四半期報告書-第108期第3四半期(令和2年7月1日-令和2年9月30日)

【提出】
2020/11/13 10:57
【資料】
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【項目】
43項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間(2020年1月1日~2020年9月30日)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛等により経済活動が停滞し、大変厳しい状況で推移しました。現在、国内の感染状況は小康状態を保っており、国内経済は持ち直しの動きがみられるものの、海外では感染拡大が続いている国も多く、依然として先行き不透明な状況が続いております。
このような経済状況のもと、当社グループでは、新型コロナウイルス感染拡大に留意しながらも、積極的な販売活動を実施するとともに、工場生産性の向上に努めましたが、当第3四半期連結累計期間につきましては、売上高33億4千万円(前年同期比13.8%減)、営業損失1億3千5百万円(前年同期営業損失5千1百万円)、経常損失1億7千9百万円(前年同期経常損失7千3百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失2億5百万円(前年同期親会社株主に帰属する四半期純損失7千5百万円)となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
(文具事業)
文具事業につきましては、主力製品である金ペンの万年筆および万年筆用インクの売上が、国内・海外ともに堅調に推移しましたが、外出自粛やインバウンド需要減少などによる国内文具販売店の閉鎖や実店舗販売の低迷等により、金ペンの万年筆以外の製品等の売上が大きく減少し、また、金価格の上昇など材料費増加もあって、売上高22億6千4百万円(前年同期比15.6%減)、セグメント損失1億4千3百万円(前年同期セグメント損失7千6百万円)となりました。
(ロボット機器事業)
ロボット機器事業につきましては、医療機器などの産業用ロボットの特注装置は予定通りに推移していますが、主力製品の射出成形機用自動取出ロボットは新型コロナウイルス感染拡大により営業活動が制限された影響などから売上が減少し、売上高10億7千5百万円(前年同期比9.8%減)、セグメント利益7百万円(前年同期セグメント利益2千4百万円)となりました。
(2)財政状態の状況
(資産の状況)
資産合計は、7月にプラス株式会社に対して文具事業の生産拠点である広島県呉市の天応工場建替などを目的とした無担保転換社債型新株予約権付社債(劣後特約付)20億円の発行を行ったこと等により前連結会計年度末に比べて18億5百万円増加し、68億1千8百万円となりました。このうち、流動資産は、現金及び預金の増加17億6千2百万円、受取手形及び売掛金の減少3億5千1百万円等により、前連結会計年度から16億4千6百万円増加して55億2千3百万円となりました。固定資産につきましては、前連結会計年度末から1億5千8百万円増加して、12億9千5百万円となりました。
(負債の状況)
負債合計は、20億2千4百万円増加し、48億3千9百万円となりました。このうち、流動負債は、前連結会計年度末より1千8百万円増加し、18億4千2百万円となりました。固定負債は、前述の転換社債型新株予約権付社債20億円の発行等により前連結会計年度末より20億5百万円増加し、29億9千7百万円となりました。
(純資産の状況)
純資産は、前連結会計年度末から2億1千9百万円減少して、19億7千9百万円となりました。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当連結会社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(会社の経営の基本方針)
当社は、開発型メーカーとしてその製品において『最高の品質』を追求することにより、『顧客満足度の最大化』を図るべく研鑽を重ね、その継続的な努力により『SAILOR』ブランドの価値を向上していくことを企業方針としております。
基本方針は、次のとおりです。
①社会・文化の発展に貢献
社会のニーズを取り入れ、最高の品質を追求した製品を通して、社会・文化の発展に貢献してまいります。
②顧客満足度の最大化
高機能、高品質及び洗練されたデザインの製品をお客様にお届けするとともに、全社を挙げて、お客様満足の最大化に努めます。
③ステークホルダーと信頼関係の構築
効率的な経営、業績の成長を目指し、ステークホルダーに信頼される企業に成るべく努めます。
④従業員の尊重
活気ある職場を構築し、従業員一人一人の特性や能力が発揮できる環境を作ります。
⑤信頼される経営
法令、規則、定款、社内規程を遵守し、透明性の高い社内統治、適正な開示により、広く社会から信頼される企業を目指します。
(中長期的な経営戦略)
中期経営計画(2020年から2022年まで)について
当社は、上記の基本方針を踏まえ、主力の文具事業、ロボット機器事業の2事業に、限られた経営資源を集中していくことで、より市場性の高い、高品質な製品を供給してまいります。研究開発を強化し、自社製品の販売比率を上げていくことで、一層の利益拡大を目指します。
なお、具体的な実施方法として、文具事業については国内営業業務の「コーラス株式会社」への業務委託により、ロボット機器事業については「ぺんてる株式会社」との業務提携によりそれぞれ進めてまいります。
○基本戦略
①当社の得意分野、競争力のある分野に、経営資源を集中します。
②従業員に対する教育の充実、モチベーションの向上、労働環境の改善を実現してまいります。
③研究開発を強化し、独創性に富む製品を提供してまいります。
④顧客ニーズを把握して、魅力ある製品・サービスを提供してまいります。
⑤積極的な海外戦略を実施し、海外売上の拡大を目指します。
中期計画達成のための実行施策: 文具事業
競争力のある分野に経営資源を集中
万年筆の強化世界的に書き味が評価されている21金ペン先万年筆・日本の伝統工芸を施した高付加価値万年筆の製品ラインナップの拡充
国内外で需要が旺盛な高付加価値万年筆の供給力向上のため、万年筆製造設備の増設
ペン先職人を育成し、ペン先加工技術を継承していく増産に対応した万年筆製造要員の増強と、ペン先加工職人の継続的育成
万年筆の周辺アイテムを充実させ、豊かな万年筆利用環境作りによる万年筆需要の更なる拡大
インクの強化発色が豊かな万年筆用カラーインク製品企画の強化。万年筆用インクの他製品への応用・展開の拡充
カラーインクの購買層拡大と需要増に対応し、インク製造設備の増強
顧客目線の製品開発
研究開発の強化製品開発体制を強化し、顧客の感性を呼び覚まし、人生を豊かにする筆記具とその周辺商品を企画
万年筆の強化多様化する価値観への対応、万年筆の普及拡大を図るため、ステンレスペン先の新型万年筆開発を強化
売上規模の拡大
ブランドの強化クラフトマンシップと日本の美意識を追求したセーラーブランドの価値向上
販売ルートの強化万年筆・インクを販売している有力文具専門店・文具販売チェーンにおける販売シェアの拡大
海外市場の強化アジア市場を中心とした既存代理店との協力体制強化による販売拡大、欧米におけるブランド価値向上のための販促強化、未開拓市場での新たな販売ルートの開拓
市場の変化に耐えられる強い企業体質
製造体制の強化天応工場の建て替えを行い、生産性の向上を図るとともに、品質の更なる向上
企業体質の強化製造・販売・販促・物流・管理など企業活動のあらゆる分野において変革を促進し、収益向上を実現
情報発信の強化SNSを積極的に活用し、セーラー製品の魅力・特長・強み・こだわりをお客様へ訴求

中期計画達成のための実行施策: ロボット機器事業
競争力のある分野に経営資源を集中
営業の強化アフターサービスの充実
パーツカタログ、ホームページのリニューアル
技術の強化耐久性・高剛性・高速性の向上
設計・調達・組立時間の短縮
顧客目線の製品開発
研究開発の強化成形機との IoT化
小型電動水平制御ユニットの開発
売上規模の拡大
海外市場の強化東南アジアの営業強化
北米拠点の再構築
市場の変化に耐えられる強い企業体質
収益改善の強化原価率75%を早期達成し、70%を目指す
在庫の削減

(経営数値目標)
安定的な経営を行うため、「売上高経常利益率3.0%以上」をこの3ヵ年の目標としております。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費は、6千5百万円となっております。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5)従業員数
当第3四半期連結累計期間において、第2四半期の四半期報告書の「経営上の重要な契約等」に記載のとおり、当社グループは収益を安定的に確保していくために、プラス株式会社が新たに設立した国内文具マーケティング・営業・販売機能を統合したプラットフォームカンパニーである「コーラス株式会社」に国内文具営業の業務を委託し、販売力の強化と物流機能の効率化を実現することとなりました。これに伴い、国内文具営業業務の従業員数は、「コーラス株式会社」への出向により63名減少しております。
なお、従業員数は、就業人員数(当社グループから当社グループ外への出向者を除き、当社グループ外から当社グループへの出向者を含む。)であります。

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