有価証券報告書-第84期(平成27年1月1日-平成27年12月31日)

【提出】
2016/03/31 10:14
【資料】
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【項目】
109項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度におけるわが国の経済状況は、政府の経済対策および金融政策などの効果に加え、原油価格の下落の影響を受け、個人消費の回復や企業収益の改善等、全体として緩やかに回復傾向にあるものの、中国経済の減速などの懸念材料により全体の先行きについては不透明な状況が続いております。
関連する業界におきましても、厳しい価格競争の中にありましたが、高圧ガスバルブ及びガス関連設備機器部門で水素関連及び新規製品が売上に寄与し、連結売上高は76億5千7百万円、前期比1億3千1百万円(1.7%)の増収となりました。
一方収益面におきましては、主要な原材料である黄銅材価格の高騰が続き、海外の連結子会社の費用負担も重なり、連結営業利益は6億2千7百万円、前期比3千万円(4.6%)の減益となりました。
連結経常利益は、水素バルブ関連市場への開発費支出額の増加もあり、5億2千8百万円、前期比3億4千万円(39.2%)の減益となりました。
連結当期純利益は、保有投資有価証券の売却益1億8千9百万円を計上した一方、厚生年金基金の解散による負担金1億5千9百万円、本社移転に伴う移転費用4千6百万円を計上したため、連結当期純利益は2億3千1百万円、前期比3億5千4百万円(60.5%)の減益となりました。
各事業部門の状況
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
[バルブ事業]
当社の主力製品であるLPG容器用バルブ部門は、連結売上高は31億1千5百万円(前期比4.4%減)、配管用バルブ部門の連結売上高は15億1千7百万円(前期比5.2%減)、高圧ガスバルブ及びガス関連設備機器部門は連結売上高は、17億6千万円(前期比41.6%増)、その他売上高は8億4百万円(前期比15.4%減)となり、その結果、連結売上高は71億9千8百万円(前年同期比2.0%増)となりました。
一方収益面につきましては、原材料価格の高騰の影響もあり、営業利益は2億9千6百万円(前年同期比6.7%減)となりました。
[不動産賃貸事業]
賃貸収入は、4億5千8百万円(前年同期比2.8%減)、営業利益は3億3千万円(前年同期比2.6%減)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末と比較して3千万円(前年同期比0.6%)増加し、46億7千9百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、9千7百万円の収入(前年同期は5億6千6百万円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益5億1千2百万円と仕入債務の減少額・法人税等の支払額との差額によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、3億6百万円の収入(前年同期は3億円の収入)となりました。これは主に、投資有価証券の売却による収入によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、3億5千7百万円の支出(前年同期は4億5千3百万円の支出)となりました。これは主に、借入金の返済と配当金の支出によるものです。