四半期報告書-第140期第2四半期(平成27年7月1日-平成27年9月30日)

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2015/11/13 15:30
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(1)業績の状況
当第2四半期連結累計期間における当社を取り巻く市場環境は、国内においては、一部に弱さがみられたものの、設備投資は総じて持ち直しの動きがみられる等、緩やかな回復基調となりました。海外においては、中国を中心にアジアで成長の鈍化がみられましたが、米国、欧州の主要先進国で回復基調が続いたこと等を背景として、全体としては緩やかな回復となりました。
このような環境のもと、当社は「2015年度中期経営計画の完遂」と「次期中期経営計画に向けた成長戦略の推進」を当連結会計年度の基本方針に掲げ、発電プラント事業、産業インフラ事業、パワエレ機器事業の拡大及び海外事業の拡大に取り組むとともに、収益力のさらなる強化を推し進めています。
当第2四半期連結累計期間の連結業績は次のとおりとなりました。
売上高は、3,543億21百万円となり、需要増に加え、為替換算差による増収効果もあり、前年同期に比べ、89億80百万円増加しました。部門別には、「発電・社会インフラ」、「パワエレ機器」、「その他」は前年同期を上回りましたが、「産業インフラ」、「電子デバイス」、「食品流通」は前年同期を下回りました。
損益面では、営業損益は、主にコストダウン等の体質改善効果により、前年同期に比べ9億99百万円増加の68億84百万円となりました。経常損益は、前年同期に比べ9億28百万円増加し、70億円となりました。また、親会社株主に帰属する四半期純損益は、投資有価証券売却益を計上したこともあり、前年同期に比べ21億96百万円増加の41億70百万円となり、営業損益、経常損益、親会社株主に帰属する四半期純損益のいずれも前年同期を上回りました。
<セグメント別状況>■発電・社会インフラ部門
売上高は前年同期比15.2%増加の706億94百万円となり、営業損益は前年同期比14億60百万円増加の14億14百万円となりました。
発電プラント分野の売上高は、太陽光発電システムの案件減少があったものの、火力・地熱・水力発電設備の案件増加により、前年同期を上回りました。社会システム分野の売上高は、スマートメータの増加により、前年同期を上回りました。社会情報分野の売上高は、文教分野の案件増加により、前年同期を上回りました。部門全体の営業損益は、売上高の増加及び原価低減の推進により、前年同期を上回りました。
■産業インフラ部門
売上高は前年同期比2.5%減少の677億49百万円となり、営業損益は前年同期比8億22百万円減少の△30億64百万円となりました。
変電分野の売上高は、国内大口案件の減少により、前年同期を下回りました。産業プラント分野の売上高は、国内の省エネ、更新需要が堅調に推移したことにより、前年同期を上回りました。産業計測機器分野の売上高は、前年同期と同水準となりました。設備工事分野の売上高は、電気設備工事及び建築設備工事の案件増加により、前年同期を上回りました。部門全体の営業損益は、売上高の減少及び機種構成差により、前年同期を下回りました。
■パワエレ機器部門
売上高は前年同期比7.2%増加の952億45百万円となり、営業損益は前年同期比8億52百万円増加の21億6百万円となりました。
ドライブ分野は、中国市場の減速による需要の減少があったものの、国内でインバータ・サーボ、回転機の需要が堅調に推移したことに加え、鉄道車両用電機品の海外大口案件が寄与したことにより、売上高・営業損益ともに前年同期を上回りました。パワーサプライ分野は、国内で電源設備の需要が堅調に推移したこと、及び富士SMBEの新規連結影響により、売上高・営業損益ともに前年同期を上回りました。器具分野は、工作機械をはじめとした機械セットメーカーの需要減少により、売上高は前年同期を下回りましたが、原価低減の推進により、営業損益は前年同期と同水準となりました。
■電子デバイス部門
売上高は前年同期比3.0%減少の631億95百万円となり、営業損益は前年同期比11億54百万円増加の48億53百万円となりました。
半導体分野は、産業分野及び情報電源分野において中国市場の減速による需要の減少があったことに加え、産業分野で工作機械を中心とした国内主要顧客の需要の減少があったこと、また自動車分野で当社製品を搭載した一部モデルの販売が減少したことにより、売上高、営業損益ともに前年同期を下回りました。ディスク媒体分野の売上高は、顧客需要増により、前年同期を上回りました。営業損益は、売上高の増加及び固定費削減により、前年同期を上回りました。
■食品流通部門
売上高は前年同期比7.9%減少の561億22百万円となり、営業損益は前年同期比16億75百万円減少の32億75百万円となりました。
自販機分野は、中国市場での拡大による増加があったものの、国内飲料メーカーの投資抑制に伴う需要の減少等により、売上高・営業損益ともに前年同期を下回りました。店舗流通分野は、コンビニエンスストア向け冷凍・冷蔵設備の減少により、売上高・営業損益ともに前年同期を下回りました。
■その他部門
売上高は前年同期比5.8%増加の314億13百万円となり、営業損益は前年同期比56百万円増加の10億62百万円となりました。
(注)1.第1四半期連結会計期間より、組織構造の変更に伴い、「発電・社会インフラ」、「産業インフラ」及び「パワエレ機器」の各報告セグメントにおいて、集約する事業セグメントを変更しており、各セグメントの前年同期比につきましては、前年同期の数値を変更後の報告セグメントの区分に組み替えたうえで算出しております。
2.第1四半期連結累計期間より、「企業結合に関する会計基準」(企業会計基準第21号 平成25年9月13日)等を適用し、「四半期純損益」を「親会社株主に帰属する四半期純損益」としております。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における連結ベースのフリー・キャッシュ・フロー(「営業活動によるキャッシュ・フロー」+「投資活動によるキャッシュ・フロー」)は、47億11百万円の資金の増加(前年同期は204億16百万円の増加)となり、前年同期に対して157億5百万円の悪化となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において営業活動による現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の増加は、171億71百万円(前年同期は267億79百万円の増加)となりました。これは、たな卸資産が増加し、仕入債務が減少した一方で、回収促進による売上債権の減少などを主因とするものであります。
前年同期に対しては、96億8百万円の悪化となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において投資活動による資金の減少は、124億60百万円(前年同期は63億62百万円の減少)となりました。これは、有形固定資産の取得を主因とするものであります。
前年同期に対しては、60億98百万円の悪化となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において財務活動による資金の減少は、112億61百万円(前年同期は249億24百万円の減少)となりました。これは主として、リース債務の返済によるものであります。
これらの結果、当第2四半期連結会計期間末における連結ベースの資金は、前連結会計年度末残高に比べ34億40百万円(10.8%)減少し、284億55百万円となりました。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、対処すべき課題について重要な変更はありません。
なお、当社は財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針を定めており、その内容等(会社法施行規則第118条第3号に掲げる事項)は次のとおりであります。
① 基本方針の内容
富士電機(注)は、基本理念を実践し、企業価値の持続的向上を図る過程で、独自の技術、経験及びノウハウ等を積み重ねるとともに、顧客、取引先、地域社会、従業員等さまざまなステークホルダーとの間の良好な関係の維持、発展に努めてまいりました。
これらは、富士電機の有形・無形の貴重な財産であり、いわば“富士電機のDNA”とも呼ぶべき、富士電機の企業価値の創造を支える源泉であります。
富士電機は、その経営理念に基づき、環境の変化に適合した経営を実践し、中長期的な視野で企業価値と株主の皆様の共同利益を一層向上させていくことが、富士電機の企業価値を損なう当社株式の買付行為に対する最も有効な対抗手段であると認識しており、その実現に努めてまいります。
また、当社の株式価値を適正にご理解いただくようIR活動に積極的に取り組むとともに、株主の皆様には四半期毎の業績等に関する報告書の発行、工場見学会の開催等により、富士電機に対するご理解をより一層深めていただくよう努めてまいります。
当社取締役会は、上場会社として株主の皆様の自由な売買を認める以上、特定の者による当社株式の大規模買付行為がなされる場合、これに応ずるべきか否かの判断は、最終的には株主の皆様のご判断に委ねられるべきと考えます。
しかしながら、一般にも高値での売り抜け等の不当な目的による企業買収の存在は否定できないところであり、当社取締役会は、このような富士電機の企業価値・株主の皆様の共同利益を損なう当社株式の大規模買付行為や提案を行う者は、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者として、適当ではないと考えております。
現時点において、当社株式の大規模買付に係る具体的な脅威が生じている訳でなく、また当社としても、そのような買付者が現れた場合の具体的な取り組み(いわゆる「買収防衛策」)を予め定めるものではありません。
しかし、当社取締役会は、株主の皆様から経営の負託を受けた経営者の責務として、富士電機の企業価値・株主の皆様の共同利益を損なうおそれがある株式の大規模買付行為がなされた場合に適切な措置を執り得る社内体制を整備いたします。
(注)本四半期報告書における「富士電機」の表現は、当社並びに子会社及び関連会社から成る企業集団を指します。
② 基本方針を実現するための当社の取り組み
1)企業価値向上の取り組み
富士電機は、持続的成長に向けた基本戦略として、世界各国で見込まれるエネルギー・環境投資を背景として、長年培ってきた電気を自在に操る「パワーエレクトロニクス技術」をベースとし、グローバル市場で成長を成し遂げることを目指しております。
その実現に向け、迅速に経営リソースを「エネルギー・環境」事業にシフトし、「事業を通じてグローバル社会に貢献する企業」として企業価値の最大化とCSR経営の実現を目指します。
2)基本方針に照らし不適切な者による当社の支配を防止するための取り組み
当社は、上記①の基本方針に基づき、富士電機の企業価値・株主の皆様の共同利益を損なう、又はそのおそれのある当社株式の買付行為に備え、社内体制の整備に努めております。
具体的には、日常より当社株式の取引や株主の異動状況を常に注視するとともに、平時より有事対応の初動マニュアルを整備し、外部専門家との連携体制等を整えておりますが、今後とも迅速かつ適切に具体的対抗措置を決定、実行し得る社内体制の充実に努めてまいります。
また、いわゆる「買収防衛策」の導入につきましても、法制度や関係当局の判断・見解、社会動向やステークホルダーの意見等を踏まえ、企業価値、株主の皆様の共同利益の確保、向上の観点から、引き続き検討してまいります。
③ 上記の取り組みに対する取締役会の判断及び判断理由
当社取締役会は、上記②.1)の取り組みが当社の企業価値を中期的に維持・拡大させるものであり、また、同②.2)の取り組みが富士電機の企業価値・株主の皆様の共同利益を毀損するような当社株式の大規模買付行為に対応するための社内体制を整備するものであることから、そのいずれの取り組みも、上記①の基本方針に即したものであり、株主の皆様の共同利益を損なうものではなく、現経営陣の地位の維持を目的とするものでもない旨を確認し決議しました。
また、監査役についても上記②の取り組みについてその具体的運用が適切に行われることを条件として、全員が同意しております。
(4)研究開発活動
富士電機の研究開発では、最先端のエネルギー技術の追求により、安全・安心で持続可能な社会の実現に貢献する製品群を創出しています。また、研究開発の実行において全社のシナジーを発揮するとともにグローバル化と、大学や研究機関、他の企業とのオープンイノベーションを推進しています。
当第2四半期連結累計期間における富士電機の研究開発費は167億78百万円であり、各部門別の研究成果及び研究開発費は次のとおりです。
また、当第2四半期連結会計期間末において富士電機が保有する国内外の産業財産権の総数は10,950件です。
■発電・社会インフラ部門
電力流通部門では、株式会社NTTデータ、株式会社協和エクシオと「新電力事業者向け需給管理・CISサービス」提供に関する協業で基本合意しました。本サービスは、電力小売り全面自由化に伴い新規参入する新電力事業者向けに新電力事業で必要となる業務メニューをクラウドサービスで提供するものです。2016年4月の提供開始に向け、現在、電力市場取引支援技術および発電計画・連系線利用計画の最適自動作成を開発しています。
配電分野では、単柱式の電柱に設置する小型軽量の6.6kV配電系統用の無効電力補償装置(300kVA)に搭載するSiCモジュールの試作・評価を完了しました。
当第2四半期連結累計期間における当部門の研究開発費は24億20百万円です。
■産業インフラ部門
コントローラ「XCS-3000R」及びそのエンジニアリングツール「MICREX-VieW/R」を開発し、中小規模監視制御システム「MICREX-VieW XX」のマイグレーションシステムに追加し、発売しました。従来のMICREXシリーズとの継承性を強化したのでシステム更新時に、既存のハードウェアやソフトウェア資産を有効活用しながら、高性能な最新システムに切り替えることができます。
鉄心にアモルファス磁性材を採用して低負荷時のエネルギー効率を大きく改善したモールド変圧器「アモルファスモルトラ」を開発し、発売しました。この機器は、トップランナー方式の第二次判断基準が適用され、年間電力料金の削減に大きく寄与します。
大気中のPM2.5(2.5マイクロメートル以下の粒子状物質)の主要成分であるブラックカーボン、硝酸塩、硫酸塩をリアルタイムで連続自動測定するエアロゾル複合分析計を製品化し発売しました。従来はサンプリングから手分析が終了するまで数時間を必要としていましたが、本分析計は15分周期で自動的に連続測定ができます。PM2.5の発生源や発生要因の解明によって、特に中国における大気環境の改善に効率的に貢献することが期待されています。
自動販売機で培ったヒートポンプサイクル技術を応用した排熱回収型の蒸気発生ヒートポンプを開発し、2015年12月受注開始を予定しています。工場等で未利用であった60℃以上の低温排熱から利用価値の高い蒸気を高効率で再生します。
当第2四半期連結累計期間における当部門の研究開発費は28億4百万円です。
■パワエレ機器部門
欧州では、既存の建物にエレベータを導入する事例が多く、限られたスペースにインバータを設置する必要があります。そこで、今回モデルチェンジを行い“取り付け方向のフレキシブル化”と“スリム化”を実現した、欧州市場向けエレベータ用インバータ「FRENIC-Lift」を開発し発売しました。高度化した安全規格に準拠しながら、ドア開閉時の低騒音化を図りました。また、アジア市場向けに空調用途のインバータ「FRENIC-eHVACシリーズ」を開発し発売しました。従来機の省エネ機能や専用機能に加え、簡易PLC機能であるカスタマイズロジックを14ステップから200ステップに拡張しました。
回転機部門では、2015年4月から始まった“トップランナー基準”に対応した「プレミアム効率ギヤードモータ」を開発し発売しました。プレミアム効率(IE3)を達成し、搬送機器等の省エネに貢献します。EC指令(CEマーキング)に標準対応しています。また、中国市場向けにインバータ駆動専用モータ「New MVTシリーズ」を開発し発売しました。特に、印刷機械、伸線機械、押出機械の用途に適しています。
鉄道車両分野では、東海道新幹線向けにSiC(炭化ケイ素)パワー半導体モジュールを採用した主変換装置(コンバータインバータ)を東海旅客鉄道株式会社と共同開発しました。現在、N700系車両に搭載して走行試験による評価を行っており、高速鉄道へSiCパワー半導体モジュールを適用した走行試験は世界初になります。
パワーサプライ分野では、アジア市場での社会インフラ・中規模データセンター向けに三相4線式無停電電源装置「UPS7700F シリーズ」を開発し発売しました。100kVA自立ユニットを組合せて単機容量300kVA出力までに対応し、さらに6台並列冗長した高信頼性システム構築が可能です。
また、北米市場におけるデータセンターや医療用設備向けに三相480V対応の無停電電源装置「UPS7000HX-T3Uシリーズ」を開発し発売しました。米国の安全規格「UL規格」を取得するとともに、業界最高レベルの装置変換効率を有し、エネルギースタープログラムの認証を取得しました。
盤事業分野では,変電設備として、海外向けのIEC規格(国際電気標準化会議)に準拠した7.2kVスイッチギヤを開発し納入を開始しました。
器具分野では、「G-TWINシリーズ」ブレーカにおいて、省エネ法改正に伴うトップランナーモータ(IE3)の特性に合わせた125AFと250AFのブレーカを開発し発売しました。開閉時の動作音を大幅に低減した静音形電磁接触器「SLシリーズ」をアジア・中国市場向けに開発し発売しました。エレベータや病院設備等に最適です。制御機器のコマンドスイッチでは、「AY22・DY22シリーズ」をアジア・中国市場向けに開発し発売しました。低圧受配電機器では、サーキットプロテクタ「CP30F」をフルモデルチェンジし発売しました。安全保護等級向上や配線作業合理化に貢献します。東南アジア市場向けに高圧真空遮断器単体でIEC62271-100に準拠し、小型化した「12kV 電機VCB」を開発し発売しました。
当第2四半期連結累計期間における当部門の研究開発費は43億84百万円です。
■電子デバイス部門
パワー半導体分野では、汎用インバータ・工作機械・新エネルギー等、幅広いアプリケーション向けに第7世代IGBTモジュールのサンプル展開を開始しました。最新のIGBT及びFWD(Free Wheeling Diode)チップ技術と最新パッケージ技術を適用し、連続動作時の最大保証温度を従来の150℃から175℃にしました。その結果、搭載機器の寸法を維持したままで出力電流を最大35%増加することが可能となりました。1,200V耐圧及び650V耐圧のモジュール製品を2016年4月に量産開始し、1,700V耐圧製品までをラインアップする予定で、搭載機器の小型化、トータルコストの削減、省エネに貢献します。
また、電鉄車両向けに定格電圧3,300V、定格電流1,200AのSiCパワー半導体モジュールを開発しています。本モジュールは東海旅客鉄道株式会社と共同開発した東海道新幹線車両向けの主変換装置に搭載されています。従来のSi(シリコン)パワー半導体モジュールに比べて発熱量が少なく主変換装置の冷却機構が簡素になるため主変換装置を含む駆動システムの小型軽量化と省エネが実現します。
また、宇宙線による誘起破壊に対する耐性を向上させた定格電圧1,200V、定格電流300Aの3レベル変換回路用IGBTモジュールを開発し発売しました。本モジュールは中間スイッチにRB-IGBT(逆阻止IGBT)を採用し、エネルギー変換効率の向上とUPSやPCSなどの装置の長期信頼性向上に貢献します。
また、一般産業機器向けに、SiCを搭載したパワー半導体ハイブリッドモジュールの製品系列を拡大しました。従来のデバイスに比べ大幅な損失低減や、高出力化が可能となり、様々な産業機器の省エネや小型化に貢献します。
ディスクリート製品として、車載用途向けに、50V/120mΩのハイサイドスイッチとオペアンプをSOP-8パッケージに搭載したリニア制御用IPS(Intelligent Power Switch)を開発し発売しました。ソレノイドバルブなどの負荷に流れる電流をリニアに制御するシステムに適用でき、自動車の快適性や燃費向上に貢献します。
また、民生用途のスイッチング電源向けに、電源起動回路用デバイスの耐圧を、従来の500Vから650Vに拡大した第6世代PWM電源制御ICを開発し発売しました。このICにより、商用AC電圧が不安定な地域でも、安定で安全な電源が提供できます。
ディスク媒体分野では、1枚当たりの記憶容量が500GB/2.5インチガラスディスク媒体の性能改善品の量産を開始しました。また、市場ニーズに対応し、ハードディスクドライブのデータ転送速度の向上に対応した同一容量のアルミ及びガラスディスク媒体を開発し、量産を開始しました。1枚当たりの記憶容量が1TBの3.5インチアルミディスク媒体についても、ハードディスクドライブの低コスト化に対応した新製品の量産を開始し、機種系列を拡大しています。
当第2四半期連結累計期間における当部門の研究開発費は46億71百万円です。
■食品流通部門
自販機分野では、さらなる省エネを図るためエジェクタを使ったCO2冷媒システムを搭載した自販機を開発し発売しました。従来のCO2冷媒自販機に比べ、年間消費電力量が約25%低減します。
通貨機器分野では、紙幣鑑別装置を中国市場向けに開発し発売しました。他の国向けにも順次開発しグローバル展開をしてまいります。新しい検銭・鑑別技術、セキュリティ技術、搬送技術の製品化に向けた開発を行っています。
冷凍冷蔵ショーケース分野では、さらなる省エネ化をめざし、エアカーテンの改良やインバータを搭載したドリンクケースを開発し、単位容積当たり50%以上の省エネ(当社比)を達成しました。
流通システム分野では、独自のアルゴリズムにより冷凍機の稼働を最適化する冷凍冷蔵倉庫向け省エネルギーシステムを開発し発売しました。このシステムにより、目標電力量に対する超過を防ぐとともに年間の電力消費量を12%以上削減することが可能です。
当第2四半期連結累計期間における当部門の研究開発費は24億97百万円です。
(注) 上記のうち、将来の経営目標等に関する記載は、本四半期報告書の提出日現在において当社が合理的と判断した一定の前提に基づいたものであります。これらの記載は、実際の結果とは実質的に異なる可能性があり、当社はこれらの記載のうち、いかなる内容についても、確実性を保証するものではありません。

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