四半期報告書-第36期第1四半期(平成26年3月1日-平成26年5月31日)

【提出】
2014/07/09 10:28
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30項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1)業績の状況
当第1四半期連結累計期間の国内の状況は、雇用率の改善や賃金水準の上昇などと相まって、個人の消費動向は回復を見せております。しかしながら、コンビニエンスストア業界を取り巻く環境は、加盟店での従業員雇用難、コンビニエンスストア店舗数の急激な増加、喫煙人口の減少による煙草の販売減、情報チャンネルの多様化による新聞・書籍の販売減、小型スーパーやドラッグストア、外食産業との食品マーケットをめぐる競争激化など厳しい環境が続きました。
このような状況の中、当社グループは“私たちは「おいしさ」と「便利さ」で、笑顔あふれる社会を実現します。”というミッションの下、新ビジョン“もっと便利、もっと健康、もっと感動、毎日行きたくなる店舗をつくります。”を掲げ、国内コンビニエンスストア事業および海外エリアフランチャイズチェーン展開を推進してまいりました。
結果、当第1四半期連結累計期間における連結業績は、以下の通りとなりました。
営業収入 368億42百万円 (前年同期比110.6%)
営業損失 2億32百万円 (前年同期実績 営業利益2億40百万円)
経常利益 58百万円 (前年同期比 10.3%)
四半期純損失 2億25百万円 (前年同期実績 四半期純利益1億13百万円)
営業収入は、ミニストップ㈱の直営店売上高の増加およびウォンレート、元レートの上昇により前年を上回りました。営業利益は、主にミニストップ㈱の売上高の未達成と積極的な加盟店支援並びにTVCM放映による販管費の増加、韓国ミニストップ㈱の販管費の増加などにより前年を下回りました。
国内および海外のエリアフランチャイジーを含めた当第1四半期連結会計期間末店舗数は4,572店舗となりました。
各事業の活動状況は次のとおりです。
[国内事業]
当第1四半期連結累計期間における国内事業の営業収入は191億48百万円(前年同期比105.7%)、営業利益は2億45百万円(同42.8%)となりました。国内の当第1四半期連結会計期間末店舗数は2,197店舗でした。
○ミニストップ㈱
チェーン全店売上高は840億31百万円、前年同期比95.3%でした。ミニストップ店舗の既存店1店1日当たりの前年同期比(以下既存店日販昨対)は95.7%、店内加工ファストフードの既存店日販昨対は95.9%、コンビニエンスストア商品の既存店日販昨対は95.7%でした。好調な分類は店内加工ファストフードのソフトクリーム・パフェ類、品揃えを充実させたおにぎり・サンドイッチなどの即時消費商品、スーパーマーケットの代替機能商品のデイリー・冷凍食品部門です。特に4月に当社の看板商品ソフトクリームバニラをリニューアル、同時に「マンゴーパフェ」を発売し、5月の「ハロハロ白くま」発売で幅広い年代のお客さまからご支持を頂いた結果、コールドデザート商品群は好調に推移し始めております。イオングループ連携WAON5倍ポイント企画や当社独自の「WAONでソフト・パフェ合計4個購入するとソフトクリーム1個あげちゃいます!キャンペーン」はWAONカード販売数・利用率のアップにつながり、コールドデザートのリピート購入につながっております。各種サービスにつきましては、POSAカードが継続して販売数を伸ばしております。不調な分類は、煙草や雑誌、ソフトドリンクが市場環境の変化による影響などで売上が前年を下回りました。消費税増税前後の動向につきましては、3月末に煙草や一部の非食品に駆け込み需要が見られ、4月はその反動があったものの、5月には増税前の状況にもどっております。
営業総収入は、166億62百万円、前年同期比106.4%でした。主な要因は、直営店売上高が前年同期比140.4%と伸びたことによります。なお、売上総利益率は30.6%、前年同期間からの改善は+0.6ポイントとなりました。おもに店内加工ファストフードの利益率の改善と煙草の売上構成比が低下したことによります。
販管費は118億23百万円、前年同期比102.3%でした。主な理由は、消費税増税対応経費、広告宣伝費の増加、直営店舗数の増加などです。
以上の結果、営業利益は2億5百万円、前年同期比36.6%となりました。
経常利益は5億47百万円、前年同期比67.6%、営業外収益は前年同期比136.3%、営業外費用は前年同期比113.7%でした。
四半期純利益は1億92百万円、前年同期比73.7%となりました。特別損失は店舗固定資産の減損損失が昨年から減少して2億68百万円、前年同期比72.8%となりました。
店舗の状況につきましては、当第1四半期は、不採算店舗の閉店を計画的に実施いたしました。新規出店は18店舗、閉店は39店舗、同会計期間末店舗数は2,165店舗となりました。
○㈱れこっず
ドラッグ&コンビニ店舗を関東地方と近畿地方で展開している㈱れこっずの同会計期間末店舗数は32店舗でした。
○ネットワークサービス㈱
定温センター13か所、常温センター7か所を運営し、国内ミニストップ店舗およびれこっず店舗向けの共同配送事業を展開しております。
[海外事業]
当第1四半期連結累計期間における海外事業の営業収入は176億93百万円(前年同期比116.5%)、営業損失は4億77百万円(前年同期実績 営業損失3億31百万円)となりました。当第1四半期連結会計期間末店舗数は連結子会社で1,942店舗、その他の海外出店エリア433店舗を含め2,375店舗となりました。
連結子会社である韓国ミニストップ㈱は、営業総収入173億5百万円、前年同期比115.7%でした。主な原因は期中平均レートが、1ウォン=0.0962円(前年同期間期中平均レート0.0852円)とウォン高が進行したことによります。店舗の売上の状況につきましては、新たなフォーマットへの転換や品揃えの強化を推進し、既存店日販昨対は99.6%となりました。営業損失は2億70百万円(前年同期実績 営業損失1億68百万円)で、改装経費や積極的な販売促進により販管費が増加したこと等によります。四半期純損失は2億24百万円(前年同期実績 四半期純損失73百万円)でした。不採算店の整理を進め、特別損失が増加いたしました。新規出店は49店舗、閉店は66店舗、同会計期間末店舗数は1,896店舗でした。
連結子会社である青島ミニストップ有限公司は、営業総収入3億87百万円、前年同期比163.2%でした。店舗の売上の状況につきましては、専用工場の本格稼働により弁当や総菜などが順調に売上を伸ばしております。特に「フォンダンショコラパフェ」「プリンパフェ」は多くのお客さまにご好評を頂き、客数・客単価の向上に寄与しました。しかしながら、営業損失は2億8百万円(前年同期実績 営業損失1億62百万円)、四半期純損失は2億99百万円(前年同期実績 四半期純損失1億73百万円)となりました。新規出店は1店舗、閉店は22店舗、同会計期間末店舗数は46店舗となりました。
その他、海外の出店エリアにつきましては、新規出店18店、同会計期間末店舗数433店となっております。なお、カザフスタンにおけるミニストップのチェーン展開を6月で終了しております。
(2)財政状態の分析
当第1四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ162億48百万円増加し、1,321億79百万円となりました。これは主に金融機関休業日であったことにより、現金及び預金が79億47百万円、関係会社預け金が50億円、未収入金が25億86百万円増加したことによります。
負債は、前連結会計年度末に比べ173億63百万円増加し、710億81百万円となりました。これは主に金融機関休業日による仕入債務等の未決済があったため買掛金が115億11百万円、店舗での公共料金等の収納額の増加による預り金が27億18百万円、未払金が24億30百万円増加したことによります。
純資産は、前連結会計年度末に比べ11億14百万円減少し、610億98百万円となりました。これは主に配当金6億50百万円を支払い、為替換算調整勘定が2億64百万円減少したことによります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。
(5)従業員数
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの従業員数の著しい増減はありません。
(6)生産、受注及び販売の実績
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの生産、受注および販売実績の著しい変動はありません。
(7)主要な設備
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの主要な設備の著しい変動および主要な設備の前連結会計年度末における計画の著しい変更はありません。