有価証券報告書-第149期(平成29年4月1日-平成30年3月31日)

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2018/06/29 15:05
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連結財務諸表注記事項(IFRS)


注1.報告企業
株式会社日立製作所(以下、当社)は日本に拠点を置く株式会社であり、その株式を公開している。当社の連結財務諸表は、当社及び子会社並びにその関連会社及び共同支配企業に対する持分により構成されている。当社及び子会社からなる企業集団は、情報・通信システム、社会・産業システム、電子装置・システム、建設機械、高機能材料、オートモティブシステム、生活・エコシステム、その他の8セグメントにわたって、製品の開発、生産、販売、サービス等、グローバルに幅広い事業活動を展開している。
注2.作成の基礎
当社の連結財務諸表は、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和51年大蔵省令第28号)第1条の2に掲げる「指定国際会計基準特定会社」の要件を全て満たしていることから、同第93条の規定により、国際会計基準審議会(以下、IASB)によって公表された国際財務報告基準(以下、IFRS)に準拠して作成している。当社の連結会計年度は、4月1日から翌年3月31日までである。
当社の連結財務諸表は、デリバティブ金融資産及び金融負債、公正価値の変動を純損益を通じて測定する(以下、FVTPL)金融資産及び金融負債、公正価値の変動をその他の包括利益を通じて測定する(以下、FVTOCI)金融資産、確定給付制度にかかる資産又は負債を除き、取得原価を基礎として作成している。また、連結財務諸表は当社の機能通貨である日本円により百万円単位で表示している。
IFRSに準拠した連結財務諸表の作成において、当社の経営者は会計方針の適用並びに資産及び負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす判断、見積り及び仮定の設定を行うことが義務付けられている。実際の業績はこれらの見積り等とは異なる場合がある。
見積り及びその基礎となる仮定は継続して見直している。会計上の見積りの変更による影響は、その見積りを変更した会計期間及び影響を受ける将来の会計期間において認識している。
連結財務諸表上で認識する金額に重要な影響を与える会計方針の適用に関する判断に関する情報は、以下の注記に含まれている。
・注3.(1)連結の基礎
・注3.(4)金融商品及び注26.金融商品及び関連する開示
翌連結会計年度において重要な修正をもたらすリスクのある、仮定及び見積りの不確実性に関する情報は、以下の注記等に含まれている。
・注3.(8)非金融資産の減損
・注3.(9)退職後給付及び注16.従業員給付
・注3.(10)引当金、注3.(11)偶発事象、注15.引当金及び注30.コミットメント及び偶発事象
・注3.(12)収益認識及び注7.工事契約
・注3.(13)法人所得税費用及び注13.繰延税金及び法人所得税
連結財政状態計算書について、事業再編等により重要性が変化したため、当連結会計年度より、表示方法の変更を行っている。前連結会計年度まで「その他の流動資産」に含めていた「有価証券及びその他の金融資産」を別掲している。また、流動資産及び非流動資産に別掲していた「リース債権」は、流動資産及び非流動資産の「有価証券及びその他の金融資産」に、非流動負債に別掲していた「その他の金融負債」は「その他の非流動負債」に含めて表示している。この表示方法の変更を反映させるため、前連結会計年度の連結財政状態計算書の組替えを行っている。
この結果、前連結会計年度の連結財政状態計算書について、「その他の流動資産」から「有価証券及びその他の金融資産」に346,427百万円を組替えて表示している。また、流動資産及び非流動資産に別掲していた「リース債権」42,365百万円及び38,646百万円は、流動資産及び非流動資産の「有価証券及びその他の金融資産」に、非流動負債に別掲していた「その他の金融負債」53,422百万円は「その他の非流動負債」に組替えて表示している。
注3.主要な会計方針の概要
(1)連結の基礎
① 子会社
子会社とは、当社が支配を有する事業体をいう。支配とは、その事業体への関与により生じる変動リターンに対するリスク又は権利を有し、かつ当該事業体に対するパワーを通じてその変動リターンに影響を及ぼす能力をいう。
子会社は全て、取得日すなわち当社が支配を獲得した日から、当社が支配を喪失する日まで連結している。
子会社が適用する会計方針が当社の適用する会計方針と異なる場合には、必要に応じ当該子会社の財務諸表の調整を行っている。
支配の喪失を伴わない子会社に対する持分変動があった場合には、資本取引として会計処理している。一方、支配の喪失を伴う子会社に対する持分変動があった場合には、子会社の資産及び負債、子会社に関連する非支配持分及びその他の包括利益累計額の認識を中止している。
② 関連会社及び共同支配企業
関連会社とは、当社が支配を有していないものの、その企業の経営方針や財務方針に重要な影響力を行使できる事業体をいう。
共同支配企業とは、契約上の取決めにより当社を含む複数の当事者が共同して支配をしており、その活動に関連する財務上及び経営上の決定に際して、支配を共有する当事者の一致した合意を必要とする企業をいう。
当社は、関連会社及び共同支配企業への投資について、持分法を用いて会計処理している。(以下、持分法適用会社)
連結財務諸表には、重要な影響力又は共同支配を獲得した日から喪失するまでの持分法適用会社の純損益及びその他の包括利益に対する当社の持分を含めている。
持分法適用会社が適用する会計方針が当社の適用する会計方針と異なる場合には、必要に応じ持分法適用会社の財務諸表を調整している。
③ 組成された事業体
当社は、組成された事業体への関与から生じる変動リターンに対するリスク又は権利を有している場合で、当該事業体に対するパワーを通じてこれらの変動リターンに影響を与えることができる場合、当該事業体に対し支配を有していると判断し連結している。
(2)現金同等物
現金同等物は、流動性が高く、元本の価値変動のリスクが極めて低い、取得日から3ヵ月以内に満期となる短期投資からなる。
(3)外貨換算
当社の連結財務諸表は、当社の機能通貨である日本円で表示している。
① 外貨建取引
外貨建取引は、取引日における直物為替相場又はそれに近似するレートにより当社及び子会社の各機能通貨に換算している。期末日における外貨建貨幣性資産及び負債は、期末日の為替レートで機能通貨に再換算している。当該換算及び決済により生じる換算差額は純損益として認識している。但し、発生する損益がその他の包括利益で認識される資産及び負債に関しては、それらから生じる換算差額はその他の包括利益として認識し、その累計額はその他の包括利益累計額に認識している。
② 在外営業活動体の財務諸表の換算
在外営業活動体の資産及び負債は決算日の為替相場により、収益及び費用は期中平均為替相場により円換算している。在外営業活動体の財務諸表の換算により発生する換算差額は、その他の包括利益として認識し、その累計額はその他の包括利益累計額に認識している。
(4)金融商品
当社は、金融商品にかかる会計処理について、IFRS第9号「金融商品」(2009年11月公表、2010年10月改訂)を適用している。
① 非デリバティブ金融資産
当社は、営業債権及びその他の債権を、これらの発生日に当初認識している。その他の金融資産は、当社が当該金融商品の契約当事者となった取引日に当初認識している。
当社は、金融資産から生じるキャッシュ・フローに対する契約上の権利が消滅した場合又は金融資産の所有にかかるリスクと経済的便益を実質的に全て移転する取引において、当該金融資産から生じるキャッシュ・フローを受け取る契約上の権利を移転した時に当該金融資産の認識を中止している。金融資産の所有に伴う実質的に全てのリスク及び経済価値を留保も移転もしない取引においては、当社は当該金融資産への支配を保持していない場合にその資産の認識を中止するものとしている。
非デリバティブ金融資産の分類及び測定方法の概要は、下記のとおりである。
償却原価で測定する金融資産
以下の要件を満たす金融資産を償却原価で測定する金融資産として分類している。
・当社のビジネスモデルにおいて、当該金融資産の契約上のキャッシュ・フローを回収することを目的として保有している場合
・契約条件が、特定された日に元本及び元本残高にかかる利息の支払いのみによるキャッシュ・フローを生じさせる場合
償却原価で測定する金融資産は、公正価値(直接帰属する取引費用を含む)で当初認識している。当初認識後は、実効金利法を用いて帳簿価額を算定している。また、償却原価で測定する金融資産にかかる利息発生額は連結損益計算書の受取利息に含まれる。
FVTOCI金融資産
当社は、主に投資先との取引関係の維持、強化による収益基盤の拡大を目的として保有している資本性金融資産をFVTOCI金融資産として分類している。FVTOCI金融資産は公正価値で当初認識し、それ以降も連結決算日の公正価値で測定している。公正価値の変動は連結会計期間のその他の包括利益として認識し、その累計額はその他の包括利益累計額に認識している。ただし、FVTOCI金融資産から生じる配当金については、明らかに投資の払い戻しの場合を除き、純損益として認識している。
FVTPL金融資産
FVTOCI金融資産として分類されない資本性金融資産及び償却原価で測定する金融資産に分類されない負債性金融資産は、全てFVTPL金融資産に分類している。FVTPL金融資産は、当初認識後、公正価値で測定し、その公正価値の変動は純損益として認識している。
償却原価で測定する金融資産の減損
当社は、償却原価で測定する金融資産が減損しているか否かの継続的評価を、少なくとも四半期毎に実施している。減損の有無の判断は、減損を示す客観的な証拠が金融資産の当初認識後に発生しており、その金融資産の見積将来キャッシュ・フローが帳簿価額を下回る場合、当該金融資産は減損していると判断している。減損を示す客観的な証拠には、過去の貸倒実績、支払遅延の存在、支払期日の延長、外部信用調査機関による否定的評価、債務超過等悪化した財政状況や経営成績の評価などが含まれる。
保有する負債性証券については、当該金融資産の見積将来キャッシュ・フローを当初の実効金利で割り引いた現在価値もしくは観測可能な市場価格を見積公正価値とし、それらが帳簿価額を下回る場合に、その差額を減損損失として認識している。
営業債権及びその他の債権にかかる減損損失については、過去の損失実績や取引先の現在の信用状況を含む分析に基づいた相当な判断が求められる。当社は、事業を行う国あるいは地域の特有な商慣行を含む、事業環境に関連した潜在的なリスクを評価した上で、過去の経験等を考慮に入れ算定される貸倒実績率又は回収可能額の見積りに基づき減損損失を計上している。
減損損失は、連結財政状態計算書上、負債性証券については帳簿価額から直接減額することにより、営業債権及びその他の債権については引当金勘定を通じて減額している。また営業債権及びその他の債権については、全ての回収手段がなくなり、回収可能性がほぼ尽きたと考えられた時点ではじめて貸倒償却している。減損損失を計上した後に発生した事象により減損損失の額が減少する場合には、以前に認識した減損損失を純損益として戻し入れている。
② 非デリバティブ金融負債
当社は、発行した負債性金融商品を、その発行日に当初認識している。その他の金融負債は全て、当社が当該金融商品の契約の当事者になる取引日に認識している。
当社は、金融負債が消滅した場合、つまり契約上の義務が履行されるか、債務が免責、取消又は失効となった場合に、認識を中止している。
当社は、非デリバティブ金融負債として、社債、借入金、買入債務及びその他の金融負債を有しており、それらを公正価値(直接帰属する取引費用を控除後)で当初認識している。また、社債及び借入金については当初認識後、実効金利法を用いた償却原価により測定しており、利息発生額は連結損益計算書の支払利息に含まれる。
③ デリバティブ及びヘッジ会計
当社は、為替リスク及び金利リスクをヘッジするために、先物為替予約契約、通貨スワップ契約及び金利スワップ契約といったデリバティブ商品を利用している。これらのデリバティブはその保有目的、保有意思にかかわらず全て公正価値で計上している。
当社が利用しているヘッジの会計処理は、下記のとおりである。
・「公正価値ヘッジ」は、既に認識された資産又は負債もしくは未認識の確定契約の公正価値の変動に対するヘッジであり、ヘッジの効果が高度に有効である限り、既に認識された資産又は負債もしくは未認識の確定契約とその関連するデリバティブの公正価値の変動は純損益で認識している。
・「キャッシュ・フロー・ヘッジ」は、将来取引のヘッジ又は既に認識された資産又は負債に関連して発生する将来キャッシュ・フローの変動に対するヘッジであり、ヘッジの効果が高度に有効である限り、キャッシュ・フロー・ヘッジとして指定したデリバティブの公正価値の変動はその他の包括利益として認識している。この会計処理は、ヘッジ対象に指定された未認識の確定契約又は将来キャッシュ・フローの変動を純損益に認識するまで継続し、その時点でデリバティブの公正価値の変動も純損益に含めている。
当社は、国際会計基準(以下、IAS)第39号「金融商品:認識及び測定」に定められるデリバティブを利用する目的、その戦略を含むリスク管理方針を文書化しており、それに加えて、そのデリバティブがヘッジ対象の公正価値又は将来キャッシュ・フローの変動の影響を高度に相殺しているかどうかについて、ヘッジの開始時及び開始後も引き続き、一定期間毎に評価を行っている。ヘッジの効果が有効でなくなった場合は、ヘッジ会計を中止している。
④ 金融資産と金融負債の相殺
金融資産と金融負債は、認識された金額を相殺する強制可能な法的権利が現時点で存在し、かつ、純額ベースで決済するかもしくは資産を実現すると同時に負債を決済する意図が存在する場合にのみ相殺し、連結財政状態計算書において純額で報告している。
(5)棚卸資産
棚卸資産は取得原価と正味実現可能価額のいずれか低い方の金額で評価しており、原価は、製品・半製品・仕掛品については個別法又は移動平均法により、材料については概ね移動平均法によっている。正味実現可能価額とは、通常の営業過程における見積売価から、完成までの見積原価及び販売に要する見積費用を控除したものをいう。
(6)有形固定資産
有形固定資産の測定においては原価モデルを採用し、取得原価から減価償却累計額及び減損損失累計額を控除した価額で表示している。取得原価には、資産の取得に直接関連する費用、将来の解体、除去及び原状回復費用を含めている。各資産はそれぞれの見積耐用年数にわたって、主として定額法で減価償却を行っている。主要な資産項目ごとの見積耐用年数は、下記のとおりである。
建物及び構築物 2年から60年
機械装置及び運搬具 2年から17年
工具、器具及び備品 2年から20年
なお、見積耐用年数及び減価償却方法等は、各会計年度末に見直しを行い、変更があった場合は、会計上の見積りの変更として扱い、将来に向かって変更している。
(7)無形資産
耐用年数を確定できる無形資産の測定においては原価モデルを採用し、取得原価から償却累計額及び減損損失累計額を控除した金額で表示している。各資産はそれぞれの見積耐用年数にわたって、主として定額法で償却を行っている。主要な資産項目ごとの見積耐用年数は、下記のとおりである。
自社利用ソフトウェア 2年から10年
市場販売ソフトウェア 2年から10年
その他の無形資産 2年から20年
耐用年数を確定できない無形資産及びのれんは、取得原価から減損損失累計額を控除した金額で表示している。
(8)非金融資産の減損
各資産について減損の兆候の有無の判定を行い、その帳簿価額が回収不可能であるような兆候がある場合、減損テストを実施している。各資産が、他の資産からのキャッシュ・フローからおおむね独立したキャッシュ・フローを生み出さない場合、資金生成単位又は資金生成単位グループについて減損の兆候の有無を判定している。耐用年数を確定できない無形資産及びのれんについては、減損の兆候の有無にかかわらず、毎年、主に第4四半期において、その資産の属する資金生成単位又は資金生成単位グループごとに回収可能価額を見積り、減損テストを実施している。
各資産及び資金生成単位又は資金生成単位グループごとの回収可能価額は、処分費用控除後の公正価値と使用価値のいずれか高い方で算定している。当社及び子会社は、公正価値を算定するために用いる評価技法として、主に当該資産等の使用及び最終処分価値から期待される見積将来キャッシュ・フローに基づくインカム・アプローチ(現在価値法)又は類似する公開企業との比較や当該資産等の時価総額等、市場参加者間の秩序ある取引において成立し得る価格を合理的に見積り算定するマーケット・アプローチを用いている。当社及び子会社は、公正価値算定上の複雑さに応じ、外部専門家を適宜利用している。使用価値は、経営者により承認された事業計画を基礎とした将来キャッシュ・フローの見積額を、加重平均資本コストをもとに算定した割引率で現在価値に割引いて算定している。事業計画は外部情報に基づき、過去の経験を反映したものであり、原則として5年を限度としている。当社及び子会社においては、多種多様な製品の開発、生産、販売からサービスの提供等、幅広い事業活動を展開しており、各事業活動に適した外部情報を用いている。事業計画の予測の期間を超えた後のキャッシュ・フロー見積額は、当該資産等が属する市場の長期平均成長率の範囲内で見積った成長率をもとに算定している。
各資産及び資金生成単位又は資金生成単位グループの帳簿価額が回収可能価額を超える場合には、その超過額を減損損失として認識している。
のれん以外の各資産又は資金生成単位もしくは資金生成単位グループに関しては、過年度に認識された減損損失について、その回収可能価額の算定に使用した前提事項に重要な変更が生じ、損失の減少又は消滅の可能性を示す兆候が認められる場合に、当該資産等を対象に回収可能価額の見積りを行っている。算定した回収可能価額が当該資産等の帳簿価額を超える場合には、過年度に減損損失が認識されていなかった場合の減価償却控除後の帳簿価額を上限として、減損損失を戻し入れている。
(9)退職後給付
当社及び一部の子会社は、従業員の退職給付を行うため、主に確定給付型年金制度及び退職一時金制度を採用しており、確定給付制度債務の現在価値及び退職給付費用を予測単位積増方式により算定している。
確定給付制度債務の現在価値及び制度資産の公正価値は、報告期間末に再測定し、数理計算上の差異及び制度資産の利息収益を除く公正価値の変動額はその他の包括利益で全額認識し、その後純損益に組み替えない。また、制度改訂時に生じる過去勤務費用は発生時に全額純損益として認識している。
連結財政状態計算書上、確定給付制度債務の現在価値から制度資産の公正価値を控除した純額を確定給付負債又は資産として非流動負債又は資産に表示している。
(10)引当金
当社は、過去の事象の結果として現在の債務(法的債務又は推定的債務)が生じており、当該債務を決済するための経済的資源の流出が生じる可能性が高く、かつ、当該債務の金額の合理的な見積りが可能である場合に引当金を認識している。
なお、債務の決済までの期間が長期となると想定され、貨幣の時間価値が重要な場合には、決済時に予測される支出額の現在価値により引当金を測定している。
(11)偶発事象
当社はIAS第37号「引当金、偶発負債及び偶発資産」に従い、(10)引当金に記載している引当金の認識基準を満たさない債務については、当該債務の履行による経済的資源の流出の可能性がほとんどないと判断している場合を除き、偶発債務として注記をしている。なお、当社及び子会社が締結した金融保証契約は、特定の債務者が負債性金融商品の条件に従った期日の到来時に支払を行わないことにより保証契約保有者に発生する損失を、当社又は子会社がその保有者に対し補償する契約である。
(12)収益認識
① 物品の販売
物品の販売にかかる収益は、以下の条件を全て満たした時点で認識している。
・物品の所有に伴う重要なリスク及び経済価値が顧客に移転している
・物品に対する継続的な関与及び実質的な支配がない
・収益の額及び当該取引に関連する原価を、信頼性をもって測定できる
・取引に関連する経済的便益が当社に流入する可能性が高い
ITシステム製品、ソフトウェアライセンス、建設機械、ディスクドライブ、エアコン、高機能材料、電線、自動車用機器、半導体製造装置、計測器、鉄道車両、医療用機器、産業用機械装置、エレベーター、エスカレーター等の販売においては、顧客に対する物品の引き渡しが完了した時点で収益を認識している。重要なソフトウェアの製作、手直し及び顧客仕様によるソフトウェア開発からの収益は、契約の総収益、費用及び完成までの進捗度に関する合理的で信頼性のある見積りが存在する場合には、工事進行基準で認識している。
② サービスの提供
サービスの提供による収益は、以下の条件を満たした時点で認識している。
・取引の決算日現在における進捗度を、信頼性をもって測定できる
・収益の額及び当該取引に関連する原価を、信頼性をもって測定できる
・取引に関連する経済的便益が当社に流入する可能性が高い
設備の保守、運用、アウトソーシング及び物流等のサービスによる収入は、サービスの提供に応じて収益を認識している。サポート契約やメンテナンス契約のような固定価格による長期のサービス契約は、契約期間で按分して収益を認識している。サービス費用の発生態様が一定ではないという過去の十分なデータがある場合で、サービスの提供割合が費用の発生割合と見合っている場合は、費用の発生態様に応じて収益を認識している。ファイナンス・リースは、利息法により収益を認識しており、オペレーティング・リースは、リース期間にわたり定額で収益を認識している。
③ 工事契約
インフラシステム等の建設工事は売上債権の回収までの期間が長期にわたる。このような長期請負契約による収益は、工事契約の成果が信頼性をもって見積ることができる場合、直近の総売価に、直近の見積総原価に対する発生原価の割合を乗じて算定している。価格が確定している契約の予測損失は、その損失が見積られた時点で費用計上している。工事契約の成果が信頼性をもって見積ることができない場合には、発生した工事契約原価のうち回収される可能性が高い範囲でのみ収益を認識しており、工事契約原価は発生した期間に費用として認識している。
④ 複数要素取引
当社は顧客の要望に合わせて多様な取引を行っている。これらには、製品、サービス等の複数の要素を組み合わせて顧客に提供する取引が含まれており、製品、サービス等が提供される時期又は期間が異なる場合がある。契約上、ある要素が他よりも先に提供される取引に関しては、提供した製品・サービスが顧客にとって独立した価値があり、かつ、契約上既に提供した製品・サービスに一般的な返品権があるものについては、当社が未提供の製品・サービスを提供する可能性が高く、実質的に提供できると認められる場合を除き、全ての要素が提供されるまで収益を繰延べている。
上記の全ての条件に該当している場合、契約上のそれぞれの要素は別々の会計単位と考えられ、契約上の対価を、それぞれの会計単位に配分している。売価の配分に当たっては、地理的及び地域的に特別な市場要因を含む全体的な市場の状況、類似製品の競争相手の価格、利益目標や価格戦略等の様々な要因を考慮している。
(13)法人所得税費用
一時差異等に起因する繰延税金資産及び負債の認識を資産負債法により行っている。のれんから生じる一時差異、企業結合以外の取引における会計上又は税務上のいずれの損益にも影響を及ぼさない取引によって発生する資産又は負債の当初認識による差異及び子会社又は持分法適用会社に対する投資にかかる将来加算一時差異のうち、解消時期をコントロールでき、かつ予測可能な期間内に一時差異が解消しない可能性が高い場合においては、繰延税金負債を認識していない。繰延税金資産は、未使用の税務上の繰越欠損金、税額控除及び将来減算一時差異のうち、将来課税所得に対して利用できる可能性が高いものに限り認識している。なお、その他の包括利益に認識される項目に関する当期税金及び繰延税金は、その他の包括利益として認識している。
繰延税金資産及び負債は、それらの一時差異等が解消されると見込まれる連結会計年度の課税所得に対して適用される税率を使用して測定している。税率変更による繰延税金資産及び負債への影響は、その税率変更に関する法律の制定日を含む連結会計年度の純損益及びその他の包括利益として認識している。
(14)消費税
顧客から預かり、税務当局に納付される消費税は、連結損益計算書上で売上収益、売上原価及び費用から除外している。
(15)1株当たり利益
基本1株当たり親会社株主に帰属する当期利益は平均発行済株式数に基づいて計算し、希薄化後1株当たり親会社株主に帰属する当期利益は平均発行済株式数と希薄化効果のある証券の転換又は発行可能株式数の合計に基づいて計算している。
(16)企業結合
企業結合の会計処理は取得法によっており、取得の対価は、取得日の公正価値で測定された移転対価及び被取得企業に対する非支配持分の金額の合計額として測定される。当社は、企業結合ごとに、公正価値又は被取得企業の識別可能純資産の公正価値に対する持分割合相当額のいずれかにより、被取得企業に対する非支配持分を測定するかを選択している。また、発生した取得関連費用は、発生時に費用処理している。
(17)未適用の新会計基準
連結財務諸表の承認日までに新設又は改訂が行われた主な公表済基準書及び解釈指針のうち、当連結会計年度末において未適用の主な基準書は下記のとおりである。なお、IFRS第9号「金融商品」及びIFRS第15号「顧客との契約から生じる収益」の適用による当社の財政状態及び経営成績に与える影響は軽微である。また、IFRS第16号「リース」の適用による影響は現在算定中である。
基準書基準名強制適用時期
(以降開始年度)
当社
適用年度
新設・改訂の概要
IFRS第9号金融商品2018年1月1日2018年度ヘッジ会計の改訂(2013年11月改訂)
金融商品の分類及び測定の改訂並びに金融資産の予想信用損失減損モデルの導入(2014年7月改訂)
IFRS第15号顧客との契約から生じる収益2018年1月1日2018年度収益認識に関する会計処理及び開示の改訂
IFRS第16号リース2019年1月1日2019年度リースの定義及び主に借手の会計処理の改訂

注4.セグメント情報
(報告セグメント情報)
事業セグメントは、独立した財務情報が入手可能であり、最高経営意思決定機関が、経営資源の配分の決定及び業績の検討のため、定期的に評価を行う対象とする当社の構成単位である。
当社は報告セグメントを、主に市場、製品及びサービスの性質及び経済的特徴の類似性を総合的に勘案し、下記8区分に系列化している。以下に記載する報告セグメントのうち、社会・産業システムセグメント、電子装置・システムセグメント及び高機能材料セグメントは、当社の財政状態及び経営成績の適切な理解に資するために、複数の事業セグメントを集約している。事業セグメントの集約においては、主に事業セグメントのセグメント損益率を用いて経済的特徴の類似性を判断している。それぞれの報告セグメントに含まれる主な製品・サービスは下記のとおりである。
(1)情報・通信システム
システムインテグレーション、コンサルティング、クラウドサービス、サーバ、ストレージ、ソフトウェア、通信ネットワーク、ATM
(2)社会・産業システム
産業用機器・プラント、エレベーター、エスカレーター、鉄道システム、火力・原子力・自然エネルギー発電システム、送変電システム
(3)電子装置・システム
半導体製造装置、計測・分析装置、先端産業部材、医療機器
(4)建設機械
油圧ショベル、ホイールローダ、鉱山機械
(5)高機能材料
半導体・ディスプレイ用材料、配線板・関連材料、自動車部品、蓄電デバイス、特殊鋼製品、磁性材料、素形材製品、電線材料
(6)オートモティブシステム
エンジンパワートレインシステム、電動パワートレインシステム、車両統合制御システム、車載情報システム
(7)生活・エコシステム
業務用空調機器、ルームエアコン、冷蔵庫、洗濯機
(8)その他
光ディスクドライブ、不動産の管理・売買・賃貸、その他
当社は、2016年10月に日立キャピタル㈱(日立キャピタル)の株式の一部を譲渡したことにより、従来金融サービスセグメントに含めていた日立キャピタル及びその子会社は当社の持分法適用会社となった。これに伴い、前連結会計年度及び当連結会計年度の金融サービスセグメントの総資産及び持分法で会計処理されている投資を「-」として開示している。前第3四半期より日立キャピタル及びその子会社に係る持分法による投資損益については「全社及び消去」に含めて開示している。
前連結会計年度及び当連結会計年度におけるセグメント情報は下記のとおりである。
外部顧客に対する売上収益
(単位:百万円)
2017年3月31日2018年3月31日
情報・通信システム1,815,0851,888,394
社会・産業システム2,053,6072,136,313
電子装置・システム1,067,237976,252
建設機械747,122958,630
高機能材料1,408,6221,603,582
オートモティブシステム988,928996,202
生活・エコシステム528,633509,442
その他375,903292,402
金融サービス170,583-
小計9,155,7209,361,217
全社6,5447,397
合計9,162,2649,368,614

セグメント間の内部売上収益
(単位:百万円)
2017年3月31日2018年3月31日
情報・通信システム167,736120,513
社会・産業システム278,324238,699
電子装置・システム103,138110,299
建設機械6,825523
高機能材料56,06553,955
オートモティブシステム3,3564,834
生活・エコシステム28,68230,710
その他277,891265,374
金融サービス8,629-
小計930,646824,907
全社及び消去△930,646△824,907
合計--

売上収益合計
(単位:百万円)
2017年3月31日2018年3月31日
情報・通信システム1,982,8212,008,907
社会・産業システム2,331,9312,375,012
電子装置・システム1,170,3751,086,551
建設機械753,947959,153
高機能材料1,464,6871,657,537
オートモティブシステム992,2841,001,036
生活・エコシステム557,315540,152
その他653,794557,776
金融サービス179,212-
小計10,086,36610,186,124
全社及び消去△924,102△817,510
合計9,162,2649,368,614

セグメント損益
(単位:百万円)
2017年3月31日2018年3月31日
情報・通信システム76,458139,279
社会・産業システム△19,993101,257
電子装置・システム66,77288,852
建設機械22,73597,095
高機能材料123,34298,672
オートモティブシステム65,83042,429
生活・エコシステム31,84033,352
その他20,63021,874
金融サービス22,841-
小計410,455622,810
全社及び消去64,72721,447
合計475,182644,257
受取利息12,92314,928
支払利息△19,014△20,539
継続事業税引前当期利益469,091638,646

セグメント損益は受取利息及び支払利息調整後税引前当期利益(EBIT)で表示している。
セグメント間取引は独立企業間価格で行っている。「全社」には主として先端研究開発費等の各セグメントに配賦していない費用、事業再編等利益及び持分法による投資損益の一部等が含まれている。
総資産
(単位:百万円)
2017年3月31日2018年3月31日
情報・通信システム1,672,3861,729,842
社会・産業システム3,205,6563,430,705
電子装置・システム967,7311,050,025
建設機械1,036,8001,125,791
高機能材料1,666,8791,787,348
オートモティブシステム743,095797,101
生活・エコシステム326,373331,810
その他1,552,0031,581,745
金融サービス--
小計11,170,92311,834,367
全社及び消去△1,507,006△1,727,764
合計9,663,91710,106,603

「全社」の資産の主な内容は現金及び現金同等物、有価証券及びその他の金融資産、持分法で会計処理されている投資である。
持分法で会計処理されている投資
(単位:百万円)
2017年3月31日2018年3月31日
情報・通信システム14,52315,414
社会・産業システム390,653407,923
電子装置・システム3851,221
建設機械22,81529,238
高機能材料36,50136,136
オートモティブシステム5,2135,217
生活・エコシステム50,71558,877
その他6,6076,126
金融サービス--
小計527,412560,152
全社及び消去163,839183,255
合計691,251743,407

減価償却費及び無形資産償却費
(単位:百万円)
2017年3月31日2018年3月31日
情報・通信システム95,92187,493
社会・産業システム44,64647,583
電子装置・システム24,32520,046
建設機械35,84338,833
高機能材料71,54981,105
オートモティブシステム51,65653,524
生活・エコシステム11,79110,122
その他26,07821,580
金融サービス49,559-
小計411,368360,286
全社及び消去3,8154,146
合計415,183364,432

減価償却費は、有形固定資産及び投資不動産の減価償却費である。
減損損失
(単位:百万円)
2017年3月31日2018年3月31日
情報・通信システム37,57922,370
社会・産業システム10,0833,073
電子装置・システム8,2722,579
建設機械3,883549
高機能材料2,73211,088
オートモティブシステム691613
生活・エコシステム4,8626
その他854467
金融サービス--
小計68,95640,745
全社及び消去△3697,911
合計68,58748,656

減損損失は、主に有形固定資産、投資不動産及び無形資産の減損である。
持分法による投資損益
(単位:百万円)
2017年3月31日2018年3月31日
情報・通信システム1,6571,252
社会・産業システム△73,98618,844
電子装置・システム142220
建設機械△3114,355
高機能材料4,7036,654
オートモティブシステム562100
生活・エコシステム8,25310,798
その他292167
金融サービス995-
小計△57,69342,390
全社及び消去10,50720,093
合計△47,18662,483

持分法による投資損益には、持分法で会計処理されている投資の減損が含まれている。
資本的支出
(単位:百万円)
2017年3月31日2018年3月31日
情報・通信システム80,56881,346
社会・産業システム85,43698,629
電子装置・システム29,60623,939
建設機械17,31223,933
高機能材料104,417135,385
オートモティブシステム59,41872,434
生活・エコシステム7,1869,173
その他22,21818,984
金融サービス76,645-
小計482,806463,823
全社及び消去3,8832,792
合計486,689466,615

資本的支出は、有形固定資産、投資不動産及び無形資産の受入額で表示している。
(地域別情報)
前連結会計年度及び当連結会計年度における、仕向地別の外部顧客向け売上収益は下記のとおりである。
(単位:百万円)
2017年3月31日2018年3月31日
日本4,757,6854,643,080
アジア1,860,7162,081,150
北米1,144,0291,177,581
欧州972,661964,474
その他の地域427,173502,329
海外売上収益4,404,5794,725,534
売上収益9,162,2649,368,614

前連結会計年度及び当連結会計年度において、中国における外部顧客向け売上収益は、それぞれ928,983百万円及び1,041,046百万円であり、米国における外部顧客向け売上収益は、それぞれ1,051,535百万円及び1,082,593百万円である。前連結会計年度及び当連結会計年度において、日本、中国及び米国を除き、外部顧客向け売上収益が重要な単一の国及び地域はない。
2017年3月31日及び2018年3月31日現在における、所在地別の有形固定資産、投資不動産及び無形資産の残高は下記のとおりである。
(単位:百万円)
2017年3月31日2018年3月31日
日本1,627,3911,684,732
アジア365,774383,729
北米445,119531,270
欧州360,991459,968
その他の地域127,551142,922
小計2,926,8263,202,621
全社及び消去34,79122,798
合計2,961,6173,225,419

2017年3月31日及び2018年3月31日現在において、米国における有形固定資産、投資不動産及び無形資産の残高は、それぞれ431,364百万円及び519,432百万円である。2017年3月31日及び2018年3月31日現在において、日本及び米国を除き、有形固定資産、投資不動産及び無形資産の残高が重要な単一の国及び地域はない。
(顧客別情報)
前連結会計年度及び当連結会計年度において、単一顧客として重要な顧客に対する売上収益はない。
注5.事業再編等
前連結会計年度に生じた主な事業再編等は下記のとおりである。
(1)㈱日立物流(日立物流)株式の一部売却・持分法適用会社化
当社は、ロジスティクスプラットフォームの拡充等により社会イノベーション事業の裾野を広げること等を目的として、当社の子会社で、報告セグメントの区分上、その他に含まれる日立物流の普通株式について、当社が保有する株式の一部をSGホールディングス㈱へ譲渡する契約を2016年3月30日に締結し、当該譲渡契約に基づく株式譲渡を2016年5月19日に完了した。
その結果、日立物流に対する所有持分の割合は59.0%から30.0%となり、日立物流は当社の持分法適用会社となった。当該株式譲渡により、日立物流に対する支配の喪失に伴って認識した利益は44,958百万円であり、連結損益計算書上、その他の収益に計上されている。また、連結持分変動計算書の非支配持分との取引等には、日立物流が持分法適用会社となったことによる非支配持分の減少が含まれている。
(2)日立キャピタル株式の一部売却・持分法適用会社化
当社は、金融機能の強化及び社会イノベーション事業への経営リソースの集中を加速させること等を目的として、当社の子会社で、金融サービスセグメントに属する日立キャピタルの普通株式について、当社が保有する株式の一部を㈱三菱UFJフィナンシャル・グループ及び三菱UFJリース㈱へ譲渡する契約を2016年5月13日に締結し、当該譲渡契約に基づく株式譲渡を2016年10月3日に完了した。
その結果、日立キャピタルに対する所有持分の割合は60.6%から33.4%となり、日立キャピタルは当社の持分法適用会社となった。なお、当該株式譲渡により、日立キャピタルに対する支配の喪失に伴って認識した損失には、重要性がなかった。また、連結持分変動計算書の非支配持分との取引等には、日立キャピタルが持分法適用会社となったことによる非支配持分の減少が含まれている。
2016年3月31日における日立キャピタルの資産、負債及び資本は、下記のとおりである。
(単位:百万円)
2016年3月31日
資産の部
流動資産
現金及び現金同等物(a)157,091
売上債権(a)710,713
リース債権(a)311,992
棚卸資産3,701
その他の流動資産73,316
流動資産合計1,256,813
非流動資産
持分法で会計処理されている投資20,457
有価証券及びその他の金融資産675,964
リース債権729,876
有形固定資産307,582
無形資産62,656
その他の非流動資産38,139
非流動資産合計1,834,674
資産の部合計3,091,487
負債の部
流動負債
短期借入金(a)497,695
償還期長期債務(a)485,611
その他の金融負債40,121
買入債務(a)228,989
未払費用15,581
前受金23,269
その他の流動負債31,974
流動負債合計1,323,240
非流動負債
長期債務(a)1,356,212
その他の金融負債28,717
退職給付に係る負債9,540
その他の非流動負債26,698
非流動負債合計1,421,167
負債の部合計2,744,407
資本の部
親会社株主持分201,349
非支配持分145,731
資本の部合計347,080
負債・資本の部合計3,091,487

(a) 上記のうち、内部取引により計上されている金額は以下のとおりである。
(単位:百万円)
2016年3月31日
現金及び現金同等物(関係会社預け金)118,701
売上債権152,078
リース債権59,569
短期借入金37,368
償還期長期債務17,367
買入債務30,036
長期債務24,871

(3)Bradken Limited(Bradken社)の買収
当社の子会社で、建設機械セグメントに属する日立建機㈱(日立建機)は、マイニング事業における部品サービスビジネスの補完強化を目的として、鋳造及び鋳造製品の製造・販売サービスを営むBradken社との間で、Bradken社の発行済普通株式の全株式を対象とした日立建機による公開買付の実施に関する契約を2016年10月3日に締結した。
本公開買付は2016年11月1日から2017年4月7日の間に行われ、2017年3月20日付でBradken社の総株主の議決権に対する所有割合が過半数を超えたことから、同日(取得日)付でBradken社は日立建機の連結子会社となった。
なお、本公開買付の結果、日立建機はBradken社の発行済株式総数の90%超を取得し、かつBradken社を完全子会社とする事を目的としてBradken社少数株主の保有する株式の買取手続きを開始したことから、取得日において実質的に100%取得したものとしてBradken社の取得に関する当初の会計処理を行っている。
Bradken社の取得の対価、取得した資産及び引継いだ負債の取得日において認識した価額の要約は、下記のとおりである。
(単位:百万円)
現金及び現金同等物3,572
売上債権7,950
棚卸資産17,593
その他の流動資産3,895
有形固定資産36,188
無形資産
のれん(損金不算入)20,792
その他の無形資産19,870
その他の非流動資産5,562
合計115,422
流動負債43,150
非流動負債13,658
合計56,808
支払対価58,614

のれんは、主に超過収益力及び既存事業とのシナジー効果を反映したものである。
前連結会計年度末までに支払い済みの取得持分68.62%に対する支払対価は現金40,336百万円である。前連結会計年度において、期末日時点で支払いが完了していない持分についてはその他の金融負債18,278百万円を認識していたが、当連結会計年度において支払いを完了している。
Bradken社の取得日から2017年3月31日までの経営成績は重要ではなかった。
2016年4月1日時点で当該取得が行われたと仮定した場合の、前連結会計年度の売上収益及び親会社株主に帰属する当期利益に与える影響額は重要ではない。
なお、取得した資産及び引継いだ負債の取得日において認識した価額の更新による影響に重要性がないため、連結財政状態計算書において比較情報として開示している前連結会計年度の金額を遡及的に修正していない。
(4)日立工機㈱(日立工機)株式の全部売却
当社及び当社の子会社である㈱日立アーバンインベストメントは、当社の子会社で、電子装置・システムセグメントに属する日立工機の普通株式及び2015年7月28日開催の日立工機取締役会の決議に基づき発行された新株予約権に対して、Kohlberg Kravis Roberts & Co. L.P.の関連投資ファンドが発行済株式数の全てを所有するHKホールディングス㈱が行う公開買付に、当社及び㈱日立アーバンインベストメントが保有する日立工機の普通株式の全てを応募する旨の公開買付応募契約をHKホールディングス㈱と2017年1月13日に締結し、当該契約に基づく株式譲渡を2017年3月29日に完了した。
その結果、日立工機に対する所有持分の割合は51.2%から0%となり、日立工機は当社の連結範囲から除外された。日立工機に対する支配の喪失に伴って認識した利益は28,097百万円であり、連結損益計算書上、その他の収益に計上されている。また、連結持分変動計算書の非支配持分との取引等には、日立工機が連結範囲から除外されたことによる非支配持分の減少が含まれている。
なお、日立工機は2018年6月1日付で工機ホールディングス㈱に商号変更している。
当連結会計年度及び連結財務諸表の承認日までに生じた主な事業再編等は下記のとおりである。
(1)Sullair事業の買収
当社は、産業系ビジネスのグローバル事業拡大を目的として、Accudyne Industries Borrower, S.C.A. (Accudyne社)との間で、Accudyne社の子会社及び保有資産で運営され、北米地域を中心にSullairブランドの空気圧縮機の製造・販売を手がけるSullair事業を取得する、株式及び事業譲渡契約を2017年4月25日に締結した。本譲渡契約に基づき、2017年7月12日(取得日)に、当社及び当社の子会社であるHitachi America, Ltd.は、Sullair事業を構成する複数の持株会社の全株式を取得することにより、Sullair事業を取得した。
Sullair事業の取得の対価、取得した資産及び引継いだ負債の取得日において認識した価額の要約は、下記のとおりである。
現金及び現金同等物(単位:百万円)
9,341
売上債権9,351
棚卸資産7,409
その他の流動資産790
非流動資産(無形資産を除く)10,102
無形資産
のれん(損金算入)
のれん(損金不算入)
16,294
55,361
その他の無形資産52,709
合計161,357
流動負債66,805
非流動負債1,264
合計68,069
支払対価(現金)93,288

のれんは、主に超過収益力及び既存事業とのシナジー効果を反映したものである。
当該取得に加え、Hitachi America, Ltd.はSullair事業に含まれる借入金517百万米ドル(57,502百万円)の返済を行っている。
Sullair事業の取得日から2018年3月31日までの経営成績は重要ではなかった。
2017年4月1日時点で当該取得が行われたと仮定した場合の、当連結会計年度の売上収益及び親会社株主に帰属する当期利益に与える影響額は重要ではない。
(2)㈱日立国際電気(日立国際電気)株式の売却及び再編
当社は、Kohlberg Kravis Roberts & Co. L.P.によって間接的に保有・運営されている関連投資ファンドが持分の全てを所有するHKEホールディングス㈱(HKE)及び日本産業パートナーズ㈱が管理・運営・情報提供等を行うファンドが出資するHVJホールディングス㈱(HVJ)との間で、①HKEによる、当社の子会社で、電子装置・システムセグメントに属する日立国際電気の普通株式に対する公開買付及び株式併合等並びに日立国際電気による自己株式の取得を通じた日立国際電気の完全子会社化、②HKE及び日立国際電気によるHKEを承継法人とする日立国際電気の成膜プロセスソリューション事業の吸収分割、並びに③本吸収分割後のHKEによる日立国際電気株式の20%ずつの当社及びHVJへの譲渡、その他これらに付随又は関連する取引等に関して基本契約書を2017年4月26日に締結し、当該基本契約の変更覚書を2017年10月11日、2017年11月24日及び2018年3月30日に締結した。
本変更覚書に基づき、HKEは2017年10月12日に本公開買付を開始し、本公開買付は2017年12月8日に成立した。本公開買付が成立したことにより、上記株式併合等の関連する取引が行われ、当該取引は2018年6月4日をもってすべて完了した。その結果、日立国際電気に対する当社の所有持分の割合は51.7%から20.0%となり、日立国際電気は当社の持分法適用会社となった。当該取引による財政状態及び経営成績に与える影響については、現在算定中である。
なお、HKEは2018年6月1日付で㈱KOKUSAI ELECTRICに商号変更している。
注6.売上債権
売上債権の内訳は下記のとおりであり、貸倒引当金控除後の金額で表示している。
(単位:百万円)
2017年3月31日2018年3月31日
売掛金2,295,1992,322,554
その他137,950178,860
合計2,433,1492,501,414

その他には受取手形及び電子記録債権が含まれる。
注7.工事契約
2017年3月31日及び2018年3月31日現在における進行中の工事契約により発生した原価及び認識した利益の総額、前受金の額及び保留金の額は下記のとおりである。
(単位:百万円)
2017年3月31日2018年3月31日
発生した原価及び認識した利益の総額2,589,4742,985,931
前受金の額195,847242,157
保留金の額14,93813,976

2017年3月31日及び2018年3月31日現在における契約に基づく工事の発注者に対する債権総額、債務総額は下記のとおりである。
(単位:百万円)
2017年3月31日2018年3月31日
工事の発注者に対する債権総額506,086456,856
工事の発注者に対する債務総額276,270345,978

前連結会計年度及び当連結会計年度に認識した工事契約収益は、それぞれ1,096,376百万円及び1,130,748百万円である。
注8.棚卸資産
棚卸資産の内訳は下記のとおりである。
(単位:百万円)
2017年3月31日2018年3月31日
製品512,539561,548
半製品・仕掛品492,284554,354
材料221,084259,330
合計1,225,9071,375,232

前連結会計年度及び当連結会計年度において費用として認識され、売上原価に含まれている棚卸資産の金額はそれぞれ5,598,611百万円及び5,821,340百万円である。また、棚卸資産の評価減金額はそれぞれ27,444百万円及び52,407百万円である。
注9.リース
(1)借主側
当社及び一部の子会社は、ファイナンス・リース及びオペレーティング・リースとして、建物、機械装置及び車両等を中心とした設備を使用している。
2017年3月31日及び2018年3月31日現在のファイナンス・リースの最低リース料支払予定額、及びその現在価値は下記のとおりである。
(単位:百万円)
2017年3月31日2018年3月31日
最低リース料
総額
最低リース料
総額の
現在価値
最低リース料
総額
最低リース料
総額の
現在価値
1年以内16,44715,19816,98815,537
1年超5年以内34,24131,49633,81730,840
5年超4,0073,0094,2543,101
合計54,69549,70355,05949,478
金融費用等控除額△4,992△5,581
最低リース料総額の
現在価値
49,70349,478

2017年3月31日及び2018年3月31日現在の解約不能オペレーティング・リースに基づく将来の最低リース料支払予定額は下記のとおりである。
(単位:百万円)
2017年3月31日2018年3月31日
1年以内21,39130,098
1年超5年以内59,30761,777
5年超21,51633,458
合計102,214125,333

前連結会計年度及び当連結会計年度に費用として認識したオペレーティング・リースのリース料総額は下記のとおりである。
(単位:百万円)
2017年3月31日2018年3月31日
リース料総額121,135125,000

(2)貸主側
当社及び一部の子会社は、ファイナンス・リース及びオペレーティング・リースとして、機械装置等を中心とした設備を賃貸している。
2017年3月31日及び2018年3月31日現在のファイナンス・リースの受取最低リース料総額及びその現在価値は下記のとおりである。
(単位:百万円)
2017年3月31日2018年3月31日
リース投資
未回収総額
受取最低
リース料総額
の現在価値
リース投資
未回収総額
受取最低
リース料総額
の現在価値
1年以内45,62042,78851,46747,903
1年超5年以内41,57939,32746,48843,908
5年超2192101,5321,301
合計87,41882,32599,48793,112
未稼得金融収益△4,130△5,518
正味リース投資
未回収総額
83,28893,969
無保証残存価値△963△857
受取最低リース料
総額の現在価値
82,32593,112

2017年3月31日及び2018年3月31日現在における回収不能な受取最低リース料総額に対する引当累計額は、それぞれ2,277百万円及び1,771百万円である。
2017年3月31日及び2018年3月31日現在の解約不能オペレーティング・リースに基づく将来の最低リース料受取予定額は下記のとおりである。
(単位:百万円)
2017年3月31日2018年3月31日
1年以内3,0345,361
1年超5年以内3,7825,938
5年超154,280
合計6,83115,579

注10.持分法で会計処理されている投資
2017年3月31日及び2018年3月31日現在の連結財務諸表に含まれる、投資の帳簿価額並びに前連結会計年度及び当連結会計年度の連結財務諸表に含まれる、持分法適用会社の包括利益(損失)に対する当社及び一部の子会社の持分はそれぞれ下記のとおりである。
(単位:百万円)
関連会社共同支配企業
2017年3月31日2018年3月31日2017年3月31日2018年3月31日
投資の帳簿価額664,857712,40626,39431,001

なお、2017年3月31日及び2018年3月31日現在において、一部の共同支配企業の損失に対する持分については、その累計額が当該投資を超過しているため、その他の非流動負債にそれぞれ104,176百万円及び99,276百万円計上している。
(単位:百万円)
関連会社共同支配企業
2017年3月31日2018年3月31日2017年3月31日2018年3月31日
継続事業当期利益(損失)△8,19351,8905,84910,593
その他の包括利益(損失)△7,1163306,3952,927
包括利益(損失)合計△15,30952,22012,24413,520

上記の持分法適用会社の継続事業当期利益(損失)に対する持分に加え、持分法で会計処理されている投資の減損を持分法による投資損益に計上している。前連結会計年度における減損損失は44,842百万円である。
持分法による投資損益には、前連結会計年度において、社会・産業システムセグメントに属する米国の関連会社が取り組んでいるレーザーを使用したウラン濃縮技術の開発・商用化事業の撤退に関連する損失66,477百万円が含まれている。当該損失には、当該関連会社に対する投資の減損39,659百万円が含まれている。回収可能価額は使用価値に基づき、2017年3月31日現在で、9,536百万円と評価している。使用価値の算定にあたり、キャッシュ・フローを割引率11.1%(税引前)で割り引いている。
持分法適用会社のうち、重要性のある関連会社は、日立キャピタルである。日立キャピタルは、リースを始めとする様々な金融サービスを、当社をはじめとした顧客に提供している。日立キャピタルの要約財務情報は下記のとおりであり、日立キャピタルの資産及び負債に対する公正価値調整等の金額が含まれている。
前連結会計年度
(2017年3月31日)
(単位:百万円)
当連結会計年度
(2018年3月31日)
資産の部合計3,177,6063,411,017
負債の部合計2,879,1273,072,962
資本の部
親会社株主持分285,142323,765
非支配持分13,33714,290
前連結会計年度
(自 2016年4月1日
至 2017年3月31日)
当連結会計年度
(自 2017年4月1日
至 2018年3月31日)
売上収益371,110404,087
継続事業当期利益42,54942,737
その他の包括利益(損失)△8,5468,779
包括利益合計34,00351,516

当連結会計年度において、日立キャピタルから受け取った配当金は3,356百万円である。なお、日立キャピタルは、前連結会計年度において当社の持分法適用会社となっており、前連結会計年度において、持分法適用後の日立キャピタルから受け取った配当金はない。
また、上記の要約財務情報に基づく親会社株主持分と当社の日立キャピタルに対する投資の帳簿価額の調整は、以下のとおりである。
前連結会計年度
(2017年3月31日)
(単位:百万円)
当連結会計年度
(2018年3月31日)
親会社株主持分285,142323,765
所有持分の割合(%)33.433.4
日立キャピタルに対する投資の帳簿価額95,209108,105

なお、2017年3月31日及び2018年3月31日における、日立キャピタルに対する投資の市場価格に基づく公正価値はそれぞれ105,074百万円及び104,644百万円である。
注11.有形固定資産
有形固定資産の帳簿価額の増減内容は下記のとおりである。
(単位:百万円)
土地建物及び
構築物
機械装置
及び
運搬具
工具、器具
及び備品
その他の
有形
固定資産
建設仮勘定合計
帳簿価額
2016年3月31日426,569748,656560,791193,440426,681144,0892,500,226
取得6015,79325,54424,45572,839245,446374,678
科目間振替95564,398109,79638,966△1,021△213,094-
売却又は処分△4,055△7,677△4,614△7,201△14,447△4,758△42,752
減価償却費-△53,951△113,101△71,104△62,294-△300,450
減損損失△2,598△6,989△10,992△4,070△10△185△24,844
連結範囲の異動△50,749△57,374△26,622△7,176△321,190△5,643△468,754
為替換算影響額△9,364△6,730△5,526△1,860△24,005△8,180△55,665
その他△1,0291,116△1,7546,22316,475△5,05915,972
2017年3月31日360,330687,242533,522171,67393,028152,6161,998,411
取得1,1925,91925,04925,78110,926303,375372,242
科目間振替1,99042,024130,84235,776216△210,848-
売却又は処分△3,882△6,178△4,913△3,598△4,059△3,557△26,187
減価償却費-△52,859△118,324△69,027△23,899-△264,109
減損損失△5,658△6,077△8,286△1,133△1,238△2,313△24,705
連結範囲の異動1,7205,5254,4381,6621,7841,33016,459
為替換算影響額3,5961,944△5,526△24△5594,1333,564
その他2,4709,01677411,83926,485△1,43249,152
2018年3月31日361,758686,556557,576172,949102,684243,3042,124,827

前連結会計年度及び当連結会計年度において認識された減価償却費の金額は、連結損益計算書の売上原価及び販売費及び一般管理費に含まれている。また、減損損失の金額は、連結損益計算書のその他の費用に含まれている。
ファイナンス・リース資産は上記のその他の有形固定資産に含まれており、2017年3月31日及び2018年3月31日現在の帳簿価額はそれぞれ28,032百万円及び29,269百万円である。
有形固定資産の取得原価並びに減価償却累計額及び減損損失累計額は下記のとおりである。
(単位:百万円)
土地建物及び
構築物
機械装置
及び
運搬具
工具、器具
及び備品
その他の
有形
固定資産
建設仮勘定合計
取得原価
2016年3月31日446,5361,900,8072,362,660975,6281,498,628146,2607,330,519
2017年3月31日377,8171,723,9502,391,448937,139216,120153,0075,799,481
2018年3月31日383,8621,760,2062,475,707961,975230,553245,6306,057,933
減価償却累計額及び
減損損失累計額
2016年3月31日△19,967△1,152,151△1,801,869△782,188△1,071,947△2,171△4,830,293
2017年3月31日△17,487△1,036,708△1,857,926△765,466△123,092△391△3,801,070
2018年3月31日△22,104△1,073,650△1,918,131△789,026△127,869△2,326△3,933,106

前連結会計年度中に計上した減損損失の主な内容は下記のとおりである。
社会・産業システムセグメントにおいて、8,097百万円の損失を計上している。主な内容は石油・天然ガス市場の低迷に伴って圧縮機事業の収益性が低下したこと等による減損損失6,129百万円である。回収可能価額は、主として処分費用控除後の公正価値に基づき、2017年3月31日現在で3,427百万円と評価している。当該公正価値を算出するにあたっては、主にマーケット・アプローチを用いている。これらの測定額は主に不動産鑑定評価額に基づいており、レベル3に含まれる。
情報・通信システムセグメントにおいて、5,685百万円の損失を計上している。主な内容は、市場動向の変化による通信ネットワーク事業の将来収益見込みの減少等による減損損失である。
生活・エコシステムセグメントにおいて、4,846百万円の損失を計上している。主な内容は、家電事業の競争の激化に伴う将来収益見込みの減少等による減損損失である。
当連結会計年度中に計上した減損損失の主な内容は下記のとおりである。
高機能材料セグメントにおいて、11,012百万円の損失を計上している。主な内容は、アルミホイール事業の収益性が低下したことによる機械装置等の事業用資産にかかる減損損失8,011百万円である。回収可能価額は、処分費用控除後の公正価値に基づき、2018年3月31日現在で3,514百万円と評価している。当該公正価値を算出するにあたっては、主にマーケット・アプローチを用いている。これらの測定額は主に不動産鑑定評価額に基づいており、レベル3に含まれる。
「全社」において、7,910百万円の損失を計上している。主な内容は、一部の賃貸資産において、入居者の減少に伴い事務所賃貸事業の収益性が低下したことによる減損損失7,717百万円である。回収可能価額は、主として処分費用控除後の公正価値に基づいて算出されているが、処分費用が公正価値を上回っているため、2018年3月31日現在は備忘価額で評価している。当該公正価値を算出するにあたっては、主にマーケット・アプローチを用いている。これらの測定額は主に不動産鑑定評価額に基づいており、近隣の売買事例や公表された市場価格等の金額に則しているため、レベル2に含まれる。
注12.無形資産
のれん及びその他の無形資産の帳簿価額の増減は下記のとおりである。
(単位:百万円)
のれん自社利用
ソフト
ウェア
市場販売
ソフト
ウェア
無形リース
資産
その他
帳簿価額
2016年3月31日528,565136,43857,21348,452299,7351,070,403
内部開発-1,5412,123-64,17667,840
外部購入-10,0268498,04521,72740,647
科目間振替-30,91433,564-△64,478-
償却費-△49,616△28,005△9,097△25,708△112,426
減損損失△3,062△1,285△19,182-△12,115△35,644
処分-△2,934△432△539△3,091△6,996
連結範囲の異動14,473△9,622△2,150△45,974△40,774△84,047
為替換算影響額△12,729△218△370△1△8,227△21,545
その他-△3761,595487△737969
2017年3月31日527,247114,86845,2051,373230,508919,201
内部開発-2,0321,632-53,14156,805
外部購入-7,1701,59559724,56133,923
科目間振替-34,11820,2187△54,343-
償却費-△46,704△22,629△532△29,154△99,019
減損損失△922△2,367△3,981△15△16,194△23,479
処分-△1,233△150△20△1,732△3,135
連結範囲の異動100,125406△978-90,833190,386
為替換算影響額△10,066297145-△4,953△14,577
その他△28,219△262△193622,729△5,735
2018年3月31日588,165108,32541,0381,446315,3961,054,370

前連結会計年度及び当連結会計年度において認識された償却費の金額は、連結損益計算書の売上原価及び販売費及び一般管理費に含まれている。また、減損損失の金額は、連結損益計算書のその他の費用に含まれている。
のれん及びその他の無形資産の取得原価並びに償却累計額及び減損損失累計額は下記のとおりである。
(単位:百万円)
のれん自社利用
ソフト
ウェア
市場販売
ソフト
ウェア
無形リース
資産
その他
取得原価
2016年3月31日534,533648,278540,503253,706528,1392,505,159
2017年3月31日536,277593,412552,8682,807485,1232,170,487
2018年3月31日592,870617,264530,7783,292603,1142,347,318
償却累計額及び
減損損失累計額
2016年3月31日△5,968△511,840△483,290△205,254△228,404△1,434,756
2017年3月31日△9,030△478,544△507,663△1,434△254,615△1,251,286
2018年3月31日△4,705△508,939△489,740△1,846△287,718△1,292,948

当社は、全額を減損損失として認識したのれんについては、減損損失累計額から除いている。
前連結会計年度中に計上した減損損失の主な内容は下記のとおりである。
情報・通信システムセグメントにおいて、29,068百万円の損失を計上している。主な内容は、市場動向の変化等に伴う将来収益見込みの減少による市場販売ソフトウェア及びその他の無形資産等の減損損失である。
電子装置・システムセグメントにおいて、6,098百万円の損失を計上している。主な内容は、医療機器事業で競争の激化に伴う将来収益見込みの減少による市場販売ソフトウェア等の減損損失である。
当連結会計年度中に計上した減損損失の主な内容は下記のとおりである。
情報・通信システムセグメントにおいて、22,007百万円の損失を計上している。主な内容は、インドでのATMサービス事業に関連する市場動向の変化等に伴う将来収益見込みの減少によるその他の無形資産の減損損失6,425百万円である。回収可能価額は、使用価値に基づき、2018年3月31日現在で4,050百万円と評価している。当該回収可能価額を算出するにあたっては、加重平均資本コストをもとに算定した割引率22.1%(税引前)で現在価値に割り引いている。
耐用年数を確定することのできない無形資産の帳簿価額は、2017年3月31日及び2018年3月31日現在において、それぞれ9,932百万円及び9,952百万円である。このうち、主な内容はブランドや商標権であり、これらは事業が存続する限り永続的にキャッシュ・インフローを創出するものであることから耐用年数の確定ができないと判断している。
研究開発活動による支出のうち、新規の科学的又は技術的な知識、及び理解を得る目的で実施される研究活動に対する支出は全て発生時に費用処理している。また、商業生産または使用の開始以前における、生産計画や設計等の新規又は大幅な改良を目的で実施される開発活動による支出については、関連する無形資産に起因する支出が信頼性をもって測定ができる場合において、当社が無形資産の開発を完成させることが実現可能であり、かつ、将来的な経済的便益を得られる可能性が高い場合にのみ自己創設無形資産として資産計上を行い、それ以外の支出は発生時に費用処理をしている。
無形資産のうち、自己創設に該当する無形資産の償却累計額及び減損損失累計額控除後の帳簿価額は、2017年3月31日及び2018年3月31日現在において、それぞれ174,840百万円及び173,267百万円であり、主に自社利用ソフトウェア及び市場販売ソフトウェアに計上している。
また、当社の前連結会計年度及び当連結会計年度における期中に費用として認識された研究開発活動による支出は323,963百万円及び332,920百万円であり、連結損益計算書の売上原価及び販売費及び一般管理費に含まれている。
企業結合により取得したのれんは、資金生成単位又は資金生成単位グループごとに帳簿価額と回収可能価額を比較し、減損テストを実施している。
2017年3月31日及び2018年3月31日現在において、重要なのれんが配分されている資金生成単位グループは、情報・通信システムセグメントに属するシステム&サービスビジネス統括本部であり、システム&サービスビジネス統括本部に配分されたのれんの帳簿価額はそれぞれ191,251百万円及び184,530百万円である。なお、システム&サービスビジネス統括本部は、当連結会計年度の期首から、ICT事業統括本部より名称変更となった。前連結会計年度及び当連結会計年度のシステム&サービスビジネス統括本部におけるのれんの減損テストに用いた回収可能価額は、使用価値で算定している。使用価値は、経営者により承認された事業計画を基礎とした将来キャッシュ・フローの見積額を、加重平均資本コストをもとに算定した割引率で現在価値に割引いて算定している。事業計画は外部情報に基づき、過去の経験を反映したものである。前連結会計年度及び当連結会計年度において、キャッシュ・フローを予測した期間は3年間であり、税引前の割引率は7.61%及び6.90%、成長率はそれぞれ1.0%を用いている。
なお、各資金生成単位又は資金生成単位グループに配分されたのれんについて、減損テストに用いた主要な仮定が合理的な範囲で変動があった場合にも、帳簿価額が回収可能価額を上回る可能性は低いと判断している。
注13.繰延税金及び法人所得税
法人所得税費用及びその他の包括利益純額に係る繰延税金の内訳は、下記のとおりである。
(単位:百万円)
2017年3月31日2018年3月31日
法人所得税費用
当期分178,405160,514
繰延税金
一時差異等の発生と解消△18,95010,110
未認識の繰延税金資産の増減△34,343△38,916
合計125,112131,708
その他の包括利益に係る繰延税金
その他の包括利益を通じて測定する金融資産の
公正価値の純変動額
30,685368
確定給付制度の再測定1,9604,766
キャッシュ・フロー・ヘッジの公正価値の純変動額6,5531,222
在外営業活動体の換算差額△364-
合計38,8346,356

当社及び国内の子会社は、課税所得に対して、主に法人税、住民税及び事業税が課されており、前連結会計年度及び当連結会計年度における法定実効税率はおよそ30.8%である。
当社及び一部の子会社は、連結納税制度を適用している。
「社会保障の安定財源の確保等を図る税制の抜本的な改革を行うための消費税法の一部を改正する等の法律等の一部を改正する法律」(平成28年法律第85号)及び「社会保障の安定財源の確保等を図る税制の抜本的な改革を行うための地方税法及び地方交付税法の一部を改正する法律等の一部を改正する法律」(平成28年法律第86号)が2016年11月18日に国会で成立した。これに伴い、地方法人特別税の廃止及びそれに伴う法人事業税の復元、地方法人税の税率改正、法人住民税法人税割の税率改正の実施時期が2017年4月1日以後に開始する連結会計年度から2019年10月1日以後に開始する連結会計年度に延期された。繰延税金資産及び繰延税金負債の計算に使用する法定実効税率に変更はないが、国税と地方税の間で税率の組替えが発生する結果、前連結会計年度における繰延税金資産及び繰延税金負債の調整額は451百万円(費用の増加)であり、法人所得税費用のうち一時差異等の発生と解消に含まれている。
税率差異の調整は、下記のとおりである。
2017年3月31日2018年3月31日
法定実効税率30.8%30.8%
持分法による投資利益3.1△3.0
子会社投資及び持分法で会計処理されている投資の
税務上の簿価に対する超過額
△9.50.2
子会社投資及び持分法で会計処理されている投資の
売却に係る損益
10.3△0.1
損金不算入の費用1.20.9
のれんの減損0.20.1
未認識の繰延税金資産の増減△7.3△6.1
国内会社の法定実効税率と海外会社の税率差△2.3△2.5
その他(純額)0.20.3
税金充当率26.7%20.6%

繰延税金資産及び負債の増減内容は以下のとおりである。
(単位:百万円)
2017年3月31日2018年3月31日
期首残高(繰延税金資産-純額)112,446114,811
純損益として認識53,29328,806
その他の包括利益として認識△38,834△6,356
連結範囲の異動他△13,280△8,193
非継続事業1,18637
期末残高(繰延税金資産-純額)114,811129,105

繰延税金資産及び負債の主な内訳は以下のとおりである。
(単位:百万円)
連結財政状態計算書連結損益計算書
2017年
3月31日
2018年
3月31日
2017年
3月31日
2018年
3月31日
繰延税金資産
退職給付に係る負債67,71975,553△7,545△1,198
未払費用105,384107,95434,32311,630
有形固定資産に係る減価償却12,60511,3842,4727,280
繰越欠損金12,2609,665△9,925△4,618
棚卸資産及び固定資産未実現利益27,24535,361△1452,984
繰延収益26,82820,6591,168△632
その他57,88638,895△32,994△22,459
繰延税金資産総額309,927299,471△12,646△7,013
繰延税金負債
圧縮記帳△4,457△8,837△1,618△1,126
有価証券△83,680△92,25831,4251,735
租税特別措置法に基づく準備金△30,367△13,46813,68013,579
無形資産△42,028△38,4948,87113,405
その他△34,584△17,30913,5818,226
繰延税金負債総額△195,116△170,36665,93935,819
繰延税金資産純額114,811129,10553,29328,806

繰延税金資産純額は、連結財政状態計算書の下記区分に含めて表示している。
(単位:百万円)
2017年
3月31日
2018年
3月31日
その他の非流動資産171,612180,781
その他の非流動負債△56,801△51,676
合計114,811129,105

予測可能な期間内に一時差異が解消しない可能性が高いため、再投資されると考えられる子会社又は持分法適用会社に対する投資の税務上の簿価を超過する部分については、繰延税金負債を計上していない。
2017年3月31日及び2018年3月31日現在の繰延税金負債として認識されていない子会社の未分配利益に関連する一時差異の総額は、それぞれ638,458百万円及び700,901百万円である。
繰延税金資産の実現可能性を評価するにあたり、当社は、同資産の一部または全部が実現しない蓋然性の検討を行っている。同資産が最終的に実現するか否かは、これらの一時差異等が、将来、それぞれの納税地域における納税額の計算上、課税所得の減額あるいは税額控除が可能となる会計期間において、課税所得を計上しうるか否かによる。実現可能性は確定的ではないが、実現可能性の評価において、当社は、繰延税金負債の振り戻しの予定及び予想される将来の課税所得を考慮している。これらの諸要素に基づき当社は、2018年3月31日現在の認識可能と判断された繰延税金資産が実現する蓋然性は高いと確信している。
繰延税金資産を認識していない将来減算一時差異及び繰越欠損金は以下のとおりである。
(単位:百万円)
2017年3月31日2018年3月31日
将来減算一時差異1,294,2111,191,495
繰越欠損金522,881568,783
合計1,817,0921,760,278

繰延税金資産を認識していない繰越欠損金の繰越期限は以下のとおりである。
(単位:百万円)
2017年3月31日2018年3月31日
5年以内283,452190,765
5年超10年以内90,726133,072
10年超148,703244,946
合計522,881568,783

注14.買入債務
買入債務の内訳は下記のとおりである。
(単位:百万円)
2017年3月31日2018年3月31日
買掛金1,220,2361,267,047
その他181,997269,936
合計1,402,2331,536,983

その他には電子記録債務及び支払手形が含まれる。
注15.引当金
当連結会計年度の引当金の内訳及び増減は、下記のとおりである。その他の引当金には、競争法等関連費用等の引当金が含まれているが、訴訟等の結果が著しく不利になる可能性があるため、IAS第37号の規定等で要求されている情報は、開示していない。
(単位:百万円)
資産除去債務事業構造改革
関連引当金
製品保証引当金その他の引当金
2017年3月31日残高18,0549,85936,580172,607
期中増加額8,51815,72817,33648,067
目的取崩による減少△371△16,585△16,761△17,817
連結範囲の異動4111556△722
為替換算影響額他△10313345213,163
2018年3月31日残高26,1399,14638,163215,298
流動負債2,4817,47725,685203,118
非流動負債23,6581,66912,47812,180

資産除去債務
当社及び子会社が使用する工場設備や敷地等の賃貸借契約に付随する原状回復義務等、通常の使用に供する固定資産の除去に関して法令又は契約で要求される法律上の義務を有する場合には、主に過去の実績等に基づき算出した将来支出の見積額に基づき資産除去債務を認識している。
事業構造改革関連引当金
当社及び子会社における事業の全部または一部に関する事業構造改革に関する詳細な公式計画を有し、かつ、計画の実施や公表を通じて影響を受ける関係者に当該事業構造改革が確実に実施されることについて妥当な期待を生じさせた時点で、事業構造改革に関連して発生する直接支出の見積額に基づき引当金を認識している。
事業構造改革関連引当金には、事業構造改革に伴う特別退職金を計上している。
製品保証引当金
当社及び子会社は、一部の製品及びサービスに対する保証を行っているため、主に過去の保証実績に基づき算定した将来支出の見積額に基づき引当金を認識している。
注16.従業員給付
(1)退職後給付
当社及び一部の子会社は、従業員の退職給付に備え、確定給付型の年金制度及び退職一時金制度、並びに確定拠出型の年金制度を設けており、ほぼ全ての従業員が対象となっている。
確定給付型年金制度の主なものは、確定給付企業年金法に基づく企業年金制度であり、その一部についてキャッシュバランスプラン制度を採用している。キャッシュバランスプランにおける給付は、加入者毎に仮想個人口座を設け、給付水準等に基づく拠出クレジット及び市場金利動向に基づく利息クレジットにより算定される。
確定給付企業年金法に基づき、当社には企業年金制度を運営する日立企業年金基金(以下、「基金」)への掛金の拠出等の義務が課されている。基金の理事には、法令、法令に基づく厚生労働大臣又は地方厚生局長による処分、基金の規約及び代議員会の決議を遵守し、基金のために忠実にその職務を遂行する義務が課されている。また、理事に対しては、自己又は第三者の利益を図る目的をもって、給付に充てるべき積立金(以下、「積立金」)の管理及び運用の適正を害する行為をしてはならないこと、積立金の管理及び運用に関する基金の業務について、その任務を怠った場合には、基金に対して連帯責任を負うことが規定されている。
基金は、当社より法的に独立した機関であり、基金の代議員会は、雇用主側において選定された代表者(選定代議員)及び従業員側において選出された代表者(互選代議員)の同一人数にて構成され、代議員会の議事は出席した代議員の過半数で決するが、可否同数の場合は、特段重要な事項の議事を除き、議長が決する。
積立金の運用については、代議員会の決議を経た運用管理規定により定められている契約内容に基づき、運用受託機関が行う。基金は運用に関する基本方針を作成するとともに、基本方針に整合した運用指針を作成し運用受託機関に交付すること等により、積立金の運用を安全かつ効率的に行う義務を果たしている。
当社は、将来にわたり基金が定める積立金の掛金の拠出義務を負っている。掛金の額は法令が認める範囲で定期的に見直される。
退職一時金制度は、退職者に対し一時金を支給するもので、給付は退職時の給与水準及び勤続年数等に基づき算定される。退職一時金制度については、当社及び一部の子会社が直接退職者への支給義務を負っている。
確定拠出年金制度は、加入期間にわたり会社が掛金を拠出し、加入者自らが積立金の運用を行う制度である。給付は受託機関が行うものであり、当社及び一部の子会社の義務は掛金の拠出に限定される。
前連結会計年度及び当連結会計年度の確定給付制度債務の現在価値及び制度資産の公正価値の変動は、下記のとおりである。
(単位:百万円)
2017年3月31日2018年3月31日
確定給付制度債務の変動
確定給付制度債務期首残高2,416,9202,247,924
勤務費用81,43179,410
利息費用12,46813,917
制度改訂影響額153449
数理計算上の差異5,78125,055
退職給付支払額△117,606△121,751
連結範囲の異動△113,1802,364
確定拠出年金制度移行影響額△1,268△203
制度の清算・縮小△19,913△3,388
為替換算影響額△16,8623,080
確定給付制度債務期末残高2,247,9242,246,857
制度資産の変動
制度資産の期首公正価値1,662,6421,643,638
利息収益9,60712,397
制度資産に係る収益
(利息収益除く)
52,99153,521
会社拠出額103,28999,204
従業員拠出額249609
退職給付支払額△88,338△96,942
連結範囲の異動△70,695928
制度の清算・縮小△18,852△4,331
為替換算影響額△7,2552,052
制度資産の期末公正価値1,643,6381,711,076
資産上限額の影響5,8156,762
連結財政状態計算書に計上した純額610,101542,543

数理計算上の差異発生額の内訳は下記のとおりである。
(単位:百万円)
2017年3月31日2018年3月31日
財務上の仮定の変化により生じるもの10,253△11,551
人口統計上の仮定の変化により生じるもの△8,752△5,995
その他△7,282△7,509

当社及び一部の子会社は、確定給付制度債務及び制度資産の測定日を連結会計年度末日としている。数理計算に使用した割引率の仮定は、下記のとおりである。
2017年3月31日2018年3月31日
割引率0.6%0.6%

2018年3月31日現在において、割引率が0.5%変化した場合に想定される確定給付制度債務に与える影響は、仮に割引率が0.5%増加した場合は134,538百万円減少し、割引率が0.5%減少した場合145,902百万円増加する。
感応度分析は、他の前提条件を一定であることを前提としているが、実際は、他の前提条件の変化が感応度分析に影響する可能性がある。
基金における制度資産の運用は、積立金の安全かつ効率的な運用、分散投資及び長期にわたり持続的に維持すべき資産の構成割合の決定が基本方針として定められている。将来にわたり、年金給付に必要かつ十分な時価資産の蓄積を図り、また長期的に安定した収益を確保するための目標収益率を定め、その目標収益率を達成するために政策的資産構成割合を策定の上、各資産に分散投資を行っている。政策的資産構成割合は、各資産区分の期待収益率、収益率の標準偏差及び資産間の相関係数を考慮し、約20%を資本性証券、約50%を公社債、約30%をヘッジファンド、証券化商品、生保一般勘定等のその他の資産で運用することを目標としている。また、一定以上の時価変動があった場合は、資産構成割合を政策的資産構成割合に調整する等の適切なリスク管理を行っている。
運用受託機関及び資産管理機関の選定にあたっては、適切な定量評価、定性評価に基づき行っている。また、運用受託機関に対し運用方針等を明示し、定期的な運用状況の報告を受ける等の適切な監督を行っている。
2017年3月31日及び2018年3月31日現在における、制度資産の公正価値は下記のとおりである。
(単位:百万円)
2017年3月31日
活発な市場における公表市場価格合計
あるものないもの
資本性証券26,89273027,622
公債121,79716,090137,887
社債及びその他の負債証券-35,63635,636
ヘッジファンド-43,62343,623
証券化商品-60,85260,852
現金及び現金同等物37,02824737,275
生保一般勘定-145,118145,118
合同運用投資-1,127,1721,127,172
その他5,07923,37428,453
合計190,7961,452,8421,643,638

(単位:百万円)
2018年3月31日
活発な市場における公表市場価格合計
あるものないもの
資本性証券18,7482,61321,361
公債148,3562,028150,384
社債及びその他の負債証券-31,59531,595
ヘッジファンド-50,35050,350
証券化商品-71,28171,281
現金及び現金同等物55,093-55,093
生保一般勘定-160,733160,733
合同運用投資-1,142,6941,142,694
その他2,46825,11727,585
合計224,6651,486,4111,711,076

資本性証券は、前連結会計年度において国内上場株式が約30%、海外上場株式が約70%、当連結会計年度においては国内上場株式が約35%、海外上場株式が約65%を占める。
公債は、国内の公債が前連結会計年度において約70%を占め、その主な内訳は日本国債であり、当連結会計年度においては約75%を占め、その主な内訳は日本国債である。海外の公債は、前連結会計年度において約30%を占めており、その主な内訳は外国国債であり、当連結会計年度においては約25%を占めており、その主な内訳は外国国債である。
社債及びその他の負債証券は、前連結会計年度及び当連結会計年度においては、国内が約5%、海外が約95%を占める。
ヘッジファンドは、主に相対価値戦略型ヘッジファンド、イベントドリブン型ヘッジファンド、株式ロングショート型ヘッジファンド、マクロ及びコモディティ・トレーディング・アドバイザー(CTA)型ヘッジファンドに投資している。
証券化商品は、主に国内不動産私募ファンドへの出資や、海外シニアローンを担保資産とする証券化商品の債券及び劣後証券に投資している。
合同運用投資は、前連結会計年度及び当連結会計年度においては、上場株式が約30%、公債が約45%、社債及びその他の負債証券が約5%、現金及び現金同等物が約10%、その他の資産が約10%を占めている。
日立企業年金基金における年金積立は、年金制度資産の積立状況、税法上の損金算入限度額、数理計算等の様々な要因を考慮の上行われる。また、日立企業年金基金の規約においては、確定給付企業年金法の規定に従い、将来にわたって財政の均衡を保つことができるように、5年毎に事業年度末日を基準日として掛金の額の再計算を行うことが規定されている。再計算では、基金財政上の基礎率(予定利率、死亡率、脱退率等)を見直し、掛金を見直している。
翌連結会計年度の確定給付年金制度における拠出の見込額は86,733百万円である。
2017年3月31日及び2018年3月31日現在における確定給付制度債務の加重平均デュレーション(平均支払見込期間)は12.7年である。
前連結会計年度及び当連結会計年度の当社及び子会社における確定拠出年金制度への拠出に係る費用認識額は、それぞれ29,033百万円及び28,212百万円である。
(2)従業員給付費用
前連結会計年度及び当連結会計年度における連結損益計算書上に含まれる従業員給付費用の合計金額は、それぞれ2,363,880百万円及び2,323,429百万円である。
注17.資本
(1)普通株式
2017年3月31日2018年3月31日
発行可能株式総数10,000,000,00010,000,000,000

(単位:百万円)
発行済株式の総数資本金額
2016年3月31日4,833,463,387458,790
2017年3月31日4,833,463,387458,790
2018年3月31日4,833,463,387458,790

当社が発行する株式は無額面の普通株式である。また、上記の発行済株式の総数には自己株式が含まれている。前連結会計年度及び当連結会計年度における自己株式の増減は、下記のとおりである。
(単位:百万円)
自己株式数自己株式
2016年3月31日5,247,9293,806
自己株式の取得271,523153
自己株式の売却△58,880△43
2017年3月31日5,460,5723,916
自己株式の取得375,918292
自己株式の売却△100,543△71
2018年3月31日5,735,9474,137

なお、2017年3月31日及び2018年3月31日現在における関連会社が保有する当社株式数は、それぞれ167,000株である。
(2)剰余金
① 資本剰余金
日本における会社法(以下、会社法)では、株式の発行に対して払込みまたは給付の2分の1以上を資本金に組み入れ、残りは資本剰余金に含まれている資本準備金に組み入れることが規定されている。
資本剰余金の増減には、当社の子会社に対する持分の変動による影響が含まれている。前連結会計年度における増減のうち、主なものは、日立化成㈱によるFIAMM Energy Technology S.p.A.の取得にあたり非支配持分の所有者に対してFIAMM Energy Technology S.p.A.株式の売建プットオプションを付与したことによるものである。
② 利益剰余金
会社法では、剰余金の配当として支出する金額の10分の1を、資本剰余金に含まれている資本準備金及び利益剰余金に含まれている利益準備金の合計額が資本金の4分の1に達するまで資本準備金または利益準備金として積み立てることが規定されている。また、株主総会の決議をもって、利益準備金を取り崩すことができる。
注18.その他の包括利益累計額及びその他の包括利益
前連結会計年度及び当連結会計年度の連結持分変動計算書に計上された、関連する税効果影響額控除後のその他の包括利益累計額は、下記のとおりである。
(単位:百万円)
2017年3月31日2018年3月31日
在外営業活動体の換算差額
期首残高118,63578,987
その他の包括利益純額△39,526△18,032
非支配持分振替額△122△148
期末残高78,98760,807
確定給付制度の再測定
期首残高△42,337△847
その他の包括利益純額36,81522,059
非支配持分振替額--
利益剰余金への振替額4,6751,463
期末残高△84722,675
その他の包括利益を通じて測定する金融資産の
公正価値の純変動額
期首残高147,852192,110
その他の包括利益純額59,422369
非支配持分振替額△3-
利益剰余金への振替額△15,161△17,891
期末残高192,110174,588
キャッシュ・フロー・ヘッジの公正価値の純変動額
期首残高△140,607△129,182
その他の包括利益純額11,42514,957
非支配持分振替額--
その他-△1,678
期末残高△129,182△115,903
その他の包括利益累計額合計
期首残高83,543141,068
その他の包括利益純額68,13619,353
非支配持分振替額△125△148
利益剰余金への振替額△10,486△16,428
その他-△1,678
期末残高141,068142,167

前連結会計年度及び当連結会計年度の非支配持分を含むその他の包括利益の各区分の当期損益項目との調整額及び各項目の税効果影響額は、下記のとおりである。
(単位:百万円)
2017年3月31日
税効果影響額控除前税効果影響額税効果影響額控除後
その他の包括利益
在外営業活動体の換算差額△78,898340△78,558
確定給付制度の再測定48,046△1,96046,086
その他の包括利益を通じて測定する
金融資産の公正価値の純変動額
90,619△30,68559,934
キャッシュ・フロー・ヘッジの公正価値
の純変動額
1,7004882,188
持分法のその他の包括利益△2,835401△2,434
合計58,632△31,41627,216
その他の包括利益と
当期損益項目との調整額
在外営業活動体の換算差額13,7732413,797
キャッシュ・フロー・ヘッジの公正価値
の純変動額
26,156△7,04119,115
持分法のその他の包括利益1,713-1,713
合計41,642△7,01734,625
その他の包括利益純額
在外営業活動体の換算差額△65,125364△64,761
確定給付制度の再測定48,046△1,96046,086
その他の包括利益を通じて測定する
金融資産の公正価値の純変動額
90,619△30,68559,934
キャッシュ・フロー・ヘッジの公正価値
の純変動額
27,856△6,55321,303
持分法のその他の包括利益△1,122401△721
合計100,274△38,43361,841
非支配持分に帰属する
その他の包括利益純額
在外営業活動体の換算差額△14,950
確定給付制度の再測定7,100
その他の包括利益を通じて測定する
金融資産の公正価値の純変動額
796
キャッシュ・フロー・ヘッジの公正価値
の純変動額
759
合計△6,295
親会社株主持分に帰属する
その他の包括利益純額
在外営業活動体の換算差額△49,811
確定給付制度の再測定38,986
その他の包括利益を通じて測定する
金融資産の公正価値の純変動額
59,138
キャッシュ・フロー・ヘッジの公正価値
の純変動額
20,544
持分法のその他の包括利益△721
合計68,136

(単位:百万円)
2018年3月31日
税効果影響額控除前税効果影響額税効果影響額控除後
その他の包括利益
在外営業活動体の換算差額△5,671-△5,671
確定給付制度の再測定27,519△4,76622,753
その他の包括利益を通じて測定する
金融資産の公正価値の純変動額
1,898△3681,530
キャッシュ・フロー・ヘッジの公正価値
の純変動額
14,530△3,68610,844
持分法のその他の包括利益6,922△3,6323,290
合計45,198△12,45232,746
その他の包括利益と
当期損益項目との調整額
在外営業活動体の換算差額△2,371-△2,371
キャッシュ・フロー・ヘッジの公正価値
の純変動額
△7,6052,464△5,141
持分法のその他の包括利益△33-△33
合計△10,0092,464△7,545
その他の包括利益純額
在外営業活動体の換算差額△8,042-△8,042
確定給付制度の再測定27,519△4,76622,753
その他の包括利益を通じて測定する
金融資産の公正価値の純変動額
1,898△3681,530
キャッシュ・フロー・ヘッジの公正価値
の純変動額
6,925△1,2225,703
持分法のその他の包括利益6,889△3,6323,257
合計35,189△9,98825,201
非支配持分に帰属する
その他の包括利益純額
在外営業活動体の換算差額435
確定給付制度の再測定2,819
その他の包括利益を通じて測定する
金融資産の公正価値の純変動額
2,338
キャッシュ・フロー・ヘッジの公正価値
の純変動額
256
合計5,848
親会社株主持分に帰属する
その他の包括利益純額
在外営業活動体の換算差額△8,477
確定給付制度の再測定19,934
その他の包括利益を通じて測定する
金融資産の公正価値の純変動額
△808
キャッシュ・フロー・ヘッジの公正価値
の純変動額
5,447
持分法のその他の包括利益3,257
合計19,353

注19.剰余金の配当
前連結会計年度及び当連結会計年度の配当金は下記のとおりである。
決議配当金の総額
(百万円)
配当の原資1株当たり
配当額(円)
基準日効力発生日
2016年5月13日
取締役会
28,969利益剰余金6.02016年3月31日2016年5月30日
2016年10月28日
取締役会
28,968利益剰余金6.02016年9月30日2016年11月28日
2017年5月12日
取締役会
33,796利益剰余金7.02017年3月31日2017年5月29日
2017年10月26日
取締役会
33,795利益剰余金7.02017年9月30日2017年11月28日

基準日が当連結会計年度に属する配当のうち、配当の効力発生日が翌期となるものは、下記のとおりである。
決議配当金の総額
(百万円)
配当の原資1株当たり
配当額(円)
基準日効力発生日
2018年5月10日
取締役会
38,621利益剰余金8.02018年3月31日2018年5月29日

注20.株式に基づく報酬
当社は、株式に基づく報酬として、ストックオプション制度を導入している。当社のストックオプション制度では、執行役及び理事に対して、当社の普通株式を購入できる権利(新株予約権)が与えられている。
前連結会計年度及び当連結会計年度における当社のストックオプション制度は以下のとおりである。
発行年度・名称付与日行使期間
2016年度
株式会社日立製作所 第1回新株予約権2016年6月29日自2016年7月15日
至2046年7月14日
2017年度
株式会社日立製作所 第2回新株予約権2017年4月6日自2017年4月27日
至2047年4月26日

新株予約権の行使条件
① 新株予約権者は、上記の行使期間内において、当社の執行役、取締役及び理事のいずれの地位をも喪失した日の翌日から10日(10日目が休日に当たる場合には翌営業日)を経過する日までの間に限り、②又は③の規定により確定した新株予約権を一括してのみ行使できる。
② 新株予約権者が行使できる新株予約権の個数は、割当日の属する連結会計年度の期首から3年間(待機期間)における当社株式に係る株主総利回りを同期間における東証株価指数の成長率と比較し、その割合(対TOPIX成長率)に応じて確定する(株式市場条件)。
③ 待機期間終了前に退任した新株予約権者(退任者)が行使できる新株予約権の個数は、当該退任者の割当個数を待機期間のうちに占める当該退任者の在任期間の割合を乗じて得た個数に減算し、上記②に準じ割当日の属する連結会計年度の期首から退任時までの期間における対TOPIX成長率に応じて確定する。
前連結会計年度及び当連結会計年度において計上された株式に基づく報酬費用は、それぞれ401百万円及び625百万円である。
前連結会計年度及び当連結会計年度のストックオプションの状況は次のとおりである。なお、ストックオプションの個数は株式数に換算(ストックオプション1個あたり100株)して記載している。
2017年3月31日2018年3月31日
株式数加重平均行使価格株式数加重平均行使価格
(株)(円)(株)(円)
期首未行使残高--2,421,9001
権利付与2,421,90012,290,6001
権利失効(a)--△184,5001
権利行使--△79,1001
満期消滅----
期末未行使残高2,421,90014,448,9001
期末行使可能残高----

(a)株式市場条件を満たさないことによる行使不能分も含まれる。
当連結会計年度に権利行使されたストックオプションの加重平均株価は633.2円である。
前連結会計年度及び当連結会計年度における未行使ストックオプションの行使価格の範囲は1円であり、加重平均残存契約年数は、それぞれ29.3年及び28.7年である。
前連結会計年度及び当連結会計年度において、当社のストックオプション制度に基づき発行されたストックオプションの測定日における加重平均公正価値(1株当たり)は、それぞれ268.0円及び367.6円である。
ストックオプションの公正価値はモンテカルロ・シミュレーションを用いて算出している。前連結会計年度及び当連結会計年度において発行されたストックオプションの公正価値の算定における前提条件は以下のとおりである。
2017年3月31日2018年3月31日
行使価格1円1円
予想残存期間(a)3.3年3.2年
測定日における株価(b)449.3円618.5円
予想ボラティリティ(c)33.444%31.528%
予想配当(d)12円12円
リスクフリーレート(e)△0.355%△0.184%
対TOPIX成長率の正規分布の平均(f)105.6%104.1%
対TOPIX成長率の正規分布の標準偏差(f)38.1%39.5%

(a)付与対象者毎の予想在任期間に基づいている。
(b)測定日における東京証券取引所の終値に基づいている。
(c)予想残存期間に対応する直前期間における、株価の週次騰落率のヒストリカル・ボラティリティに基づいている。
(d)測定日の属する連結会計年度の前連結会計年度の年間配当額実績に基づいている。
(e)償還日までの期間が予想残存期間に対応する国債利回りに基づき算定している。
(f)測定日の属する連結会計年度の前連結会計年度以前の実績に基づき算定している。
注21.その他の収益及び費用
前連結会計年度及び当連結会計年度におけるその他の収益及び費用の主な内訳は下記のとおりである。
(単位:百万円)
2017年3月31日2018年3月31日
固定資産損益15,094△2,535
減損損失△68,587△48,656
事業再編等利益81,3699,774
特別退職金△24,665△15,728
競争法等関連費用△6,730△14,280

減損損失は、主に有形固定資産、投資不動産及び無形資産にかかる減損である。事業再編等利益には、支配の獲得及び喪失に関連する損益、投資先への重要な影響力の獲得及び喪失に関連する損益等が含まれている。
その他の費用に含まれている前連結会計年度及び当連結会計年度における事業構造改革関連費用は、それぞれ96,289百万円及び64,384百万円である。事業構造改革関連費用には、主に減損損失及び特別退職金が含まれている。
注22.金融収益及び費用
前連結会計年度及び当連結会計年度における金融収益及び費用の主な内訳は下記のとおりである。
(単位:百万円)
2017年3月31日2018年3月31日
受取配当金6,9196,227
為替差損△25,238△10,587

前連結会計年度及び当連結会計年度における受取配当金はFVTOCIの金融資産にかかるものである。
注23.非継続事業
当社は、社会・産業システムセグメントにおいて、三菱重工業㈱との火力発電システム事業統合の際に統合会社に承継せず、当社及び一部の子会社が運営主体となった火力発電システム事業の一部について、前連結会計年度以前にプロジェクトが完了したため、当該事業に関する損益を非継続事業として区分表示している。
前連結会計年度及び当連結会計年度における非継続事業に係る損益及びキャッシュ・フローは、下記のとおりである。
(単位:百万円)
2017年3月31日2018年3月31日
非継続事業に係る損益
売上収益1,3581,077
売上原価及び費用△8,381△17,146
非継続事業税引前当期損失△7,023△16,069
法人所得税費用1,07349
非継続事業当期損失△5,950△16,020

(単位:百万円)
2017年3月31日2018年3月31日
非継続事業に係るキャッシュ・フロー
営業活動に関するキャッシュ・フロー△9,0972,000
投資活動に関するキャッシュ・フロー-△5
財務活動に関するキャッシュ・フロー8,294△1,299

注24.1株当たり利益情報
基本1株当たり親会社株主に帰属する当期利益及び希薄化後1株当たり親会社株主に帰属する当期利益の計算は、下記のとおりである。
(単位:百万円)
2017年3月31日2018年3月31日
平均発行済株式数4,828,127,6594,827,874,323
希薄化効果のある証券
ストックオプション1,530,3254,288,188
希薄化後発行済株式数4,829,657,9844,832,162,511
親会社株主に帰属する継続事業当期利益
基本237,211379,008
希薄化効果のある証券
その他△0-
希薄化後親会社株主に帰属する継続事業当期利益237,211379,008
親会社株主に帰属する非継続事業当期損失
基本△5,950△16,020
希薄化効果のある証券
その他--
希薄化後親会社株主に帰属する非継続事業当期損失△5,950△16,020
親会社株主に帰属する当期利益
基本231,261362,988
希薄化効果のある証券
その他△0-
希薄化後親会社株主に帰属する当期利益231,261362,988
1株当たり親会社株主に帰属する継続事業当期利益
基本49.1378.50
希薄化後49.1278.43
1株当たり親会社株主に帰属する非継続事業当期損失
基本△1.23△3.32
希薄化後△1.23△3.32
1株当たり親会社株主に帰属する当期利益
基本47.9075.19
希薄化後47.8875.12

注25.連結キャッシュ・フロー計算書の補足説明
キャッシュ・フローを伴わない投資活動及び財務活動は、下記のとおりである。
(単位:百万円)
2017年3月31日
ファイナンス・リース資産及び債務の新規計上額4,464

また、財務活動から生じた負債の増減内容は、下記のとおりである。
(単位:百万円)
短期借入金社債長期借入金リース
債務
合計
2017年3月31日196,357159,820770,72349,7031,176,603
キャッシュ・フローを伴う増減△104,819△9,649△89,957△13,984△218,409
キャッシュ・フローを伴わない増減
リース債務の新規計上額---13,46913,469
連結範囲の異動13,297-59,7791,78774,863
為替換算影響額他16,604△334△11,005△1,4973,768
2018年3月31日121,439149,837729,54049,4781,050,294

注26.金融商品及び関連する開示
(1)資本管理
当社は、現在及び将来の事業活動のために適切な水準の資産、負債及び資本を維持することに加えて、事業活動における資本効率の最適化を図ることを重要な方針として資本を管理している。
当社は資本管理において、親会社株主持分比率を重要な指標として用いており、中期経営計画において目標を設定し、モニタリングしている。2017年3月31日及び2018年3月31日現在における親会社株主持分比率は、それぞれ30.7%及び32.4%である。
なお、会社法等の一般的な規制を除き、当社が適用を受ける資本規制はない。
(2)財務上のリスク
当社は、国際的に事業活動を行っており、その過程において、常に市場リスク(主に為替リスク及び金利リスク)、信用リスク、流動性リスク等の様々なリスクに晒されている。当社ではこれらの財務上のリスクを回避もしくは低減するためにリスク管理を行っている。
① 為替リスク
当社及び子会社は、外国為替相場の変動リスクに晒されている金融資産及び金融負債を保有しており、外国為替相場の変動リスクをヘッジするために、先物為替予約契約あるいは通貨スワップ契約を利用している。
売上及び仕入に係る為替変動リスクについては、毎月通貨毎に将来キャッシュ・フローの純額を決済期日毎に測定し、この一定割合に対して主に先物為替予約契約を締結することにより、外貨建債権債務及び外貨建予定取引から発生する将来キャッシュ・フローを固定化している。先物為替予約の期間は、概ね1年以内である。なお、当社及び子会社は、事業特性、収支構造、契約内容等を確認し、必要に応じて個別案件に適応した為替リスク管理方針を作成し、案件毎のリスク管理体制を整備した上でヘッジ取引を行っている。
また、外貨建の長期債務から生じる将来キャッシュ・フローを固定化するために負債元本の償還期限と同じ期限の通貨スワップ契約を締結している。先物為替予約契約及び通貨スワップ契約とヘッジ対象とのヘッジ関係は高度に有効であり、ヘッジ対象外貨建資産・負債の為替相場の変動の影響を相殺している。
2017年3月31日及び2018年3月31日現在において当社及び子会社が保有する外貨建金融商品につき、その他全ての変数を一定とすることを前提に、当社の機能通貨である日本円が1%円安となった場合の前連結会計年度及び当連結会計年度の連結損益計算書上の継続事業税引前当期利益への影響額は、下記のとおりである。
(単位:百万円)
継続事業税引前当期利益への影響通貨2017年3月31日2018年3月31日
米ドル515696
ユーロ194139
ポンド63340

② 金利リスク
当社及び一部の子会社は、主に長期債務に関連する金利変動リスクに晒されており、この変動の影響を最小化するため、主に金利スワップ契約を締結してキャッシュ・フローの変動リスクを管理している。金利スワップ契約は主に受取変動・支払固定の契約であり、長期債務の変動金利支払分を受取り、固定金利を支払うことによって、変動金利の長期債務を固定金利の長期債務としている。
また、一部の金融子会社は、主に固定金利で資金調達を行い、変動金利での貸付等を行っているため金利変動リスクに晒されており、この変動の影響を最小化するため、主に金利スワップ契約を締結して公正価値の変動を管理している。
金利スワップ契約とヘッジ対象とのヘッジ関係は高度に有効であり、金利変動リスクから生じるキャッシュ・フロー及び公正価値の変動の影響を相殺している。
2017年3月31日及び2018年3月31日現在において当社及び子会社が保有する金融商品(償却原価で測定する金融資産及び金融負債、純損益を通じて公正価値で測定する金融資産及び金融負債、並びにデリバティブ資産及び負債)につき、その他全ての変数を一定とすることを前提に、金利が1%上昇した場合の前連結会計年度及び当連結会計年度の連結損益計算書上の継続事業税引前当期利益に与える影響額は、下記のとおりである。
(単位:百万円)
2017年3月31日2018年3月31日
継続事業税引前当期利益への影響△1,082△684

③ 信用リスク
当社及び子会社の営業活動から生じる売上債権及びその他の債権は顧客の信用リスクに晒されている。また、余剰資金の運用のために保有している債券等及び政策的な目的のために保有している株式等は、発行体の信用リスクに晒されている。さらに市場リスクを軽減する目的で行うデリバティブ取引については、取引相手先である金融機関の信用リスクに晒されている。
顧客の信用リスクに対しては、取引対象商品及び取引先の財務状態や信用格付等により定期的に信用調査を行い、信用リスクに応じた取引限度額を設定している。余剰資金については、安全性の高い債券等での資金運用に限定し、デリバティブ取引先については、格付の高い金融機関に限定して取引を行っている。
当社及び子会社は、世界各地で多業種にわたり事業を行っており、特定の地域や取引先に対する信用リスクの集中は発生していない。
保有する担保を考慮に入れない場合の当社及び子会社の信用リスクに対する最大エクスポージャーは、連結財政状態計算書に表示される金融資産の減損後の帳簿価額である。また債務保証に係る信用リスクの最大エクスポージャーは、注30.コミットメント及び偶発事象に記載される債務保証残高である。
なお、当社は、各連結会計年度末日において期日到来前で減損していない売上債権及びその他の債権は全額回収可能と考えている。
2017年3月31日及び2018年3月31日現在において期日が経過しているが減損していない売上債権及びその他の債権の年齢分析は、下記のとおりである。
(単位:百万円)
2017年3月31日2018年3月31日
期日経過後30日以内39,85639,386
期日経過後31日以上90日以内33,61631,165
期日経過後91日以上1年以内29,85923,214
期日経過後1年超33,05710,847
合計136,388104,612

当社では、売上債権及びその他の債権が減損した場合、帳簿価額を直接減額せず、貸倒引当金を計上している。前連結会計年度及び当連結会計年度の貸倒引当金の増減内容は、下記のとおりである。
(単位:百万円)
売上債権その他の債権合計
2016年3月31日40,96910,28051,249
期中増減額(繰入・戻入)401△431△30
期中減少額(目的使用)△2,629△961△3,590
その他△9,518△5,422△14,940
2017年3月31日29,2233,46632,689
期中増減額(繰入・戻入)△873△178△1,051
期中減少額(目的使用)△1,489△357△1,846
その他779107886
2018年3月31日27,6403,03830,678

「その他」には、主に連結範囲の異動、為替換算影響等が含まれている。なお、前連結会計年度の売上債権9,518百万円のうち8,843百万円及びその他の債権5,422百万円のうち5,354百万円は、日立キャピタル等の連結範囲の異動による減少である。
2017年3月31日及び2018年3月31日現在における減損が生じていると個別に判定された売上債権及びその他の債権残高は、それぞれ75,210百万円及び71,321百万円であり、これに対して設定した貸倒引当金は、それぞれ23,697百万円及び18,951百万円である。
④ 流動性リスク
当社及び子会社の買入債務、長期債務等の金融負債は流動性リスクに晒されている。当該リスクに関し、当社及び子会社は運転資金の効率的な管理による資本効率の最適化、当社及び金融子会社による資金の集中管理等により資金管理の維持に努めている。また需要に応じ、資本市場における債券発行、株式発行及びコミットメントラインを含む金融機関からの借入による資金調達が可能である。当連結会計年度末日における当社のコミットメントライン契約に係る借入未実行残高は、注30.コミットメント及び偶発事象に記載している。
デリバティブ負債を除く金融負債の期日別残高は、下記のとおりである。なお、買入債務の簿価と契約上の
キャッシュ・フローは一致しており、支払期日は全て1年以内であるため下表に含めていない。
2017年3月31日(単位:百万円)
帳簿価額契約上のキャッ
シュ・フロー
1年以内1年超5年以内5年超
短期借入金196,357197,828197,828--
長期債務
リース債務49,70354,69516,44734,2414,007
社債159,820166,47441,15872,91052,406
長期借入金770,723792,830146,060424,487222,283

2018年3月31日(単位:百万円)
帳簿価額契約上のキャッ
シュ・フロー
1年以内1年超5年以内5年超
短期借入金121,439122,436122,436--
長期債務
リース債務49,47855,05916,98833,8174,254
社債149,837156,16820,97962,95172,238
長期借入金729,540746,16195,227436,967213,967

短期借入金の加重平均利率は1.6%であり、長期借入金の加重平均利率は0.9%、返済期限は2018年から2031年までである。
社債の銘柄別明細は、下記のとおりである。
(単位:百万円)
発行
会社
銘柄発行年2017年
3月31日
2018年
3月31日
担保利率(%)償還期限
当社国内公募第15回普通社債2013年10,00010,000無担保0.32018年
当社国内公募第16回普通社債2013年30,00030,000無担保0.82023年
当社国内公募第17回普通社債2013年20,00020,000無担保1.42028年
子会社普通社債2011年99,82089,837無担保0.22018年
2017年1.22027年
合計159,820149,837

主なデリバティブの流動性分析は、下記のとおりである。なお、他の契約と純額決済するデリバティブについても総額で表示している。
2017年3月31日(単位:百万円)
1年以内1年超5年以内5年超合計
為替予約収入13,02018,137-31,157
支出25,70324,070-49,773
通貨スワップ収入2963188,3008,914
支出7973,9942695,060
金利スワップ収入18501-519
支出602,1596372,856
オプション収入1226,061-6,183
支出----

2018年3月31日(単位:百万円)
1年以内1年超5年以内5年超合計
為替予約収入11,8919,421-21,312
支出19,8687,489-27,357
通貨スワップ収入164304,6484,842
支出985,2347466,078
金利スワップ収入131,403-1,416
支出862,09112,178
オプション収入757,760-7,835
支出10--10

(3)金融商品の公正価値
① 公正価値の測定方法
金融資産及び金融負債の公正価値は、以下のとおり決定している。
現金及び現金同等物、売上債権、短期貸付金、未収入金、短期借入金、未払金、買入債務
満期までの期間が短いため、公正価値は帳簿価額とほぼ同額である。
有価証券及びその他の金融資産
リース債権の公正価値は、一定の期間毎に区分した債権毎に、債権額を満期までの期間及び信用リスクを加味した利率により割り引いた現在価値に基づいて算定している。
市場性のある有価証券の公正価値は、市場価格を用いて見積っている。市場性のない有価証券の公正価値は、類似の有価証券の市場価格及び同一又は類似の有価証券に対する投げ売りでない市場価格、観察可能な金利及び利回り曲線、クレジット・スプレッド又はデフォルト率を含むその他関連情報によって見積っている。重要な指標が観察不能である場合、金融機関により提供された価格情報を用いて評価している。提供された価格情報は、独自の評価モデルを用いたインカム・アプローチあるいは類似金融商品の価格との比較といったマーケット・アプローチにより検証している。
長期貸付金の公正価値は、同様の貸付形態での追加貸付に係る利率を使用した将来キャッシュ・フローの現在価値を用いて見積っている。
デリバティブ資産の公正価値は、投げ売りでない市場価格、活発でない市場での価格、観察可能な金利及び利回り曲線や外国為替及び商品の先物及びスポット価格を用いたモデルに基づき測定している。また、重要な指標が観察不能である場合、主にインカム・アプローチあるいはマーケット・アプローチを使用し、金融機関が提供する関連情報等を検証している。
長期債務
長期債務の公正価値は、当該負債の市場価格、又は同様の契約条項での市場金利を使用した将来キャッシュ・フローの現在価値を用いて見積っている。
その他の金融負債
デリバティブ負債の公正価値は、投げ売りでない市場価格、活発でない市場での価格、観察可能な金利及び利回り曲線や外国為替及び商品の先物及びスポット価格を用いたモデルに基づき測定している。また、重要な指標が観察不能である場合、主にインカム・アプローチあるいはマーケット・アプローチを使用し、金融機関が提供する関連情報等を検証している。
② 償却原価で測定する金融商品
2017年3月31日及び2018年3月31日現在において、償却原価で測定する金融資産及び金融負債の帳簿価額及び公正価値は下記のとおりである。なお、償却原価で測定する金融資産及び金融負債の見積公正価値は、下記③に示されるレベル2に分類している。
(単位:百万円)
2017年3月31日2018年3月31日
区分帳簿価額公正価値帳簿価額公正価値
資産
有価証券及びその他の金融資産
リース債権81,01182,00792,19893,165
負債性証券155,745155,751120,915120,920
長期貸付金102,384103,25795,37396,859
負債
長期債務(a)
リース債務49,70350,02749,47849,723
社債159,820164,037149,837153,614
長期借入金770,723777,341729,540734,912

(a) 長期債務は、連結財政状態計算書上の償還期長期債務及び長期債務に含まれる。
③ 公正価値で測定する金融商品
経常的に公正価値で測定する金融商品は、当該商品の測定に際し使用した指標により以下の3つのレベル(公正価値ヒエラルキー)に分類している。
レベル1:同一の資産又は負債の活発な市場における(無調整の)市場価格により測定した公正価値
レベル2:レベル1以外の直接又は間接的に観察可能な指標を用いて測定した公正価値
レベル3:重要な観察可能でない指標を用いて測定した公正価値
なお、公正価値の測定に複数の指標を使用している場合には、その公正価値測定の全体において重要な最も低いレベルの指標に基づいてレベルを決定している。
レベル間の振替は各四半期の期首時点で発生したものとして認識している。
2017年3月31日及び2018年3月31日現在において、経常的に公正価値で測定する金融資産及び金融負債の公正価値は下記のとおりである。
2017年3月31日(単位:百万円)
区分レベル1レベル2レベル3合計
FVTPL金融資産
有価証券及びその他の金融資産
資本性証券--704704
負債性証券11,5936,8148,99127,398
デリバティブ資産-40,7246,06146,785
FVTOCI金融資産
有価証券及びその他の金融資産
資本性証券355,310104109,766465,180
合計366,90347,642125,522540,067
FVTPL金融負債
その他の金融負債
デリバティブ負債-57,763-57,763
合計-57,763-57,763

2018年3月31日(単位:百万円)
区分レベル1レベル2レベル3合計
FVTPL金融資産
有価証券及びその他の金融資産
資本性証券--1,1141,114
負債性証券10,7496,5359,59026,874
デリバティブ資産-27,6697,76035,429
FVTOCI金融資産
有価証券及びその他の金融資産
資本性証券298,307669113,620412,596
合計309,05634,873132,084476,013
FVTPL金融負債
その他の金融負債
デリバティブ負債-35,791-35,791
合計-35,791-35,791

前連結会計年度及び当連結会計年度において、レベル3に分類される経常的に公正価値で測定する金融商品の増減は下記のとおりである。
2017年3月31日(単位:百万円)
レベル3金融資産資本性証券負債性証券デリバティブ資産合計
期首残高117,31738,0256,061161,403
当期利益に認識した利得及び
損失(a)
16△192-△176
その他の包括利益に認識した
損失(b)
△1,386--△1,386
購入及び取得2,4712,535-5,006
売却及び償還△3,949△11,365-△15,314
連結範囲の異動による影響△4,532△19,548-△24,080
レベル3からの振替(c)△168--△168
その他701△464-237
期末残高110,4708,9916,061125,522
期末に保有する金融商品に係る
未実現の利得及び損失(d)
40△197-△157

2018年3月31日(単位:百万円)
レベル3金融資産資本性証券負債性証券デリバティブ資産合計
期首残高110,4708,9916,061125,522
当期利益に認識した利得及び
損失(a)
66△62△7△3
その他の包括利益に認識した
利得(b)
5,329--5,329
購入及び取得3,8761,3501,7066,932
売却及び償還△5,349△652-△6,001
連結範囲の異動による影響254△190-64
その他88153-241
期末残高114,7349,5907,760132,084
期末に保有する金融商品に係る
未実現の利得及び損失(d)
665△764

(a)当期利益に認識した利得及び損失は、FVTPL金融資産に関するものであり、連結損益計算書上の金融収益及び金融費用に含まれる。
(b)その他の包括利益に認識した利得及び損失は、FVTOCI金融資産に関するものであり、連結包括利益計算書上のその他の包括利益を通じて測定する金融資産の公正価値の純変動額に含まれる。
(c)レベル3からの振替は、主として投資先が取引所に上場されたことに起因するものである。
(d)各期末に保有する金融商品に係る未実現の利得及び損失は、FVTPL金融資産に関するものであり、連結損益計算書上の金融収益及び金融費用に含まれる。
当社の連結子会社において、非支配持分の所有者に付与している子会社株式の売建プットオプションは、上表に含んでいない。当該プットオプションは、経常的に公正価値で測定するレベル3の金融負債に分類しており、公正価値の変動は資本剰余金に認識している。前連結会計年度末及び当連結会計年度末における当該プットオプションの公正価値はそれぞれ、14,495百万円及び17,098百万円であり、連結財政状態計算書上のその他の金融負債に含まれる。
公正価値の測定は、当社の評価方針及び手続きに従って、財務部門により行われており、金融商品の個々の性質、特徴並びにリスクを最も適切に反映できる評価モデルを決定している。また、財務部門は公正価値の変動に影響を与え得る重要な指標の推移を継続的に検証している。検証の結果、金融商品の公正価値の毀損が著しい際は、部門管理者のレビューと承認を行っている。
公正価値で測定する金融商品のうち、取引関係の維持、強化を目的として保有する資本性証券については、FVTOCI金融資産として分類している。主な資本性証券の株式銘柄及び公正価値は下記のとおりである。
2017年3月31日(単位:百万円)
銘柄金額
ルネサスエレクトロニクス149,055
Western Digital57,869
JECC19,298
東海旅客鉄道16,326
日立マクセル15,835
永大機電工業9,252
世界貿易センタービルディング9,214
新日鉄興和不動産8,693
東日本旅客鉄道7,875
本田技研工業6,830

2018年3月31日(単位:百万円)
銘柄金額
ルネサスエレクトロニクス99,007
Western Digital61,267
JECC20,139
東海旅客鉄道18,117
永大機電工業9,823
世界貿易センタービルディング9,214
東日本旅客鉄道8,011
本田技研工業7,468
信越化学工業7,265
新日鉄興和不動産7,214

FVTOCI金融資産に分類される有価証券に係る受取配当金は、注22.金融収益及び費用に記載している。
FVTOCI金融資産に分類される有価証券に係る評価損益の累計額は、連結会計年度中に認識の中止を行ったものに係る部分を利益剰余金に振り替えている。前連結会計年度及び当連結会計年度における税引後の振替額は純額でそれぞれ、15,161百万円(利益)及び17,891百万円(利益)である。
これらは主として、取引関係の見直しにより売却したもの、連結範囲の異動によるものである。
前連結会計年度及び当連結会計年度において認識を中止したFVTOCI金融資産に分類している有価証券の公正価値及び累計利得・損失は下記のとおりである。
(単位:百万円)
2017年3月31日2018年3月31日
認識中止時点の公正価値42,48260,044
認識中止時点の累計利得・損失21,80223,449

(4)デリバティブとヘッジ活動
① 公正価値ヘッジ
既に認識している資産又は負債とそれに対する公正価値ヘッジに指定したデリバティブの公正価値の変動は、発生した連結会計年度の純損益に計上している。公正価値ヘッジとして指定したデリバティブには、営業活動に関連する先物為替予約契約と、資金調達活動に関連する通貨スワップ契約及び金利スワップ契約等がある。
② キャッシュ・フロー・ヘッジ
為替変動リスク
将来の外貨建取引の有効なキャッシュ・フロー・ヘッジとして指定した先物為替予約契約の公正価値の変動は、その他の包括利益に計上している。ヘッジ対象である取引が純損益に影響を与える時点で、その他の包括利益累計額に認識した金額を純損益に組み替えている。
金利変動リスク
長期性負債に関連したキャッシュ・フローの変動に対し指定した金利スワップ契約の公正価値の変動は、その他の包括利益に計上している。その他の包括利益累計額は、その後、負債の利息が純損益に影響を与える期間にわたって支払利息に組み替えている。
2018年3月31日現在、ヘッジ対象のキャッシュ・フローが発生すると予想される期間及びそれらが純損益に影響を与えると予想される期間は2018年4月から2025年3月までである。
ヘッジ手段に指定された主なデリバティブの公正価値は下記のとおりである。
(単位:百万円)
2017年3月31日2018年3月31日
資産負債資産負債
公正価値ヘッジ
為替予約契約1,4503,5273,6101,175
通貨スワップ契約8,7744,3394,1194,671
金利スワップ契約3526979842
合計10,5767,9358,5275,888
キャッシュ・フロー・ヘッジ
為替予約契約28,65127,66616,04613,755
通貨スワップ契約-721718602
金利スワップ契約1672,7876182,136
合計28,81831,17417,38216,493

上記以外にヘッジ会計を適用していないデリバティブ資産及びデリバティブ負債の公正価値は、2017年3月31日及び2018年3月31日現在においてそれぞれ7,383百万円及び9,507百万円並びに18,626百万円及び13,245百万円である。
主なデリバティブの契約金額及び想定元本は、下記のとおりである。
(単位:百万円)
2017年3月31日2018年3月31日
先物為替予約契約
外貨売717,979716,035
外貨買168,406188,085
通貨スワップ契約
外貨売13,18717,786
外貨買129,875108,760
金利スワップ契約324,772274,490

公正価値ヘッジのヘッジ手段に係る前連結会計年度の連結損益計算書への計上金額は、下記「ヘッジ手段に指定したデリバティブのヘッジ有効部分とヘッジ対象項目」のとおりである。
ヘッジ手段に指定したデリバティブのヘッジ有効部分とヘッジ対象項目
ヘッジ手段(単位:百万円)ヘッジ対象項目(単位:百万円)
デリバティブ連結損益計算書
計上科目
計上金額連結財政状態計算書
計上科目
連結損益計算書
計上科目
計上金額
先物為替予約契約金融費用18,495売上債権、その他の
流動資産、買入債務
金融費用△19,246
通貨スワップ契約金融費用12,973長期債務金融費用△13,242
合計31,468合計△32,488

キャッシュ・フロー・ヘッジに係る前連結会計年度の連結損益計算書及び連結包括利益計算書への計上金額は、下記「その他の包括利益に認識した損益-ヘッジ手段に指定したデリバティブのヘッジ有効部分」、「その他の包括利益から純損益へ調整した損益-ヘッジ手段に指定したデリバティブのヘッジ有効部分」及び「キャッシュ・フロー・ヘッジのヘッジ手段に指定したデリバティブの損益-ヘッジ非有効部分」のとおりである。
その他の包括利益に認識した損益
ヘッジ手段に指定したデリバティブのヘッジ有効部分
(単位:百万円)
デリバティブ計上金額
先物為替予約契約34,558
通貨スワップ契約24,354
金利スワップ契約7,754
合計66,666

その他の包括利益から純損益へ調整した損益
ヘッジ手段に指定したデリバティブのヘッジ有効部分
(単位:百万円)
デリバティブ連結損益計算書
計上科目
計上金額
先物為替予約契約売上原価、金融費用1,512
通貨スワップ契約金融費用△11,353
金利スワップ契約売上原価、支払利息△2,364
合計△12,205

キャッシュ・フロー・ヘッジのヘッジ手段に指定したデリバティブの損益
ヘッジ非有効部分
(単位:百万円)
デリバティブ連結損益計算書
計上科目
計上金額
先物為替予約契約金融費用△6,569
合計△6,569

公正価値ヘッジのヘッジ手段に係る当連結会計年度の連結損益計算書への計上金額は、下記「ヘッジ手段に指定したデリバティブのヘッジ有効部分とヘッジ対象項目」のとおりである。
ヘッジ手段に指定したデリバティブのヘッジ有効部分とヘッジ対象項目
ヘッジ手段(単位:百万円)ヘッジ対象項目(単位:百万円)
デリバティブ連結損益計算書
計上科目
計上金額連結財政状態計算書
計上科目
連結損益計算書
計上科目
計上金額
先物為替予約契約金融費用△13,136売上債権、その他の
流動資産、短期借入金
金融費用12,493
通貨スワップ契約金融費用△5,515長期債務金融費用5,580
合計△18,651合計18,073

キャッシュ・フロー・ヘッジに係る当連結会計年度の連結損益計算書及び連結包括利益計算書への計上金額は、下記「その他の包括利益に認識した損益-ヘッジ手段に指定したデリバティブのヘッジ有効部分」、「その他の包括利益から純損益へ調整した損益-ヘッジ手段に指定したデリバティブのヘッジ有効部分」及び「キャッシュ・フロー・ヘッジのヘッジ手段に指定したデリバティブの損益-ヘッジ非有効部分」のとおりである。
その他の包括利益に認識した損益
ヘッジ手段に指定したデリバティブのヘッジ有効部分
(単位:百万円)
デリバティブ計上金額
先物為替予約契約△6,464
通貨スワップ契約837
金利スワップ契約2,184
合計△3,443

その他の包括利益から純損益へ調整した損益
ヘッジ手段に指定したデリバティブのヘッジ有効部分
(単位:百万円)
デリバティブ連結損益計算書
計上科目
計上金額
先物為替予約契約売上原価、金融費用9,429
金利スワップ契約売上原価、支払利息△1,075
合計8,354

キャッシュ・フロー・ヘッジのヘッジ手段に指定したデリバティブの損益
ヘッジ非有効部分
(単位:百万円)
デリバティブ連結損益計算書
計上科目
計上金額
先物為替予約契約金融費用4,085
合計4,085

(5)金融資産の証券化
当社及び一部の子会社は、資金調達の多様化を図り、安定的に資金を調達することを目的として、金融資産の証券化を実施しており、売上債権、リース債権等の金融資産を第三者である金融機関又は当該金融機関によって組成された事業体に譲渡している。当社はこれらの証券化目的で組成された事業体に対する支配を有していないと判断し、連結していない。
これらの非連結の証券化目的で組成された事業体は、第三者である金融機関が事業の一環として運営しており、コマーシャル・ペーパーや借入といった手段で資金調達を行っている。当該事業体の投資家は、原則として、債務者の不履行に際して、当該事業体の保有する資産に対してのみ遡求でき、当社及び一部の子会社の他の資産に対しては遡求できない。当該事業体は当社及び子会社以外の顧客からも多額の資産を買い取るため、当該事業体の総資産に占める当社及び一部の子会社が譲渡した金融資産の割合は小さく、当該事業体が抱えるリスクへのエクスポージャーの評価に対する当社及び子会社の関連性は低い。証券化を実施している当社及び一部の子会社による当該事業体に対する関与の内容は、主に債権の回収代行であり、契約外の支援の提供及び潜在的な支援の合意は行っていない。
当社及び一部の子会社による金融資産の証券化で、金融資産全体の認識が中止された譲渡に関して重要な継続的関与はない。また、当社及び一部の子会社による証券化のうち、劣後の権益の保有等を通じ、金融資産に関連する信用リスクと経済価値の実質的に全てを保持している金融資産の譲渡については、金融資産全体の認識を中止していないが、その残高は重要ではない。
注27.担保資産
長期及び短期借入金の一般的な契約条項として、銀行の要請がある場合には現在及び将来の負債に対し担保差入及び債務保証をすること並びに銀行は返済期日において又は債務不履行が生じた場合に、債務を預金と相殺する権利を有していることが規定されている。
担保付社債の受託契約及び特定の担保付あるいは無担保の借入契約により、一般的に、受託者又は貸手は、配当の支払い及び新株式の発行を含む利益の分配に関し事前に承認を与える権利及び追加の担保又は抵当を要求する権利を有している。
当社及び一部の子会社は、主に銀行借入に対して下記のとおり、資産の一部を担保に供している。
(単位:百万円)
2017年3月31日2018年3月31日
売上債権6,0139,349
棚卸資産13,52810,292
その他の流動資産57537
有価証券及びその他の金融資産882890
土地639185
建物及び構築物8,8021,592
機械装置及びその他の有形固定資産38,44337,161
合計68,88259,506

注28.主要な子会社
当社の連結財務諸表には以下の子会社の財務諸表が含まれる。
(2018年3月31日現在)
報告セグメント名 称住 所議決権
に対する
所有割合
%
情報・通信システム㈱日立情報通信エンジニアリング神奈川県横浜市100.0
情報・通信システム日立オムロンターミナルソリューションズ㈱東京都品川区55.0
情報・通信システム㈱日立ソリューションズ東京都品川区100.0
情報・通信システム㈱日立システムズ東京都品川区100.0
情報・通信システムHitachi Computer Products (America), Inc.アメリカ
オクラホマ
100.0
情報・通信システムHitachi Consulting Corporationアメリカ
テキサス
100.0
情報・通信システム日立金融設備系統(深圳)有限公司中国
深圳市
100.0
情報・通信システムHitachi Information & Telecommunication Systems Global Holding Corporationアメリカ
カリフォルニア
100.0
情報・通信システムHitachi Payment Services Private Limitedインド
チェンナイ
100.0
情報・通信システムHitachi Vantara Corporationアメリカ
カリフォルニア
100.0
社会・産業システム㈱日立ビルシステム東京都千代田区100.0
社会・産業システム日立GEニュークリア・エナジー㈱茨城県日立市80.0
社会・産業システム㈱日立産機システム東京都千代田区100.0
社会・産業システム㈱日立産業制御ソリューションズ茨城県日立市100.0
社会・産業システム㈱日立プラントコンストラクション東京都豊島区100.0
社会・産業システム㈱日立プラントサービス東京都豊島区100.0
社会・産業システム㈱日立パワーソリューションズ茨城県日立市100.0
社会・産業システム日立電梯(中国)有限公司中国
広州市
70.0
社会・産業システムHitachi Rail Europe Ltd.イギリス
ロンドン
100.0
社会・産業システムHorizon Nuclear Power Limitedイギリス
グロスター
100.0
社会・産業システムSullair US Purchaser, Inc.アメリカ
インディアナ
100.0
電子装置・システム㈱日立ハイテクノロジーズ東京都港区51.8
電子装置・システム㈱日立国際電気東京都港区75.0

(2018年3月31日現在)
報告セグメント名 称住 所議決権
に対する
所有割合
%
建設機械日立建機㈱東京都台東区51.5
高機能材料日立化成㈱東京都千代田区51.4
高機能材料日立金属㈱東京都港区53.5
オートモティブシステムクラリオン㈱埼玉県さいたま市64.0
オートモティブシステム日立オートモティブシステムズ㈱茨城県ひたちなか市100.0
オートモティブシステムHitachi Automotive Systems Americas, Inc.アメリカ
ケンタッキー
100.0
生活・エコシステム日立アプライアンス㈱東京都港区100.0
生活・エコシステム日立コンシューマ・マーケティング㈱東京都港区100.0
生活・エコシステムHitachi Consumer Products (Thailand), Ltd.タイ
プラチンブリ
80.1
その他㈱日立エルジーデータストレージ東京都港区51.0
その他㈱日立ライフ茨城県日立市100.0
その他㈱日立アーバンインベストメント東京都千代田区100.0
その他Hitachi America, Ltd.アメリカ
カリフォルニア
100.0
その他Hitachi Asia Ltd.シンガポール100.0
その他日立(中国)有限公司中国
北京市
100.0
その他Hitachi Europe Ltd.イギリス
メイデンヘッド
100.0
その他Hitachi India Pvt. Ltd.インド
ニューデリー
100.0
-その他 839社--

注29.関連当事者取引
(1)関連会社及び共同支配企業との取引
関連会社及び共同支配企業に対する当社及び子会社の債権債務残高は下記のとおりである。
(単位:百万円)
関連会社2017年3月31日2018年3月31日
売上債権115,583121,759
短期貸付金(a)6,98310,015
長期貸付金(b)83,50273,951
買入債務118,666103,553
未払金(c)18,36912,563
ファイナンス・リース債務(d)18,23017,592

(単位:百万円)
共同支配企業2017年3月31日2018年3月31日
売上債権184,491101,388
長期貸付金(b)16,03618,079
買入債務4,35814,341

(a)有価証券及びその他の金融資産に含まれている。
(b)有価証券及びその他の金融資産に含まれている。
(c)その他の金融負債に含まれている。
(d)償還期長期債務及び長期債務に含まれている。
関連会社及び共同支配企業に対する当社及び子会社の取引高は下記のとおりである。
(単位:百万円)
関連会社2017年3月31日2018年3月31日
売上収益298,387409,826
仕入高191,408364,490

(単位:百万円)
共同支配企業2017年3月31日2018年3月31日
売上収益137,077150,675
仕入高28,98915,684

(2)当社の役員の報酬等の額
(単位:百万円)
2017年3月31日2018年3月31日
基本報酬、期末手当及び業績連動報酬2,4373,054
中長期インセンティブ報酬
(株式報酬型ストックオプション等)
300490
合計2,7373,544

注30.コミットメント及び偶発事象
(1)貸出コミットメント
① 持分法適用会社等に対する貸出コミットメント
2018年3月31日現在、当社は、持分法適用会社等に対する貸出コミットメントを行っている。当該業務等における貸出コミットメントに係る貸出未実行残高は、下記のとおりである。
(単位:百万円)
2018年3月31日
貸出コミットメントの総額73,002
貸出実行残高71,040
差引額1,962

なお、上記貸出コミットメント契約においては、貸出先の信用状態等に関する審査を貸出の条件としているものが含まれているため、必ずしも全額が貸出実行されるものではない。
② 金融機関と締結したコミットメント
当社及び一部の子会社は、事業活動の効率的な資金調達を行うため金融機関との間で貸出コミットメント契約を締結している。2018年3月31日現在における貸出コミットメントに係る借入未実行残高は503,280百万円であり、その大部分は当社の借入未実行残高である。当社は、複数の銀行とコミットメントライン契約を結んでおり、対価として手数料を支払っている。契約期間は通常1年単位で、期間終了時には契約を更新している。2018年3月31日現在のこれらの契約に関する借入未実行残高は200,000百万円である。その他に当社は、契約期間が3年で2019年7月を期限としたコミットメントライン契約を複数の金融機関と結んでおり、2018年3月31日現在の本契約に関する借入未実行残高は、200,000百万円である。
(2)資産の取得契約
2018年3月31日現在の有形固定資産購入契約残高は、98,978百万円である。
(3)債務保証契約
当社及び一部の子会社は、関連会社、共同支配企業及び第三者に関する債務保証を行っている。2018年3月31日現在の債務保証残高は76,097百万円である。この内、関連会社に対する保証は29,779百万円、共同支配企業に対する保証は28,791百万円、第三者に対する保証は17,527百万円である。
(4)訴訟等
2009年6月に、日本の子会社は、米国司法省反トラスト局及び欧州委員会より、光ディスクドライブに関する独占禁止法違反の可能性について調査を行う旨の通知を受けた。日本の子会社は、米国司法省反トラスト局の調査に関し、2011年11月に罰金を支払った。2012年7月に、日本の子会社は、欧州委員会より独占禁止法違反の可能性について異議告知書を受領した。2015年10月に、欧州委員会は、日本の子会社に対する独占禁止法違反を理由とする課徴金の金額を公表し、日本の子会社及び韓国の子会社は、2016年6月に課徴金を支払った。
2011年7月に、米国の子会社は米国司法省反トラスト局より、当社及び欧州の子会社は欧州委員会より、また、カナダの子会社はカナダ産業省競争局より、自動車用部品に関する独占禁止法違反の可能性について調査を行う旨の通知を受けた。米国司法省反トラスト局の調査に関し、米国の子会社とともに調査協力の要請に応じていた日本の子会社は、2013年11月に罰金を支払った。また、欧州委員会の調査に関し当社及び欧州の子会社とともに調査協力の要請に応じていた日本の子会社は、2016年1月に課徴金を支払うことなどで欧州委員会と和解し、2016年4月に課徴金を支払った。
2014年4月に、米国の子会社は米国司法省反トラスト局より、自動車用部品に関する独占禁止法違反の可能性について調査を行う旨の通知を受けた。本件に関し、米国の子会社とともに調査協力の要請に応じていた日本の子会社は、2016年8月に、米国司法省反トラスト局と罰金の支払いなどを内容とする司法取引契約を締結し、2017年3月に罰金を支払った。
2014年6月に、日本の子会社は、公正取引委員会より、コンデンサに関する独占禁止法違反の可能性について調査を受けていたが、2016年3月に調査が終了した旨の通知を受けた。欧州及び米国を含む海外の子会社及び日本の子会社は、各国及び地域の競争当局より調査を受けているが、2016年4月に、日本の子会社は、米国司法省反トラスト局と罰金の支払いなどを内容とする司法取引契約を締結し、2016年6月に罰金を支払った。また、欧州委員会からの調査に関し、調査協力の要請に応じていた日本の子会社は、2018年3月に、課徴金が課される旨の決定を受け、2018年6月に課徴金を支払った。
上記の他、当社、子会社及び持分法適用会社は、独占禁止法違反に関する当局の捜査に協力している。調査の結果によっては、金額は不確定であるものの、罰金や課徴金が課される可能性がある。さらに、これらに関して、米国、カナダ等において、当社、一部の子会社及び持分法適用会社に対して集団代表訴訟を含む民事訴訟等が起こされている。これらの民事訴訟等の一部に関して、合理的に見積り可能な金額を引当計上している。
2012年8月に、欧州の子会社は、欧州の顧客から、発電プラント工事の工程遅延等による損害賠償として、当社、欧州の子会社、当社及び欧州の子会社を含むコンソーシアム、その他2社に対し、連帯して、逸失利益等1,058百万ユーロ(138,167百万円)及び追加発生費用並びにこれらに対する利息の支払いを請求する旨の訴状を受領した。また、2013年10月及び2016年2月に、逸失利益等をそれぞれ239百万ユーロ(31,258百万円)及び105百万ユーロ(13,657百万円)増額して請求する旨の訴状を受領した。さらに、2016年6月に、欧州の持分法適用会社が被告に追加された。当社、欧州の子会社及び持分法適用会社、当社及び欧州の子会社を含むコンソーシアムは、この訴えに対して争う方針であるが、請求額について一切の支払義務を負わないとの確証はない。
2013年12月に、当社、欧州の子会社、当社及び欧州の子会社から成るコンソーシアムは、欧州の顧客から、発電プラント工事の工程遅延等による逸失利益等を連帯して支払うよう求める637百万ユーロ(83,163百万円)の損害賠償請求に関する紛争について、仲裁申立てを受けたが、2016年11月に、仲裁廷より裁定が出され、2017年2月にその裁定額を支払った。さらに、2017年7月に、一部の未決項目について、合意額を支払った。欧州の顧客と当社、欧州の子会社、当社及び欧州の子会社から成るコンソーシアムとの間で、残る未決項目について最終支払額確定の交渉を継続している。
さらに、2015年12月に、当該顧客より、発電プラントの性能不足等による損害賠償等161百万ユーロ(21,056百万円)を連帯して支払うよう求める旨の仲裁の申立てを受けた。また、2018年3月31日現在、損害賠償等請求額は101百万ユーロ(13,299百万円)に変更となっている。当社、欧州の子会社、当社及び欧州の子会社から成るコンソーシアムは、この請求に対して争う方針であるが、請求額について一切の支払義務を負わないとの確証はない。
2016年1月に、欧州の子会社は、欧州の顧客に対し、発電プラント工事に関する意見の不一致を仲裁により解決する為の手続の開始を通告し、仲裁手続を進めていた。また、顧客から損害賠償金支払い等の反対請求もされていたが、2018年4月に和解契約を締結し、2018年5月に双方の債権の清算が終了した。
2017年11月に、日本の子会社は、一次下請けとして請け負ったマンション(以下、本件マンション)の杭工事において一部不具合が懸念されることにより生じた費用等につき、日本の発注者から、本件マンション施工会社、日本の子会社及び杭工事二次下請施工会社の3社に対し、損害賠償として約459億円を支払うよう求める訴訟の提起を受けた。
これに関連して、2018年4月に、本件マンション施工会社から、日本の子会社及び杭工事二次下請施工会社に対し、上記訴訟において損害賠償責任を負担した場合に被る損害につき、損害賠償として約496億円を支払うよう求める訴訟の提起を受けた。日本の子会社は、これらの請求に対し見解を主張していく方針であるが、一切の支払義務を負わないとの確証はない。
2017年12月に、欧州の子会社及び持分法適用会社は、欧州の顧客から、発電プラントの性能不良による逸失利益等として263百万ユーロ(34,333百万円)及びこれに対する利息の支払いを請求する旨の訴状を受領した。欧州の子会社及び持分法適用会社は、この訴えに対して争う方針であるが、請求額について一切の支払義務を負わないとの確証はない。
当社及び子会社が実施する事業再編等において、事業再編後に契約条件に基づき価格が調整されるプロセスが含まれる場合がある。また、当社及び子会社が提供した製品及びサービスに関し欠陥や瑕疵等が発生する場合がある。これらの事業再編における価格調整並びに、製品及びサービスに関する補償等の結果、支払が生じる可能性がある。
上記の訴訟等の結果によっては、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があるが、現時点においてその影響額は未確定であり、罰金、課徴金又は訴訟等に基づく支払額は引当計上した金額と異なる可能性がある。
上記の他、当社及び子会社に対し、訴訟を起こされている。当社の経営者は、これらの訴訟から債務の発生があるとしても連結財務諸表に重要な影響を与えるものではないと考えている。
(5)その他
当社と三菱重工業㈱(以下、三菱重工)は、2014年2月1日(以下、分割効力発生日)に両社の火力発電システムを主体とする事業を三菱重工の連結子会社である三菱日立パワーシステムズ㈱(以下、MHPS)に分社型吸収分割により承継させる形で統合した。上記事業統合の一環として、南アフリカ共和国における当社の連結子会社であるHitachi Power Africa Proprietary Limited(以下、HPA)等が2007年に受注したMedupi及びKusile火力発電所向けのボイラ建設プロジェクトに関する資産・負債並びに顧客等との契約上の地位及びこれに基づく権利・義務を、HPAから三菱重工の連結子会社であるMitsubishi Hitachi Power Systems Africa Proprietary Limited(以下、MHPSアフリカ)に譲渡した(以下、南ア事業譲渡)。
南ア事業譲渡に係る当社と三菱重工との間の契約においては、分割効力発生日より前の事象に起因する偶発債務及び同日時点において既に発生済みの請求権につき当社及びHPAが責任を持ち、分割効力発生日以降の事業遂行につきMHPS及びMHPSアフリカが責任を持つことを前提に、分割効力発生日時点の将来工程及び当該工程に基づいて予想したプロジェクト収支に係る両社の合意と確認に基づき最終譲渡価格を決定し、暫定価格との差額を調整する旨が合意されている。
2016年3月31日、当社は三菱重工より、当該譲渡価格調整金等の一部として48,200百万南アフリカランド(1ランド=7.87円換算で約3,790億円)をMHPSアフリカに支払うように請求を受けた。これに対して当社は、同年4月6日、当該請求書簡の記載内容は契約に基づく法的根拠に欠けるため請求に応じられない旨の回答を、三菱重工に提示した。
その後、2017年1月31日、当社は三菱重工より、上記譲渡価格調整金等の請求金額を89,700百万南アフリカランド(1ランド=8.51円換算で約7,634億円)に拡張した請求を受け、これに対して当社は、当該請求書簡の記載内容についても、上記と同様、契約に基づく法的根拠に欠けるため請求に応じられない旨の回答を、三菱重工に提示した。その後、同年8月21日、一般社団法人日本商事仲裁協会より、三菱重工が当社を被申立人として同年7月31日に上記譲渡価格調整金等として90,779百万南アフリカランド(1ランド=8.53円換算で約7,743億円)の支払いを求める仲裁を申立てた旨の通知を受領した。当社は、仲裁手続において、当社の見解を主張することにより、対応していく方針である。
なお、当社は、上記の南ア事業に係る契約に関連して、合理的な見積りに基づく引当金を計上している。当該契約等に基づく譲渡価格調整金等の確定金額は引当計上した金額と異なる可能性がある。
2018年6月に、当社の子会社である日立化成㈱(以下、日立化成)の産業用鉛蓄電池事業の一部の製品について、顧客との間で決められた電池容量に関する出荷試験方法とは異なる試験方法を採用し、また、実測値とは異なるデータを検査成績書に記載し顧客に提出していた事実が判明した。日立化成では、事実関係及び発生原因の調査を目的として特別調査委員会を設置するとともに、顧客等への説明を実施する方針である。今後、特別調査委員会の調査及び顧客との協議の結果によっては、将来の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があるが、現時点ではその影響額を合理的に見積もることが困難なため、連結財務諸表には反映していない。
注31.後発事象
当社は、2018年4月27日開催の取締役会において、単元株式数を変更する定款の一部変更について決議するとともに、2018年6月20日開催の第149回定時株主総会に株式併合について付議することを決議し、同株主総会で当該議案が承認可決された。
(1)単元株式数の変更
① 変更の理由
全国証券取引所は、投資家をはじめとする市場利用者の利便性向上のため、「売買単位の集約に向けた行動計画」に基づき、全ての国内上場会社の普通株式の売買単位を100株に統一する取組みを進めており、100株への移行期限を2018年10月1日に決定した。当社は、この決定を踏まえ、2018年10月1日をもって、単元株式数を1,000株から100株に変更することとした。
② 変更の内容
当社定款に定める単元株式数を1,000株から100株に変更する。
(2)株式併合
① 併合の理由
単元株式数を1,000株から100株に変更するにあたり、単元株式数の変更後の投資単位(単元株式数あたりの価格)を調整するため、当社株式について5株を1株とする株式の併合(以下、本株式併合)を行うこととした。
② 併合の内容
(イ) 併合する株式の種類 普通株式
(ロ) 併合の割合 2018年10月1日付で、同年9月30日の最終の株主名簿に記載された株主の所有
株式について、5株を1株の割合で併合する。
③ 併合により減少する株式数
本株式併合前の発行済株式総数(2018年3月31日現在)4,833,463,387 株
本株式併合により減少する株式数3,866,770,710 株
本株式併合後の発行済株式総数966,692,677 株

「本株式併合により減少する株式数」及び「本株式併合後の発行済株式総数」は、「本株式併合前の発行済株式総数(2018年3月31日現在)」及び本株式併合の割合に基づき算出した理論値であり、実際の数値は異なる可能性がある。
④ 1株未満の端数が生じる場合の処理
本株式併合の結果、1株に満たない端数が生じる株主に対しては、会社法の定めに従い、当社がこれを一括して売却し、その売却代金を端数の割合に応じて交付する。
⑤ 発行可能株式総数の変更
2018年10月1日をもって、発行可能株式総数を10,000,000,000株から2,000,000,000株に変更する。
(3)1株当たり情報に及ぼす影響
本株式併合が前連結会計年度の期首に行われたと仮定した場合の、前連結会計年度及び当連結会計年度における1株当たり情報は以下のとおりである。
2017年3月31日2018年3月31日
1株当たり親会社株主に帰属する継続事業当期利益
基本245円66銭392円52銭
希薄化後245円58銭392円17銭
1株当たり親会社株主に帰属する非継続事業当期損失
基本△6円16銭△16円59銭
希薄化後△6円16銭△16円58銭
1株当たり親会社株主に帰属する当期利益
基本239円49銭375円93銭
希薄化後239円42銭375円60銭

注32.連結財務諸表の承認
連結財務諸表は、2018年6月29日に執行役社長兼CEO東原敏昭により承認されている。

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