有価証券報告書-第75期(平成28年4月1日-平成29年3月31日)
有報資料
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営方針
<経営理念>「ものづくりを通し、信頼性の高い技術と品質をお客様に提供し、豊かな未来を拓いていく」
当社は、メーカーの原点である「技術と品質」「スピードと革新性」を見つめ、真摯に「ものづくり」に取り組むことにより、お客様と会社の繁栄を実現することを経営理念としております。
<経営基本方針>当社は「業績の持続的安定成長の実現」を目標とし、次の4つを経営基本方針としております。
①利益ある成長
企業活動の源泉である健全なる利益を追求した経営を実行する。
②徹底したお客様志向による信頼性の確保
お客様の目線で「ものづくり」を行い、お客様の満足と信頼を得られる経営を実行する。
③独自分野に果敢に挑戦する開拓精神
失敗を恐れずに、時代を一歩リードする独自分野に挑戦する経営を実行する。
④法令等を遵守し、公正且つ良識ある企業活動
すべての役職員が法令等を遵守し、公正誠実な企業活動をとることにより、お客様や社会から信頼され共感を得られる経営を実行する。
(2)経営上の目標の達成状況を判断するための指標
当社は、持続的安定成長を実現し、そして継続的な安定配当等により株主利益の向上を図る観点から、事業損益から最終損益までの収益拡大を重視し、利益(営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益)の極大化を目指します。また、経営効率及びコスト削減徹底の観点から営業利益率及び経常利益率等の向上にも邁進しております。
(3)経営環境
今後の経営環境は、電子機器事業はパチンコホール数の減少傾向等による遊技関連市場の縮小及び射幸性の高い遊技機への新たな規制強化の可能性等、今後の新規設備投資への不透明感が払拭されないことで、引き続き市場の低迷が続くものと思われます。また、スポーツ事業におきましても、米国をはじめとする様々な国や地域でスポーツ用品市場の縮小の兆しが見られること、国内のゴルフ参加人口に大きな比重を占める団塊世代が、高齢化に伴いゴルフからリタイアすること等により、ゴルフ参加人口及び市場規模の一層の減少が見られることから、いずれの市場においても明るい兆しは見られず、限られた需要の争奪戦と競合他社との熾烈な価格競争等の影響から、引き続き厳しい事業環境が続くものと予測されます。
(4)経営戦略及び事業上及び財務上の対処すべき課題
(電子機器事業セグメント)
当社主力事業である電子機器事業セグメントにおける遊技関連市場の動向は、「1.業績等の概要(1)業績」にも記載いたしました通り、遊技場事業者数等の減少に伴う市場規模の縮小と「遊技くぎ問題」等に伴う新規設備投資案件数の低迷等により、依然として熾烈な競争が繰り広げられております。また、平成28年12月に可決・成立した「特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律」(いわゆる「IR推進法」)の付帯決議において求められている「ギャンブル等依存症対策の抜本的強化」に基づき、警察庁が、遊技機の射幸性抑制の観点から「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」及び「同法施行規則」等が定める営業許可基準である「著しく射幸心をそそるおそれのある遊技機の基準」の改正等による更なる規制強化の枠組みを示すなど、今後の新規設備投資の動向に暗雲立ち込める情勢が続いております。
このような先行き不透明な事業環境の下、特定の取引先への過度の依存からの脱却に継続して取り組んでいるものの、当連結会計年度においても「遊技くぎ問題」等遊技関連業界における外的要因により当社OEM事業の業績が引き続き大きな影響を受けていることから、遊技関連業界の動向に左右されない独自の収益源の確立が、当社グループの事業における喫緊かつ最大の対処すべき課題であるとの基本的な認識に変化はございません。
このような事業構造に根ざす最大の課題を克服し、遊技関連マーケットにおける確固たる地位を維持しつつも、業界動向等の影響を受けない独自の事業計画の立案遂行による持続的な成長を可能とする多極的な収益構造を確立すべく、以下に掲げるような取り組みにより、一層の企業価値向上を図ってまいります。
[マーケティング戦略等事業推進への取り組み]
①当社独自の技術を用いた自社ブランド製品及びOEM製品の開発において、廉価で高性能・高品質な製品を求める顧客のニーズを満たすマーケット志向の新製品を迅速かつ継続的に開発するとともに、販売競争力の強化に向け、対外的な営業力の強化及びマーケティング戦略の充実等を積極的に推進してまいります。
②平成29年4月に完全子会社であるマミヤ・オーピー・ネクオス株式会社を吸収合併し、各事業部門間における重複業務の排除並びに経営トップから一般社員に至るまでの事業方針及び情報の共有化の促進による業務効率等の向上を図るとともに、各事業部門をフラットかつコンパクトに再編成することによる双方向コミュニケーションの円滑化によって、適確な経営意思決定による迅速かつ合理的な事業展開を図ってまいります。
③飯能事業所を、製造・物流の中核拠点にとどまらず、新規事業領域に係る新製品の製造工場とすることで高水準な工場稼働率を維持するとともに、グループ事業の一体的運営を推進するための拠点としての機能を併せ持たせることで、当該事業所の一層の有効活用を促進し、当社グループ全体の業務効率化及びコスト削減を徹底してまいります。
[マミヤブランド製品の開発・販売強化]
①液晶タッチパネル式小型券売機「Operal VMT-600」シリーズにつきましては、販売競争力強化のため販売体制を抜本的に見直し、販売チャネルの拡大を図るとともに、大口法人を始めとする多様なユーザーへの販促活動の強化を進めてまいります。また、メーカーとしての顧客満足度向上の観点から、券売機ユーザーの要望を満たす保守サービス体制の充実強化等にも取り組み、長い歴史を誇る「マミヤ」ブランドに対する信頼を揺るぎないものにすることで、「Operal」ユーザーの維持・拡大による当社券売機ビジネスの飛躍的拡大を図るとともに、IoT技術の転用によるさらなる高機能化等を併せて実現し、当社製品のコモディティ化を回避することで、事業競争力の強化を図ります。
②自律走行システム「I-GINS」につきましては、芝刈りロボットにおけるメインターゲットであるゴルフ場に浸透するためのマーケティング活動の強化、製品化・量産化に向けた技術的精度の向上に向けた開発作業、並びに生産、品質評価等に係る市場投入に向けた体制の構築を急ぐとともに、販売促進に向けた製品セットアップ・メンテナンス保守体制を早期に確立してまいります。
また、「I-GINS」技術の転用等による多用途展開につきましては、道路舗装用ロードローラーへの搭載などの新規プロジェクトを、今後本格的に開始する予定です。
③ICカード関連機器につきましては、顧客の要望に柔軟に対応することができる生産体制等を構築し、市場ニーズを捉えた製品開発力を武器として、製造コストの削減と互換性の拡充等により、リプレイス案件の獲得及び公共機関を含む顧客層の拡大・深耕等を図り、競合他社多数の中、一定のシェアを獲得することによる収益拡大に取り組んでまいります。
[新規事業領域への取り組みについて]
①生ごみ処理装置
当社は、平成28年12月に、メンテナンスコストの低さや日常管理の容易さにおいて競合機を凌駕する消滅化方式生ごみ処理装置のメーカーであるシーエヌシー株式会社と、当該生ごみ処理装置の製造及び販売に関する業務提携につき合意し、その本格的な市場投入に向け、製造及び品質管理体制の構築等に、鋭意取り組んでまいりました。そして、「自治体総合フェア2017」および「2017NEW環境展」への出展等のプロモーション活動を通じて、環境ビジネスを当社の中核的事業に発展させる端緒とすることを目標としております。また、これまで当社が培ってきた「ものづくり」のノウハウをフルに活かした新型機の開発をも視野に入れつつ、キャスコ㈱の顧客であるゴルフ場等をはじめとする、新たな販路の開拓にも積極的に取り組み、更なる競争力強化を図ってまいります。
②ベンチャー企業への出資
(イ)当社は、次世代スーパーコンピュータに搭載される3D積層DRAMメモリを開発するウルトラメモリ株式会社に対し、第三者割当増資の引受けにより出資を行っております。当該次世代スーパーコンピュータ技術が確立さ
れ汎用化が可能となった暁には、「I-GINS」やその他当社製品等に対する技術転用により、IoT技術の搭載による高性能化やコスト削減等、当社製品の競争力強化への貢献を見込んでおります。
(ロ)当社は、医薬品ベンチャー企業である株式会社フリーキラ製薬との間で、「資本業務提携契約書」等を締結し、同社に対し第三者割当増資の引き受けにより出資を行うとともに、同社製品である食中毒や風邪のウイル
ス対策等に効果を有する「ドクターウォーター」の製造及び厚生労働省から第二類医薬品として承認を受けた「フリーキラS」の生産オペレーションの受託に係る基本合意に基づき、当社が有する飯能工場の高い生産能力と当社事業に係る幅広い顧客基盤を活用し、医薬品市場という新規事業分野の開拓に邁進してまいります。
(スポーツ事業セグメント)
スポーツ事業セグメントにおける市場であるゴルフ用品業界におきましては、「1.業績等の概要(1)業績」にも記載致しましたとおり、国内市場におきましては、リオデジャネイロオリンピック・パラリンピックの影響も薄れる中、縮小傾向にあるゴルフ市場及びゴルフ参加人口に改善の兆しは見られず、また海外市場においては中国・アジア新興国等における景気の後退や米国をはじめとするスポーツ用品市場の先行き不透明感と、競合他社多数による熾烈な価格競争等の影響により、国内外共に厳しい事業環境が続いております。
このような事業環境の下で、当社グループのスポーツ事業セグメントにおきましては、ワールドワイドに事業を展開するグループ各社がゴルフ用品事業における利益の極大化を目指し、統一された事業戦略の下で、グローバルマーケットにおける熾烈な競争に勝ち残り得る的確かつ迅速なマーケティング活動を展開し、顧客志向の高品質かつリーズナブルな製品を企画し開発することによる競争力強化を図るべく、以下の諸施策に粘り強く取り組んでまいります。
①ゴルフ関連市場では今、ゴルフファン層の高齢化に伴うゴルフ参加人口の減少等による市場規模縮小の影響を乗り越えるべく、ゴルファー層の裾野拡大の観点から女性や若年層にも支持されるマーケティング戦略が求められております。このことを踏まえ、キャスコ㈱は、国内のゴルフ関連マーケットにおいて、『創業以来のこだわりを貫いた良品完成の「ものづくり」の精神を守りつつ、「楽しいゴルフ」を創造し続ける』との理念を具現化する魅力的な新製品を安定的かつ継続的に提供することで、幅広いユーザー層の支持拡大を目指しており、広告宣伝をはじめとする有効かつ効果的なマーケティング展開と利益率向上を目的とする製品改廃を含めた製品展開の見直し及び販管費削減を併せて推進することで、キャスコブランドの価値向上による、一層の利益拡大に取り組んでまいります。
②中国・アジア新興国の景気動向が不透明な状況の中で、米国が北朝鮮への強硬姿勢を強め、朝鮮半島を取りまく日本や韓国、アジア諸国において緊迫した状況が続いており、このような国際情勢がキャスコ㈱の海外事業に影響を与える可能性があるため、慎重に情勢を見極める必要があると考えております。このように流動的な状況のなかではありますが、キャスコ㈱は、従来から取り組んでまいりました、大手販売店との取引拡大、直営店及び派遣販売員による販売網の充実及びそれに対する営業支援等を含めた営業活動の強化と、顧客ニーズの積極的な収集による各国マーケットにおける魅力的な製品の企画開発を通じて、収益の底上げと安定化を図ってまいります。
③グローバルシャフト事業におきましては、メインマーケットである米国のゴルフ用品市場において大型スポーツ用品店の破綻等による市場規模の縮小が見られる中、継続的な経費削減とPGAツアー使用率向上のための諸施策、そして自社ブランドシャフトのリニューアル製品の継続供給等によって、長期的な視点から、引き続きUSTMamiyaユーザーの拡大を図ってまいります。
また、製造拠点を置くバングラデシュにおける、国際的テロ組織の脅威による不安定な治安及び社会情勢が解消される目途が立たないことから、引き続き外務省及び政府系機関並びに現地の情報に精通した民間企業等からの情報を収集し、現地駐在員との緊密なコミュニケーション等を通じて現地の情勢に臨機応変に対処することにより、事業の正常な運営を継続し、製品の安定的な供給に努めてまいります。さらに、新規OEM先顧客の工場監査の合格を受けた出荷が本格的に開始されたことを受け、現地の人件費及び原材料価格等の高騰に適切に対応した原価管理を徹底し、生産計画の精度向上による人員計画及び生産スケジュールの最適化並びに製造諸設備の改修による製造環境の改善等により製品品質の安定化を図り、顧客との信頼関係の維持強化と利益率の向上に努めてまいります。
(1)経営方針
<経営理念>「ものづくりを通し、信頼性の高い技術と品質をお客様に提供し、豊かな未来を拓いていく」
当社は、メーカーの原点である「技術と品質」「スピードと革新性」を見つめ、真摯に「ものづくり」に取り組むことにより、お客様と会社の繁栄を実現することを経営理念としております。
<経営基本方針>当社は「業績の持続的安定成長の実現」を目標とし、次の4つを経営基本方針としております。
①利益ある成長
企業活動の源泉である健全なる利益を追求した経営を実行する。
②徹底したお客様志向による信頼性の確保
お客様の目線で「ものづくり」を行い、お客様の満足と信頼を得られる経営を実行する。
③独自分野に果敢に挑戦する開拓精神
失敗を恐れずに、時代を一歩リードする独自分野に挑戦する経営を実行する。
④法令等を遵守し、公正且つ良識ある企業活動
すべての役職員が法令等を遵守し、公正誠実な企業活動をとることにより、お客様や社会から信頼され共感を得られる経営を実行する。
(2)経営上の目標の達成状況を判断するための指標
当社は、持続的安定成長を実現し、そして継続的な安定配当等により株主利益の向上を図る観点から、事業損益から最終損益までの収益拡大を重視し、利益(営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益)の極大化を目指します。また、経営効率及びコスト削減徹底の観点から営業利益率及び経常利益率等の向上にも邁進しております。
(3)経営環境
今後の経営環境は、電子機器事業はパチンコホール数の減少傾向等による遊技関連市場の縮小及び射幸性の高い遊技機への新たな規制強化の可能性等、今後の新規設備投資への不透明感が払拭されないことで、引き続き市場の低迷が続くものと思われます。また、スポーツ事業におきましても、米国をはじめとする様々な国や地域でスポーツ用品市場の縮小の兆しが見られること、国内のゴルフ参加人口に大きな比重を占める団塊世代が、高齢化に伴いゴルフからリタイアすること等により、ゴルフ参加人口及び市場規模の一層の減少が見られることから、いずれの市場においても明るい兆しは見られず、限られた需要の争奪戦と競合他社との熾烈な価格競争等の影響から、引き続き厳しい事業環境が続くものと予測されます。
(4)経営戦略及び事業上及び財務上の対処すべき課題
(電子機器事業セグメント)
当社主力事業である電子機器事業セグメントにおける遊技関連市場の動向は、「1.業績等の概要(1)業績」にも記載いたしました通り、遊技場事業者数等の減少に伴う市場規模の縮小と「遊技くぎ問題」等に伴う新規設備投資案件数の低迷等により、依然として熾烈な競争が繰り広げられております。また、平成28年12月に可決・成立した「特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律」(いわゆる「IR推進法」)の付帯決議において求められている「ギャンブル等依存症対策の抜本的強化」に基づき、警察庁が、遊技機の射幸性抑制の観点から「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」及び「同法施行規則」等が定める営業許可基準である「著しく射幸心をそそるおそれのある遊技機の基準」の改正等による更なる規制強化の枠組みを示すなど、今後の新規設備投資の動向に暗雲立ち込める情勢が続いております。
このような先行き不透明な事業環境の下、特定の取引先への過度の依存からの脱却に継続して取り組んでいるものの、当連結会計年度においても「遊技くぎ問題」等遊技関連業界における外的要因により当社OEM事業の業績が引き続き大きな影響を受けていることから、遊技関連業界の動向に左右されない独自の収益源の確立が、当社グループの事業における喫緊かつ最大の対処すべき課題であるとの基本的な認識に変化はございません。
このような事業構造に根ざす最大の課題を克服し、遊技関連マーケットにおける確固たる地位を維持しつつも、業界動向等の影響を受けない独自の事業計画の立案遂行による持続的な成長を可能とする多極的な収益構造を確立すべく、以下に掲げるような取り組みにより、一層の企業価値向上を図ってまいります。
[マーケティング戦略等事業推進への取り組み]
①当社独自の技術を用いた自社ブランド製品及びOEM製品の開発において、廉価で高性能・高品質な製品を求める顧客のニーズを満たすマーケット志向の新製品を迅速かつ継続的に開発するとともに、販売競争力の強化に向け、対外的な営業力の強化及びマーケティング戦略の充実等を積極的に推進してまいります。
②平成29年4月に完全子会社であるマミヤ・オーピー・ネクオス株式会社を吸収合併し、各事業部門間における重複業務の排除並びに経営トップから一般社員に至るまでの事業方針及び情報の共有化の促進による業務効率等の向上を図るとともに、各事業部門をフラットかつコンパクトに再編成することによる双方向コミュニケーションの円滑化によって、適確な経営意思決定による迅速かつ合理的な事業展開を図ってまいります。
③飯能事業所を、製造・物流の中核拠点にとどまらず、新規事業領域に係る新製品の製造工場とすることで高水準な工場稼働率を維持するとともに、グループ事業の一体的運営を推進するための拠点としての機能を併せ持たせることで、当該事業所の一層の有効活用を促進し、当社グループ全体の業務効率化及びコスト削減を徹底してまいります。
[マミヤブランド製品の開発・販売強化]
①液晶タッチパネル式小型券売機「Operal VMT-600」シリーズにつきましては、販売競争力強化のため販売体制を抜本的に見直し、販売チャネルの拡大を図るとともに、大口法人を始めとする多様なユーザーへの販促活動の強化を進めてまいります。また、メーカーとしての顧客満足度向上の観点から、券売機ユーザーの要望を満たす保守サービス体制の充実強化等にも取り組み、長い歴史を誇る「マミヤ」ブランドに対する信頼を揺るぎないものにすることで、「Operal」ユーザーの維持・拡大による当社券売機ビジネスの飛躍的拡大を図るとともに、IoT技術の転用によるさらなる高機能化等を併せて実現し、当社製品のコモディティ化を回避することで、事業競争力の強化を図ります。
②自律走行システム「I-GINS」につきましては、芝刈りロボットにおけるメインターゲットであるゴルフ場に浸透するためのマーケティング活動の強化、製品化・量産化に向けた技術的精度の向上に向けた開発作業、並びに生産、品質評価等に係る市場投入に向けた体制の構築を急ぐとともに、販売促進に向けた製品セットアップ・メンテナンス保守体制を早期に確立してまいります。
また、「I-GINS」技術の転用等による多用途展開につきましては、道路舗装用ロードローラーへの搭載などの新規プロジェクトを、今後本格的に開始する予定です。
③ICカード関連機器につきましては、顧客の要望に柔軟に対応することができる生産体制等を構築し、市場ニーズを捉えた製品開発力を武器として、製造コストの削減と互換性の拡充等により、リプレイス案件の獲得及び公共機関を含む顧客層の拡大・深耕等を図り、競合他社多数の中、一定のシェアを獲得することによる収益拡大に取り組んでまいります。
[新規事業領域への取り組みについて]
①生ごみ処理装置
当社は、平成28年12月に、メンテナンスコストの低さや日常管理の容易さにおいて競合機を凌駕する消滅化方式生ごみ処理装置のメーカーであるシーエヌシー株式会社と、当該生ごみ処理装置の製造及び販売に関する業務提携につき合意し、その本格的な市場投入に向け、製造及び品質管理体制の構築等に、鋭意取り組んでまいりました。そして、「自治体総合フェア2017」および「2017NEW環境展」への出展等のプロモーション活動を通じて、環境ビジネスを当社の中核的事業に発展させる端緒とすることを目標としております。また、これまで当社が培ってきた「ものづくり」のノウハウをフルに活かした新型機の開発をも視野に入れつつ、キャスコ㈱の顧客であるゴルフ場等をはじめとする、新たな販路の開拓にも積極的に取り組み、更なる競争力強化を図ってまいります。
②ベンチャー企業への出資
(イ)当社は、次世代スーパーコンピュータに搭載される3D積層DRAMメモリを開発するウルトラメモリ株式会社に対し、第三者割当増資の引受けにより出資を行っております。当該次世代スーパーコンピュータ技術が確立さ
れ汎用化が可能となった暁には、「I-GINS」やその他当社製品等に対する技術転用により、IoT技術の搭載による高性能化やコスト削減等、当社製品の競争力強化への貢献を見込んでおります。
(ロ)当社は、医薬品ベンチャー企業である株式会社フリーキラ製薬との間で、「資本業務提携契約書」等を締結し、同社に対し第三者割当増資の引き受けにより出資を行うとともに、同社製品である食中毒や風邪のウイル
ス対策等に効果を有する「ドクターウォーター」の製造及び厚生労働省から第二類医薬品として承認を受けた「フリーキラS」の生産オペレーションの受託に係る基本合意に基づき、当社が有する飯能工場の高い生産能力と当社事業に係る幅広い顧客基盤を活用し、医薬品市場という新規事業分野の開拓に邁進してまいります。
(スポーツ事業セグメント)
スポーツ事業セグメントにおける市場であるゴルフ用品業界におきましては、「1.業績等の概要(1)業績」にも記載致しましたとおり、国内市場におきましては、リオデジャネイロオリンピック・パラリンピックの影響も薄れる中、縮小傾向にあるゴルフ市場及びゴルフ参加人口に改善の兆しは見られず、また海外市場においては中国・アジア新興国等における景気の後退や米国をはじめとするスポーツ用品市場の先行き不透明感と、競合他社多数による熾烈な価格競争等の影響により、国内外共に厳しい事業環境が続いております。
このような事業環境の下で、当社グループのスポーツ事業セグメントにおきましては、ワールドワイドに事業を展開するグループ各社がゴルフ用品事業における利益の極大化を目指し、統一された事業戦略の下で、グローバルマーケットにおける熾烈な競争に勝ち残り得る的確かつ迅速なマーケティング活動を展開し、顧客志向の高品質かつリーズナブルな製品を企画し開発することによる競争力強化を図るべく、以下の諸施策に粘り強く取り組んでまいります。
①ゴルフ関連市場では今、ゴルフファン層の高齢化に伴うゴルフ参加人口の減少等による市場規模縮小の影響を乗り越えるべく、ゴルファー層の裾野拡大の観点から女性や若年層にも支持されるマーケティング戦略が求められております。このことを踏まえ、キャスコ㈱は、国内のゴルフ関連マーケットにおいて、『創業以来のこだわりを貫いた良品完成の「ものづくり」の精神を守りつつ、「楽しいゴルフ」を創造し続ける』との理念を具現化する魅力的な新製品を安定的かつ継続的に提供することで、幅広いユーザー層の支持拡大を目指しており、広告宣伝をはじめとする有効かつ効果的なマーケティング展開と利益率向上を目的とする製品改廃を含めた製品展開の見直し及び販管費削減を併せて推進することで、キャスコブランドの価値向上による、一層の利益拡大に取り組んでまいります。
②中国・アジア新興国の景気動向が不透明な状況の中で、米国が北朝鮮への強硬姿勢を強め、朝鮮半島を取りまく日本や韓国、アジア諸国において緊迫した状況が続いており、このような国際情勢がキャスコ㈱の海外事業に影響を与える可能性があるため、慎重に情勢を見極める必要があると考えております。このように流動的な状況のなかではありますが、キャスコ㈱は、従来から取り組んでまいりました、大手販売店との取引拡大、直営店及び派遣販売員による販売網の充実及びそれに対する営業支援等を含めた営業活動の強化と、顧客ニーズの積極的な収集による各国マーケットにおける魅力的な製品の企画開発を通じて、収益の底上げと安定化を図ってまいります。
③グローバルシャフト事業におきましては、メインマーケットである米国のゴルフ用品市場において大型スポーツ用品店の破綻等による市場規模の縮小が見られる中、継続的な経費削減とPGAツアー使用率向上のための諸施策、そして自社ブランドシャフトのリニューアル製品の継続供給等によって、長期的な視点から、引き続きUSTMamiyaユーザーの拡大を図ってまいります。
また、製造拠点を置くバングラデシュにおける、国際的テロ組織の脅威による不安定な治安及び社会情勢が解消される目途が立たないことから、引き続き外務省及び政府系機関並びに現地の情報に精通した民間企業等からの情報を収集し、現地駐在員との緊密なコミュニケーション等を通じて現地の情勢に臨機応変に対処することにより、事業の正常な運営を継続し、製品の安定的な供給に努めてまいります。さらに、新規OEM先顧客の工場監査の合格を受けた出荷が本格的に開始されたことを受け、現地の人件費及び原材料価格等の高騰に適切に対応した原価管理を徹底し、生産計画の精度向上による人員計画及び生産スケジュールの最適化並びに製造諸設備の改修による製造環境の改善等により製品品質の安定化を図り、顧客との信頼関係の維持強化と利益率の向上に努めてまいります。