有価証券報告書-第53期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2014/06/23 9:20
【資料】
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【項目】
97項目

業績等の概要

(1)業績
当連結会計年度における我が国経済は、政府・日銀の積極的な財政・金融政策による公共投資の増加や為替市場での円安、また先進国を中心とした海外経済の回復等から、緩やかな回復局面が続きました。特に年度後半にかけては、消費税率引き上げを前にした駆け込み需要の動きもみられ、堅調な展開となりました。
当社グループ製品の主要需要先の状況としましては、自動車関連が新型車投入の効果や消費税がらみの駆け込み需要等から、強い動きを示しました。また、電子部品関連では、引き続きスマートフォンやタブレット端末が牽引しましたが、減少の続くパソコンでもOSソフトのサポート終了に伴う買い替え需要等の動きがみられました。
このような環境のなか当社グループでは、香港現地法人の営業をスタートさせたほか、中華圏担当の営業人員を強化する等、アジア地区を中心に海外での販売に力を入れる一方、当社の仙台工場・開発センターにて「NS東北 微細・精密加工展示会2013」を開催したほか、工作機械メーカーやCAD/CAMメーカーと連携した展示会や講習会を全国各地で開催する等により、微細・精密加工技術に係る情報発信に努めました。
生産面では、引き続き自社開発機を使った自動化を推進するとともに、加工が非常に困難なCBN(立法晶窒化ホウ素)を使用したエンドミルの量産体制の確立に注力しました。また開発面では、CBNスーパースパイラルボールエンドミル「SSPB220」を発売し、CBN製品のバリエーション拡大を進めたほか、ダイヤモンド焼結体エンドミル「PCDSE」と微細加工用オリジナルCAD/CAMソフト「NS-MicroCAM」による、硬脆材の微細加工を可能とするシステムを構築し、第5回ものづくり日本大賞「東北経済産業局長賞」を受賞いたしました。
これらの結果、当連結会計年度における売上高は6,418百万円(前期比7.0%増)、営業利益は1,069百万円(同16.0%増)、経常利益は1,107百万円(同16.3%増)、当期純利益は694百万円(同31.7%増)となりました。
製品区分別の売上高では、「エンドミル(6mm以下)」が3,893百万円(前期比3.4%増)、「エンドミル(6mm超)」が825百万円(同11.8%増)、「エンドミル(その他)」が1,264百万円(同17.8%増)となりました。また、「その他」の売上高は435百万円(同3.9%増)となりました。
(注)報告セグメントが1つでありますので、製品区分別に記載しております。なお「その他」の事業セグメントは、製品区分別の「その他」に含めております。
(2)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下(資金)という)は、前連結会計年度末に比較し、944百万円増加し2,403百万円(前期比64.7%増)となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は1,147百万円(前期比56.9%増)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益1,132百万円及び減価償却費による資金の増加と、売上債権の増加並びに法人税等の支払による資金の流出などを反映したものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は82百万円(同90.7%減)となりました。これは主に補助金の受取額362百万円による資金の増加と、機械設備等有形固定資産の取得による支出などを反映したものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は121百万円(同11.3%増)となりました。これは配当金の支払によるものです。