- #1 事業の内容
Terratec Limited及びその子会社4社
(産業システム・汎用機械)
当事業においては,車両過給機,パーキング,回転機械(圧縮機,分離装置,舶用過給機),熱・表面処理,運搬機械,物流・産業システム(物流システム,産業機械)等の製造,販売,サービスの提供等を行なっています。
2024/06/26 13:54- #2 会計上の見積りの変更、財務諸表(連結)
当社が参画している民間向け航空エンジンプログラムのうち,投資回収期に入ったプログラムの一部における,販売促進を目的とした顧客に支払われる対価について,直近での負担内容の変更や支払い時期の変化を踏まえ,当事業年度の第3四半期より,直近の支払い状況に基づく見積り方法に変更しました。
この結果,当事業年度の売上高は8,531百万円増加,営業損失及び税引前当期純損失は,それぞれ8,531百万円減少しています。
2024/06/26 13:54- #3 従業員の状況(連結)
(1)連結会社の状況
| 2024年3月31日現在 |
社会基盤 | 2,396 |
産業システム・汎用機械 | 9,574 |
航空・宇宙・防衛 | 7,111 |
(注) 従業員数は就業人員数(当社グループからグループ外への出向者を除き,グループ外から当社グループへの出向者を含む。)であり,臨時従業員数については,従業員数の100分の10未満であるため記載していません。
(2)提出会社の状況
2024/06/26 13:54- #4 注記事項-セグメント情報、連結財務諸表(IFRS)(連結)
当社グループは,製品・サービス別のSBUを置き,それらを統括する事業領域を配置しています。各事業領域は,各SBUの事業戦略の実行を管理・監督し,SBUの事業戦略実行に必要な経営資源の配分を行なっています。SBUは事業領域の立案するビジョン・戦略に基づき,営業・開発・設計・生産・建設・サービスなどの一貫したビジネスプロセスを有する単位とし,SBUでの利益責任を負う事業遂行組織です。
従って,当社グループは事業領域別のセグメントから構成されており,「資源・エネルギー・環境」「社会基盤」「産業システム・汎用機械」「航空・宇宙・防衛」の4事業領域を報告セグメントとしています。上記の報告セグメントの決定に際して,集約された事業セグメントはありません。
なお,当連結会計年度より,セグメント名称を「社会基盤・海洋」から「社会基盤」へ変更しています。
2024/06/26 13:54- #5 注記事項-報告企業、連結財務諸表(IFRS)(連結)
株式会社IHI(以下,「当社」という。)は日本の会社法に基づいて設立された株式会社であり,日本に所在する企業です。当社の連結財務諸表は,当社及びその子会社(以下,「当社グループ」という。),並びに当社の関連会社に対する持分により構成されています。
当社グループは,資源・エネルギー・環境,社会基盤,産業システム・汎用機械及び航空・宇宙・防衛の4つの事業を主として行なっており,その製品は多岐にわたっています。
2024/06/26 13:54- #6 注記事項-売上収益、連結財務諸表(IFRS)(連結)
上記の金額には,顧客との契約から生じるすべての対価が含まれています。
産業システム・汎用機械のうち車両過給機・回転機械,航空・宇宙・防衛のうち民間向け航空エンジンは,量産品事業に属しており,その履行義務は概ね1年以内に充足する見込みです。
上記以外の事業は,主として個別受注品事業に属しており,その多くは1年超の長期にわたって履行義務を完了する工事契約に係る取引です。
2024/06/26 13:54- #7 注記事項-子会社、連結財務諸表(IFRS)(連結)
(1)当社グループの主要な子会社の状況は以下のとおりです。
名称 | 所在地 | 報告セグメント | 議決権の所有割合(%)(注1) |
前連結会計年度(2023年3月31日) | 当連結会計年度(2024年3月31日) |
㈱IHI原動機 | 東京都 千代田区 | 資源・エネルギー・環境 | 100.0 | 100.0 |
IHI運搬機械㈱ | 東京都 中央区 | 産業システム・汎用機械 | 100.0 | 100.0 |
㈱IHIアグリテック | 北海道 千歳市 | 産業システム・汎用機械 | 100.0 | 100.0 |
㈱IHI回転機械エンジニアリング | 東京都 江東区 | 産業システム・汎用機械 | 100.0 | 100.0 |
㈱IHIインフラシステム | 堺市 堺区 | 社会基盤 | 100.0 | 100.0 |
新潟トランシス㈱ | 新潟県 北蒲原郡 | 社会基盤 | 100.0 | 100.0 |
㈱IHIターボ | 東京都 江東区 | 産業システム・汎用機械 | 100.0 | 100.0 |
㈱IHI物流産業システム | 東京都 江東区 | 産業システム・汎用機械 | 100.0 | 100.0 |
㈱IHIプラント | 東京都 江東区 | 資源・エネルギー・環境 | 100.0 | 100.0 |
IHI INFRASTRUCTUREASIA CO., LTD. | ベトナムハイフォン市 | 社会基盤 | 100.0 | 100.0 |
長春富奥石川島過給機有限公司 | 中国 吉林省 | 産業システム・汎用機械 | 57.2(7.8) | 57.2(7.8) |
IHI Charging Systems International GmbH | ドイツイヒタースハウゼン | 産業システム・汎用機械 | 100.0 | 100.0 |
IHI ASIA PACIFIC PTE.LTD. | シンガポール | その他 | 100.0 | 100.0 |
I&H Engineering Co.,Ltd. | ミャンマー ヤンゴン | 社会基盤 | 60.0(60.0) | 60.0(60.0) |
IHI Turbo America Co. | 米国 イリノイ州 | 産業システム・汎用機械 | 100.0(100.0) | 100.0(100.0) |
IHI DALGAKIRAN MAKINA SANAYI VE TICARET A.S. | トルコ コジャエリ県 | 産業システム・汎用機械 | 51.0(51.0) | 51.0(51.0) |
台灣石川島運搬機械股份有限公司 | 台湾 台北市 | 産業システム・汎用機械 | 100.0(100.0) | 100.0(100.0) |
IHI TURBO (THAILAND) CO., LTD. | タイ チョンブリー県 | 産業システム・汎用機械 | 90.0(10.0) | 100.0(10.0) |
IHI寿力圧縮技術(蘇州)有限公司 | 中国 江蘇省 | 産業システム・汎用機械 | 51.0(51.0) | 51.0(51.0) |
IHI SOLID BIOMASS MALAYSIA SDN.BHD. | マレーシアクアラルンプール | 資源・エネルギー・環境 | 100.0 | 100.0 |
IHI Europe Ltd. | 英国 ロンドン市 | その他 | 100.0 | 100.0 |
江蘇石川島豊東真空技術有限公司 | 中国 江蘇省 | 産業システム・汎用機械 | 50.0(50.0)(注3) | 50.0(50.0)(注3) |
石川島寿力回転科技製造(蘇州)有限公司 | 中国 江蘇省 | 産業システム・汎用機械 | 51.0(51.0) | 51.0(51.0) |
IHI Americas Inc. | 米国 ニューヨーク州 | その他 | 100.0 | 100.0 |
名称 | 所在地 | 報告セグメント | 議決権の所有割合(%)(注1) |
前連結会計年度(2023年3月31日) | 当連結会計年度(2024年3月31日) |
(注)1.議決権の所有割合の( )内は,間接所有割合で内数表示しています。
2.2024年4月1日付で,本店所在地を群馬県富岡市に変更しています。
2024/06/26 13:54- #8 注記事項-減損損失、連結財務諸表(IFRS)(連結)
使用価値は,過去の経験及び外部からの情報を反映し,経営者が承認した今後3年度分の事業計画と成長率を基礎とした最長5年度分のキャッシュ・フローの見積額を,当該資金生成単位又は資金生成単位グループの税引前加重平均資本コストを基礎とした割引率 7.2~15.9%(前連結会計年度 7.2~16.8%)により現在価値に割り引いて算定しています。なお,事業計画が対象としている期間を超える期間については,継続価値を使用しています。成長率については,前連結会計年度,当連結会計年度共にゼロとしています。
当連結会計年度において実施した減損テストの結果認識したのれんの減損損失は,連結損益計算書の「その他の費用」に含まれています。これは,産業システム・汎用機械において収益性が低下していることから帳簿価額を回収可能価額まで減額したものです。
減損テストに用いた主要な仮定は割引率及び成長率です。減損テストに使用した主要な仮定が変更された場合には追加の減損が発生するリスクがありますが,回収可能価額は帳簿価額を十分に上回っており,減損テストに使用した主要な仮定が合理的に予測可能な範囲で変化したとしても,回収可能価額が帳簿価額を下回る可能性は低いと判断しています。
2024/06/26 13:54- #9 略歴、役員の状況(取締役(及び監査役))(連結)
1984年4月 | 当社入社 |
2015年6月 | 株式会社IHI物流産業システム 代表取締役社長 |
2020年4月 | 当社産業システム・汎用機械事業領域 副事業領域長 |
2021年4月 | 当社執行役員 産業システム・汎用機械事業領域 副事業領域長 |
2022年4月 | 当社常務執行役員 経営企画部長 |
2024/06/26 13:54- #10 研究開発活動
当セグメントに係る研究開発費は11億円です。
(3)産業システム・汎用機械
産業システム・汎用機械事業領域では,既存の需要の確実な取り組みを進めています。産業システム・汎用機械事業領域主導で,工場等における環境負荷の低減に向けた取り組みが進む中,回転機械事業や,医療・航空・装飾分野での更なる成長が見込まれる表面処理事業に注力するとともに,事業領域全体ではお客さまのバリューチェーン全体を見据えたライフサイクルビジネスを拡大する事を目指しています。
2024/06/26 13:54- #11 社外取締役(及び社外監査役)(連結)
・各社外取締役及び社外監査役の独立役員の属性並びに選任理由については,以下のとおりです。
氏名 | 独立役員の属性 | 選任理由 |
中西 義之 | 当社グループは,同氏が過去に業務執行者であったDIC株式会社との間に,産業機械の保守,販売等の取引関係がありますが,その取引金額は当社連結売上収益の0.1%未満かつDIC株式会社の連結売上高の0.1%未満(直近事業年度実績)と僅少であることから,独立性に影響を与えるものではありません。 | 同氏は,グローバル化学メーカーの製品及びサービスの販売に関する経験を経て,同社の重要事業の運営に携わった後,経営トップとして事業環境の変化に対応した様々な施策を推進するなど,企業経営全般に関する豊富な経験と実績及び幅広い見識を有しています。引き続き,それらを当社の経営に反映していただくとともに,独立した立場から経営の監視・監督機能を発揮していただくため,社外取締役に選任しています。また,同氏は,東京証券取引所の規定する独立性基準及び当社が定める社外役員独立性判断基準に抵触しておらず,一般株主と利益相反が生じるおそれがないと判断し,同氏を独立役員として選任しています。 |
松田 千恵子 | 該当事項はありません。 | 同氏は,金融・資本市場業務及び経営コンサルティング業務を通じた豊富な経験と知見,また,企業戦略・財務戦略に関する研究者としての非常に高い専門性を有しているほか,複数社の社外役員としての幅広い見識を有しています。引き続き,これらの経験や見識を当社の経営に反映していただくとともに,独立した立場から経営の監視・監督機能を発揮していただくため,社外取締役に選任しています。また,同氏は,東京証券取引所の規定する独立性基準及び当社が定める社外役員独立性判断基準に抵触しておらず,一般株主と利益相反が生じるおそれがないと判断し,同氏を独立役員として選任しています。 |
碓井 稔 | 当社グループは,同氏が過去に業務執行者であったセイコーエプソン株式会社との間に,発電機器の保守,販売等の取引関係がありますが,その取引金額は当社連結売上収益の0.1%未満かつセイコーエプソン株式会社の連結売上収益の0.1%未満(直近事業年度実績)と僅少であることから,独立性に影響を与えるものではありません。 | 同氏は,グローバルに事業を展開する精密電子機器メーカーで技術開発分野の責任者等を経た後に,経営トップとして事業環境の変化に対応した様々な施策を推進するなど,企業経営全般に関する豊富な経験と実績及び幅広い見識を有しています。引き続き,それらを当社の経営に反映していただくとともに,独立した立場から経営の監視・監督機能を発揮していただくため,社外取締役に選任しています。また,同氏は,東京証券取引所の規定する独立性基準及び当社が定める社外役員独立性判断基準に抵触しておらず,一般株主と利益相反が生じるおそれがないと判断し,同氏を独立役員として選任しています。 |
内山 俊弘 | 当社グループは,同氏が過去に業務執行者であった日本精工株式会社との間に,産業機械の保守,航空機部品の仕入れ等の取引関係がありますが,その取引金額は当社連結売上収益の0.1%未満かつ日本精工株式会社の連結売上高の0.2%未満(直近事業年度実績)と僅少であることから,独立性に影響を与えるものではありません。 | 同氏は,グローバルに事業を展開する精密機械メーカーで製品やサービスの販売,海外現地法人での生産改革などに取り組んだ後に,経営トップとして事業環境の変化に対応した様々な施策を推進するなど,企業経営全般に関する豊富な経験と幅広い見識を有しています。引き続き,それらを当社の経営に反映していただくとともに,独立した立場から経営の監視・監督機能を発揮していただくため,社外取締役に選任しています。また,同氏は,東京証券取引所の規定する独立性基準及び当社が定める社外役員独立性判断基準に抵触しておらず,一般株主と利益相反が生じるおそれがないと判断し,同氏を独立役員として選任しています。 |
氏名 | 独立役員の属性 | 選任理由 |
早稲田 祐美子 | 該当事項はありません。 | 同氏は,弁護士としての豊富な経験及び見識,特に知的財産法について極めて高い専門性を有しており,社外監査役としての豊富な経験も有しています。このような経験と見識を,独立した立場から当社の経営監査に反映していただくため,社外監査役に選任しています。また,同氏は,東京証券取引所の規定する独立性基準及び当社が定める社外役員独立性判断基準に抵触しておらず,一般株主と利益相反が生じるおそれがないと判断し,同氏を独立役員として選任しています。 |
武藤 和博 | 当社グループは,同氏が過去に業務執行者であった日本アイ・ビー・エム株式会社との間に,システム開発支援の委託などの取引がありますが,その取引金額は当社連結売上収益の0.1%未満かつ日本アイ・ビー・エム株式会社の売上高の0.1%未満(直近事業年度実績)と僅少であることから,独立性に影響を与えるものではありません。また,当社グループは,同氏が業務執行者を務める日本オラクル株式会社との間に,システム保守の委託などの取引関係がありますが,その取引金額は当社連結売上収益の0.1%未満かつ日本オラクル株式会社の連結売上高の0.1%未満(直近事業年度実績)と僅少であることから,独立性に影響を与えるものではありません。 | 同氏は,世界規模で活動するIT企業の日本法人の経営幹部として,海外事業を含め,事業環境の変化に対応した様々な施策を推進するなど,企業経営全般に関する豊富な経験と実績及び幅広い見識を有しています。このような経験と見識を,独立した立場から当社の経営監査に反映していただくため,社外監査役に選任しています。また,同氏は,東京証券取引所の規定する独立性基準及び当社が定める社外役員独立性判断基準に抵触しておらず,一般株主と利益相反が生じるおそれがないと判断し,同氏を独立役員として選任しています。 |
③ 社外取締役又は社外監査役による監督又は監査と内部監査,監査役監査及び会計監査との相互連携並びに内部統制部門との関係
・当社は,社外取締役及び社外監査役に対して,取締役会及び監査役会での「内部監査部」からの随時の内部監査実施状況の報告に加え,事前説明及び日常的な情報交換等を行なっています。
2024/06/26 13:54- #12 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等(連結)
c. 中核事業
資源・エネルギー・環境,社会基盤,産業システム・汎用機械分野は,引き続き当社グループの中核を担う事業と位置付けました。
これらの事業は,これまでのビジネスの延長ではなく,お客さまのライフサイクルにより深く入り込み,そこから得られた知見をフィードバックすることで,さらに進化した製品・サービスをお客さまに提供していきます。また,成長事業及び育成事業に対して投下するキャッシュや人財などの経営資源を捻出するために,業務プロセスの改革やデジタル基盤の活用による業務効率化とともに,事業の見直しも進めていきます。
2024/06/26 13:54- #13 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(連結)
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと,次のとおりです。
セグメントの名称 | 金額(百万円) | 前年度比(%) |
社会基盤 | 173,642 | 2.0 |
産業システム・汎用機械 | 462,044 | 6.5 |
航空・宇宙・防衛 | 478,294 | 29.6 |
(注)1. 金額は販売価格によっており,セグメント間の取引を相殺消去しています。
2. 金額及び比率は単位未満を四捨五入表示しています。
2024/06/26 13:54- #14 脚注(取締役(及び監査役)(連結)
男性 20名 女性 3名 (執行役員のうち女性の比率 13.04%)
| 役 位 | 氏 名 | 主要担当業務 |
○ | 常務執行役員 | 小林 淳 | 事業開発統括本部長 |
| 常務執行役員 | 二瓶 清 | 産業システム・汎用機械事業領域長 |
| 常務執行役員 | 浜田 義一 | 株主総会・取締役会関連事項担当,グループ法務担当,グループコンプライアンス担当,経営企画部長 |
| 執行役員 | 上田 和哉 | 社会基盤事業領域 副事業領域長,株式会社IHIインフラシステム代表取締役社長 |
| 執行役員 | Bernd Bahlke | 産業システム・汎用機械事業領域 副事業領域長 |
| 執行役員 | 仲俣 千由紀 | 航空・宇宙・防衛事業領域 副事業領域長 |
(注) ○印は取締役を示しています。
2024/06/26 13:54- #15 設備の新設、除却等の計画(連結)
(1)新設・改修
セグメントの名称 | 2024年度計画金額(百万円) | 設備の内容 |
社会基盤 | 19,500 | 橋梁・水門生産設備,コンクリート建材生産設備,投資不動産整備等 |
産業システム・汎用機械 | 13,600 | 車両過給機生産設備,パーキング生産設備,回転機械生産設備,熱・表面処理加工設備等 |
航空・宇宙・防衛 | 40,100 | PW1100Gなどの航空エンジン生産設備及び整備事業用設備,ロケットシステム・宇宙利用関連生産設備,業務構造改革に向けたDX投資等 |
(注)1. 投資予定に関する所要資金については,主として自己資金により充当する予定です。
2. その他には,各報告セグメントに帰属していない全社の設備投資額が含まれています。
2024/06/26 13:54- #16 設備投資等の概要
社会基盤では,生産の合理化・省力化,生産能力の増強,投資不動産の整備・維持・更新のため,107億円の投資を実施しました。
産業システム・汎用機械では,生産能力の増強,現有設備の維持・更新,生産体制の整備のため,133億円の投資を実施しました。当セグメントのうち市場の拡大が見込まれる事業では,生産能力の向上に寄与する投資を積極的におこなっています。
航空・宇宙・防衛では,生産体制の整備,事務の合理化,現有設備の維持・更新のため,257億円の投資を実施しました。当セグメントは成長事業であり,生産能力の向上に寄与する投資を積極的に行なっています。
2024/06/26 13:54- #17 重要な会計上の見積り、財務諸表(連結)
・収益認識及び返金負債の見積り計上
民間向け航空エンジン事業で当事業年度の第2四半期に発生した出荷済みのPW1100G-JMエンジンに関する追加検査プログラムにより,当事業年度において売上高を155,973百万円減額し,あわせて返金負債を計上しています。今後数年間で整備台数が増加し,2024年から2026年までの期間に平均350機の地上駐機が見込まれることによって,同エンジンプログラムに約15%のシェアで参画している当社においても補償費用や追加整備費用等の発生が見込まれるためです。整備台数増加の原因は,PW1100G-JMプログラムのパートナー会社である米国Pratt&Whitney社(以下,「P&W社」という。)において過去に製造された粉末冶金部品(※)の製造工程にて,まれに品質上の問題があることが判明し,P&W社の技術検討の結果,2023年9月に疑義対象品に対する繰り返し検査・対象部品寿命短縮等の方針が出されたことによるものです。対象となるエンジンは約3,000台であり,一定サイクル間隔での繰り返し検査と部品交換を要することとなったため,整備回数が増加する結果となりました。エンジン取り卸しから取り付けまでの期間は250~300日となる見込みです。なお,製造工程に対する有効な対策は既にとられており,現在判明している対象部品以外で同様の問題は発生していません。
(※)粉末冶金:溶融金属を噴霧して金属粉末を生成し,その粉末を固化・鍛造して部品を製造する技術
2024/06/26 13:54- #18 関係会社との営業取引による取引高の総額及び営業取引以外の取引による取引高の総額の注記
関係会社との取引高は以下のとおりです。
| 前事業年度(自 2022年4月1日至 2023年3月31日) | 当事業年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日) |
営業取引による取引高 | | | | |
売上高 | | 19,347百万円 | | 20,227百万円 |
仕入高 | | 190,746 | | 239,652 |
2024/06/26 13:54