- #1 会計上の見積りの変更、財務諸表(連結)
事業に関連する金銭債務保証について、主に事業における特定の事業関係者のSDN指定、パートナー等との協議の進捗、及び負担割合に関する第三者との取決めに基づき当社が受け取ると見込んでいるキャッシュ・フローを考慮し、被保証者であるJapan Arctic LNG及びArctic LNG2において債務不履行となるシナリオ並びにその他のシナリオを加味して加重平均した債務保証損失を測定しています。当事業年度において認識すべき金額を損益計算書の「債務保証等損失引当金繰入額」に計上しています。
これらの必要な会計処理を実施した結果、当事業年度において損益計算書の当期純利益への重要な影響はありません。前事業年度末及び当事業年度末における本事業に関連する投資・融資*の残高はそれぞれ12,020百万円、21,764百万円です。偶発債務に含まれる金銭債務保証の残高はそれぞれ223,415百万円、193,547百万円であり、これらに対する引当金は貸借対照表の「債務保証等損失引当金」にそれぞれ7,085百万円、65,564百万円計上しています。
これらの見積りは、今後のロシア・ウクライナ情勢を含めたロシアに関係する国際情勢の変化、ロシアの格付けの変更や制裁等に起因する事業環境の変化や当社のロシアLNG事業に係る方針変更等が行われた場合、翌事業年度以降の財務諸表において、関連する投資・融資・保証の金額及びその回収・負担額に重要な影響を与える可能性があります。当社は引き続き必要な措置を講じていきます。
2024/06/19 13:32- #2 引当金明細表(連結)
【
引当金明細表】
科目 | 当期首残高(百万円) | 当期増加額(百万円) | 当期減少額(百万円) | 当期末残高(百万円) |
貸倒引当金 | 50,760 | 16,072 | 19,043 | 47,789 |
債務保証等損失引当金 | 10,475 | 76,703 | 37 | 87,141 |
2024/06/19 13:32- #3 注記事項-Intercontinental Terminals Companyにおける火災事故、連結財務諸表(IFRS)(連結)
当社の在米国100%連結子会社Intercontinental Terminals Company(以下ITC)がテキサス州ヒューストン市近郊に保有するDeer Parkタンクターミナル構内において、2019年3月17日(米国時間)に火災があり、保有タンクの一部が損壊しました。ITCは関連当局と協議の上で操業を再開しています。2019年12月6日に現地消防当局より最終調査報告書が公表され、同報告書では、本件火災は偶発的な事故に分類されると結論付けられましたが、事故原因は特定されませんでした。2023年7月6日にU.S. Chemical Safety and Hazard Investigation Board(米国化学物質安全性・有害性調査委員会)より最終調査報告書が公表され、本件火災は、タンク80-8の循環ポンプの故障により漏れ出した可燃性物質であるナフサが、周辺に蓄積し発火したことが原因とされました。
前連結会計年度及び当連結会計年度において、本事故に関する重要な損益は発生していません。また、当連結会計年度末の引当金残高及び補填として認識された資産残高に重要性はありません。
なお、ITCは、複数の訴訟等を受けていますが、多数の訴訟等において、保険にて補填される範囲での和解の合意に至りました。一部の訴訟等は継続していますが、訴訟等の結果が、連結財政状態、連結経営成績及び連結キャッシュ・フローの状況に重大な影響を及ぼすものであるとは想定していません。
2024/06/19 13:32- #4 注記事項-ウクライナ情勢のロシアLNG事業への影響、連結財務諸表(IFRS)(連結)
事業に関連する金銭債務保証について、主に事業における特定の事業関係者のSDN指定、パートナー等との協議の進捗、及び負担割合に関する第三者との取決めに基づき当社が受け取ると見込んでいるキャッシュ・フローを考慮し、被保証者であるJapan Arctic LNG及びArctic LNG2において債務不履行となるシナリオ並びにその他のシナリオを加味して加重平均した予想信用損失を測定しています。また、一部の金銭債務保証についてはロシアの格付けを考慮した信用リスクを表す比率を用いて予想信用損失を測定し、当連結会計年度において認識すべき金額を連結損益計算書の「雑損益」に計上しています。
これらの必要な会計処理を実施した結果、当連結会計年度において連結損益計算書の当期利益への重要な影響はありません。前連結会計年度末及び当連結会計年度末における本事業に関連する投資・融資*の残高はそれぞれ15,759百万円、21,764百万円です。偶発債務に含まれる金銭債務保証の残高はそれぞれ223,415百万円、193,548百万円であり、これらに対する損失評価引当金は連結財政状態計算書の「その他の金融負債」にそれぞれ18,213百万円、74,238百万円計上しています。
これらの見積りは、今後のロシア・ウクライナ情勢を含めたロシアに関係する国際情勢の変化、ロシアの格付けの変更や制裁等に起因する事業環境の変化や当社のロシアLNG事業に係る方針変更等が行われた場合、翌連結会計年度以降の連結財務諸表において、関連する投資・融資・保証の金額及びその回収・負担額に重要な影響を与える可能性があります。当社は引き続き必要な措置を講じていきます。
2024/06/19 13:32- #5 注記事項-偶発債務、連結財務諸表(IFRS)(連結)
(2)係争事件
当社及び連結子会社に対して、営業活動から生じる契約上の債務などに関し、さまざまなクレームや訴訟が起こされていますが、このうち損失が予想されるものに対しては所要の引当金を計上しています。当社は、連結財政状態、連結経営成績、及び連結キャッシュ・フローの状況に重大な影響のある追加債務はないと考えています。
2024/06/19 13:32- #6 注記事項-引当金、連結財務諸表(IFRS)(連結)
18.引当金
当連結会計年度における引当金の変動は以下のとおりです。
2024/06/19 13:32- #7 注記事項-販売費及び一般管理費、連結財務諸表(IFRS)(連結)
前連結会計年度及び当連結会計年度における、販売費及び一般管理費の内訳は以下のとおりです。
| 前連結会計年度(自 2022年4月 1日至 2023年3月31日)(百万円) | 当連結会計年度(自 2023年4月 1日至 2024年3月31日)(百万円) |
租税公課 | 17,317 | 15,869 |
損失評価引当金繰入額 | 18,857 | 8,967 |
その他 | 131,510 | 153,826 |
当社の取締役及び監査役の報酬等の額は、前連結会計年度及び当連結会計年度において、それぞれ3,017百万円、3,089百万円です。
2024/06/19 13:32- #8 注記事項-連結財務諸表の作成基準並びに重要な会計方針の要約、連結財務諸表(IFRS)(連結)
これらの見積りは、将来の不確実な操業環境や外部環境の変動等によって影響を受ける可能性があり、実際のキャッシュ・フローが見積りと異なったり、割引率が見直された場合、翌連結会計年度の連結財務諸表において、回収可能価額の金額に重要性がある影響を与える可能性があります。
・金融商品の評価 ((5)重要性がある会計方針の要約 「金融商品」、注記8 金融債権及び損失評価引当金、注記9 金融商品及び関連する開示及び注記26 公正価値測定)
営業債権及びその他の債権
2024/06/19 13:32- #9 注記事項-金融債権及び損失評価引当金、連結財務諸表(IFRS)(連結)
信用リスク
金融資産に関する信用リスクの著しい増大の有無及び信用減損の有無に応じて金融資産をステージに分類し、損失評価引当金の認識・測定を行っています。ただし、IFRS第15号「顧客との契約から生じる収益」から生じた営業債権及び契約資産については、信用リスクの著しい増大の有無は判定せず、常に全期間の予想信用損失に等しい金額で損失評価引当金を測定しています。
ステージ1:信用リスクが当初認識時以降に著しく増大していない金融資産
2024/06/19 13:32- #10 注記事項-金融商品、連結財務諸表(IFRS)(連結)
前連結会計年度末及び当連結会計年度末における、営業債権及びその他の債権、並びにその他の金融資産は、デリバティブ債権を除き償却原価またはFVTPLで測定しており、その内訳は以下のとおりです。
| 前連結会計年度末(2023年3月31日)(百万円) | 当連結会計年度末(2024年3月31日)(百万円) |
その他 | 260,113 | 389,576 |
損失評価引当金 | △22,622 | △17,326 |
合計 | 2,964,165 | 3,356,857 |
その他 | 37,846 | 41,340 |
損失評価引当金 | △59,876 | △48,017 |
合計 | 528,061 | 497,359 |
(注) 前連結会計年度末及び当連結会計年度末における営業債権及びその他の債権に含まれる持分法適用会社に対する債権は、それぞれ238,206百万円及び224,406百万円です。
(2)その他の投資
2024/06/19 13:32- #11 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(連結)
負債
(単位:億円) | 2024年3月末 | 2023年3月末 | 増減 | 主な増減要因 |
前受金 | 3,188 | 2,349 | +839 | ・前渡金の増加に対応 |
引当金 | 1,238 | 590 | +648 | ・石油・ガス生産事業+279 |
その他の流動負債 | 552 | 478 | +74 | |
退職給付に係る負債 | 439 | 370 | +69 | |
引当金 | 2,616 | 3,105 | △489 | ・石油・ガス生産事業△840 |
繰延税金負債 | 7,458 | 6,483 | +975 | |
*1 Bussan Auto Finance関連会社化
資本
2024/06/19 13:32- #12 連結キャッシュ・フロー計算書(IFRS)(連結)
④【連結キャッシュ・フロー計算書】
| | 前連結会計年度(自 2022年4月 1日至 2023年3月31日) | 当連結会計年度(自 2023年4月 1日至 2024年3月31日) |
退職給付に係る負債の増減 | | △11,708 | 4,750 |
損失評価引当金繰入額 | | 18,857 | 8,967 |
有価証券損益 | | △59,524 | △198,063 |
連結キャッシュ・フロー計算書における「受取利息、受取配当金及び支払利息」、「利息の受取額」、「利息の支払額」及び「配当金の受取額」には、連結損益計算書における「金融収益・費用」に含まれる受取利息、受取配当金、支払利息に加え、「収益」及び「原価」に含まれる受取利息、受取配当金、支払利息、及びそれらに関するキャッシュ・フローも含まれています。
2024/06/19 13:32- #13 連結財政状態計算書(IFRS)(連結)
| | 前連結会計年度末(2023年3月31日) | 当連結会計年度末(2024年3月31日) |
前受金 | 22 | 234,946 | 318,809 |
引当金 | 2,18 | 58,952 | 123,830 |
その他の流動負債 | | 47,802 | 55,158 |
退職給付に係る負債 | 2,19 | 36,998 | 43,936 |
引当金 | 2,18 | 310,513 | 261,593 |
繰延税金負債 | 2,25 | 648,263 | 745,845 |
2024/06/19 13:32- #14 重要な会計方針、財務諸表(連結)
(3)リース資産については、固定資産の各勘定科目に含め、リース期間を耐用年数とする定額法によっています。
5.引当金の計上基準
(1)貸倒引当金
2024/06/19 13:32