有価証券報告書-第59期(令和2年7月1日-令和3年6月30日)
(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度における世界経済は、新型コロナウイルスの感染拡大による景気低迷から年央以降は回復に転じましたが、新興国では感染者が増加し続けるなど、経済活動の制限緩和や経済対策による需要回復には地域差があり、依然として不透明な状況が続いております。
当社グループの主要得意先であります自動車部品業界におきましては、中国をはじめとして新車需要は回復傾向にありますが、直近では半導体供給不足等の影響により得意先での生産調整が相次いでいるなど先行きが見通しにくい状況が続いております。
このような経営環境の中、当社グループでは経営理念であります「絶えざる技術革新」と「ニーズを先取りした製品」の「スピードある提供」を通じ、お客様の「揺るぎない信頼のもとグローバル企業」を実現するために、中期経営計画の最終年度として、対処すべき課題の解消に取り組んでまいりました。
この結果、当連結会計年度における当社グループの売上高につきましては、第1四半期連結会計期間における新型コロナウィルス感染症の影響に伴う受注の減少がありましたが、その後受注が堅調に推移したことにより、売上高は137億83百万円(前年同期比10.5%増)となりました。利益面につきましても、全社を挙げて原価低減活動に取り組んだ結果、営業利益は4億31百万円(前年同期は16百万円の営業利益)となりました。また、助成金収入等の営業外収益があったことから、経常利益は6億18百万円(前年同期比471.5%増)、特別損失として早期退職制度の特別退職金を計上したことにより、親会社株主に帰属する当期純利益は、4億15百万円(前年同期は1億84百万円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。
セグメントごとの業績は次のとおりであります。
[日本]
第1四半期連結会計期間において新型コロナウイルス感染拡大の影響による受注の減少がありましたが、その後受注は堅調に推移し、売上高は121億95百万円(前年同期比21.1%増)となりました。利益面につきましても、原価低減活動と経費削減に取り組んだ結果、営業利益は3億96百万円(前年同期は10百万円の営業利益)となりました。
[米国]
得意先からの受注は回復してきておりますが、新型コロナウィルス感染拡大による一時期の稼働停止の影響により売上高は9億40百万円(前年同期比19.6%減)となりました。利益面につきましても輸入製品の増加による利益率の低下と減収の影響により、44百万円の営業損失(前年同期は20百万円の営業損失)となりました。
[タイ]
新型コロナウィルス感染拡大の影響で、タイ国からの輸出向け製品の減少に伴う受注減少により、売上高は15億70百万円(前年同期比19.8%減)となりました。利益面につきましては、原価低減活動によるコスト削減に努めた結果、営業利益は57百万円(前年同期比45.7%増)となりました。
[中国]
得意先からの受注は堅調に推移し、売上高は5億42百万円(前年同期比56.9%増)となりました。利益面につきましても、増収要因により、営業利益は14百万円(前年同期は29百万円の営業損失)となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ4億87百万円増加し、40億6百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益5億65百万円、仕入債務の増加額9億56百万円、減価償却費7億35百万円等による資金増があり、一方で売上債権の増加額11億22百万円等による資金減により、14億55百万円の収入(前連結会計年度比223.0%増)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、定期預金の払戻による収入3億98百万円等の資金増があり、一方で連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出5億94百万円、定期預金の預入による支出4億26百万円、有形固定資産の取得による支出4億7百万円等による資金減により、9億91百万円の支出(前連結会計年度比27.4%減)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入れによる収入8億円、短期借入金の増加額3億円等の資金増があり、一方で長期借入金の返済による支出8億89百万円、社債の償還による支出2億9百万円等による資金減により、61百万円の支出(前連結会計年度は5億27百万円の収入)となりました。
③生産、受注及び販売の実績
a. 生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 1 金額は、販売価格によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b. 受注状況
当連結会計年度における受注状況をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 1 金額は、販売価格によっております。
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
c. 販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。
2 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合
3 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成されております。連結財務諸表の作成にあたって、期末日における資産・負債並びに報告期間における収益・費用の報告金額に影響を与える見積りを必要とします。経営者は、これらの見積りについて、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果とは異なる場合があります。
なお、当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針については、「第一部 企業情報 第5 経理の状況」の連結財務諸表の「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」を、当社グループの連結財務諸表で採用する会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定については、「第一部 企業情報 第5 経理の状況」の連結財務諸表の「重要な会計上の見積り」をご参照下さい。
② 経営成績の分析
a.売上高
売上高は、米国及びタイでは減収となったものの、日本及び中国において堅調に推移した結果、売上高は137億83百万円(前年同期比10.5%増)となりました。
b.売上原価
売上原価は、設備投資による減価償却費の増加、消耗工具費の増加等により115億61百万円(前年同期比8.7%増)となりました。売上原価率は費用の増加はあったものの、増収要因により前年同期の85.3%から83.9%となりました。
c.販売費及び一般管理費
販売費及び一般管理費は、人件費の削減及び経費の抑制等により、17億90百万円(前年同期比1.4%減)となりました。
d.営業利益
営業利益は、売上総利益が3億89百万円増加、販売費及び一般管理費が25百万円減少したことにより、4億15百万円増加の4億31百万円(前年同期は16百万円の営業利益)となりました。
e.経常利益
経常利益は、増収による営業利益の増加等により、5億10百万円増加の6億18百万円(前年同期比471.5%増)となりました。
f.親会社株主に帰属する当期純利益
親会社株主に帰属する当期純利益は、特別損失として早期退職制度による特別退職金52百万円を計上したものの、営業利益の増加等により、4億15百万円(前年同期は1億84百万円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。
③ 経営成績に重要な影響を与える要因について
当社グループは、主要顧客である自動車関連業界の動向やそれらの企業の設備投資動向と密接な関係にあり、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。
なお、事業に係るリスクについては「第一部 企業情報 第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載しておりますが、これらリスクの発生の可能性を認識した上で、リスク発生の回避及びリスク発生時の対応に努めながら積極的な経営を心掛けていく所存であります。
④ 資本の財源及び資金の流動性についての分析
a.キャッシュ・フロー
キャッシュ・フローについては、「第一部 企業情報 第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
当社グループの運転資金需要のうち主要なものは、販売のための商品仕入、原材料費の購入費、製造経費、販売費及び一般管理費等の営業費用、税金の支払、及び当社グループの設備投資等であります。
短期運転資金は自己資金を基本としており、設備投資等の調達につきましては、自己資本及び金融機関からの長期借入を基本としております。
なお、当連結会計年度において実施した設備投資の総額は、4億23百万円となりました。その主なものといたしましては、株式会社三ツ知及び株式会社三ツ知製作所における機械装置の増設であり、資金の調達につきましては、自己資金及び借入金によっております。
b.財政状態
当連結会計年度における総資産は、前連結会計年度末に比べ24億92百万円増加し、170億9百万円となりました。
資産の部では、流動資産が受取手形及び売掛金の増加、現金及び預金の増加等により前連結会計年度末に比べ20億33百万円増加し、103億78百万円となりました。また、固定資産については、機械装置及び運搬具の増加等により前連結会計年度末に比べ4億58百万円増加し、66億31百万円となりました。
負債の部では、流動負債が支払手形及び買掛金の増加、短期借入金の増加等により前連結会計年度末に比べ19億18百万円増加し、46億89百万円となりました。また、固定負債については、長期借入金の増加等はあったものの社債の減少等により前連結会計年度末に比べ39百万円減少し、36億89百万円となりました。
純資産の部では、利益剰余金の増加、為替換算調整勘定の増加等により前連結会計年度末に比べ6億13百万円増加し、86億30百万円となりました。この結果、自己資本比率は、前連結会計年度末の55.2%から50.7%となりました。
⑤ 経営者の問題認識と今後の方針について
当社グループの課題としましては、「第一部 企業情報 第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載しておりますが、特に以下の事項が当社グループの成長に大きな影響を及ぼすと考えております。
a.自動車業界の生産動向
当社グループは、自動車用カスタムファスナー製品の製造・販売を主な事業としており、主要取引先は自動車部品一次メーカーであります。このため、自動車メーカー並びに自動車部品メーカーにおける生産状況、海外への拠点展開等これら業界の動向と密接な関係があり、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。
b.グローバル化の推進
当社グループの主要得意先であります自動車部品メーカーは、海外での現地調達化を加速させております。その為、当社グループといたしましては、最適地での最適設備による高付加価値生産体制実現のために、海外戦略として、第1に海外拠点の収益力向上のための現地化及び最適設備の導入、第2に国内の海外拠点バックアップ体制強化、第3に人財採用、育成の強化を推進してまいります。
当社グループでは、企業価値及び経営効率の向上を図るため、第60期(2022年6月期)より中期経営計画(ビジョン2021)をスタートし、下記の数値を主要な目標としております。
(注)2024年6月期目標売上高については収益認識に関する会計基準を適用し算出しております。
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度における世界経済は、新型コロナウイルスの感染拡大による景気低迷から年央以降は回復に転じましたが、新興国では感染者が増加し続けるなど、経済活動の制限緩和や経済対策による需要回復には地域差があり、依然として不透明な状況が続いております。
当社グループの主要得意先であります自動車部品業界におきましては、中国をはじめとして新車需要は回復傾向にありますが、直近では半導体供給不足等の影響により得意先での生産調整が相次いでいるなど先行きが見通しにくい状況が続いております。
このような経営環境の中、当社グループでは経営理念であります「絶えざる技術革新」と「ニーズを先取りした製品」の「スピードある提供」を通じ、お客様の「揺るぎない信頼のもとグローバル企業」を実現するために、中期経営計画の最終年度として、対処すべき課題の解消に取り組んでまいりました。
この結果、当連結会計年度における当社グループの売上高につきましては、第1四半期連結会計期間における新型コロナウィルス感染症の影響に伴う受注の減少がありましたが、その後受注が堅調に推移したことにより、売上高は137億83百万円(前年同期比10.5%増)となりました。利益面につきましても、全社を挙げて原価低減活動に取り組んだ結果、営業利益は4億31百万円(前年同期は16百万円の営業利益)となりました。また、助成金収入等の営業外収益があったことから、経常利益は6億18百万円(前年同期比471.5%増)、特別損失として早期退職制度の特別退職金を計上したことにより、親会社株主に帰属する当期純利益は、4億15百万円(前年同期は1億84百万円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。
セグメントごとの業績は次のとおりであります。
[日本]
第1四半期連結会計期間において新型コロナウイルス感染拡大の影響による受注の減少がありましたが、その後受注は堅調に推移し、売上高は121億95百万円(前年同期比21.1%増)となりました。利益面につきましても、原価低減活動と経費削減に取り組んだ結果、営業利益は3億96百万円(前年同期は10百万円の営業利益)となりました。
[米国]
得意先からの受注は回復してきておりますが、新型コロナウィルス感染拡大による一時期の稼働停止の影響により売上高は9億40百万円(前年同期比19.6%減)となりました。利益面につきましても輸入製品の増加による利益率の低下と減収の影響により、44百万円の営業損失(前年同期は20百万円の営業損失)となりました。
[タイ]
新型コロナウィルス感染拡大の影響で、タイ国からの輸出向け製品の減少に伴う受注減少により、売上高は15億70百万円(前年同期比19.8%減)となりました。利益面につきましては、原価低減活動によるコスト削減に努めた結果、営業利益は57百万円(前年同期比45.7%増)となりました。
[中国]
得意先からの受注は堅調に推移し、売上高は5億42百万円(前年同期比56.9%増)となりました。利益面につきましても、増収要因により、営業利益は14百万円(前年同期は29百万円の営業損失)となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ4億87百万円増加し、40億6百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益5億65百万円、仕入債務の増加額9億56百万円、減価償却費7億35百万円等による資金増があり、一方で売上債権の増加額11億22百万円等による資金減により、14億55百万円の収入(前連結会計年度比223.0%増)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、定期預金の払戻による収入3億98百万円等の資金増があり、一方で連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出5億94百万円、定期預金の預入による支出4億26百万円、有形固定資産の取得による支出4億7百万円等による資金減により、9億91百万円の支出(前連結会計年度比27.4%減)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入れによる収入8億円、短期借入金の増加額3億円等の資金増があり、一方で長期借入金の返済による支出8億89百万円、社債の償還による支出2億9百万円等による資金減により、61百万円の支出(前連結会計年度は5億27百万円の収入)となりました。
③生産、受注及び販売の実績
a. 生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 生産高(千円) | 前年同期比(%) |
| 日 本 | 7,557,703 | △20.4 |
| 米 国 | 528,928 | △53.0 |
| タ イ | 1,037,071 | △45.7 |
| 中 国 | 361,893 | +14.2 |
| 合 計 | 9,485,596 | △26.2 |
(注) 1 金額は、販売価格によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b. 受注状況
当連結会計年度における受注状況をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 受注高(千円) | 前年同期比(%) | 受注残高(千円) | 前年同期比(%) |
| 日 本 | 7,812,912 | △13.4 | 773,617 | +71.2 |
| 米 国 | 532,864 | △52.6 | 17,929 | +28.1 |
| タ イ | 1,100,773 | △39.7 | 140,470 | +83.0 |
| 中 国 | 396,116 | +26.6 | 68,504 | +99.8 |
| 合 計 | 9,842,666 | △19.9 | 1,000,522 | +73.4 |
(注) 1 金額は、販売価格によっております。
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
c. 販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 販売高(千円) | 前年同期比(%) |
| 日 本 | 10,952,661 | +18.6 |
| 米 国 | 929,441 | △19.9 |
| タ イ | 1,360,713 | △21.4 |
| 中 国 | 540,584 | +56.4 |
| 合 計 | 13,783,400 | +10.5 |
(注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。
2 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合
| 相 手 先 | 前連結会計年度 (自 2019年7月1日 至 2020年6月30日) | 当連結会計年度 (自 2020年7月1日 至 2021年6月30日) | ||
| 販売高(千円) | 割合(%) | 販売高(千円) | 割合(%) | |
| シロキ工業株式会社 | 2,380,997 | 19.1 | 3,125,634 | 22.7 |
3 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成されております。連結財務諸表の作成にあたって、期末日における資産・負債並びに報告期間における収益・費用の報告金額に影響を与える見積りを必要とします。経営者は、これらの見積りについて、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果とは異なる場合があります。
なお、当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針については、「第一部 企業情報 第5 経理の状況」の連結財務諸表の「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」を、当社グループの連結財務諸表で採用する会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定については、「第一部 企業情報 第5 経理の状況」の連結財務諸表の「重要な会計上の見積り」をご参照下さい。
② 経営成績の分析
a.売上高
売上高は、米国及びタイでは減収となったものの、日本及び中国において堅調に推移した結果、売上高は137億83百万円(前年同期比10.5%増)となりました。
b.売上原価
売上原価は、設備投資による減価償却費の増加、消耗工具費の増加等により115億61百万円(前年同期比8.7%増)となりました。売上原価率は費用の増加はあったものの、増収要因により前年同期の85.3%から83.9%となりました。
c.販売費及び一般管理費
販売費及び一般管理費は、人件費の削減及び経費の抑制等により、17億90百万円(前年同期比1.4%減)となりました。
d.営業利益
営業利益は、売上総利益が3億89百万円増加、販売費及び一般管理費が25百万円減少したことにより、4億15百万円増加の4億31百万円(前年同期は16百万円の営業利益)となりました。
e.経常利益
経常利益は、増収による営業利益の増加等により、5億10百万円増加の6億18百万円(前年同期比471.5%増)となりました。
f.親会社株主に帰属する当期純利益
親会社株主に帰属する当期純利益は、特別損失として早期退職制度による特別退職金52百万円を計上したものの、営業利益の増加等により、4億15百万円(前年同期は1億84百万円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。
③ 経営成績に重要な影響を与える要因について
当社グループは、主要顧客である自動車関連業界の動向やそれらの企業の設備投資動向と密接な関係にあり、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。
なお、事業に係るリスクについては「第一部 企業情報 第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載しておりますが、これらリスクの発生の可能性を認識した上で、リスク発生の回避及びリスク発生時の対応に努めながら積極的な経営を心掛けていく所存であります。
④ 資本の財源及び資金の流動性についての分析
a.キャッシュ・フロー
キャッシュ・フローについては、「第一部 企業情報 第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
当社グループの運転資金需要のうち主要なものは、販売のための商品仕入、原材料費の購入費、製造経費、販売費及び一般管理費等の営業費用、税金の支払、及び当社グループの設備投資等であります。
短期運転資金は自己資金を基本としており、設備投資等の調達につきましては、自己資本及び金融機関からの長期借入を基本としております。
なお、当連結会計年度において実施した設備投資の総額は、4億23百万円となりました。その主なものといたしましては、株式会社三ツ知及び株式会社三ツ知製作所における機械装置の増設であり、資金の調達につきましては、自己資金及び借入金によっております。
b.財政状態
当連結会計年度における総資産は、前連結会計年度末に比べ24億92百万円増加し、170億9百万円となりました。
資産の部では、流動資産が受取手形及び売掛金の増加、現金及び預金の増加等により前連結会計年度末に比べ20億33百万円増加し、103億78百万円となりました。また、固定資産については、機械装置及び運搬具の増加等により前連結会計年度末に比べ4億58百万円増加し、66億31百万円となりました。
負債の部では、流動負債が支払手形及び買掛金の増加、短期借入金の増加等により前連結会計年度末に比べ19億18百万円増加し、46億89百万円となりました。また、固定負債については、長期借入金の増加等はあったものの社債の減少等により前連結会計年度末に比べ39百万円減少し、36億89百万円となりました。
純資産の部では、利益剰余金の増加、為替換算調整勘定の増加等により前連結会計年度末に比べ6億13百万円増加し、86億30百万円となりました。この結果、自己資本比率は、前連結会計年度末の55.2%から50.7%となりました。
⑤ 経営者の問題認識と今後の方針について
当社グループの課題としましては、「第一部 企業情報 第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載しておりますが、特に以下の事項が当社グループの成長に大きな影響を及ぼすと考えております。
a.自動車業界の生産動向
当社グループは、自動車用カスタムファスナー製品の製造・販売を主な事業としており、主要取引先は自動車部品一次メーカーであります。このため、自動車メーカー並びに自動車部品メーカーにおける生産状況、海外への拠点展開等これら業界の動向と密接な関係があり、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。
b.グローバル化の推進
当社グループの主要得意先であります自動車部品メーカーは、海外での現地調達化を加速させております。その為、当社グループといたしましては、最適地での最適設備による高付加価値生産体制実現のために、海外戦略として、第1に海外拠点の収益力向上のための現地化及び最適設備の導入、第2に国内の海外拠点バックアップ体制強化、第3に人財採用、育成の強化を推進してまいります。
当社グループでは、企業価値及び経営効率の向上を図るため、第60期(2022年6月期)より中期経営計画(ビジョン2021)をスタートし、下記の数値を主要な目標としております。
| 2021年6月期実績 | 2024年6月期目標(注) | |
| 売上高 | 13,783,400 | 13,000,000 |
| 営業利益 | 431,313 | 650,000 |
| 営業利益率 | 3.1% | 5.0% |
(注)2024年6月期目標売上高については収益認識に関する会計基準を適用し算出しております。