四半期報告書-第40期第3四半期(平成30年9月1日-平成30年11月30日)

【提出】
2019/01/11 9:19
【資料】
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【項目】
28項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間(2018年3月1日~11月30日)における日本国内経済の状況は、雇用・所得環境の改善傾向が続き、個人消費や民間企業設備投資など内需の牽引により景気回復が続いております。小売業につきましては、異業態間の競争激化、長期にわたる景気回復による人手不足感の高まり等、厳しい環境が続く中、コンビニエンスストア業態は地域に欠かせない生活インフラとしての役割を担っています。
このような状況の中、当社グループは“私たちは、「おいしさ」と「便利さ」で、笑顔あふれる社会を実現します。”というミッションのもと、“もっと便利、もっと健康、もっと感動、毎日行きたくなる店舗をつくります。”というビジョンの実現に向け、国内コンビニエンスストア事業および海外エリアフランチャイズチェーン展開を推進してまいりました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間における連結業績は、営業総収入1,588億5百万円(前年同期比100.4%)、営業利益10億51百万円(前年同期比94.8%)、経常利益18億68百万円(前年同期比96.8%)、親会社株主に帰属する四半期純利益14億29百万円(前年同期比249.1%)となりました。
営業利益が前年を下回った理由は、ミニストップ㈱の売上高が計画に届かなかったことによります。親会社株主に帰属する四半期純利益が前年を上回った理由は、財務体質強化の目的で投資有価証券売却益を特別利益として19億95百万円計上したことによります。
国内および海外のエリアフランチャイジーを含めた当第3四半期連結会計期間末店舗数は、5,461店舗となりました。
各事業の活動状況は次のとおりです。
[国内事業]
ミニストップ㈱のチェーン全店売上高は前年同期比98.3%となりました。ミニストップ店舗の既存店1店1日当たりの売上高前期比(以下、既存店日販昨対)は98.4%、店内加工ファストフードの既存店日販昨対は100.4%、コンビニエンスストア商品の既存店日販昨対は98.1%でした。
店内加工ファストフード商品は、9月に「なめらかプリンパフェ」、10月に「フォンダンショコラ」、11月に「プレミアムあずき抹茶ソフト」と、毎月有力なコールドスイーツを投入し売り込みを強化しました。その中でも、「なめらかプリンパフェ」と2年振りに再販売した「フォンダンショコラ」がご好評をいただき、コールドスイーツのパフェ分類は前年同期比149.6%となりました。
コンビニエンスストア商品は、雑誌・新聞の不振が続きましたが、当期に重点的に強化している、サラダと冷凍食品が前年を上回ったほか、たばこ増税によるまとめ買い需要で、たばこが前年を上回りました。さらに、第3四半期は売場の再構築に着手し、お客さまの消費シーンに合わせた売場づくりを進めました。先行で実施した直営店では客単価が上昇する効果が出ており、直営店の事例を全国に水平展開し改善のスピードを向上してまいります。
販売促進活動は、WAON POINTの利用促進を目的とした販促を中心に実施しました。その中でも、お客さまのカードにたまったポイント利用を促進する「WAON POINT ポイントバックキャンペーン」企画がご好評をいただきました。
販売費及び一般管理費は、加盟店の品揃え支援などに資源を集中し、既存店舗の売上向上に努めました。
店舗開発につきましては、採算性を重視した出店と、計画的に不採算店舗の閉店を実施し、出店は50店舗(cisca含む)、閉店は83店舗となり、国内事業における当第3四半期連結会計期間末店舗数は2,231店舗となりました。
ネットワークサービス㈱は定温センター13ヶ所、常温センター7ヶ所を運営し、ミニストップ㈱向けの共同配送事業を展開しております。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間における国内事業の営業総収入は639億84百万円(前年同期比99.2%)、営業利益は13億1百万円(前年同期比81.3%)となりました。
[海外事業]
韓国の韓国ミニストップ㈱は、当期に継続して強化している、米飯類を中心とした中食商品の拡充や、店内加工ファストフード商品の主食・ホットデザートの売り込み強化により、売上総利益率が前年同期比+0.3ポイントとなり、営業利益改善に寄与しました。当第3四半期連結会計期間末店舗数は2,538店舗となりました。
中国の青島ミニストップ有限公司は、直営店のFC化に取り組み、FC比率は85.0%まで伸長しました。また、上期より継続して強化している2温度帯デリケース効果等により、売上総利益率が前年同期比+1.7ポイントとなり、営業利益改善に寄与しました。当第3四半期連結会計期間末店舗数は74店舗となりました。
ベトナムのMINISTOP VIETNAM COMPANY LIMITEDは、コンビニエンス部門の品揃えの見直しと米飯類を強化しました。その結果、既存店日販昨対は106.7%と堅調に推移しました。当第3四半期連結会計期間末店舗数は122店舗となりました。
フィリピンのロビンソンズ・コンビニエンス・ストアーズ・インクの当第3四半期連結会計期間末店舗数は496店舗となりました。
以上の結果、海外エリアでの当第3四半期連結会計期間末店舗数は3,230店舗となりました。
当第3四半期連結累計期間における海外事業の営業総収入は948億20百万円(前年同期比101.2%)、営業損失は2億49百万円(前年同期実績 営業損失4億92百万円)となり、前年同期より赤字幅を圧縮しました。
(2)財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ33億32百万円減少し、1,172億84百万円となりました。これは主に関係会社預け金が10億円、投資有価証券が26億39百万円減少したことによります。
負債は、前連結会計年度末に比べ18億19百万円減少し、600億19百万円となりました。これは主に未払金が1億27百万円、未払法人税等が9億59百万円増加し、店舗での公共料金等の取り扱いによる預り金が30億18百万円減少したことによります。
純資産は、前連結会計年度末に比べ15億12百万円減少し、572億64百万円となりました。これは主にその他有価証券評価差額金が16億74百万円減少したことによります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。
(5)従業員数
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの従業員数の著しい増減はありません。
(6)生産、受注及び販売の実績
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの生産、受注および販売実績の著しい変動はありません。
(7)主要な設備
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの主要な設備の著しい変動および主要な設備の前連結会計年度末における計画の著しい変更はありません。