有価証券報告書-第89期(平成28年4月1日-平成29年3月31日)

【提出】
2017/06/23 15:46
【資料】
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【項目】
117項目

対処すべき課題

文中の将来に対する事項は、当連結会計年度末において当社グループが判断したものであります。
(1)会社の経営の基本方針
当社の経営の基本方針は次の通りです。
① 技術を極め、顧客の高い満足と強い信頼を頂く商品を提供する。
ものづくりを本業とするメーカーとしてQCD(品質、コスト、納期)について世界最高の体制を構築し、高いCS(顧客満足)を得ることを目標にしています。
② 地球環境を守り、企業責任を全うし、社業を通じて社会に貢献する。
製品の開発・生産・販売から廃棄までの全工程で地球保護に積極的に取り組みます。
エンジンバルブの専門メーカーとして社業の発展を通じて社会的責任を全うします。
③ 世界を視野に高い目標に挑戦し、企業の発展と個人の成長を実現する。
個人を尊重し、相手の立場で考え、意欲・能力を最大限に発揮することで、世界に飛躍する製品・
技術・人を創造することに挑戦します。
(2)中長期的な会社の経営戦略
今後の当社を取り巻く経営環境は、国内の自動車需要は大幅な増加は見込めず海外需要に支えられて
いくと同時に、海外現地生産が益々進展していく状況が続くものと予想されます。
当社グループは、これらの状況を踏まえて、2020年を目標年度とする長期ビジョン※「Global 10」を設定し、海外展開の推進による海外の生産拠点を活用した現地需要への拡販によりグローバル展開への対応を充実してまいります。
国内は、三菱重工工作機械株式会社とのエンジンバルブの事業統合によるシナジー効果を発現してまいります。
また、企業の社会的責任を果たし、世界のなかで存在価値のある会社として認められるよう、常に高い目標をもち、理想を追求していくことができる体質を目指します。
※当社グループによる自動車用エンジンバルブ世界シェア10%獲得を「Global 10」と称しています。
(3)対処すべき課題
今後の当社を取り巻く経営環境は、国内需要の伸び悩みと海外現地生産の進展という状況が継続していくと予測されます。
この経営課題に対処するために、2020年を目標年度とする長期ビジョン「Global 10」を設定し、平成29年度は以下の2点を重点課題とし取組む所存です。
[重点課題1]グループ総合力の向上
当社と国内子会社4社ならびに中国の富士气門(広東)有限公司、インドネシア共和国のPT. FUJI OOZX INDONESIA、メキシコ合衆国のFUJI OOZX MEXICO, S.A. DE C.V.およびアメリカ合衆国のFUJI OOZX AMERICA Inc. のグループ総合力の向上。
[重点課題2]事業統合の最大効果
三菱重工工作機械株式会社と当社グループとの間でそれぞれが持つエンジンバルブに関するノウハウや強みを共有した最大効果の追求。
また、徹底したコスト改善に向けたベース活動の構造改革を推進するとともに、企業の社会的責任を果たし、世界のなかで存在価値のある会社として認められるよう、理想を追求していくことができる体質を目指します。
当社では平成29年度のスローガンと基本方針を以下のように定め、経営課題への取組みの具体化による中長期目標の実現を目指してまいります。
スローガン
『会社と共に良くなろう!』~個人が成長し、会社も成長する~
基本方針
① グループ総合力の10%向上
② 事業統合の最大効果
③ ベース活動の構造改革