有価証券報告書-第73期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2014/06/27 10:50
【資料】
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【項目】
111項目

事業等のリスク

当社グループ(当社及び当社の関係会社)の事業、経営成績ならびに財務等に重要な影響を及ぼす可能性のある主な事項は以下のとおりであります。
当社グループは、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、常に発生の回避を目指すと共に、発生した場合には迅速な対応に努める所存であります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)世界各地で事業活動を行う当社グループは、筆記具やなつ印具事業等において他社との厳しい市場競争を行っており、今後、市場及び流通の環境変化により、経営戦略はもとより事業活動そのものにおいて存続を含めた判断を迫られる可能性があります。
(2)当社グループは、マーキング・コミュニケーション技術、マテリアル・サプライ技術、コミュニケーション・サポート技術などのコア技術の研究開発に注力し、当社グループ固有の技術及びノウハウの蓄積に努めておりますが、少子高齢化の進行により優れた人材の確保が厳しく、また世代間の人員構成の違いなどにより技術継承に支障が生じるおそれがあるなど、結果として当社グループの業績に影響を受ける場合があります。
(3)当社グループは事業活動を行う各国において、様々な法的規制を受けており、特に環境保全を主眼とする化学物質関連規制は年々厳しくなりつつあります。そのため、各国の各規制に適応すべくリスク管理体制の強化を進めておりますが、万一これらの規制を遵守できないケースが発生した場合には、当社グループの業績及び事業活動に大きな影響が生じる場合があります。
(4) 当社グループは、自社ドメインの活用につながる新規事業への積極的な投資を行っておりますが、新しい事業領域の開拓には研究開発及び生産機器等の高額な投資を必要とする場合が想定され、業績推移により投資資金の回収が困難となり、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。
(5)当社グループは、日本、マレーシア及び中国を主な製造拠点とし、世界各地で販売しております。これらの拠点において、予期せぬ地震や火災などの自然災害及び政情の悪化などにより、当社グループの業績が影響を受ける場合があります。特にXスタンパー及び主要インキ設備は愛知県稲沢市に集中しており、高い確率で発生が想定されている東海地震による社会インフラを含めた罹災の影響の大きさによっては、事業運営に多大な影響を受ける可能性があります。