有価証券報告書-第47期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2014/06/24 10:39
【資料】
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【項目】
122項目

事業等のリスク

当社グループの経営成績、財務状況及び株価等、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性があると考えられる主なリスク事項については以下のとおりであります。なお、本項に含まれる将来に関する事項については、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。
① 特定の市場及び顧客企業の業績への依存
当社グループは創業以来、「ニッチな市場で高い技術力を駆使して高シェアを確保し高収益企業を目指す」という事業方針のもとに、E&MC事業を中心に海外を含む広範な顧客に対して、「性能/品質の高い製品」を提供し、安定的な成長を続けてまいりました。しかしながらアクチュエータ事業及びセンサ事業は、その事業の特性から、以下のとおり特定の市場及び特定の顧客企業への売上比率が比較的大きく、その市場動向及び顧客企業の業績により当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。
a.アクチュエータ事業
アクチュエータ事業の内、モータ製品は、主に遊技機器市場(パチンコ機器メーカー)向けに、ステッピングモータ及びそれを含むユニット製品を販売しております。同市場の特徴は、新製品の開発に際して、特定の機器メーカーとモータメーカーの間で互いの技術・ノウハウを提供し、共同で開発を進めていくことにあります。その結果、他の機器メーカーとの取引が困難となるため、一般的に特定の機器メーカーに対する売上依存度が高くなる傾向があります。更に、同市場は嗜好性の影響を受けるため、年間の需要変動が大きく増減する場合があります。
b.センサ事業
センサ事業の製品は、主に低圧から中圧領域での性能に優れている拡散型半導体素子を使用した機器組込用の圧力センサで、半導体製造装置、油空圧機器、医療機器、計測機器等の産業機器市場で使用されています。中でも半導体製造装置の売上割合が比較的高いことから、これまで新たに医療機器市場やその他各種産業機器市場の内、環境・省エネ分野の開拓を進め徐々に同市場の売上割合を低減してまいりましたが、現段階では半導体製造装置市場の需要変動による影響を大きく受ける可能性があります。
② 中国生産
当社グループの海外生産は、主に、中国浙江省平湖市でアクチュエータ事業の生産、中国浙江省富陽市でE&MC事業の生産といずれも中国で行っております。当社グループはこの中国生産リスクに関して対応可能な施策を整備しつつありますが、予期できない様々な要因によって業績に重大な影響を与える可能性があります。
③ 為替レート
当社グループは、これまでワールドワイドな販売ネットワーク網を構築してきたものの、海外販売割合が比較的少なく日系企業等を中心とした円建て取引が多いことから、為替の影響は軽微に推移してきました。しかし、今後、中国・韓国を主としたアジアを中心に海外販売は増加する方向にあり、海外連結子会社の事業規模拡大につれ、外貨建財務諸表の円換算による金額変動が連結財務諸表に一定の影響を与える可能性があります。また、現地生産を行っている地域の通貨価値の上昇は、製造コストの押し上げ要因となる可能性があり、当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。