有価証券報告書-第32期(平成29年4月1日-平成30年3月31日)
(1)経営成績等の状況の概要
当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当事業年度におけるわが国の経済は、企業収益や雇用所得環境の改善が続く中、穏やかな回復基調で推移しました。
医療機器業界におきましては、増加し続ける国民医療費を背景に、医療機関の経営環境改善のため、コスト意識の変化による値引き要請など様々なニーズへの対応が求められ、引き続き厳しい事業環境への対応が求められる状況となっております。
このような情勢のもと、当社は、販売代理店として既存顧客の深耕と営業エリアの拡大を進めるとともに、輸入総代理店として独自商品の販売拡大と新商材の獲得に努めることで、業容の拡大を目指してまいりました。
これらの結果、当事業年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
a.財政状態
当事業年度末の資産合計は、前事業年度末に比べ1,248,739千円増加し、17,630,254千円となりました。
当事業年度末の負債合計は、前事業年度末に比べ645,643千円増加し、10,258,900千円となりました。
当事業年度末の純資産合計は、前事業年度末に比べ603,096千円増加し、7,371,354千円となりました。
b.経営成績
当事業年度の経営成績は、売上高38,275,742千円(前期比8.5%増)、営業利益1,320,353千円(同13.4%減)、経常利益1,346,628千円(同9.7%減)当期純利益856,128千円(同16.6%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりです。
不整脈事業は、売上高33,603,106千円(前期比13.7%増)、セグメント利益4,207,366千円(同15.4%増)となりました。
虚血事業は、売上高3,578,061千円(前期比25.8%減)、セグメント利益1,077,575千円(同30.6%減)となりました。
その他は、売上高1,094,574千円(前期比21.3%増)、セグメント利益140,353千円(同21.5%増)となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動による資金の獲得1,205,839千円、投資活動による資金の支出△266,993千円、財務活動による資金の支出△215,830千円等により、前事業年度末と比較して719,369千円増加し、6,095,024千円(前期比13.4%増)となりました。
当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
税引前当期純利益1,225,386千円に加え、減価償却費174,625千円、仕入債務の増加455,100千円等の収入要因があった一方、売上債権の増加△376,326千円、法人税等の支払額△345,503千円等の支出要因により、1,205,839千円の資金の獲得(前期は1,152,166千円の資金の獲得)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
有形固定資産の取得による支出△271,188千円、差入保証金の差入による支出△10,223千円等の支出要因があった一方、投資有価証券の売却による収入22,296千円等の収入要因があったことから、△266,993千円の資金の支出(前期は△136,882千円の資金の支出)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
長期借入れによる収入110,000千円の収入要因があった一方、長期借入金の返済による支出△66,482千円、配当金の支払額△259,348千円等の支出要因により、△215,830千円の資金の支出(前期は△295,173千円の資金の支出)となりました。
③生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当社の事業は、商品の仕入販売であり、生産活動を行っておりませんので、該当事項はありません。
b.仕入実績
当事業年度における仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
c.受注実績
当社の事業形態は、原則として受注と販売が同時に発生するため、記載を省略しました。
d.販売実績
当事業年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1 最近2事業年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成においては、経営者による会計上の見積りを行っております。経営者は、これらの見積りについて過去の実績や現状等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。
当社の財務諸表で採用する重要な会計方針は、第5[経理の状況]1[財務諸表等]の「重要な会計方針」に記載しておりますが、特に以下の重要な会計方針が、財務諸表作成における重要な見積りと判断に大きな影響を及ぼすものと考えております。
(たな卸資産の評価基準及び評価方法)
商品につきましては、移動平均法による原価法を採用しております。ただし一部の商品に関しては個別法による原価法を適用しております。(いずれも貸借対照表価額については収益性の低下に基づく簿価切下げの方法)
(引当金の計上基準)
a.貸倒引当金
債権等の貸倒による損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率等により、貸倒懸念債権等特定の債権については個別に回収可能性を勘案し、回収不能見込額を計上しております。
b.賞与引当金
従業員に対する賞与の支給に備えるため、従業員への賞与支給見込額に基づく当期負担額を計上しております。
c.退職給付引当金
従業員の退職給付に備えるため、当事業年度末における退職給付債務の見込額に基づき計上しております。
なお、退職給付引当金の対象人員が300名未満であるため、簡便法によっており、退職給付債務の金額は期末自己都合要支給額としております。
d.役員退職慰労引当金
役員(執行役員含む)の退職慰労金の支出に備えるため、役員退職慰労金内規に基づく期末要支給額を計上しております。
②当事業年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.経営成績等
1)財政状態
ⅰ.流動資産
当事業年度末における流動資産の残高は、前事業年度末と比較して1,177,090千円増加し、16,556,035千円となりました。その主な要因は、現金及び預金が、通常の営業活動により719,369千円増加したこと、売上高の増加に伴い電子記録債権が389,394千円増加したことによるものです。
ⅱ.固定資産
当事業年度末における固定資産の残高は、前事業年度末と比較して71,648千円増加し、1,074,219千円となりました。その主な要因は、営業用固定資産の購入等により工具、器具及び備品が143,600千円、長期前払費用が19,773千円増加した一方、投資有価証券評価損の計上等により投資有価証券が111,268千円減少したことによるものです。
ⅲ.流動負債
当事業年度末における流動負債の残高は、前事業年度末と比較して572,050千円増加し、9,867,918千円となりました。その主な要因は、仕入高の増加に伴い買掛金が418,760千円増加したこと、未払法人税等が66,000千円、未払金が47,845千円増加したことによるものです。
ⅳ.固定負債
当事業年度末における固定負債の残高は、前事業年度末と比較して73,592千円増加し、390,981千円となりました。その主な要因は、長期借入金が44,485千円、退職給付引当金が21,592千円増加したことによるものです。
ⅴ.純資産
当事業年度末における純資産の残高は、前事業年度末と比較して603,096千円増加し、7,371,354千円となりました。その主な要因は、当期純利益により856,128千円増加する一方、配当金の支払いにより259,381千円減少したことによるものです。
2)経営成績
ⅰ.売上高
当事業年度の売上高は38,275,742千円(前期比8.5%増)となりました。これは主に、不整脈事業において、既存顧客に対するサービスの充実に努めるとともに、前事業年度に引き続き西日本エリアを中心として新規顧客の開拓に注力し、検査用電極カテーテル、アブレーションカテーテル(心筋焼灼術用カテーテル)類等の主力商品の販売が好調に推移したことによるものです。
ⅱ.売上原価
当事業年度の売上原価は32,850,446千円(前期比9.7%増)でありますが、これは主に、売上高の増加に伴う仕入高の増加によるものです。
ⅲ.販売費及び一般管理費
当事業年度の販売費及び一般管理費は4,104,942千円(前期比8.3%増)となりました。これは主に、業容拡大に伴う人件費や研究開発費、営業活動経費の増加のほか貸倒損失の計上によるものであります。販売費及び一般管理費の総額は増加しておりますが、効率化や生産性の向上に取り組んだ結果、等事業年度における売上高販管費比率は、前事業年度と同じ10.7%となりました。
ⅳ.営業外損益
営業外損益は、前事業年度の33,526千円の損失(純額)から26,275千円の利益(純額)へと59,801千円利益(純額)が増加しました。これは、前事業年度はデリバティブ評価益32,519千円が発生した一方、為替差損58,671千円、貸倒引当金繰入14,267千円が発生しておりましたが、当事業年度は為替差益が11,402千円、貸倒引当金戻入が14,267千円発生したこと等によるものです。
ⅴ.特別損益
特別損益は、前事業年度の988千円の損失(純額)から121,241千円の損失(純額)へと120,253千円損失(純額)が増加しました。これは、当事業年度に投資有価証券評価損が120,420千円発生したこと等によるものです。
ⅵ.当期純利益
当期純利益は、上記の結果、前事業年度の1,025,999千円から16.6%減少して856,128千円となりました。
3)キャッシュ・フローの状況
当事業年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
b.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社の経営に影響を与える大きな要因としては、市場動向等があります。
市場動向につきましては、これまで2年に1度実施されていた特定保険医療材料の保険償還価格の改定が毎年実施されることが見込まれています。また、販売価格では医療機関のコスト意識の高まりによる値下げ要請や、同一系列病院などで価格の統一が進められている関係で、価格競争の激化が見られていますが、今後、その傾向はますます強まるものと予想されるほか、仕入価格ではメーカーから値上げ要請があるなど、厳しい状況になることが予想されます。このような事業環境のもと、当社といたしましては、昨年から販売を開始した医療画像関連の「映像マネジメントシステム」、「遠隔映像配信システム」など比較的利益率の高い独自商品の販売に注力するほか、引き続き営業力の強化を目指すことで、持続的に業容の拡大を目指してまいりたいと考えております。具体的には、主力の不整脈事業において、引き続き高度な専門性を活かした提案型営業による既存顧客の深耕と新規顧客開拓を行うことで営業エリアの拡大を目指してまいります。更に、メーカーとの関係強化を通じて、仕入コストの低減にも取り組んでまいります。また、虚血事業においては、エキシマレーザ血管形成システムのさらなる普及を図ることで、販売拡大を目指します。
c.資本の財源及び資金の流動性
1)資金需要
当社の運転資金需要のうち主なものは、商品仕入代金の支払資金のほか、販売費及び一般管理費等の営業費用の支払資金であります。営業費用の主なものは人件費及び営業活動のための旅費交通費であります。
2)財務政策
当社の運転資金及び設備投資資金については、内部資金を充当するほか、借入等による資金調達を行っております。
平成30年3月31日現在の長期借入金残高は113,636千円(うち、1年内返済予定の長期借入金48,302千円)、現金及び預金の残高は6,095,024千円となっております。
純資産は、7,371,354千円(自己資本比率41.8%)となっております。
d.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社は、安定的に業容の拡大を図ることを経営の基本と考えており、継続的かつ効率的に販売の拡大を図ることを目指しております。そうした観点から、自己資本当期純利益率(ROE)20%以上、売上高経常利益率4%以上を確保することを目標としておりますが、当事業年度における自己資本当期純利益率(ROE)は12.1%(前期比4.0ポイント低下)であり、売上高経常利益率は3.4%(前期比0.9ポイント低下)となりました。
医療現場のニーズを捉えた商品の導入、高付加価値サービスの提供、管理機能の整備・強化により経営効率を向上させることで、これらの指標について達成出来るよう取り組んでまいります。
e.セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
1)不整脈事業
売上高は、既存顧客に対するサービスの充実に努めるとともに、前事業年度に引き続き西日本エリアを中心として新規顧客の開拓にも注力した結果、検査用電極カテーテルやアブレーションカテーテル(心筋焼灼術用カテーテル)類等の主力商品の販売数量が増加したことから、前期比13.7%増の33,603,106千円となりました。
セグメント利益は、売上高の増加に伴う利益の増加のほか、メーカーとの協力関係強化によるインセンティブの獲得により、前期比15.4%増の4,207,366千円となりました。
2)虚血事業
売上高は、輸入総代理店として取り扱っているエキシマレーザ血管形成システムの本体販売台数が前年と比較して減少したほか、国内総代理店として取り扱っていた自動造影剤注入装置の取り扱い終了により売上が減少した結果、前期比25.8%減の3,578,061千円となりました。
セグメント利益は、売上高の減少に伴う利益の減少により、前期比30.6%減の1,077,575千円となりました。
3)その他
売上高は、脳外科関連商品等が好調に推移したこと等から、前期比21.3%増の1,094,574千円となりました。
セグメント利益は、売上高の増加に伴う利益の増加により、前期比21.5%増の140,353千円となりました。
当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当事業年度におけるわが国の経済は、企業収益や雇用所得環境の改善が続く中、穏やかな回復基調で推移しました。
医療機器業界におきましては、増加し続ける国民医療費を背景に、医療機関の経営環境改善のため、コスト意識の変化による値引き要請など様々なニーズへの対応が求められ、引き続き厳しい事業環境への対応が求められる状況となっております。
このような情勢のもと、当社は、販売代理店として既存顧客の深耕と営業エリアの拡大を進めるとともに、輸入総代理店として独自商品の販売拡大と新商材の獲得に努めることで、業容の拡大を目指してまいりました。
これらの結果、当事業年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
a.財政状態
当事業年度末の資産合計は、前事業年度末に比べ1,248,739千円増加し、17,630,254千円となりました。
当事業年度末の負債合計は、前事業年度末に比べ645,643千円増加し、10,258,900千円となりました。
当事業年度末の純資産合計は、前事業年度末に比べ603,096千円増加し、7,371,354千円となりました。
b.経営成績
当事業年度の経営成績は、売上高38,275,742千円(前期比8.5%増)、営業利益1,320,353千円(同13.4%減)、経常利益1,346,628千円(同9.7%減)当期純利益856,128千円(同16.6%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりです。
不整脈事業は、売上高33,603,106千円(前期比13.7%増)、セグメント利益4,207,366千円(同15.4%増)となりました。
虚血事業は、売上高3,578,061千円(前期比25.8%減)、セグメント利益1,077,575千円(同30.6%減)となりました。
その他は、売上高1,094,574千円(前期比21.3%増)、セグメント利益140,353千円(同21.5%増)となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動による資金の獲得1,205,839千円、投資活動による資金の支出△266,993千円、財務活動による資金の支出△215,830千円等により、前事業年度末と比較して719,369千円増加し、6,095,024千円(前期比13.4%増)となりました。
当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
税引前当期純利益1,225,386千円に加え、減価償却費174,625千円、仕入債務の増加455,100千円等の収入要因があった一方、売上債権の増加△376,326千円、法人税等の支払額△345,503千円等の支出要因により、1,205,839千円の資金の獲得(前期は1,152,166千円の資金の獲得)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
有形固定資産の取得による支出△271,188千円、差入保証金の差入による支出△10,223千円等の支出要因があった一方、投資有価証券の売却による収入22,296千円等の収入要因があったことから、△266,993千円の資金の支出(前期は△136,882千円の資金の支出)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
長期借入れによる収入110,000千円の収入要因があった一方、長期借入金の返済による支出△66,482千円、配当金の支払額△259,348千円等の支出要因により、△215,830千円の資金の支出(前期は△295,173千円の資金の支出)となりました。
③生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当社の事業は、商品の仕入販売であり、生産活動を行っておりませんので、該当事項はありません。
b.仕入実績
当事業年度における仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当事業年度 (自 平成29年4月1日 至 平成30年3月31日) | 前期比(%) |
| 不整脈事業(千円) | 29,380,979 | 12.8 |
| 虚血事業(千円) | 2,690,570 | △18.1 |
| 報告セグメント計(千円) | 32,071,550 | 9.3 |
| その他(千円) | 957,029 | 21.5 |
| 合計 | 33,028,579 | 9.7 |
(注)上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
c.受注実績
当社の事業形態は、原則として受注と販売が同時に発生するため、記載を省略しました。
d.販売実績
当事業年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当事業年度 (自 平成29年4月1日 至 平成30年3月31日) | 前期比(%) |
| 不整脈事業(千円) | 33,603,106 | 13.7 |
| 虚血事業(千円) | 3,578,061 | △25.8 |
| 報告セグメント計(千円) | 37,181,168 | 8.2 |
| その他(千円) | 1,094,574 | 21.3 |
| 合計 | 38,275,742 | 8.5 |
(注)1 最近2事業年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
| 相手先 | 前事業年度 (自 平成28年4月1日 至 平成29年3月31日) | 当事業年度 (自 平成29年4月1日 至 平成30年3月31日) | ||
| 金額(千円) | 割合(%) | 金額(千円) | 割合(%) | |
| エム・シー・ヘルスケア株式会社 | 4,551,789 | 12.9 | 4,876,882 | 12.7 |
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成においては、経営者による会計上の見積りを行っております。経営者は、これらの見積りについて過去の実績や現状等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。
当社の財務諸表で採用する重要な会計方針は、第5[経理の状況]1[財務諸表等]の「重要な会計方針」に記載しておりますが、特に以下の重要な会計方針が、財務諸表作成における重要な見積りと判断に大きな影響を及ぼすものと考えております。
(たな卸資産の評価基準及び評価方法)
商品につきましては、移動平均法による原価法を採用しております。ただし一部の商品に関しては個別法による原価法を適用しております。(いずれも貸借対照表価額については収益性の低下に基づく簿価切下げの方法)
(引当金の計上基準)
a.貸倒引当金
債権等の貸倒による損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率等により、貸倒懸念債権等特定の債権については個別に回収可能性を勘案し、回収不能見込額を計上しております。
b.賞与引当金
従業員に対する賞与の支給に備えるため、従業員への賞与支給見込額に基づく当期負担額を計上しております。
c.退職給付引当金
従業員の退職給付に備えるため、当事業年度末における退職給付債務の見込額に基づき計上しております。
なお、退職給付引当金の対象人員が300名未満であるため、簡便法によっており、退職給付債務の金額は期末自己都合要支給額としております。
d.役員退職慰労引当金
役員(執行役員含む)の退職慰労金の支出に備えるため、役員退職慰労金内規に基づく期末要支給額を計上しております。
②当事業年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.経営成績等
1)財政状態
ⅰ.流動資産
当事業年度末における流動資産の残高は、前事業年度末と比較して1,177,090千円増加し、16,556,035千円となりました。その主な要因は、現金及び預金が、通常の営業活動により719,369千円増加したこと、売上高の増加に伴い電子記録債権が389,394千円増加したことによるものです。
ⅱ.固定資産
当事業年度末における固定資産の残高は、前事業年度末と比較して71,648千円増加し、1,074,219千円となりました。その主な要因は、営業用固定資産の購入等により工具、器具及び備品が143,600千円、長期前払費用が19,773千円増加した一方、投資有価証券評価損の計上等により投資有価証券が111,268千円減少したことによるものです。
ⅲ.流動負債
当事業年度末における流動負債の残高は、前事業年度末と比較して572,050千円増加し、9,867,918千円となりました。その主な要因は、仕入高の増加に伴い買掛金が418,760千円増加したこと、未払法人税等が66,000千円、未払金が47,845千円増加したことによるものです。
ⅳ.固定負債
当事業年度末における固定負債の残高は、前事業年度末と比較して73,592千円増加し、390,981千円となりました。その主な要因は、長期借入金が44,485千円、退職給付引当金が21,592千円増加したことによるものです。
ⅴ.純資産
当事業年度末における純資産の残高は、前事業年度末と比較して603,096千円増加し、7,371,354千円となりました。その主な要因は、当期純利益により856,128千円増加する一方、配当金の支払いにより259,381千円減少したことによるものです。
2)経営成績
ⅰ.売上高
当事業年度の売上高は38,275,742千円(前期比8.5%増)となりました。これは主に、不整脈事業において、既存顧客に対するサービスの充実に努めるとともに、前事業年度に引き続き西日本エリアを中心として新規顧客の開拓に注力し、検査用電極カテーテル、アブレーションカテーテル(心筋焼灼術用カテーテル)類等の主力商品の販売が好調に推移したことによるものです。
ⅱ.売上原価
当事業年度の売上原価は32,850,446千円(前期比9.7%増)でありますが、これは主に、売上高の増加に伴う仕入高の増加によるものです。
ⅲ.販売費及び一般管理費
当事業年度の販売費及び一般管理費は4,104,942千円(前期比8.3%増)となりました。これは主に、業容拡大に伴う人件費や研究開発費、営業活動経費の増加のほか貸倒損失の計上によるものであります。販売費及び一般管理費の総額は増加しておりますが、効率化や生産性の向上に取り組んだ結果、等事業年度における売上高販管費比率は、前事業年度と同じ10.7%となりました。
ⅳ.営業外損益
営業外損益は、前事業年度の33,526千円の損失(純額)から26,275千円の利益(純額)へと59,801千円利益(純額)が増加しました。これは、前事業年度はデリバティブ評価益32,519千円が発生した一方、為替差損58,671千円、貸倒引当金繰入14,267千円が発生しておりましたが、当事業年度は為替差益が11,402千円、貸倒引当金戻入が14,267千円発生したこと等によるものです。
ⅴ.特別損益
特別損益は、前事業年度の988千円の損失(純額)から121,241千円の損失(純額)へと120,253千円損失(純額)が増加しました。これは、当事業年度に投資有価証券評価損が120,420千円発生したこと等によるものです。
ⅵ.当期純利益
当期純利益は、上記の結果、前事業年度の1,025,999千円から16.6%減少して856,128千円となりました。
3)キャッシュ・フローの状況
当事業年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
b.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社の経営に影響を与える大きな要因としては、市場動向等があります。
市場動向につきましては、これまで2年に1度実施されていた特定保険医療材料の保険償還価格の改定が毎年実施されることが見込まれています。また、販売価格では医療機関のコスト意識の高まりによる値下げ要請や、同一系列病院などで価格の統一が進められている関係で、価格競争の激化が見られていますが、今後、その傾向はますます強まるものと予想されるほか、仕入価格ではメーカーから値上げ要請があるなど、厳しい状況になることが予想されます。このような事業環境のもと、当社といたしましては、昨年から販売を開始した医療画像関連の「映像マネジメントシステム」、「遠隔映像配信システム」など比較的利益率の高い独自商品の販売に注力するほか、引き続き営業力の強化を目指すことで、持続的に業容の拡大を目指してまいりたいと考えております。具体的には、主力の不整脈事業において、引き続き高度な専門性を活かした提案型営業による既存顧客の深耕と新規顧客開拓を行うことで営業エリアの拡大を目指してまいります。更に、メーカーとの関係強化を通じて、仕入コストの低減にも取り組んでまいります。また、虚血事業においては、エキシマレーザ血管形成システムのさらなる普及を図ることで、販売拡大を目指します。
c.資本の財源及び資金の流動性
1)資金需要
当社の運転資金需要のうち主なものは、商品仕入代金の支払資金のほか、販売費及び一般管理費等の営業費用の支払資金であります。営業費用の主なものは人件費及び営業活動のための旅費交通費であります。
2)財務政策
当社の運転資金及び設備投資資金については、内部資金を充当するほか、借入等による資金調達を行っております。
平成30年3月31日現在の長期借入金残高は113,636千円(うち、1年内返済予定の長期借入金48,302千円)、現金及び預金の残高は6,095,024千円となっております。
純資産は、7,371,354千円(自己資本比率41.8%)となっております。
d.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社は、安定的に業容の拡大を図ることを経営の基本と考えており、継続的かつ効率的に販売の拡大を図ることを目指しております。そうした観点から、自己資本当期純利益率(ROE)20%以上、売上高経常利益率4%以上を確保することを目標としておりますが、当事業年度における自己資本当期純利益率(ROE)は12.1%(前期比4.0ポイント低下)であり、売上高経常利益率は3.4%(前期比0.9ポイント低下)となりました。
医療現場のニーズを捉えた商品の導入、高付加価値サービスの提供、管理機能の整備・強化により経営効率を向上させることで、これらの指標について達成出来るよう取り組んでまいります。
e.セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
1)不整脈事業
売上高は、既存顧客に対するサービスの充実に努めるとともに、前事業年度に引き続き西日本エリアを中心として新規顧客の開拓にも注力した結果、検査用電極カテーテルやアブレーションカテーテル(心筋焼灼術用カテーテル)類等の主力商品の販売数量が増加したことから、前期比13.7%増の33,603,106千円となりました。
セグメント利益は、売上高の増加に伴う利益の増加のほか、メーカーとの協力関係強化によるインセンティブの獲得により、前期比15.4%増の4,207,366千円となりました。
2)虚血事業
売上高は、輸入総代理店として取り扱っているエキシマレーザ血管形成システムの本体販売台数が前年と比較して減少したほか、国内総代理店として取り扱っていた自動造影剤注入装置の取り扱い終了により売上が減少した結果、前期比25.8%減の3,578,061千円となりました。
セグメント利益は、売上高の減少に伴う利益の減少により、前期比30.6%減の1,077,575千円となりました。
3)その他
売上高は、脳外科関連商品等が好調に推移したこと等から、前期比21.3%増の1,094,574千円となりました。
セグメント利益は、売上高の増加に伴う利益の増加により、前期比21.5%増の140,353千円となりました。