有価証券報告書-第46期(2025/04/01-2026/03/31)

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2026/06/23 15:30
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(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度における我が国経済は、緩やかに回復しているものの、米国の通商政策の動向や中東情勢の緊迫化をはじめとする地政学的リスク等により先行きは不透明な状況が続いております。個人消費につきましては、物価やエネルギー価格の高騰による生活防衛意識の高まりが依然として継続しています。
こうした状況のもと、当社グループは、正しいことを確実に実行する「がんばらない(=無理をしない)」経営を標榜し、お客様に伝わる「本当の親切」を実行すべく、「現金値引」、「長期無料保証」、「あんしんパスポートアプリ」などお客様の立場に立ったサービスを提供し、家電専門店としてお客様の利便性を重視した地域密着の店舗展開、営業活動を行ってまいりました。当社グループでは、“人を中心とした事業構築を図りケーズデンキグループに関わる人の幸福を図る。事業を通じて人の「わ」(和、輪)を広げ、大きな社会貢献につなげる”を企業理念及びパーパスと定め、更なるサステナビリティ経営に取り組んでおります。
また、当社グループでは「中期経営計画2027」において“既存店効率の再点検及び接客力強化により中長期的な成長につなげる地盤固めを図る”を基本方針として掲げ、達成に向けての取り組みを進めております。
出退店状況につきましては、以下に記載のとおり直営店5店舗を開設し、直営店5店舗を閉鎖して経営の効率化を図ってまいりました。これらにより、2026年3月末の店舗数は556店(直営店552店、FC店4店)となりました。
以上の結果、売上高は7,597億10百万円(前年同期比102.9%)、営業利益は267億99百万円(前年同期比123.0%)、経常利益は305億79百万円(前年同期比118.0%)、親会社株主に帰属する当期純利益は143億17百万円(前年同期比150.3%)となりました。
出店退店の状況
所在地出店退店
茨城県行方店(4月)
埼玉県草加店(9月)
神奈川県川崎野川店(4月)
静岡県御前崎店(3月)
大阪府西成店(4月)
いこらも~る泉佐野店(4月)
イズミヤ枚方店(3月)
山口県岩国店(8月)
佐賀県唐津店(7月)
宮崎県クロスモール花ケ島店(1月)

また、当連結会計年度における財政状態につきましては次のとおりであります。
(資産の部)
当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ1億99百万円減少して4,224億82百万円となりました。
これは主に、商品が66億56百万円、現金及び預金が33億25百万円増加する一方、有形固定資産が136億23百万円減少したこと等によるものです。
(負債の部)
当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ21億83百万円増加して1,736億7百万円となりました。
これは主に、短期借入金が453億円減少する一方、長期借入金が400億円、買掛金が61億39百万円増加したこと等によるものです。
なお、運転資金として、総額1,000億円のシンジケートローン契約(タームローン契約及びコミットメントライン契約)を締結し、タームローンとして400億円の資金調達を実施いたしました。
(純資産の部)
当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ23億82百万円減少して2,488億75百万円となりました。
これは主に、利益剰余金が24億40百万円減少したこと等によるものです。
以上の結果、自己資本比率は前連結会計年度末の59.4%から58.9%となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末の現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ15億25百万円増加して108億58百万円となりました。
各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動による資金は、375億21百万円の収入(前年同期は361億72百万円の収入)となりました。
これは主に、税金等調整前当期純利益199億72百万円、減価償却費135億95百万円、減損損失112億55百万円、棚卸資産の増加額66億58百万円、仕入債務の増加額61億39百万円、法人税等の支払額81億83百万円等によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動による資金は、111億66百万円の支出(前年同期は158億3百万円の支出)となりました。
これは主に、定期預金の預入による支出153億円、定期預金の払戻による収入135億円、有形固定資産の取得による支出92億5百万円等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動による資金は、248億29百万円の支出(前年同期は273億31百万円の支出)となりました。
これは主に、短期借入金の純減額453億円、長期借入れによる収入400億円、自己株式の取得による支出100億31百万円、配当金の支払額69億95百万円等によるものです。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末(2026年3月31日)現在において当社グループが判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。連結財務諸表の作成にあたり、見積りが必要な事項につきましては、合理的な基準に基づき会計上の見積りを行っております。
この連結財務諸表の作成にあたり重要となる会計方針については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。
(固定資産の減損処理)
当社グループは、固定資産について減損の兆候があると認められる場合には、資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額と帳簿価額を比較することによって、減損損失の認識の要否を判定し、その結果、割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回り減損損失の認識が必要とされた場合、帳簿価額を回収可能価額(正味売却価額と使用価値のいずれか高い方の金額)まで減額し、当該減少額を減損損失として計上しております。
グループ各社の経営者が出席する会議等にて営業店舗の業績のモニタリングを行っており、その結果を踏まえ、減損の兆候の把握、減損損失の認識及び測定に当たり慎重に検討しておりますが、固定資産の減損会計の会計処理に使用した見積りや仮定は、将来の不確実な経済条件の変動により影響を受ける可能性があり、見積りや仮定の見直しが必要となった場合には翌連結会計年度の連結財務諸表に重要な影響を与える可能性があります。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの当連結会計年度の経営成績等の状況につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要」に記載しております。なお、連結損益計算書の主要科目ごとの前連結会計年度との主な増減要因等は次のとおりです。
a.売上高
当連結会計年度の売上高は、7,597億10百万円(前年同期比102.9%)となりました。
パソコンがWindows10のサポート終了後も好調に推移いたしました。また、携帯電話がおよそ2年前に本格普及した残価設定型契約からの買い替えサイクルの到来により好調に推移いたしました。エアコンは記録的猛暑および東京都の省エネ家電の購入補助制度「東京ゼロエミポイント」の補助拡充に加え、2027年4月に省エネ基準が引き上げられることによる価格上昇懸念、いわゆる「エアコン2027年問題」の駆け込み需要が期末に向けて顕在化したことにより好調に推移し、前年同期を上回る結果となりました。
商品別販売実績、地域別販売実績及び単位当たり売上高は以下のとおりです。
商品別販売実績
品種別名称直営店売上高
(百万円)
前期比
(%)
フランチャイズ等売上高
(百万円)
前期比
(%)

(百万円)
前期比
(%)
映像・音響商品
テレビ61,836100.8217101.262,054100.8
ブルーレイ・DVD8,04192.72578.68,06692.7
音響商品13,29196.33792.413,32996.3
その他6,88389.42177.96,90489.3
小計90,05298.430295.790,35498.4
情報機器
パソコン・情報機器55,170130.1180133.455,351130.1
パソコン周辺機器31,833100.59598.631,928100.5
携帯電話103,258118.31997.6103,278118.3
その他22,13894.411691.722,25594.4
小計212,400114.9412108.6212,813114.9
家庭電化商品
冷蔵庫68,11895.422093.068,33995.4
洗濯機70,09598.222295.070,31798.2
クリーナー25,87698.68192.825,95898.6
調理家電52,283101.817097.452,454101.8
理美容・健康器具33,710101.110894.033,819101.1
その他28,01599.3108104.928,12499.3
小計278,09998.791295.7279,01298.7
季節商品
エアコン101,387108.7361108.3101,749108.7
その他25,40895.797105.625,50695.7
小計126,796105.8459107.7127,255105.8
その他49,91686.735897.750,27586.8
合計757,265102.92,445100.1759,710102.9

(注)1 「フランチャイズ等売上高」は、フランチャイズ契約加盟店に対する商品供給売上であります。
2 上記金額にはEC売上高も含まれております。
3 長期無料保証サービスに係る売上5,458百万円は「その他」(直営店売上高)に含まれております。
地域別販売実績
地域売上高
金額(百万円)構成比(%)前期比(%)
北海道55,0577.2102.8
青森県18,9602.5105.1
岩手県16,7282.2102.7
宮城県31,4914.1106.5
秋田県12,0901.6105.1
山形県15,6702.1104.7
福島県20,4742.7103.5
茨城県59,7377.9102.2
栃木県19,1602.5102.3
群馬県18,3162.4104.8
埼玉県41,0775.4100.8
千葉県57,0557.5102.2
東京都29,2263.8107.4
神奈川県19,9762.6102.2
新潟県23,1363.097.1
富山県7,7521.0103.1
石川県8,8511.2101.4
福井県5,1630.7103.8
山梨県3,3850.4103.5
長野県16,2812.1101.0
岐阜県10,4471.4101.8
静岡県17,1062.3100.5
愛知県34,9434.6101.8
三重県10,2671.4103.3
滋賀県10,5761.4103.1
京都府6,4130.892.8
大阪府18,9532.5105.6
兵庫県26,5533.5103.7
奈良県8,6781.1100.1
和歌山県7,6401.0100.1
鳥取県1,8150.2103.7
島根県8560.1100.1
岡山県11,1911.5103.1
広島県8,9031.2101.7
山口県1,9270.3193.7
徳島県11,0031.4101.1
香川県15,0942.0103.0
愛媛県11,2381.5102.3
高知県6,4840.9103.1
福岡県12,7821.7103.8
佐賀県4,5380.6134.6
長崎県3,3130.4103.3
熊本県13,0961.7101.2
大分県11,8041.6100.6
宮崎県2,4130.3132.9
鹿児島県12,0701.6101.6
759,710100.0102.9

(注)1 フランチャイズ契約加盟店に対する商品供給売上高2,445百万円は、加盟店の本店所在地域の売上高として記載しております。
2 上記金額にはEC売上高も含まれております。
単位当たり売上高
前連結会計年度
(自 2024年4月1日
至 2025年3月31日)
当連結会計年度
(自 2025年4月1日
至 2026年3月31日)
売上高(百万円)735,577757,265
1㎡当たり売上高売場面積(期中平均) (㎡)2,045,4632,051,342
1㎡当たり期間売上高(千円)359369
1人当たり売上高従業員数(期中平均) (人)10,81710,808
1人当たり期間売上高(千円)67,99870,064

(注)1 フランチャイズ契約加盟店に対する商品供給売上高(前連結会計年度2,442百万円、当連結会計年度2,445百万円)は含まれておりません。
2 売場面積については、大規模小売店舗立地法による届出売場面積を記載しております。
3 従業員数には、臨時従業員(一般従業員の標準勤務時間数から換算した人数)を含めて表示しております。
b.売上総利益
当連結会計年度の売上総利益は、2,102億13百万円(前年同期比102.9%)となり、前年同期を上回る結果となりました。
仕入実績の詳細は以下のとおりです。
仕入実績
品種別名称仕入高(百万円)前期比(%)
映像・音響商品
テレビ48,590102.9
ブルーレイ・DVD5,45089.5
音響商品9,22996.0
その他4,31387.6
小 計67,58599.6
情報機器
パソコン・情報機器44,477120.1
パソコン周辺機器22,04198.4
携帯電話67,418114.7
その他14,82696.4
小 計148,446111.4
家庭電化商品
冷蔵庫48,25999.6
洗濯機48,552100.3
クリーナー16,38787.6
調理家電35,193103.1
理美容・健康器具22,066102.7
その他18,892105.2
小 計189,352100.1
季節商品
エアコン67,707111.9
その他17,503103.3
小 計85,211110.0
その他65,241103.6
合 計556,153104.7

c.販売費及び一般管理費・営業利益・経常利益
当連結会計年度の販売費及び一般管理費は、1,834億14百万円(前年同期比100.5%)となりました。
“従業員を大切にする”経営方針のもと、積極的な賃上げを実施したことによる人件費増加等により、販売費及び一般管理費は前年同期を上回りました。
以上の結果、営業利益は267億99百万円(前年同期比123.0%)となりました。
なお、経常利益は305億79百万円(前年同期比118.0%)となりました。
d.特別利益・特別損失・税金等調整前当期純利益
特別利益は、7億71百万円(前年同期比132.9%)となりました。特別損失は、当社グループが保有する固定資産の一部について減損損失112億55百万円を計上したこと等により、113億79百万円(前年同期比94.1%)となりました。
以上の結果、税金等調整前当期純利益は199億72百万円(前年同期比138.8%)となりました。
e.法人税、住民税及び事業税・法人税等調整額・親会社株主に帰属する当期純利益・包括利益
当連結会計年度の法人税、住民税及び事業税は87億77百万円、法人税等調整額が△31億22百万円となったことから、法人税等合計は56億54百万円(前年同期比116.2%)となりました。
以上の結果、当期純利益は143億17百万円(前年同期比150.3%)となり、親会社株主に帰属する当期純利益は143億17百万円(前年同期比150.3%)となり、連結ROEは5.7%となりました。また、包括利益は145億32百万円(前年同期比152.0%)となりました。
・当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因としましては、「気候条件」「店舗開発」等を事業等のリスクとしております。詳細につきましては「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」をご参照ください。
③キャッシュ・フローの状況の分析・検討並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループは、継続的な企業価値の向上を目指し、未出店エリアへの出店及び既存店舗のスクラップ&ビルドのための設備投資を行っております。こちらの資金需要は主に営業活動によるキャッシュ・フロー及び自己資金で賄っております。経常的な運転資金につきましては、銀行借入により賄っております。外部からの資金調達を行う場合には、経済状況を踏まえ選択しうる方法から当社グループにとり最善な方法により実施したいと考えております。また、株主への利益還元を経営の重要課題の一つとし、財務の健全性維持を図りつつ、安定的な配当として連結配当性向40%を目標とし、機動的な自己株式の取得を実行し、資本の効率的運用を進めてまいりたいと考えております。
・当社グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては、営業活動によるキャッシュ・フローが375億21百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが111億66百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが248億29百万円の支出となりました。当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。なお、当社グループは、主に仕入計画及び設備投資計画に照らして、銀行借入等により必要な資金を調達しております。来期の設備投資計画につきましては、「第3 設備の状況 3 設備の新設、除却等の計画」をご参照ください。
(キャッシュ・フロー指標のトレンド)
第43期第44期第45期第46期
2023年3月期2024年3月期2025年3月期2026年3月期
自己資本比率(%)61.761.459.458.9
時価ベースの自己資本比率(%)46.953.451.961.2
キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年)-0.91.31.1
インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)-103.866.445.7

自己資本比率:自己資本/総資産
時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い
(注)1 いずれも連結ベースの財務数値により算出しております。
2 株式時価総額は自己株式を除く発行株式数をベースに計算しています。
3 キャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローを利用しています。
4 有利子負債は連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。
5 キャッシュ・フロー対有利子負債比率及びインタレスト・カバレッジ・レシオは、営業活動によるキャッシュ・フローがマイナスである期については記載しておりません。
・セグメントの業績は、セグメント情報を記載していないため省略しております。

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