有価証券報告書-第75期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)

【提出】
2021/06/23 15:53
【資料】
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【項目】
150項目
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。
(1) 会社の経営の基本方針
当社グループは、高い「経営品質」による「顧客感動創造活動」を通じて、世界中のお客様に感動していただける製品とサービスを提供し続けることにより、社会文化の発展に寄与していくことを基本理念としております。
また、株主の皆様やお客様をはじめ、取引先、地域社会、社員とその家族など、すべてのステークホルダーの信頼と期待に応えるとともに、共存共栄を図ることを行動指針として活動しております。
(2) 会社の対処すべき課題及び中期的な会社の経営戦略と目標とする経営指標
当連結会計年度において当社グループは、新型コロナウイルス感染症の急拡大に伴う世界的な経済活動の低迷への緊急対策として第6次中期経営計画の骨子を着実に推進しながらも「緊急事業体質強化策」に取り組みました。その基本方針は、「キャッシュポジションの維持」、業務の抜本的な見直しを含む「働き方改革」と、その成果としての「コストの削減」とし、全事業基盤強化を強力に推進した結果、計画を上回るコスト削減を達成いたしました。また、足元の状況は、低迷した機械販売も、地域ごとにバラつきはあるものの総じて需要は回復に向かっております。
今後の印刷産業は、各国が推進するDX(デジタルトランスフォーメーション)により、出版関係や商業印刷分野での印刷物は減少が予測されるものの、高付加価値印刷やパッケージ印刷の需要は、日本や欧米の先進国でも堅調に推移することが予測され、その成長エンジンは中国を中心とするアジア地域にあります。また、持続可能な社会の実現に向けた「SDGs」の取り組みが重要視される中で、プラスチック容器から紙器への見直し気運が高まっており、パッケージ印刷拡大の後押しになるものと予測しております。
現在、当社グループの最大の課題はアフターコロナをどのように対処していくかであります。コロナ禍をきっかけに印刷会社では、主に先進国において印刷工場の再編・集約などの動きが活発になり、その中で、生産性・収益性の向上、人材不足対応、環境対応、印刷生産プロセスのデジタル化等のニーズが高まっております。急激な社会・経済環境の変化において、生産性をいかに上げ、利益を創出するかという印刷業界の課題がコロナ禍の市場環境下でより鮮明になったと言えます。これらの課題に対し当社グループは、「Connected Automation(コネクテッド・オートメーション)」コンセプトのもと世界最高クラスのROIを提供するオフセット印刷機「LITHRONE GX/G advance」シリーズを2020年8月に発表するとともに、ソリューションクラウド「KP-Connect」との組み合わせにより、印刷工場のスマート・ファクトリー化を中心とするソリューション提案への転換による製品・サービスの高付加価値化を進め収益改善を図っております。
このような市場環境において、当社グループは「収益性の向上+成長事業の基盤づくり」をテーマとした第6次中期経営計画に対して、コロナ禍で明確になった課題を考慮し、実行施策と経営数値目標を後掲のとおり見直したうえで、2023年に迎える創業100周年にまい進してまいります。
① 事業役割の明確化と、目的達成に向けた施策の着実な実行
a. コア事業(オフセット印刷機・証券印刷機)の収益性向上
ⅰ) パッケージ市場、アジア市場及びコネクテッド・オートメーションへの集中投資 ⅱ) 海外向け証券印刷機での差別化戦略推進と、サービス事業の強化による収益安定化推進 ⅲ) 顧客ROI向上を軸とした製品ポジショニング見直しによる競争力向上
ⅳ) 製品仕様の標準化とモジュール設計及びユニット生産体制の構築によるマスカスタマイゼーションの
実現と持続的な競争優位の確立
b. DPS(デジタル印刷システム)事業の収益化及びリカーリングインカムの確立と拡大
ⅰ) 小森独自のビジネスモデル(オフセット+DPS)を活用したデジタル機販売力強化 ⅱ) KP-Connectを核とした「コネクテッド・オートメーション」の実現
ⅲ) 40インチ枚葉ナノグラフィックプリンティングシステム「Impremia NS40」の市場投入
と事業化
ⅳ) デジタル機累計設置台数増加に伴うリカーリングインカムの拡大と事業収益の安定化
c. PE(プリンテッドエレクトロニクス)事業の将来に向けた布石
ⅰ) 中国市場での製造・販売体制の強化 ⅱ) プリント基板/電子部品市場における差別化商品の開発・投入
ⅲ) 高精細実装技術の商品化(Flexible Hybrid ElectronicsのIoT需要の対応)
d. PESP事業及びリカーリングインカムの推進
ⅰ) 資材・機材販売、DPSのインキ/保守費等の安定収益事業の拡大
② 中期経営計画の実行体制
a. 収益責任を明確にした組織運営とアメーバ経営推進による収益改善
b. 労働生産性向上に資する働き方改革の実行
③ 最適資本構成の構築
a. 財務健全性を維持し、資金調達能力とリスク対応資金を確保
b. 資本効率を意識した経営
c. 安定配当を重視しつつ総還元性向80%以上(特別損益は別途考慮)
④ 2024年3月期の経営数値目標
a. 売上高 : 1,100 億円
b. 営業利益 : 77 億円
c. 営業利益率 : 7.0%
d. ROE: 5.3%
*前提為替レート : 1US ドル=105 円 1 ユーロ= 120 円

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