェックリストの活用により、品質管理の徹底をはかっております。
また、「収益基盤の強化」については、業績・収益状況に対応した配当を実現しつつ、自己資本を中心にその厚みを増して、企業体力の充実を早期にはかっていくことに注力しております。
そこで、当社グループの経営上の目標の達成状況を判断するための指標を「自己資本比率」とし、「自己資本比率」を30%以上とすることを目指し、収益の積み上げを従来以上に加速して取り組んでまいります。
当該自己資本比率の数値については有価証券報告書提出日現在において予測できる事情等を基礎とした合理的な判断に基づくものであり、その達成を保証するものではありません。
(3) 経営環境
当社グループを取り巻く経営環境は、経済のグローバル化の進展に伴い、疫病や自然災害等のリスクが即座に世界全体に広がり、企業の活動に大きく影響を与える状況となっております。特に工作機械業界においては、販売先の海外比率が6割以上であり、かつ設備機を生産販売していることから、設備投資は、後回しとされるリスクを大きく受けることになります。そのようなリスクを回避するためにも、新規販売先の開拓や仕入先の分散によるサプライチェーンの予備的確保が常に必要となってきております。
このような経営環境下において、当社グループといたしましては、世界的な新型コロナウイルス感染症の影響により営業活動が大幅に制限される状況にありますが、主力製品であるラップ盤については、引き続き需要の高い、国内外の半導体シリコンウエーハや新素材ウエーハ、ならびにガラス素材等の光学関連部品加工用に加え、金属部品加工用ファイングラインディングマシンの販売強化をはかってまいります。
また、ホブ盤につきましても、釣具関連部品、各種減速機向歯車、及びEV車向を含む自動車部品加工用等の販売に注力すると同時に、開発中の新型ホブ盤も市場に投入して、売上増強をはかってまいります。
(4) 中長期的な会社の経営戦略
当社グループの中長期的に取り組むべき課題は、以下のとおりであります。
① グローバル化の進展に合わせ、既存の中国拠点の強化に加え、その他のアジア市場や北米市場に確固たる販売網・サービス体制を築くとともに、新規顧客の開拓に邁進してまいります。
② 当社の強みである精密歯車加工機の製造技術や研磨機の加工ノウハウを生かした多様な新製品・サービスにより、お客様のニーズに合った製品やサービスを常にご提供し、ご満足いただける企業を目指してまいります。
③ 海外営業部門の人材強化、ならびに技術部門においては、協力企業との連携も視野に技術力の強化をはかり、同時に、技術・ノウハウの若手社員への伝承も継続して実施してまいります。
④ 適正な製品売価の見直し、及び原価低減の諸施策を常に実施し、生産性の向上による安定した収益の確保を目指してまいります。
⑤ 環境への負荷をかけない企業活動を意識して実践し、環境保全にプラスとなる成果の実現を通じて企業価値の向上を目指します。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当社グループが優先的に対処すべき課題は、以下のとおりであります。
① 事業上の課題
1) 販売体制及びテクニカルサービス体制の拡充
現在、現地法人を置いている中国に続き、台湾、ベトナム等のアジア市場、及び北米市場等の新しいマーケットにおいて、テクニカルサービス体制の構築を含む有力代理店網の組成に取組中であります。
2) お客様のニーズに沿った新製品の開発、ならびに既存製品の改良改善
新型ホブ盤、モジュール型ホブ盤、自動装置付金属部品加工用ファイングラインディングマシン等の新製品を自動車部品、ロボット関連部品、減速機向歯車等の加工用としてマーケットに投入し、積極的な販売展開をはかってまいります。
3) 海外営業部門・技術部門の人材拡充と営業・生産現場における人材の育成
海外営業部門への営業部員増強と技術部門への人材投入は、継続して実施しております。技術部門の新型機開発力の増強のため、設計業務の一部外部委託も進めております。併せて技術・技能(含むノウハウ)の伝承、若手人材の育成についても積極的に取り組んでまいります。
4) 適正な製品売価の見直し、及び原価低減諸施策の実施による収益力の向上
原価低減、特に固定費の削減については、常に取り組んでおり、一定の成果が上がってきております。今後は、現在取組中の「工場体質改善プロジェクト」を強力に推進し、より一層の生産性向上に取り組み、安定した収益を確保できるように注力してまいります。
5) 環境への負荷の少ない企業活動を通じた企業価値の向上
環境ISOの活動をさらに推進し、CSR活動にもつなげて拡大することによって、企業価値の向上を実現してまいります。
② 財務上の課題
当社グループは、2017年3月期以前に不動産を中心に減損処理を行ったことで、自己資本が大きく毀損し、直近3期の収益による積み上げによっても、いまだ回復したとは言えない状況であります。今後もさらに収益力をアップして自己資本を積み増し、好不況の波に左右されない強い財務基盤を構築することが財務上の優先されるべき課題であります。

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