有価証券報告書-第52期(平成27年4月1日-平成28年3月31日)

【提出】
2016/06/28 15:28
【資料】
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【項目】
63項目

対処すべき課題

当連結グループでは、中期経営計画「GROW TOGETHER 2016」のもと、変動する建設機械及びマイニング機械市場において、市場変化を先取りし追従するために、マーケティング力強化及びSCM改革を推進しています。更にマイニング事業とホイールローダ事業の強化を推進すると共に、部品サービス事業を中心としてバリューチェーン全体を強化していきます。加えてICT・IoTを駆使し、お客様の事業課題である安全・生産性の向上・ライフサイクルコストの低減等の解決に貢献するソリューション事業を推進していきます。
製品・サービス・ソリューションの開発・提供においては、自社技術に加え日立グループのノウハウを活用した「One Hitachi」の活動を推進すると共に、オープンイノベーションでの取り組みをお客様と一体で進めていきます。
また、常に変化する事業環境の中で、安定的経営基盤を確立すべく、事業構造・コスト構造の継続的な改革を推進すると同時に、以下の施策の取り組みを加速していきます。
① ハード(製品)戦略
地域のニーズに応える開発マーケティング力強化とグローバル研究開発体制の構築に取り組みます。排ガス等の環境対応、お客様のニーズが高まっている燃費・経済性や安全性が高い差別化製品を日立グループの技術やICTを活用し、実現します。同時にモジュール開発や品質事前解析により、開発効率の向上にも取り組みます。
② ソフト戦略
製品ライフサイクル全体のサポート力を更に強化するために、「Global e-Service」を活用した「ConSite(コンサイト)」のグローバル展開、レンタル・中古車事業の強化、ファイナンスプログラムの拡充等を推進し、きめ細かなサービスと同時に収益の最大化をめざします。
③ 地域戦略
地域に根ざした事業展開を迅速かつ効率的に行い、各地域でのプレゼンス拡大を図るべく、地域事業部体制を強化します。また、地域仕様機の開発、生産拠点の有機的活用、更なる代理店サポート強化等を充実させていきます。同時に、各地域におけるコスト構造の見直しを推進し、一段の収益力強化と効率的な地域経営をめざします。
④ グローバルな経営体制
事業のグローバル化が進む中、人財育成及びダイバーシティ推進、権限委譲とガバナンス強化、モノづくり力やコスト競争力の強化、SCM改革や戦略的CSR活動等を徹底し、グローバル経営の効率を高めていきます。また、更なる事業基盤の強化を図るべく、事業構造とコスト構造の見直しを継続的に推進していきます。