有価証券報告書-第90期(平成29年4月1日-平成30年3月31日)

【提出】
2018/06/22 11:45
【資料】
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【項目】
107項目

対処すべき課題

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)会社の経営の基本方針
当社の経営の基本方針は次のとおりです。
① 技術を極め、顧客の高い満足と強い信頼を頂く商品を提供する。
ものづくりを本業とするメーカーとしてQCD(品質、コスト、納期)について世界最高の体制を構築し、高いCS(顧客満足)を得ることを目標にしています。
② 地球環境を守り、企業責任を全うし、社業を通じて社会に貢献する。
製品の開発・生産・販売から廃棄までの全工程で地球保護に積極的に取り組みます。
エンジンバルブの専門メーカーとして社業の発展を通じて社会的責任を全うします。
③ 世界を視野に高い目標に挑戦し、企業の発展と個人の成長を実現する。
個人を尊重し、相手の立場で考え、意欲・能力を最大限に発揮することで、世界に飛躍する製品・
技術・人を創造することに挑戦します。
(2)中長期的な会社の経営戦略及び対処すべき課題
今後の当社グループの属する自動車業界を取り巻く経営環境は、当面は国内需要は伸び悩むものの、海外需要は増加傾向が続くものと予測されます。しかしながら、中国のEV(電気自動車)化政策や将来の欧州のディーゼル車販売禁止等厳しい状況が迫ってきており、更にEVのみならず自動運転やコネクティッドカーの開発によりこれまでの枠組みを超えた合併や提携による合従連衡が行なわれると予想されるため、当社に求められる商品特性が大きく変化することが予測されます。
このように目まぐるしく変化する経営環境に備えるために、バルブ製品の二極化(高性能/特殊品と汎用/低廉品)に対応する必要があること、そのための開発・生産体制を柔軟に構築する必要があることを経営課題として捉えております。
この経営課題に対処するために、当社では長期ビジョン※「Global 10」を設定し、本年度は、スローガンと基本方針を以下のように定め、それぞれの重点課題への取組みの具体化による中長期目標の実現を目指してまいります。
※当社グループの長期ビジョンであり、自動車用エンジンバルブ世界シェア10%獲得、ROS10%、世界10拠点に向けた経営目標を「Global 10」と称しています。
スローガン
『会社と共に良くなろう!』~個人が成長し、会社も成長する~
基本方針
① 中空バルブ世界拡販への基盤強化
② QCD刷新とグローバル体制進化
③ モノ造り改善へ原点回帰と新展開
[重点課題1]中空バルブ世界拡販への生産基盤の強化
当社グループの主力製品である中空バルブの世界市場への販売拡大を目指した国内・海外の生産基盤の更なる強化。
[重点課題2]QCDの刷新とグローバル体制の進化
世界市場拡販への、製品の品質(Quality)・価格(Cost)・納期(Delivery)の刷新とグローバル最適生産の確立と進化。
[重点課題3]モノ造り改善への原点回帰と新たな活動への展開
静岡工場の新たなモノ造り改善活動を展開し抜本的な生産性改善の実現と最大効果の追求。
また、徹底したコスト改善に向けた会社全体の構造改革を推進するとともに、企業の社会的責任を果たし、世界のなかで存在価値のある会社として認められるよう、理想を追求していくことができる体質を目指します。