有価証券報告書-第95期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2014/06/27 12:19
【資料】
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【項目】
117項目

対処すべき課題


中期経営計画のビジョン「自らの機能の強化と成長への挑戦によって、顧客により高い価値を提供する」を達成するため、以下を重点施策として取り組んでまいります。
① 化学品、潤滑油、合成樹脂を事業基盤として、連結ベースのリソースを活用し、川上から川下までのバリューチェーンにおいて付加価値を提供する
当社は、化学品、潤滑油、合成樹脂を主力事業としております。これらの事業基盤において、当社グループのリソースの活用や積極的な事業投資・海外展開を通じ、又、それぞれの事業分野についての専門性を高め、製品分野への展開や原料取引への遡及など、それぞれのバリューチェーンの川上・川下に手を広げることによって、顧客に評価される機能、より高い価値を提供することを目指します。
② 産業構造の変化をとらえ、先んじて新たなソリューションを提案する
国内経済の停滞や技術革新による新市場の創出など、産業構造の大きな変化の流れに対応し、先を読んだ提案を行うことにより、顧客へより付加価値の高い機能を提供することを目指します。
具体的には、当社のネットワークを活かした商品調達や販路獲得、顧客の海外進出支援などに積極的に取り組んでまいります。
③ 「明和産業ならでは」の特徴があり、機能の高い事業において更なる成長を目指すと共に、新たな成長の機会に挑戦する
大きな構造変化の中で当社が生き残っていくためには、顧客に評価される「明和産業ならでは」の特徴や機能のある事業において、更にそれを強化していく必要があります。また、そのような特徴ある事業を見出し育成すべく、成長の機会に挑戦していきます。
④ 海外取引の拡大を通じて、海外展開に適した人材を育成する
経済成長著しいアジア経済圏に対し積極的に取り組むことにより、事業の拡大を目指します。
当社は他社に先駆けて中国やベトナムに進出し、両国とは長年の取引関係があります。中でも、急速な経済成長を遂げた中国との取引は大きく成長しました。しかしながら、顧客へよりグローバルな対応を果たすためには、アジア経済圏での拠点網の拡充が欠かせないと認識しております。また、拠点展開を進める為に、海外での事業展開に対応できる人材を育成するとともに、海外拠点における中核ナショナルスタッフの育成と登用を図ってまいります。
⑤ 株主にとっての価値の向上
成長の実現と経営体質の強化によって、持続的な企業価値の向上を図り、株主の皆様に対する安定的かつ継続的な利益配分を目指します。連結配当性向の目途を15~20%に高め、より積極的な株主還元策を検討・実行していきます。