有価証券報告書-第53期(平成31年4月1日-令和2年3月31日)
(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態
資産、負債及び純資産の状況
(資 産)
流動資産は、前連結会計年度に比べて、2億73百万円減少し、52億70百万円となりました。主な要因として、たな卸資産の増加1億12百万円、現金及び預金の減少1億83百万円(前連結会計年度末日満期手形等の影響による減少額1億84百万円を含む。)、「受取手形及び売掛金」及び「電子記録債権」の減少71百万円(前連結会計年度末日満期手形等の影響による減少額69百万円を含む。)、その他の減少(主として前渡金)1億33百万円などによるものであります。
有形固定資産は、前連結会計年度に比べて、23百万円減少し、49億94百万円となりました。主な要因は、取得1億56百万円に対し、減損損失を要因とする土地の減少37百万円及び減価償却費1億35百万円などによるものであります。無形固定資産は、前連結会計年度に比べて、21百万円増加し、47百万円となりました。主な要因は、のれんの増加22百万円などによるものであります。投資その他の資産は、前連結会計年度に比べて、2億24百万円減少し、10億95百万円となりました。主な要因として、投資有価証券が2億11百万円減少したことなどによるものであります。固定資産合計は、前連結会計年度に比べて、2億26百万円減少し、61億36百万円となりました。
この結果、総資産は、前連結会計年度に比べて4億99百万円減の114億6百万円となりました。
(負 債)
流動負債は、前連結会計年度に比べて、3億92百万円減少し、27億81百万円となりました。主な要因として、短期借入金の増加53百万円、未払法人税等の増加21百万円などに対し、「支払手形及び買掛金」及び「電子記録債務」の減少3億25百万円(前連結会計年度末日満期手形等の影響による減少額2億53百万円を含む。)、その他の減少(主として前受金)1億46百万円などによるものであります。
固定負債は、前連結会計年度に比べて、46百万円減少し、12億5百万円となりました。これは主に、長期借入金の減少40百万円などによるものであります。なお、長期借入金、短期借入金は合わせて、13百万円増加しました。
この結果、負債合計は、前連結会計年度に比べて4億38百万円減の39億86百万円となりました。
(純資産)
純資産合計は、74億20百万円と前連結会計年度に比べて、61百万円減少しました。
株主資本は、利益剰余金が親会社株主に帰属する当期純利益1億23百万円、配当金の支払54百万円により、69百万円増加し、7億7百万円となり、株主資本合計で69百万円増加し、73億24百万円となりました。
その他の包括利益累計額は、その他有価証券評価差額金が88百万円の減少、為替換算調整勘定が15百万円の減少、退職給付に係る調整累計額が19百万円の減少となり、合計で前連結会計年度に比べて、1億22百万円減少し、△38百万円となりました。
非支配株主持分は8百万円減少し、1億34百万円となりました。
②経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国の経済は、雇用・所得・企業収益の改善等を背景に順調に推移をしてきましたが、米中貿易摩擦の長期化により、輸出関連企業を中心に不透明感が拡大してまいりました。また、新型コロナウイルスの感染拡大が世界経済に及ぼす影響も日増しに拡大し、先行き不透明な状況となってきました。当社グループが主として属する土木建設業界におきましては、不安定な懸念材料があるものの、ダム・高速道路・橋梁等のインフラのメンテナンス等が順調に推移いたしました。
このような環境の中、当社グループは各事業それぞれの特長を活かし、お客様のニーズに積極的に対応し、お客様への提案営業を重点的に行い、お客様開拓に注力してまいりました。
この結果、当連結会計年度の売上高は107億58百万円(前連結会計年度比7.6%増)となりました。損益面におきましては、原価低減、販売費及び一般管理費の低減に努め、営業利益は2億12百万円(前連結会計年度比157.3%増)、経常利益は2億75百万円(前連結会計年度比74.1%増)と前年を上回りました。特別利益として投資有価証券売却益など41百万円(前連結会計年度は固定資産売却益0百万円)、また、特別損失として減損損失37百万円、投資有価証券評価損25百万円など64百万円(前連結会計年度は減損損失など35百万円)を計上したため、親会社株主に帰属する当期純利益は、1億23百万円(前連結会計年度比1,122.1%増)となりました。
なお、新型コロナウイルス感染症が、当連結会計年度の経営成績に与えた影響は僅少であります。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。(セグメント間の内部売上高は含めておりません。)
[切削機具事業]
コアビット・ワイヤー等の消耗品の需要が順調に推移したことにより、売上高は33億77百万円(前連結会計年度比1.1%増)となりました。コアビット等の内製化の推進をすることで原価低減に努め、セグメント利益(営業利益)は2億85百万円(前連結会計年度比17.9%増)となりました。
[特殊工事事業]
大型受注工事が順調に推移し、売上高は19億52百万円(前連結会計年度比13.2%増)となりました。外注費等の原価低減に努め、セグメント利益(営業利益)は1億27百万円(前連結会計年度比44.3%増)となりました。
[建設・生活関連品事業]
生産設備等の大型受注の獲得により売上が順調に推移し、売上高は39億95百万円(前連結会計年度比14.5%増)となりました。販売費及び一般管理費の低減に努め、セグメント利益(営業利益)は1億92百万円(前連結会計年度比140.2%増)と前年を大きく上回りました。
[工場設備関連事業]
主要顧客からの大口受注が減少したことにより、売上高は7億75百万円(前連結会計年度比5.4%減)となりました。新規連結子会社取得に係る諸費用等で、販売費及び一般管理費が増加し、セグメント利益(営業利益)は30百万円(前連結会計年度比44.8%減)となりました。
[介護事業]
各施設の利用者増に努めたことにより、売上高は3億66百万円(前連結会計年度比7.6%増)となりました。販売費及び一般管理費の低減に努め、セグメント利益(営業利益)は2百万円(前連結会計年度は営業損失23百万円)と黒字化しました。
[IT関連事業]
受託開発等の売上が前年並みに推移し、売上高は2億93百万円(前連結会計年度比0.7%増)となりました。外注費等の原価低減に努め、セグメント利益(営業利益)は9百万円(前連結会計年度比22.8%増)となりました。
③キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末の現金及び現金同等物(以下、資金という)は前連結会計年度末に比べて、2億13百万円減少し、11億1百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は57百万円(前連結会計年度は2億64百万円の獲得)となりました。
税金等調整前当期純利益2億52百万円、減価償却費1億39百万円等収入の一方で、たな卸資産の増加額1億4百万円、仕入債務の減少額3億46百万円等に使用したことが主な要因であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は76百万円(前連結会計年度は2億76百万円の使用)となりました。
これは主に投資有価証券の売却による収入が取得による支出を1億円上回ったこと、有形固定資産の取得による支出が売却による収入を1億58百万円上回ったこと、子会社の取得による支出14百万円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は77百万円(前連結会計年度は47百万円の使用)となりました。
これは主に短期借入金の純増加額53百万円に対し、長期借入金の返済による支出が借入による収入を60百万円上回ったこと、配当金の支払額54百万円等によるものであります。
④生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1.上記金額は製造原価によっており、セグメント間の取引は相殺消去しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b.商品・製品仕入実績
当連結会計年度の商品・製品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1.上記金額は仕入価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
c.受注実績
当社グループは製品については、見込生産を中心に行っているため、また、特殊工事事業において、施工工事は工期が短く1件当たりの受注金額が僅少であるため、受注高の総合的な把握は行っておらず、記載を省略しております。
d.販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1.上記金額は外部顧客に対する売上高であり、セグメント間の内部売上高は含まれておりません。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.財政状態
(総資産)
当連結会計年度の総資産は、前連結会計年度に比べ、4億99百万円減の114億6百万円となりました。主な要因は、前連結会計年度末日満期手形等の影響により、現金及び預金の減少1億83百万円、売上債権の減少71百万円などで流動資産が2億73百万円減少したこと、投資その他の資産で、投資有価証券が2億11百万円減少したことなどにより固定資産が2億26百万円減少したことによるものであります。
(負 債)
負債は、前連結会計年度に比べ、4億38百万円減の39億86百万円となりました。主な要因は、前連結会計年度末日満期手形等の影響により、仕入債務が3億25百万円減少したこと、前受金等の減少1億46百万円などによるものであります。
(純資産)
純資産は、前連結会計年度に比べ、61百万円減の74億20百万円となりました。
株主資本は、親会社株主に帰属する当期純利益1億23百万円、配当金の支払54百万円により69百万円増加し、73億24百万円となりました。
その他の包括利益累計額は、その他有価証券評価差額金が88百万円の減少、為替換算調整勘定が15百万円の減少、退職給付に係る調整累計額が19百万円の減少となり、△38百万円となりました。
非支配株主持分は、8百万円の減少となりました。
この結果、自己資本比率は、63.9%となりました。
b.経営成績の状況
当連結会計年度の売上高は前連結会計年度に比べ7億55百万円増の107億58百万円となりました。利益面では前連結会計年度に比べ営業利益では1億30百万円増の2億12百万円、経常利益は1億17百万円増の2億75百万円となり、親会社株主に帰属する当期純利益は1億13百万円増の1億23百万円となりました。
1.売上高
当連結会計年度のセグメント別売上高は、「切削機具事業」では、コアビット・ワイヤー等の消耗品の売上が好調であったため、前連結会計年度に比べ38百万円増の33億77百万円となりました。「特殊工事事業」は、大型受注工事が順調に消化できたため、前連結会計年度に比べ2億28百万円増の19億52百万円となりました。「建設・生活関連品事業」は、生産設備等の大型受注の獲得等もあったため、前連結会計年度に比べ5億6百万円増の39億95百万円となりました。「工場設備関連事業」は、主要顧客からの受注が減少し、前連結会計年度に比べ44百万円減の7億75百万円となりました。「介護事業」は、各施設の利用者が増加したため、前連結会計年度に比べ26百万円増の3億66百万円となりました。「IT関連事業」は、受託開発の受注が前年並みに推移し、前連結会計年度に比べ2百万円増の2億93百万円となりました。
2.売上原価、販売費及び一般管理費
売上原価は、「切削機具事業」の消耗品の内製化の進展により原価低減が進み、売上高に対する売上原価の比率は改善し、76.9%から76.4%となり、82億22百万円となりました。
販売費及び一般管理費は、人件費の増加や修繕費等の増加により、前連結会計年度に比べ97百万円増の23億24百万円となりました。増減額の主な内訳は、人件費が21百万円増、修繕費が26百万円増、減価償却費が1百万円増などであります。売上高に対する販売費及び一般管理費の比率は改善し、22.3%から21.6%となりました。
3.営業利益
営業利益は、販売費及び一般管理費が97百万円増加したものの、売上総利益が2億26百万円増加したため、前連結会計年度に比べ1億30百万円増加し2億12百万円となりました。
4.営業外収益、営業外費用
営業外収益は、前連結会計年度の84百万円から当連結会計年度は69百万円となりました。これは、前連結会計年度に保険解約返戻金14百万円を計上したことによるものであります。営業外費用は、前連結会計年度の9百万円から当連結会計年度は6百万円となり、前連結会計年度の75百万円の純収益が当連結会計年度は63百万円の純収益となりました。
5.経常利益
経常利益は、前連結会計年度に比べ1億17百万円増加し2億75百万円となりました。
6.税金等調整前当期純利益
特別利益は、前連結会計年度において固定資産売却益を0百万円計上しましたが、当連結会計年度は投資有価証券売却益など41百万円となりました。また特別損失は、前連結会計年度は減損損失26百万円など35百万円から当連結会計年度は、減損損失37百万円、投資有価証券評価損25百万円など64百万円を計上したことにより、税金等調整前当期純利益は前連結会計年度に比べ1億29百万円増の2億52百万円となりました。
7.法人税等
法人税等合計は、前連結会計年度に比べ11百万円増の1億17百万円となりました。
8.非支配株主に帰属する当期純利益
前連結会計年度の非支配株主に帰属する当期純利益7百万円から、当連結会計年度は非支配株主に帰属する当期純利益13百万円となりました。
9.親会社株主に帰属する当期純利益
この結果、親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度に比べ、1億13百万円増加し当連結会計年度は1億23百万円となりました。
当社グループの経営に影響を与える大きな要因としては、「切削機具事業」での製品の海外生産に係るリスク、「特殊工事事業」の安全性に係るリスク及び施工管理者の人手不足に係るリスク、「介護事業」での赤字体質からの早期の脱却等があります。
「切削機具事業」での製品の海外生産に係るリスクについては、現在国内工場及び中国に設立した子会社2社において製造を行っていますが、中国内で調達する部品等が必要完成度に達していない場合や当該国の政治的変動や法令の規制等が発生した場合などにより製造の遅れが発生した場合、業績に悪影響を及ぼすと認識しております。
これらのリスクを回避するため、中国生産を短期間のうちに国内生産へ切換ができるよう国内部品メーカーとの関係を一層強化していきます。
「特殊工事事業」での安全性に係るリスクについては、現場作業に携わる作業員の安全教育等により継続的な意識改革に努めていきます。施工管理者の人手不足に係るリスクについては、資格取得に必要な教育に努め、資格取得者に対しては、資格手当を支給するなど、資格取得者を社内で育てていきます。
「介護事業」での赤字体質からの早期の脱却については、当連結会計年度において営業利益は黒字転換しましたが、純利益での黒字を目指し、24時間介護付有料老人ホーム1事業所、高齢者専用賃貸住宅など複合施設1事業所、デイサービス2事業所に人的資源を集中させ、黒字体質に転換させていきます。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
a.キャッシュ・フロー
営業活動によるキャッシュ・フローは、57百万円の資金使用(前連結会計年度は2億64百万円の資金獲得)となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、76百万円の資金使用(前連結会計年度は2億76百万円の資金使用)となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、77百万円の資金使用(前連結会計年度は47百万円の資金使用)となりました。
これらの活動の結果、現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度から2億13百万円減少し、11億1百万円となりました。
なお、当社グループのキャッシュ・フロー関連指標のトレンドは次のとおりです。
(注)1.各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。
2.株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式控除後)により計算しております。
3.営業キャッシュ・フローは連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しております。利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。
4.キャッシュ・フロー対有利子負債比率及びインタレスト・カバレッジ・レシオの令和2年3月期については、マイナス表示となるため、記載しておりません。
b.資金需要
当社グループの運転資金のうち主なものは、材料・商品の購入の他、製造費、完成工事費用、販売費及び一般管理費等の営業費用によるものであります。営業費用の主なものは人件費及び荷造・運搬費、通信費、家賃等の設備費用であります。
c.財務政策
当社グループは現在、運転資金及び設備投資資金につきましては、自己資金又は銀行借入れにより資金調達することとしております。借入れによる資金調達に関しては、原則として運転資金については期限が1年以内の短期借入金で、設備投資資金については固定金利の長期借入金で調達しております。当連結会計年度においてグループ全体の所要資金として、金融機関より長期借入金として3億円の調達を実施しました。当連結会計年度末の短期借入金の残高は前連結会計年度末より53百万円増加し5億37百万円、長期借入金の残高は前連結会計年度末より40百万円減少し、6億39百万円となり合計11億76百万円(前連結会計年度末は11億63百万円)となっております。
当社グループは、健全な財政状態、営業活動によるキャッシュ・フローを生み出す能力及び不動産の担保余力等により当社グループの成長を維持するために将来必要な運転資金及び設備投資資金を調達することが可能と考えております。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づいて作成されており、財政状態及び経営成績に関する以下の分析が行われております。
当社グループ経営陣は、連結財務諸表の作成に際し、決算日における資産・負債の報告数値及び報告期間における収益・費用の報告数値に影響を与える見積りを行わなければなりません。経営陣は、貸倒引当金、たな卸資産、固定資産、退職給付に係る負債等に関する見積り及び判断に対して、継続的に評価を行っております。経営陣は過去の実績や状況に応じ合理的と考えられる様々な要素に基づき、見積り及び判断を行っております。
実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。当社グループでは、特に以下の重要な会計方針が、当社グループの連結財務諸表の作成において使用される当社グループの重要な判断と見積りに大きな影響を及ぼすと考えております。
a.収益の認識
当社グループの売上高は通常は顧客に対して商・製品が出荷された時点、工事売上に関しては工事が完了した時点で計上されます。特定のケースでは、注文書で顧客の検査に合格することが要求されており、その場合は顧客が当社グループの商・製品を検収した時点で売上を計上しております。不動産賃貸収入は、契約書に基づき、月単位で収益を計上しております。
b.貸倒引当金
当社グループは顧客の支払不能時に発生する損失の見積額について、貸倒引当金を計上しております。顧客の財政状態が悪化し、その支払能力が低下した場合、追加引当が必要となる可能性があります。
c.たな卸資産
当社グループは、たな卸資産の市場状況に基づく時価の見積額と取得原価との差額に相当する額について、評価損を計上しております。実際の将来需要又は市場状態が見積りより悪化した場合、追加の評価損が必要となる可能性があります。
d.投資有価証券の減損
当社グループは、余資運用の一環として、純投資目的の株式を所有しております。これらの株式には価格変動性が高い上場会社の株式と、株価の決定が困難である非上場会社の株式が含まれております。当社グループでは上場会社の株式への投資の場合、期末日における時価が取得原価に比べ50%以上下落した場合には全て減損処理を行い、30%~50%未満の下落の場合、下落継続期間等総合的に検討し時価の回復可能性無しと判断した場合、減損処理を行っております。非上場会社への投資の場合、実質価額が取得原価に比べて50%程度以上低下し回復可能性が十分な証拠によって裏付けられる場合を除き、減損処理を行っております。将来の市況悪化又は投資先の業績不振により、現在の簿価に反映されていない損失又は、簿価の回収不能が発生した場合の評価損の計上が必要となる可能性があります。
e.繰延税金資産
当社グループは、繰延税金資産について、当該資産が将来の税金負担額を軽減する効果を評価するに当たっては、将来の課税所得及び慎重かつ実現可能性の高い継続的な税務計画を検討し、繰延税金資産の全部又は一部を将来回収できないと判断した場合、当該判断を行った期間に繰延税金資産の調整額を費用として計上します。同様に計上金額の純額を上回る繰延税金資産を、今後回収できると判断した場合、繰延税金資産への調整により当該判断を行った期間に利益を計上することになります。
f.減損会計
当社グループの資産のグルーピングは事業用資産については主として事業部を単位に、賃貸用資産については個別にグループ化しております。今後は、主として事業部損益の著しい悪化、賃貸用資産については賃料の改定等、また土地の市場価格の著しい下落等で減損損失が生じる可能性があります。その結果、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。
g.退職給付に係る負債
当社は従業員の退職給付に備えるため、確定給付企業年金制度及び退職一時金制度を採用しており、国内子会社の一部については、退職一時金制度を採用しております。退職給付費用及び債務は、数理計算上で設定される前提条件に基づいて算出されております。これらの前提条件には割引率、退職率、近年の統計数値に基づいて算出される死亡率及び年金資産の長期収益率などが含まれます。実際の結果が前提条件と異なる場合又は、前提条件が変更された場合、その影響は累積され将来にわたって規則的に認識されるため、将来期間において認識される費用及び計上される債務に影響を及ぼします。割引率の低下及び年金資産運用での損失は当社グループの退職給付費用に対して悪影響を及ぼします。同様に割引率の上昇及び年金資産運用での収益は退職給付費用に好影響を与えます。過去勤務費用及び数理計算上の差異の償却は退職給付費用の一部を構成しておりますが、当社グループでは、過去勤務費用は、その発生時の従業員の平均残存勤務期間以内の一定の年数(5年)により均等償却しております。数理計算上の差異は、各連結会計年度の発生時における従業員の平均残存勤務期間以内の一定の年数(7年)による定率法によりそれぞれ発生の翌連結会計年度から損益処理しております。
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態
資産、負債及び純資産の状況
(資 産)
流動資産は、前連結会計年度に比べて、2億73百万円減少し、52億70百万円となりました。主な要因として、たな卸資産の増加1億12百万円、現金及び預金の減少1億83百万円(前連結会計年度末日満期手形等の影響による減少額1億84百万円を含む。)、「受取手形及び売掛金」及び「電子記録債権」の減少71百万円(前連結会計年度末日満期手形等の影響による減少額69百万円を含む。)、その他の減少(主として前渡金)1億33百万円などによるものであります。
有形固定資産は、前連結会計年度に比べて、23百万円減少し、49億94百万円となりました。主な要因は、取得1億56百万円に対し、減損損失を要因とする土地の減少37百万円及び減価償却費1億35百万円などによるものであります。無形固定資産は、前連結会計年度に比べて、21百万円増加し、47百万円となりました。主な要因は、のれんの増加22百万円などによるものであります。投資その他の資産は、前連結会計年度に比べて、2億24百万円減少し、10億95百万円となりました。主な要因として、投資有価証券が2億11百万円減少したことなどによるものであります。固定資産合計は、前連結会計年度に比べて、2億26百万円減少し、61億36百万円となりました。
この結果、総資産は、前連結会計年度に比べて4億99百万円減の114億6百万円となりました。
(負 債)
流動負債は、前連結会計年度に比べて、3億92百万円減少し、27億81百万円となりました。主な要因として、短期借入金の増加53百万円、未払法人税等の増加21百万円などに対し、「支払手形及び買掛金」及び「電子記録債務」の減少3億25百万円(前連結会計年度末日満期手形等の影響による減少額2億53百万円を含む。)、その他の減少(主として前受金)1億46百万円などによるものであります。
固定負債は、前連結会計年度に比べて、46百万円減少し、12億5百万円となりました。これは主に、長期借入金の減少40百万円などによるものであります。なお、長期借入金、短期借入金は合わせて、13百万円増加しました。
この結果、負債合計は、前連結会計年度に比べて4億38百万円減の39億86百万円となりました。
(純資産)
純資産合計は、74億20百万円と前連結会計年度に比べて、61百万円減少しました。
株主資本は、利益剰余金が親会社株主に帰属する当期純利益1億23百万円、配当金の支払54百万円により、69百万円増加し、7億7百万円となり、株主資本合計で69百万円増加し、73億24百万円となりました。
その他の包括利益累計額は、その他有価証券評価差額金が88百万円の減少、為替換算調整勘定が15百万円の減少、退職給付に係る調整累計額が19百万円の減少となり、合計で前連結会計年度に比べて、1億22百万円減少し、△38百万円となりました。
非支配株主持分は8百万円減少し、1億34百万円となりました。
②経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国の経済は、雇用・所得・企業収益の改善等を背景に順調に推移をしてきましたが、米中貿易摩擦の長期化により、輸出関連企業を中心に不透明感が拡大してまいりました。また、新型コロナウイルスの感染拡大が世界経済に及ぼす影響も日増しに拡大し、先行き不透明な状況となってきました。当社グループが主として属する土木建設業界におきましては、不安定な懸念材料があるものの、ダム・高速道路・橋梁等のインフラのメンテナンス等が順調に推移いたしました。
このような環境の中、当社グループは各事業それぞれの特長を活かし、お客様のニーズに積極的に対応し、お客様への提案営業を重点的に行い、お客様開拓に注力してまいりました。
この結果、当連結会計年度の売上高は107億58百万円(前連結会計年度比7.6%増)となりました。損益面におきましては、原価低減、販売費及び一般管理費の低減に努め、営業利益は2億12百万円(前連結会計年度比157.3%増)、経常利益は2億75百万円(前連結会計年度比74.1%増)と前年を上回りました。特別利益として投資有価証券売却益など41百万円(前連結会計年度は固定資産売却益0百万円)、また、特別損失として減損損失37百万円、投資有価証券評価損25百万円など64百万円(前連結会計年度は減損損失など35百万円)を計上したため、親会社株主に帰属する当期純利益は、1億23百万円(前連結会計年度比1,122.1%増)となりました。
なお、新型コロナウイルス感染症が、当連結会計年度の経営成績に与えた影響は僅少であります。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。(セグメント間の内部売上高は含めておりません。)
[切削機具事業]
コアビット・ワイヤー等の消耗品の需要が順調に推移したことにより、売上高は33億77百万円(前連結会計年度比1.1%増)となりました。コアビット等の内製化の推進をすることで原価低減に努め、セグメント利益(営業利益)は2億85百万円(前連結会計年度比17.9%増)となりました。
[特殊工事事業]
大型受注工事が順調に推移し、売上高は19億52百万円(前連結会計年度比13.2%増)となりました。外注費等の原価低減に努め、セグメント利益(営業利益)は1億27百万円(前連結会計年度比44.3%増)となりました。
[建設・生活関連品事業]
生産設備等の大型受注の獲得により売上が順調に推移し、売上高は39億95百万円(前連結会計年度比14.5%増)となりました。販売費及び一般管理費の低減に努め、セグメント利益(営業利益)は1億92百万円(前連結会計年度比140.2%増)と前年を大きく上回りました。
[工場設備関連事業]
主要顧客からの大口受注が減少したことにより、売上高は7億75百万円(前連結会計年度比5.4%減)となりました。新規連結子会社取得に係る諸費用等で、販売費及び一般管理費が増加し、セグメント利益(営業利益)は30百万円(前連結会計年度比44.8%減)となりました。
[介護事業]
各施設の利用者増に努めたことにより、売上高は3億66百万円(前連結会計年度比7.6%増)となりました。販売費及び一般管理費の低減に努め、セグメント利益(営業利益)は2百万円(前連結会計年度は営業損失23百万円)と黒字化しました。
[IT関連事業]
受託開発等の売上が前年並みに推移し、売上高は2億93百万円(前連結会計年度比0.7%増)となりました。外注費等の原価低減に努め、セグメント利益(営業利益)は9百万円(前連結会計年度比22.8%増)となりました。
③キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末の現金及び現金同等物(以下、資金という)は前連結会計年度末に比べて、2億13百万円減少し、11億1百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は57百万円(前連結会計年度は2億64百万円の獲得)となりました。
税金等調整前当期純利益2億52百万円、減価償却費1億39百万円等収入の一方で、たな卸資産の増加額1億4百万円、仕入債務の減少額3億46百万円等に使用したことが主な要因であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は76百万円(前連結会計年度は2億76百万円の使用)となりました。
これは主に投資有価証券の売却による収入が取得による支出を1億円上回ったこと、有形固定資産の取得による支出が売却による収入を1億58百万円上回ったこと、子会社の取得による支出14百万円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は77百万円(前連結会計年度は47百万円の使用)となりました。
これは主に短期借入金の純増加額53百万円に対し、長期借入金の返済による支出が借入による収入を60百万円上回ったこと、配当金の支払額54百万円等によるものであります。
④生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 前連結会計年度 (自 平成30年4月1日 至 平成31年3月31日) | 当連結会計年度 (自 平成31年4月1日 至 令和2年3月31日) | 前年同期比(%) |
| 切削機具事業(千円) | 780,597 | 864,730 | 110.8 |
| 特殊工事事業(千円) | - | - | - |
| 建設・生活関連品事業(千円) | - | - | - |
| 工場設備関連事業(千円) | 639,730 | 600,178 | 93.8 |
| 介護事業(千円) | - | - | - |
| IT関連事業(千円) | 195,830 | 190,492 | 97.3 |
| 合計(千円) | 1,616,157 | 1,655,400 | 102.4 |
(注)1.上記金額は製造原価によっており、セグメント間の取引は相殺消去しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b.商品・製品仕入実績
当連結会計年度の商品・製品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 前連結会計年度 (自 平成30年4月1日 至 平成31年3月31日) | 当連結会計年度 (自 平成31年4月1日 至 令和2年3月31日) | 前年同期比(%) |
| 切削機具事業(千円) | 1,474,955 | 1,334,589 | 90.5 |
| 特殊工事事業(千円) | - | - | - |
| 建設・生活関連品事業(千円) | 2,806,410 | 3,310,760 | 118.0 |
| 工場設備関連事業(千円) | 72,604 | 61,467 | 84.7 |
| 介護事業(千円) | - | - | - |
| IT関連事業(千円) | - | - | - |
| 合計(千円) | 4,353,970 | 4,706,816 | 108.1 |
(注)1.上記金額は仕入価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
c.受注実績
当社グループは製品については、見込生産を中心に行っているため、また、特殊工事事業において、施工工事は工期が短く1件当たりの受注金額が僅少であるため、受注高の総合的な把握は行っておらず、記載を省略しております。
d.販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 前連結会計年度 (自 平成30年4月1日 至 平成31年3月31日) | 当連結会計年度 (自 平成31年4月1日 至 令和2年3月31日) | 前年同期比(%) |
| 切削機具事業(千円) | 3,338,829 | 3,376,741 | 101.1 |
| 特殊工事事業(千円) | 1,723,959 | 1,952,085 | 113.2 |
| 建設・生活関連品事業(千円) | 3,489,871 | 3,995,381 | 114.5 |
| 工場設備関連事業(千円) | 819,112 | 775,154 | 94.6 |
| 介護事業(千円) | 339,920 | 365,656 | 107.6 |
| IT関連事業(千円) | 290,756 | 292,759 | 100.7 |
| 合計(千円) | 10,002,447 | 10,757,775 | 107.6 |
(注)1.上記金額は外部顧客に対する売上高であり、セグメント間の内部売上高は含まれておりません。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.財政状態
(総資産)
当連結会計年度の総資産は、前連結会計年度に比べ、4億99百万円減の114億6百万円となりました。主な要因は、前連結会計年度末日満期手形等の影響により、現金及び預金の減少1億83百万円、売上債権の減少71百万円などで流動資産が2億73百万円減少したこと、投資その他の資産で、投資有価証券が2億11百万円減少したことなどにより固定資産が2億26百万円減少したことによるものであります。
(負 債)
負債は、前連結会計年度に比べ、4億38百万円減の39億86百万円となりました。主な要因は、前連結会計年度末日満期手形等の影響により、仕入債務が3億25百万円減少したこと、前受金等の減少1億46百万円などによるものであります。
(純資産)
純資産は、前連結会計年度に比べ、61百万円減の74億20百万円となりました。
株主資本は、親会社株主に帰属する当期純利益1億23百万円、配当金の支払54百万円により69百万円増加し、73億24百万円となりました。
その他の包括利益累計額は、その他有価証券評価差額金が88百万円の減少、為替換算調整勘定が15百万円の減少、退職給付に係る調整累計額が19百万円の減少となり、△38百万円となりました。
非支配株主持分は、8百万円の減少となりました。
この結果、自己資本比率は、63.9%となりました。
b.経営成績の状況
当連結会計年度の売上高は前連結会計年度に比べ7億55百万円増の107億58百万円となりました。利益面では前連結会計年度に比べ営業利益では1億30百万円増の2億12百万円、経常利益は1億17百万円増の2億75百万円となり、親会社株主に帰属する当期純利益は1億13百万円増の1億23百万円となりました。
1.売上高
当連結会計年度のセグメント別売上高は、「切削機具事業」では、コアビット・ワイヤー等の消耗品の売上が好調であったため、前連結会計年度に比べ38百万円増の33億77百万円となりました。「特殊工事事業」は、大型受注工事が順調に消化できたため、前連結会計年度に比べ2億28百万円増の19億52百万円となりました。「建設・生活関連品事業」は、生産設備等の大型受注の獲得等もあったため、前連結会計年度に比べ5億6百万円増の39億95百万円となりました。「工場設備関連事業」は、主要顧客からの受注が減少し、前連結会計年度に比べ44百万円減の7億75百万円となりました。「介護事業」は、各施設の利用者が増加したため、前連結会計年度に比べ26百万円増の3億66百万円となりました。「IT関連事業」は、受託開発の受注が前年並みに推移し、前連結会計年度に比べ2百万円増の2億93百万円となりました。
2.売上原価、販売費及び一般管理費
売上原価は、「切削機具事業」の消耗品の内製化の進展により原価低減が進み、売上高に対する売上原価の比率は改善し、76.9%から76.4%となり、82億22百万円となりました。
販売費及び一般管理費は、人件費の増加や修繕費等の増加により、前連結会計年度に比べ97百万円増の23億24百万円となりました。増減額の主な内訳は、人件費が21百万円増、修繕費が26百万円増、減価償却費が1百万円増などであります。売上高に対する販売費及び一般管理費の比率は改善し、22.3%から21.6%となりました。
3.営業利益
営業利益は、販売費及び一般管理費が97百万円増加したものの、売上総利益が2億26百万円増加したため、前連結会計年度に比べ1億30百万円増加し2億12百万円となりました。
4.営業外収益、営業外費用
営業外収益は、前連結会計年度の84百万円から当連結会計年度は69百万円となりました。これは、前連結会計年度に保険解約返戻金14百万円を計上したことによるものであります。営業外費用は、前連結会計年度の9百万円から当連結会計年度は6百万円となり、前連結会計年度の75百万円の純収益が当連結会計年度は63百万円の純収益となりました。
5.経常利益
経常利益は、前連結会計年度に比べ1億17百万円増加し2億75百万円となりました。
6.税金等調整前当期純利益
特別利益は、前連結会計年度において固定資産売却益を0百万円計上しましたが、当連結会計年度は投資有価証券売却益など41百万円となりました。また特別損失は、前連結会計年度は減損損失26百万円など35百万円から当連結会計年度は、減損損失37百万円、投資有価証券評価損25百万円など64百万円を計上したことにより、税金等調整前当期純利益は前連結会計年度に比べ1億29百万円増の2億52百万円となりました。
7.法人税等
法人税等合計は、前連結会計年度に比べ11百万円増の1億17百万円となりました。
8.非支配株主に帰属する当期純利益
前連結会計年度の非支配株主に帰属する当期純利益7百万円から、当連結会計年度は非支配株主に帰属する当期純利益13百万円となりました。
9.親会社株主に帰属する当期純利益
この結果、親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度に比べ、1億13百万円増加し当連結会計年度は1億23百万円となりました。
当社グループの経営に影響を与える大きな要因としては、「切削機具事業」での製品の海外生産に係るリスク、「特殊工事事業」の安全性に係るリスク及び施工管理者の人手不足に係るリスク、「介護事業」での赤字体質からの早期の脱却等があります。
「切削機具事業」での製品の海外生産に係るリスクについては、現在国内工場及び中国に設立した子会社2社において製造を行っていますが、中国内で調達する部品等が必要完成度に達していない場合や当該国の政治的変動や法令の規制等が発生した場合などにより製造の遅れが発生した場合、業績に悪影響を及ぼすと認識しております。
これらのリスクを回避するため、中国生産を短期間のうちに国内生産へ切換ができるよう国内部品メーカーとの関係を一層強化していきます。
「特殊工事事業」での安全性に係るリスクについては、現場作業に携わる作業員の安全教育等により継続的な意識改革に努めていきます。施工管理者の人手不足に係るリスクについては、資格取得に必要な教育に努め、資格取得者に対しては、資格手当を支給するなど、資格取得者を社内で育てていきます。
「介護事業」での赤字体質からの早期の脱却については、当連結会計年度において営業利益は黒字転換しましたが、純利益での黒字を目指し、24時間介護付有料老人ホーム1事業所、高齢者専用賃貸住宅など複合施設1事業所、デイサービス2事業所に人的資源を集中させ、黒字体質に転換させていきます。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
a.キャッシュ・フロー
営業活動によるキャッシュ・フローは、57百万円の資金使用(前連結会計年度は2億64百万円の資金獲得)となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、76百万円の資金使用(前連結会計年度は2億76百万円の資金使用)となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、77百万円の資金使用(前連結会計年度は47百万円の資金使用)となりました。
これらの活動の結果、現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度から2億13百万円減少し、11億1百万円となりました。
なお、当社グループのキャッシュ・フロー関連指標のトレンドは次のとおりです。
| 平成30年3月期 | 平成31年3月期 | 令和2年3月期 | |
| 自己資本比率(%) (自己資本/総資産) | 64.1 | 61.6 | 63.9 |
| 時価ベースの自己資本比率(%) (株式時価総額/総資産) | 33.2 | 21.1 | 18.9 |
| キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年) (有利子負債/営業キャッシュ・フロー) | 5.6 | 4.4 | - |
| インタレスト・カバレッジ・レシオ (営業キャッシュ・フロー/利払い) | 33.0 | 50.3 | - |
(注)1.各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。
2.株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式控除後)により計算しております。
3.営業キャッシュ・フローは連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しております。利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。
4.キャッシュ・フロー対有利子負債比率及びインタレスト・カバレッジ・レシオの令和2年3月期については、マイナス表示となるため、記載しておりません。
b.資金需要
当社グループの運転資金のうち主なものは、材料・商品の購入の他、製造費、完成工事費用、販売費及び一般管理費等の営業費用によるものであります。営業費用の主なものは人件費及び荷造・運搬費、通信費、家賃等の設備費用であります。
c.財務政策
当社グループは現在、運転資金及び設備投資資金につきましては、自己資金又は銀行借入れにより資金調達することとしております。借入れによる資金調達に関しては、原則として運転資金については期限が1年以内の短期借入金で、設備投資資金については固定金利の長期借入金で調達しております。当連結会計年度においてグループ全体の所要資金として、金融機関より長期借入金として3億円の調達を実施しました。当連結会計年度末の短期借入金の残高は前連結会計年度末より53百万円増加し5億37百万円、長期借入金の残高は前連結会計年度末より40百万円減少し、6億39百万円となり合計11億76百万円(前連結会計年度末は11億63百万円)となっております。
当社グループは、健全な財政状態、営業活動によるキャッシュ・フローを生み出す能力及び不動産の担保余力等により当社グループの成長を維持するために将来必要な運転資金及び設備投資資金を調達することが可能と考えております。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づいて作成されており、財政状態及び経営成績に関する以下の分析が行われております。
当社グループ経営陣は、連結財務諸表の作成に際し、決算日における資産・負債の報告数値及び報告期間における収益・費用の報告数値に影響を与える見積りを行わなければなりません。経営陣は、貸倒引当金、たな卸資産、固定資産、退職給付に係る負債等に関する見積り及び判断に対して、継続的に評価を行っております。経営陣は過去の実績や状況に応じ合理的と考えられる様々な要素に基づき、見積り及び判断を行っております。
実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。当社グループでは、特に以下の重要な会計方針が、当社グループの連結財務諸表の作成において使用される当社グループの重要な判断と見積りに大きな影響を及ぼすと考えております。
a.収益の認識
当社グループの売上高は通常は顧客に対して商・製品が出荷された時点、工事売上に関しては工事が完了した時点で計上されます。特定のケースでは、注文書で顧客の検査に合格することが要求されており、その場合は顧客が当社グループの商・製品を検収した時点で売上を計上しております。不動産賃貸収入は、契約書に基づき、月単位で収益を計上しております。
b.貸倒引当金
当社グループは顧客の支払不能時に発生する損失の見積額について、貸倒引当金を計上しております。顧客の財政状態が悪化し、その支払能力が低下した場合、追加引当が必要となる可能性があります。
c.たな卸資産
当社グループは、たな卸資産の市場状況に基づく時価の見積額と取得原価との差額に相当する額について、評価損を計上しております。実際の将来需要又は市場状態が見積りより悪化した場合、追加の評価損が必要となる可能性があります。
d.投資有価証券の減損
当社グループは、余資運用の一環として、純投資目的の株式を所有しております。これらの株式には価格変動性が高い上場会社の株式と、株価の決定が困難である非上場会社の株式が含まれております。当社グループでは上場会社の株式への投資の場合、期末日における時価が取得原価に比べ50%以上下落した場合には全て減損処理を行い、30%~50%未満の下落の場合、下落継続期間等総合的に検討し時価の回復可能性無しと判断した場合、減損処理を行っております。非上場会社への投資の場合、実質価額が取得原価に比べて50%程度以上低下し回復可能性が十分な証拠によって裏付けられる場合を除き、減損処理を行っております。将来の市況悪化又は投資先の業績不振により、現在の簿価に反映されていない損失又は、簿価の回収不能が発生した場合の評価損の計上が必要となる可能性があります。
e.繰延税金資産
当社グループは、繰延税金資産について、当該資産が将来の税金負担額を軽減する効果を評価するに当たっては、将来の課税所得及び慎重かつ実現可能性の高い継続的な税務計画を検討し、繰延税金資産の全部又は一部を将来回収できないと判断した場合、当該判断を行った期間に繰延税金資産の調整額を費用として計上します。同様に計上金額の純額を上回る繰延税金資産を、今後回収できると判断した場合、繰延税金資産への調整により当該判断を行った期間に利益を計上することになります。
f.減損会計
当社グループの資産のグルーピングは事業用資産については主として事業部を単位に、賃貸用資産については個別にグループ化しております。今後は、主として事業部損益の著しい悪化、賃貸用資産については賃料の改定等、また土地の市場価格の著しい下落等で減損損失が生じる可能性があります。その結果、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。
g.退職給付に係る負債
当社は従業員の退職給付に備えるため、確定給付企業年金制度及び退職一時金制度を採用しており、国内子会社の一部については、退職一時金制度を採用しております。退職給付費用及び債務は、数理計算上で設定される前提条件に基づいて算出されております。これらの前提条件には割引率、退職率、近年の統計数値に基づいて算出される死亡率及び年金資産の長期収益率などが含まれます。実際の結果が前提条件と異なる場合又は、前提条件が変更された場合、その影響は累積され将来にわたって規則的に認識されるため、将来期間において認識される費用及び計上される債務に影響を及ぼします。割引率の低下及び年金資産運用での損失は当社グループの退職給付費用に対して悪影響を及ぼします。同様に割引率の上昇及び年金資産運用での収益は退職給付費用に好影響を与えます。過去勤務費用及び数理計算上の差異の償却は退職給付費用の一部を構成しておりますが、当社グループでは、過去勤務費用は、その発生時の従業員の平均残存勤務期間以内の一定の年数(5年)により均等償却しております。数理計算上の差異は、各連結会計年度の発生時における従業員の平均残存勤務期間以内の一定の年数(7年)による定率法によりそれぞれ発生の翌連結会計年度から損益処理しております。