訂正有価証券報告書-第91期(平成28年4月1日-平成29年3月31日)

【提出】
2019/07/01 15:01
【資料】
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【項目】
120項目

業績等の概要

(1)業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、個人消費や企業の設備投資は引き続き弱含みで推移しているものの、企業業績や雇用情勢の改善が続き、穏やかな回復基調で推移いたしました。一方、欧州や米国の政治経済情勢の不確実性を背景として、景気の先行きは不透明な状況が継続しております。
このような状況の下、当社グループは売上拡大に向け自動車部品分野、機構品分野及び自社製品群であります物流産業資材分野への営業活動に注力いたしました。
自動車部品は、新型車の受注を積極的に獲得いたしました。物流産業資材では、当期においても雨水貯留浸透漕製品の需要は継続しております。事務機部品等の機構品分野においては営業活動を強力に推し進めましたが伸び悩む状況となりました。その結果、当連結会計年度における売上高は153億67百万円(前年同期151億53百万円、1.4%増)となりました。
損益面におきましては、生産性を高めるための設備更新、工程改善、省力化の推進及び原材料効率化等の原価低減を徹底的に押し進めました。また販売管理費につきましては、特に運賃・梱包費を管理対象として徹底的に抑制に努めました結果、営業利益は12億79百万円(前年同期7億9百万円、80.3%増)となりました。
経常損益につきましては、営業外収益に為替差益、営業外費用に支払利息を計上したこと等により、経常利益は12億71百万円(前年同期5億89百万円、115.6%増)となりました。
最終損益につきましては、特別損失に投資有価証券売却損1億75百万円を計上したこと等により、親会社株主に帰属する当期純利益は9億64百万円(前年同期4億50百万円、113.8%増)となりました。
セグメントごとの状況は、以下のとおりであります。
日本成形関連事業
自動車部品は、新型車の量産開始に伴い売上高は堅調に推移いたしました。物流産業資材は民間大規模開発等により雨水貯留浸透漕製品の売上は好調に推移いたしました。その結果、売上高は146億14百万円(前年同期比2.6%増)、セグメント利益につきましては、徹底した原価低減、販売管理費の削減等により、9億72百万円(前年同期比150.0%増)となりました。
中国成形関連事業
日系企業を中心に物流産業資材及び機構品部品の売上拡大に努めておりますが、非常に厳しい状況が続いております。売上高は3億30百万円(前年同期比32.3%減)と大幅減収となりました。工場経費を中心とした徹底的な原価低減を進めましたが、セグメント損失は23百万円(前年同期は8百万円の損失)となりました。
不動産関連事業
相模原市、伊賀市、伊那市の賃貸建物及び二本松市所在の土地から構成されております。 売上高は4億22百万円(前年同期は4億22百万円)、セグメント利益は3億29百万円(前年同期比0.3%増)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は前連結会計年度末と比べ3億29百万円減少し、24億4百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において営業活動の結果、増加した資金は20億64百万円となりました。
これは主に、税金等調整前当期純利益11億2百万円、減価償却費11億2百万円等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において投資活動の結果、減少した資金は7億31百万円となりました。
これは主に、有形固定資産の取得による支出10億30百万円、投資有価証券の売却による収入8億29百万円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において財務活動の結果、減少した資金は17億23百万円となりました。
これは主に、長期借入金の借入による収入15億50百万円、長期借入金の返済による支出29億27百万円、短期借入金の減少額3億円等によるものであります。