有価証券報告書-第154期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)
1)第5次中期経営計画(平成26年3月期~平成28年3月期)
1.基本方針
当社は「社会に信頼される会社であること」を引き続きグループ経営の基本理念とし、平成26年3月期を初年度とする3か年計画である第5次中期経営計画を策定しました。当中期経営計画においては、「事業収益の最大化に向けてウオッチ事業を中核に事業ポートフォリオを再構築すると共に、経営基盤の質的強化を実現する」を基本方針として、次に示す基本戦略・課題に取り組んでおります。
2.事業収益最大化に向けた基本戦略
① グループの基盤事業であるウオッチ事業の強化・拡大
完成品ビジネス、ムーブメントビジネスの総合力を発揮した戦略実行による収益の最大化
② 電子デバイス事業はコアビジネスへの集中
時計をベースにした「匠、小、省」の技術を最大限活かしながら、コアとなる事業分野に資源を集中し、安定的な収益構造を確立
③ 第3の柱としてシステムソリューション事業の育成
セイコーソリューションズ(株)を核とし、グループが保有するリソースを活用した付加価値の高いソリューション提案ビジネスを育成
④ ブランド力を有効活用したビジネス展開の拡大
各種製品におけるブランド活用を一層強化すると共に、ブランドイメージ・認知度向上に向けた活動の継続
3.経営基盤の質的強化に向けた課題
① 財務体質の改善
さらなる有利子負債の削減と自己資本比率の改善を実現
② 人財活用の促進
事業の持続的成長に向けた人財育成やグループ横断的な人財交流の仕組み作り
③ 持株会社の役割強化
持株会社によるグループ経営上の戦略的意思決定及び事業会社サポート機能の強化
4.中期経営計画目標数値
<年度別、事業別の計画数値>① 連結損益計画
② 事業別売上高
③ 事業別営業利益
④ 貸借対照表項目
2)当連結会計年度における経過
1.事業収益最大化に向けた基本戦略
ウオッチ事業の強化・拡大に向けて、9月には約30%のダウンサイジングを実現したセイコーアストロンの第2世代を世界同時発売し、プロフェッショナル向けのスポーツウオッチ「プロスペックス」のグローバル展開も開始しました。これらに「グランドセイコー」などを加えた商品群を中心として日本・欧米・アジア市場でマーケティング活動を行いました。また、広告宣伝費も引き続き増加させるなど今後の拡大に向けた投資も推進しております。また、10月にはGMT機能(24時表示機能)を付加した新開発のメカニカルムーブメント「キャリバー9S86」を搭載した「グランドセイコー メカニカルハイビート36000GMT」がジュネーブ時計グランプリ「プティット・エギュィーユ(小さな針)」部門賞を受賞いたしましたが、これはメイドインジャパンのメカニカルウオッチとして同賞史上初の受賞となります。ウオッチ事業の売上・収益は、円安の影響もあってともに中期経営計画を超過達成いたしました。これにより中核事業であるウオッチ事業の売上高の全体に占める割合が前年度の49%から54%と伸び、事業収益最大化に向けた基盤の整備は着実に進んでいます。
安定的な収益構造の確立を目指す電子デバイス事業では半導体を中心に収益力は前年度より向上し、不採算事業の改善も進みましたが、売上・収益ともに中期経営計画未達となっています。引き続きアライアンス等も選択肢に入れつつ収益構造の安定化に取り組んでまいります。
システムソリューション事業では7月にセイコーソリューションズ(株)にセイコーインスツル(株)のシステムアプリケーション事業を統合し、それぞれの持つ技術やノウハウをトータルサービスとして提供できる体制を構築しました。
セイコーブランドの価値向上に向け、スポーツ、音楽および社会貢献を通した積極的なブランディング活動を展開いたしました。
2.経営基盤の質的強化に向けた課題
財務体質の改善につきましては、引き続き資産の有効活用および借入金の圧縮に努めた結果、長短借入金およびリース債務の合計は1,372億円となり、有利子負債の削減およびNet D/Eレシオの最終年度計画を前倒しで達成いたしました。また、自己資本比率も27.1%と最終年度計画を上回っております。
人財活用の促進においても、グローバル人財や次世代を担う幹部候補生の育成、女性管理職の登用に向けた施策などを積極的に進めました。
持株会社の役割強化に向けては、グループ経営上の戦略的意思決定および課題事業へのサポート強化を中心に引き続き幅広く取り組んでまいります。
1.基本方針
当社は「社会に信頼される会社であること」を引き続きグループ経営の基本理念とし、平成26年3月期を初年度とする3か年計画である第5次中期経営計画を策定しました。当中期経営計画においては、「事業収益の最大化に向けてウオッチ事業を中核に事業ポートフォリオを再構築すると共に、経営基盤の質的強化を実現する」を基本方針として、次に示す基本戦略・課題に取り組んでおります。
2.事業収益最大化に向けた基本戦略
① グループの基盤事業であるウオッチ事業の強化・拡大
完成品ビジネス、ムーブメントビジネスの総合力を発揮した戦略実行による収益の最大化
② 電子デバイス事業はコアビジネスへの集中
時計をベースにした「匠、小、省」の技術を最大限活かしながら、コアとなる事業分野に資源を集中し、安定的な収益構造を確立
③ 第3の柱としてシステムソリューション事業の育成
セイコーソリューションズ(株)を核とし、グループが保有するリソースを活用した付加価値の高いソリューション提案ビジネスを育成
④ ブランド力を有効活用したビジネス展開の拡大
各種製品におけるブランド活用を一層強化すると共に、ブランドイメージ・認知度向上に向けた活動の継続
3.経営基盤の質的強化に向けた課題
① 財務体質の改善
さらなる有利子負債の削減と自己資本比率の改善を実現
② 人財活用の促進
事業の持続的成長に向けた人財育成やグループ横断的な人財交流の仕組み作り
③ 持株会社の役割強化
持株会社によるグループ経営上の戦略的意思決定及び事業会社サポート機能の強化
4.中期経営計画目標数値
<年度別、事業別の計画数値>① 連結損益計画
| (億円) | 第5次中期経営計画 | 2015年3月期 | |||||
| 2014年 3月期 | 2015年 3月期 | 2016年 3月期 | 実績 | 対計画 増減 | |||
| 売上高 | 3,000 | 2,900 | 3,200 | 2,934 | 34 | ||
| 営業利益 | 100 | 140 | 200 | 116 | △24 | ||
| 経常利益 | 60 | 100 | 160 | 123 | 23 | ||
| (%) | 2.0% | 3.4% | 5.0% | 4.2% | 0.8% | ||
| 当期純利益 | 50 | 80 | 120 | 217 | 137 | ||
| (%) | 1.7% | 2.8% | 3.8% | 7.4% | 4.6% | ||
② 事業別売上高
| (億円) | 第5次中期経営計画 | 2015年3月期 | |||||
| 2014年 3月期 | 2015年 3月期 | 2016年 3月期 | 実績 | 対計画 増減 | |||
| ウオッチ事業 | 1,350 | 1,400 | 1,500 | 1,590 | 190 | ||
| 電子デバイス事業 | 950 | 1,050 | 1,150 | 961 | △89 | ||
| システムソリューション事業 | 280 | 300 | 350 | 211 | △89 | ||
| その他 | 480 | 250 | 270 | 264 | 14 | ||
| 連結 計 | 3,000 | 2,900 | 3,200 | 2,934 | 34 |
③ 事業別営業利益
| (億円) | 第5次中期経営計画 | 2015年3月期 | |||||
| 2014年 3月期 | 2015年 3月期 | 2016年 3月期 | 実績 | 対計画 増減 | |||
| ウオッチ事業 | 100 | 110 | 130 | 123 | 13 | ||
| 電子デバイス事業 | 20 | 45 | 70 | 18 | △27 | ||
| システムソリューション事業 | 10 | 15 | 20 | 3 | △12 | ||
| その他 | 10 | 5 | 10 | 6 | 1 | ||
| 連結 計 | 100 | 140 | 200 | 116 | △24 |
④ 貸借対照表項目
| (億円) | 第5次中期経営計画 | 2015年3月期 | |||||
| 2014年 3月期 | 2015年 3月期 | 2016年 3月期 | 実績 | 対計画 増減 | |||
| 有利子負債 | 2,020 | 1,950 | 1,750 | 1,372 | △578 | ||
| 純資産 | 450 | 525 | 630 | 925 | 400 | ||
| 総資産 | 3,500 | 3,500 | 3,400 | 3,337 | △163 | ||
| 自己資本比率 | 12.3% | 14.3% | 17.6% | 27.1% | 12.8% | ||
| Net D/Eレシオ | 3.6 | 2.9 | 2.1 | 1.0 | △1.9 |
2)当連結会計年度における経過
1.事業収益最大化に向けた基本戦略
ウオッチ事業の強化・拡大に向けて、9月には約30%のダウンサイジングを実現したセイコーアストロンの第2世代を世界同時発売し、プロフェッショナル向けのスポーツウオッチ「プロスペックス」のグローバル展開も開始しました。これらに「グランドセイコー」などを加えた商品群を中心として日本・欧米・アジア市場でマーケティング活動を行いました。また、広告宣伝費も引き続き増加させるなど今後の拡大に向けた投資も推進しております。また、10月にはGMT機能(24時表示機能)を付加した新開発のメカニカルムーブメント「キャリバー9S86」を搭載した「グランドセイコー メカニカルハイビート36000GMT」がジュネーブ時計グランプリ「プティット・エギュィーユ(小さな針)」部門賞を受賞いたしましたが、これはメイドインジャパンのメカニカルウオッチとして同賞史上初の受賞となります。ウオッチ事業の売上・収益は、円安の影響もあってともに中期経営計画を超過達成いたしました。これにより中核事業であるウオッチ事業の売上高の全体に占める割合が前年度の49%から54%と伸び、事業収益最大化に向けた基盤の整備は着実に進んでいます。
安定的な収益構造の確立を目指す電子デバイス事業では半導体を中心に収益力は前年度より向上し、不採算事業の改善も進みましたが、売上・収益ともに中期経営計画未達となっています。引き続きアライアンス等も選択肢に入れつつ収益構造の安定化に取り組んでまいります。
システムソリューション事業では7月にセイコーソリューションズ(株)にセイコーインスツル(株)のシステムアプリケーション事業を統合し、それぞれの持つ技術やノウハウをトータルサービスとして提供できる体制を構築しました。
セイコーブランドの価値向上に向け、スポーツ、音楽および社会貢献を通した積極的なブランディング活動を展開いたしました。
2.経営基盤の質的強化に向けた課題
財務体質の改善につきましては、引き続き資産の有効活用および借入金の圧縮に努めた結果、長短借入金およびリース債務の合計は1,372億円となり、有利子負債の削減およびNet D/Eレシオの最終年度計画を前倒しで達成いたしました。また、自己資本比率も27.1%と最終年度計画を上回っております。
人財活用の促進においても、グローバル人財や次世代を担う幹部候補生の育成、女性管理職の登用に向けた施策などを積極的に進めました。
持株会社の役割強化に向けては、グループ経営上の戦略的意思決定および課題事業へのサポート強化を中心に引き続き幅広く取り組んでまいります。