有価証券報告書-第102期(令和2年1月1日-令和2年12月31日)

【提出】
2021/03/29 11:34
【資料】
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【項目】
139項目

対処すべき課題

文中の将来に関する事項は、当連結会計期間末現在において判断したものであります。
(1)経営方針
新たな中期経営計画の策定に先立ちまして、「中長期経営ビジョン」に代わる創業100周年を見据えたビジョン「Mitutoyo Vision 100」を策定いたしました。ここで掲げた「Future Solution Provider」を目指し、100年企業に向けて全社一丸となって取り組む所存です。
(2)経営環境及び対処すべき課題
新型コロナウィルス感染症は一部地域におけるワクチン接種の開始により早期収束が期待されるものの、変異種の発生を含め依然多数の感染者の発生が報告されており、各国で制限されている経済活動の解除が見通せる状況にはなく、国内外における経済は不透明な状況にあります。
しかしながら、市場におきましては次世代自動車やデジタル化需要などに向けた投資は継続されており、また今後は各国政府による積極的な財政政策の実施と継続、ワクチン接種拡大に伴う感染収束期待などにより緩やかな経済回復が見込まれるとともに、5G・EV・自動運転・カーボンニュートラルなどの技術革新による新市場の創出や品質管理の高度化などのための測定課題解決ニーズ及びスマートファクトリー実現の為の自動化要求は更に高まるものと期待されます。
係る状況に対応する為、当社グループは本連結会計年度から新たな中期計画「新中期経営計画2024」をスタートしました。顧客まで迅速に商品をお届けするため生産拠点の強化や物流体制の見直し、新商品の垂直的な立ち上げ等に取り組むとともに、営業・サービス・開発が一体となってより一層顧客の測定課題の解決に寄与すべく事業の推進に取り組んでまいります。また、在宅勤務やオンライン会議の利用などで従業員の安全確保と感染防止対策に万全を期すとともに、社内のデジタルトランスフォーメーションを推進し、生産性の向上に努めてまいります。
来るべき創業100周年に向けた「Mitutoyo Vision 100」の実現を目指し、優先経営課題として新中期経営計画で掲げる以下に取り組んでまいります。
”ダントツ”戦略
当社グループの強みを生かした新しいビジネスモデルを構築する。
商品間の壁を越え総合技術を結集してミツトヨならではの革新的なソリューションを提供する。
世界一競争力のある”Made in Japan”のモノ作りを推進する。
”生き生き”風土改革
働き甲斐のある”生き生き”とした風土づくり・人づくりを実現する。
”納期”革新でお客様満足度の向上を目指す。
ボトルネックの業務、仕組み、プロセスを根本的に革新する。