有価証券報告書-第19期(平成29年1月1日-平成29年12月31日)

【提出】
2018/03/28 15:00
【資料】
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【項目】
117項目

業績等の概要


(1)業績
当連結会計年度における半導体用シリコンウェーハ市場は、旺盛な半導体需要に支えられ、各口径ともに季節調整もなく、強い需要が継続しました。
300mmウェーハは、スマートフォンの高機能化や通信量の増加によるデータセンター向けが牽引しました。
また、200mm以下の小口径ウェーハについても、自動車・産業・IoT向けが牽引し、春先以降は需給がひっ迫しました。
このような環境のもと、当社グループでは、「SUMCOビジョン」の方針に基づき、顧客の高精度化要求や製品の差別化に対応した技術開発により顧客での高いプレゼンスを維持するとともに、需給ひっ迫状況下での生産性の向上、及び価格適正化による損益の改善に努めてまいりました。
1.技術で世界一の会社
2.景気下降局面でも赤字にならない会社
3.従業員が活き活きとした利益マインドの高い会社
4.海外市場に強い会社
以上の結果、当連結会計年度における当社グループの業績は、売上高は260,627百万円(前年同期比23.3%増)、営業利益は42,085百万円(前年同期比199.6%増)、経常利益は36,709百万円(前年同期比270.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は27,016百万円(前年同期比310.1%増)となりました。
なお、当社グループの事業は単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
(2)キャッシュ・フロー
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ29,075百万円増加し、74,640百万円となりました。これは、営業活動によるキャッシュ・フローが51,808百万円、投資活動によるキャッシュ・フローが△15,750百万円、財務活動によるキャッシュ・フローが△7,615百万円、現金及び現金同等物に係る換算差額が631百万円となったことによるものであります。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比べ24,486百万円増加し、51,808百万円となりました。これは、税金等調整前当期純利益が増加したことが主な要因であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度の投資活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比べ支出が2,253百万円減少し、△15,750百万円となりました。これは、有形及び無形固定資産の取得による支出が減少したことが主な要因であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度の財務活動によるキャッシュ・フローは、△7,615百万円となりました。これは長期借入れによる収入が49,900百万円あった一方で、長期借入金の返済による支出が△51,868百万円、配当金の支払額が△4,399百万円あったことが主な要因であります。