四半期報告書-第37期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)

【提出】
2022/08/15 15:06
【資料】
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【項目】
39項目
(1)業績
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において、当社グループが判断したものであります。
当第1四半期連結累計期間における国内経済は、新型コロナウイルス影響からの経済正常化の動きは続いているものの、ウクライナ情勢や急激な円安進行等の影響により、依然として先行き不透明な状況で推移しております。
当社グループにおきましては、前期不採算店の閉鎖を加速したため営業店舗数は前年同期比では減少いたしましたが、外出制限の解除による人出の増加により店舗・展示販売会ともに集客の改善がみられました。また東京ガイダンス株式会社及び株式会社OLD FLIPの株式を取得し、両社を当社グループ傘下に迎え入れることで、教育事業の基盤強化を図ると共に、市場成長期待の高いリユース事業への取り組みを開始いたしました。これらの結果、当第1四半期連結累計期間の連結業績は、売上高は30億59百万円(前年同期比2.8%増)となりました。利益面では、新規子会社の取得関連費用35百万円を計上したこと等がありましたが、営業損失は1億19百万円(前年同期は営業損失1億43百万円)、経常損失は1億24百万円(前年同期は経常損失1億48百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は1億62百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失1億79百万円)となり、前年同期より赤字は縮小しました。
セグメント別の業績は、次のとおりです。
なお、従来「その他の事業」に含まれていた「教育事業」については、2022年5月付で実施した東京ガイダンス株式会社の連結子会社化により量的な重要性が増したため、当第1四半期連結累計期間より報告セグメント「教育事業」として記載する方法に変更しており、合わせて、前第1四半期連結累計期間の情報についても変更後の区分により記載しております。
・美容事業
美容事業においては、人出の増加により来店客数は改善しておりますが、不採算店舗の閉鎖を実施し前年同期比で9店舗減となったことにより、売上高は4億97百万円(前年同期比2.7%減)となりましたが、セグメント利益は15百万円(前年同期はセグメント損失20百万円)となりました。美容事業ではサービス単価の向上や付加価値の高い新メニューの導入を図り、不採算店舗の閉鎖や新業態展開の検討を継続して推進し、収益力強化に努めております。
・和装宝飾事業
和装宝飾事業においては、不採算店舗の閉鎖実施により前年同期比で7店舗減となったものの、店頭及び展示販売会での集客は回復傾向を維持しており、売上高は22億3百万円(前年同期比2.9%増)、セグメント損失は75百万円(前年同期はセグメント損失1億11百万円)となりました。店舗展開では、九州地区において5月に新規出店1店舗を実施しました。新店出店においては戦略的なオープンセールの計画と実行を推進し、開店以降、集客と新規顧客獲得は順調に推移しております。またコロナ禍で縮小していた「前楽結び着方教室」や「きもの会」についても規模の見直しを行いつつ各店舗で順次再開し、お客さまへのソフトと価値の提供強化を図っております。
・DSM事業
DSM事業においては、行動制限の解除を受けて、展示販売会開催強化を図り生産性向上に努めました。販売員稼働の低下による訪問販売売上減はありましたが、売上高は2億27百万円(前年同期比0.8%増)となり、セグメント損失は7百万円(前年同期はセグメント損失18百万円)と改善いたしました。DSM事業では、お客さまの『モノ』から『コト』へのニーズ変化に対応する新たなサービスである「暮らしの安心サポート」の導入を当四半期に行い、お客さまとの信頼関係を強化するとともに、新規・休眠顧客の需要喚起を行い、収益向上に努めてまいります。
・教育事業
教育事業では、東京・神奈川に学習塾16教室を運営する東京ガイダンス株式会社が2022年5月付で連結子会社として加わり、千葉・埼玉を中心に34教室を展開する株式会社マンツーマンアカデミーと合わせて、売上高は1億29百万円(前年同期比37.4%増)となりました。株式会社マンツーマンアカデミーでの生徒数は概ね前年を上回る進捗となり、売上高は順調に推移しておりますが、東京ガイダンス株式会社のグループ化に伴う管理統合費用の一時的な計上があったことにより、セグメント損失は45百万円(前年同期はセグメント損失13百万円)となりました。なお、当第1四半期連結累計期間に係る四半期連結損益計算書に含まれる東京ガイダンス株式会社の業績は、取得日である5月2日から5月31日までの期間となります。
教育事業では、東京ガイダンス株式会社と株式会社マンツーマンアカデミー2社の総合力発揮への取り組み強化を行い、教育事業の経営基盤の確立を図るとともに事業の拡大と発展を図ってまいります。
・その他の事業
その他の事業の収益は、株式会社ヤマノセイビングの前払い式特定取引業による手数料収益及び一般社団法人日本技術技能教育協会の着物着付教室の運営収益であります。売上高は2百万円(前年同期比4.4%減)となり、セグメント損失は7百万円(前年同期はセグメント損失2百万円)となりました。なお、2022年6月にリユース事業を営む株式会社OLD FLIPを連結子会社としましたが、貸借対照表のみを連結しているため、当第1四半期連結累計期間に係る四半期連結損益計算書に当該子会社の業績は含まれておりません。
(2)資産、負債及び純資産の状況
当第1四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べて3億7百万円増加し96億4百万円となりました。これは主に現金及び預金が4億3百万円減少し、売掛金が1億28百万円増加、商品が1億56百万円増加、のれんが3億59百万円増加したことによるものです。
負債につきましては、前連結会計年度末に比べて5億6百万円増加し86億38百万円となりました。これは主に、未払金が99百万円増加、前受金が1億86百万円増加、長期借入金が3億75百万円増加し、短期借入金が2億円減少したことによるものです。
純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ1億99百万円減少し9億65百万円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純損失計上による利益剰余金1億62百万円の減少、配当35百万円によるものです。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。
(5)従業員数
当第1四半期連結累計期間において、連結会社または提出会社の従業員数の著しい増減はありません。
(6)生産、受注及び販売の実績
当第1四半期連結累計期間において、生産、受注及び販売実績の著しい変動はありません。
(7)主要な設備
当第1四半期連結累計期間において、主要な設備の著しい変動及び主要な設備の前連結会計年度末における計画の著しい変更はありません。