有価証券報告書-第35期(平成31年4月1日-令和2年3月31日)

【提出】
2020/06/18 11:00
【資料】
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【項目】
160項目
文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2020年6月18日)現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営環境
今後は新興国の経済成長も緩やかになり、世界全体が低成長経済の時代へ向かう中、いわゆる高効率スマート社会(Society 5.0)の到来が予測されております。また、感染が拡大している新型コロナウイルスの影響により、人々の生活スタイルや労働環境の見直しを余儀なくされ、「リモート」による対応や情報の共有・処理等に対する課題を解決していくための様々な施策が講じられる中、今後将来に渡り企業が求められる技術要素(Digital Transformation Technology)は、次のようなものが考えられます。
・AI用ハードウエア
・AIの応用による自立進化型セキュリティやサービスインフラ
・高効率なデータストレージ及びネットワークシステム
・自動運転システム
・高度な協働型ロボットシステム
・デジタル モノづくりに向けた革新的な計測システム
・次世代型製造システム
これらに必要とされる要素の多くは、当社グループが従来から取り扱ってきた製品・サービスや独自の技術開発分野と重なっており、これまで培ってきたアドバンテージを活かすことができると考えております。
(2) 経営方針
当社グループでは社会が向かう方向性を捉え、「デジタルトランスフォーメーションを実現する製品及びサービスを提供し、高効率スマート社会の持続的発展に貢献する」ことを経営方針としております。
(3) 中期経営計画
当社では、2021年3月期に最終年度を迎える中期経営計画「VISION 2020」の先を見据え、更なる企業価値向上に向けた新中期経営計画「VISION 2025」(目標年度:2025年3月期)を策定しております。なお、中期経営計画「VISION2020」(目標年度:2021年3月期)の進捗等詳細については、「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」の「当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容」をご参照ください。
前述の「経営方針」に基づき、当社では事業の軸足を「技術商社機能を持つメーカー」へシフトしてまいります。
技術商社機能はデータビジネス・サービスビジネス・ストックビジネスを利益源泉とする高収益ビジネスへ移行し、成長分野の技術進展を支える半導体の販売を通じた顧客基盤の維持・拡大により、高収益ビジネスの礎へと進化させてまいります。また、当社がイメージするメーカーとしての重点ポイントは、次のとおりとなります。
・データサイエンス・画像処理・ロボティクスを駆使した モノづくりシステムメーカー
・設計量産受託サービスで培われた技術に基づくODMメーカー
・強力なシステム開発力・提案力を有する 設計開発部門
・マスカスタマイゼーション対応の 高効率スマート工場
これらを踏まえた、各事業分野の主な取り組みは次のとおりとなります。
[半導体及び電子デバイス事業]
・強固な販路を通じ、取り扱い製品をベースとした課題の解決を顧客に提供
・主力製品を核としたデザインマニュファクチャリングサービスによる収益向上
・自社開発プラットフォームをベースとしたクラウドIoTビジネスの確立
・更なる業務の高効率を追求
[自社ブランド事業※]
・データサイエンス・画像認識・ロボティクスを駆使した「モノづくりシステム」 の開発により、産業機器における知能化の実現/提供
・豊富な開発経験と高品質な製造基盤により顧客と共に成長が続けられる「受託開発・製造サービス」 を提供
※現在のセグメント区分上、自社ブランド事業は半導体及び電子デバイス事業に含まれております。
[コンピュータシステム関連事業]
・新しいテクノロジーを取り込み、信頼性の高いコンサルティングとエンジニアリングを提供
・セキュリティやAIプロダクトビジネスに対する継続的な投資
・サブスクリプションビジネスやプロフェッショナルサービスの実現による収益性の向上と安定化
(4) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
従来からの増益増収による持続的成長を継続し、2025年3月期を目標年度とした新たな「財務モデル」を設定しております。
財務指標事業構造
売上構成経常利益率
売上高2,000億円 ± 10%半導体及び電子デバイス事業70%>2%
経常利益率>5%自社ブランド事業10%>10%
ROE>15%コンピュータシステム関連事業20%>13%

(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
IoT・ロボット・AI・ビッグデータといった先端技術を、あらゆる産業や社会生活に取り入れて経済発展と社会的課題の解決を両立していく高効率スマート社会(Society 5.0)の到来を見据え、当社グループではデジタルトランスフォーメーション(DX)、即ち「データとデジタル技術を活用した製品やサービス、ビジネスモデルの変革等」に貢献していくための製品・サービスを提供してまいります。
これまで掲げてきた「メーカー機能を持つ技術商社」から「商社機能を持つメーカー」への進化を図り、半導体及び電子デバイス事業ではマーケティングを駆使した最先端技術製品と技術サポートの提供を、コンピュータシステム関連事業では技術的な課題へのソリューションと保守サポートやセキュリティの側面からサービスの提供を、そしてPB(自社ブランド)事業では豊富な経験と高品質な製造基盤に基づく開発とモノづくり機能の拡充を目指し、各事業の強化・拡大を果たしてまいります。
現在、新型コロナウイルスの感染拡大により、様々な企業活動や生活環境に制限・停滞が生じておりますが、当社グループはサプライチェーンの一端を担う立場として、顧客・仕入先をはじめとする各方面と不断の連携を図り、状況回復時には速やかな対応ができるよう事業活動の維持に努めてまいります。
なお、メーカーへの進化を志向する上で必要だと考えられる将来的な設備投資等を実行していくためにも、まずは自己資本の増強のために利益率の高いビジネスを推進して一定の内部留保を確保し、また、足元の状況(新型コロナウイルスの感染拡大に伴う経済活動の制限・停滞等)を踏まえ、事業継続のために必要な資金を獲得(特に長期資金を調達)していくことが課題であると認識しております。

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