有価証券報告書-第67期(平成28年4月1日-平成29年3月31日)

【提出】
2017/06/28 12:10
【資料】
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【項目】
112項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度におきましては、堅調な受注及び前連結会計年度に納入を開始した製品の受注増加により、数量ベースでは増加したものの、為替変動の影響により、売上高は微減となりました。利益面におきましては、研究開発費の増加等はあるものの、原価低減活動により、営業利益は増加いたしました。当連結会計年度の業績は、売上高 2,661億円(前年同期比 1.0%減)、営業利益 220億円(前年同期比 3.7%増)、経常利益 207億円(前年同期比 14.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益 138億円(前年同期比 15.3%増)となりました。
(セグメント情報)
報告セグメントの種類別の概況は下記のとおりであります。
[MT(手動変速装置関連事業)]
受注が堅調に推移したものの円高影響もあり、売上高は 682億円(前年同期比 4.7%減)となりました。セグメント利益は、売上高の減少により 105億円(前年同期比 3.6%減)となりました。
[AT(自動変速装置関連事業)]
前連結会計年度に納入を開始した製品の受注増加により、売上高は 1,683億円(前年同期比 1.1%増)となりました。セグメント利益は、売上高の増加により 113億円(前年同期比 20.2%増)となりました。
[その他]
2輪製品の受注増加はあるものの、建設機械用部品の受注減及び円高影響により、売上高は 295億円(前年同期比 3.7%減)となりました。セグメント利益は売上高の減少により 7億円(前年同期比 48.6%減)となりました。
所在地別の概況は下記のとおりであります。
[日本]
前連結会計年度に設立したエクセディシンガポールへの商流の変更影響により、売上高は 1,267億円(前年同期比 2.0%減)となりました。営業利益は、売上高の減少に伴い、 114億円(前年同期比 9.4%減)となりました。
[北中米]
自動車メーカー向けのAT製品の受注増加はあるものの、円高の影響により、売上高は 510億円(前年同期比 6.5%減)となりました。営業利益は、メキシコでの受注増加より 29億円(前年同期比 98.9%増)となりました。
[アジア・オセアニア]
前連結会計年度に納入を開始した製品の受注増加により、売上高は 823億円(前年同期比2.9%増)となりました。営業利益は、売上高の増加により 72億円(前年同期比 2.5%増)となりました。
[その他]
売上高は 59億円(前年同期比 23.5%増)、新製品立ち上げ費用により営業損失は 2億円(前年同期は4百万円の営業損失)となりました。
(2) キャッシュ・フロー
営業活動によるキャッシュ・フローは、原価低減活動による利益増加等により税金等調整前当期純利益が 207億円(前連結会計年度は 181億円)、減価償却費が 168億円(前連結会計年度は 169億円)、仕入債務の増加額が 17億円(前連結会計年度は 5億円の減少)、製品保証引当金の増加額が 15億円(前連結会計年度は 15億円の減少)、法人税等の支払額が 46億円(前連結会計年度は 47億円)となりました。この結果、営業活動によって得た資金は、101億円増加し 373億円(前連結会計年度は 271億円)となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、AT事業を主とした設備投資による支出が 279億円(前連結会計年度は 243億円)あり、この結果、投資活動で使用した資金は 34億円増加し 292億円(前連結会計年度は 257億円)となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、借入金の純増加額が 69億円(前連結会計年度は 11億円)、社債の純増加額が30億円(前連結会計年度は 0円)、配当金の支払い 33億円(前連結会計年度は 33億円)、非支配株主への配当金の支払 5億円(前連結会計年度は 5億円)、自己株式取得による支出 0百万円(前連結会計年度は 1百万円)がありました。この結果、財務活動で調達した資金は、87億円増加し 59億円(前連結会計年度は 28億円の使用)となりました。
以上の結果により、現金及び現金同等物の当連結会計年度末残高は、前連結会計年度末と比較して 131億円増加し 447億円となりました。