有価証券報告書-第60期(平成28年4月1日-平成29年3月31日)

【提出】
2017/06/29 15:35
【資料】
PDFをみる
【項目】
116項目
(1) 会社の経営の基本方針
当社グループは、「創造と挑戦」を経営理念として掲げ、技術革新の激しいエレクトロニクス業界において、常に新しいものを「創り」出すという課題に「挑戦」を続けながら、お客様にソリューションの提供を行っております。また、お客様の海外展開へのグローバルな対応にも積極的に取り組んでおります。
これらの事業活動の推進を通じて、継続的な発展を維持するとともに企業価値の向上を図りながら株主や社会の期待に応え、豊かな21世紀の社会の構築に貢献することを目指してまいります。
(2) 目標とする経営指標
当社グループは、「2015年中期経営計画」のもと、「人」と「技術」を基軸として企業価値が安定的に向上する企業の実現のために各種施策を確実に推進してまいります。数値目標としましては、2020年3月期に連結売上高1,200億円、連結営業利益38億円を目指してまいります。なお、配当の目標としましては、連結配当性向30%を目途とし連結純資産配当率も勘案して決定することとしております。
(3) 中長期的な会社の経営戦略
上記「2015年中期経営計画」では、当社グループの企業体質をより強固なものにすべく、次の経営ビジョンと経営方針を掲げております。
経営ビジョン
○ デバイスからシステムまでお客様に対してベストプラクティスを提供するワンストップソリューション・グローバルサプライヤーを目指す
経営方針
○ コア事業はオートモーティブ
○ デバイスビジネスユニットは集中戦略、ソリューションビジネスユニットは全方位戦略
○ 技術センターの充実による新ビジネス領域の確立
○ 海外拠点の充実
○ 企業価値の向上
これらの方針に基づく各種施策と継続的な経費抑制を確実に推進しながら営業利益、1人当たり付加価値の拡大を図り、お客様からも仕入先からも必要とされるソリューションサプライヤーとして確固たる地位を築いてまいります。
(4) 会社の対処すべき課題
当社グループに関わりの深い自動車関連ユーザーにおいては、自動車の安全性、快適性、環境性を向上させるためにエレクトロニクスに対するニーズは一層拡大するものと思われます。
このような環境のもと、当社グループは2018年4月の持株会社体制への移行を推進し、市場環境の変化に迅速に対応する体制を構築するとともに当社グループの事業領域をさらに拡大していくために、以下の経営課題に取り組んでまいります。
① デバイスビジネスユニット
当社グループのコア事業である自動車関連事業においては、引き続き、次世代自動車動向、半導体/電子部品の将来動向を見極めたうえで、競争優位な「得意先」、「仕入先」、「セット」、「商材」に選択・集中し、コア事業をさらに拡大してまいります。
② ソリューションビジネスユニット
「ITソリューション事業」、「組込ソリューション事業」、「計測ソリューション事業」の3つのソリューション事業に投入する経営リソースを、外部環境に合わせて柔軟に組み替えながら、最適なバランスでビジネスを拡大してまいります。
③ 新商材・新ビジネスの取組み
今後大きな伸長が期待できるIoT/M2M市場や、組込ソフトウェアビジネスなどの新規分野に対して、人的資源等の経営資源を優先的に配分し、将来の利益源泉・事業化となりうる取組みを継続的に行ってまいります。
④ 海外拠点の充実
当社グループのお客様では、今後も海外生産シフトが加速するものと思われます。設計・開発の現地化の進展を見据えながら、拠点ごとに特徴を出し、「設計・開発機能の強化」、「新規顧客の開拓」、「新規商材の発掘」等に取り組み、海外ビジネスの拡大を図ってまいります。
⑤ 技術センター
技術センターでは、これまで蓄積してきたノウハウ・スキルを整流化し、将来の利益源泉となる種をまくとともに、競争優位な技術レベルを拡充し、保有技術を応用した新たなソリューションの創出に取り組んでまいります。
⑥ 企業価値の向上
当社グループを取り巻く経営環境がめまぐるしく変化する中、変化に対する迅速な対応力を持つ人材の育成や、法令遵守やリスク管理の徹底、内部統制システムの強化等を図るとともに、社会貢献の取組みも拡充しながら、社会から必要とされる会社を目指してまいります。