四半期報告書-第36期第1四半期(平成29年4月1日-平成29年6月30日)

【提出】
2017/08/10 12:13
【資料】
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【項目】
24項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1)業績の状況
当第1四半期累計期間におけるわが国の経済は、雇用・所得環境の改善が続くなかで各種政策の効果もあり、景気は緩やかな回復基調で推移しております。しかしながら、米国・欧州での政治動向等による海外経済の不確実性の高まりや金融資本市場の変動の影響もあり、先行きは不透明な状況となっております。
当社が属する外食産業においては、顧客の嗜好が多様化し、外食のみならず他業種を含めた企業間との競合が激化するなか、人材不足による採用活動費や人件費の増加、原材料価格の高騰等により、経営環境は厳しい状況で推移しております。また、当社の業績に影響を及ぼす個人消費に関しても、雇用環境が改善に向かう一方で、国内外の不安定な経済動向や物価上昇に対する警戒感もあり、消費者マインドが本格的に改善するまでには至らず、当社を取り巻く環境も依然として不透明な状況となっております。
このような状況のなか、当社は中長期的な経営戦略として成長性と収益性を兼ね備えた企業を目指し、「既存事業の安定した収益基盤のもとで新規事業を創出、発展させていく」という基本方針を掲げ、「更なるブランドの構築」をテーマに「既存店の研鑽」「飲食の成長」「物販の成長」の具体的な3つの取り組みを進めております。
当第1四半期累計期間のトピックスとしては、「飲食の成長」として平成29年5月に『(仮称)六本木うかい亭』『(仮称)ROPPONGI kappou ukai』を平成30年春に東京都港区六本木へ2店舗同時に新規出店することを決定いたしました。また、「物販の成長」では、洋菓子店『アトリエうかい』の新規出店を決定しております。まず平成29年4月に、平成29年秋に開業する東京都調布市の京王線調布駅直結商業施設「トリエ京王調布」への出店を、同年5月には、平成29年7月20日にリニューアルオープンする東京都港区高輪のエキナカ商業施設エキュート品川への出店を決定いたしました。なお、これらの新規出店計画は着実な既存店の成長があってこそ実行できるものであり、「既存店の研鑽」として創業からの想いをつなぎながら料理・空間・サービスを日々磨いて強化しております。
以上の結果、当第1四半期累計期間の業績は、売上高3,289百万円(前年同四半期比5.2%増)の増収となり、営業利益132百万円(前年同四半期比9.2%増)、経常利益123百万円(前年同四半期比14.5%増)、四半期純利益77百万円(前年同四半期比15.3%増)となりました。
セグメントごとの業績は、次のとおりであります。
当第1四半期会計期間より、従来の報告セグメントである「飲食事業」を「事業本部」に名称を変更しております。これに伴い、前第1四半期累計期間につきましても、当第1四半期累計期間と同様に「事業本部」と記載しております。
なお、セグメントの名称変更によるセグメント情報に与える影響はありません。
[事業本部]
事業本部では、ご来店いただいたお客様へ喜びや感動をご提供し「また来たい」と思っていただけるように、日々の営業活動のなかで料理・空間・サービスをより良いものへ磨くとともに、それぞれの店舗が持つ独自の魅力を活かした企画・イベントの開催や季節に合わせた新メニューをお客様へいち早くご提案して来店機会の創出を図っております。
以上の活動により既存店では、来客数・客単価ともに順調に推移いたしました。また、平成29年2月にオープンした『ル・プーレ ブラッスリーうかい』は、多くのお客様からご支持をいただき堅調に推移しております。物販事業においても、自社店舗でのお土産品販売に加え、百貨店の催事出店販売等による売上が伸長した結果、売上高は3,015百万円(前年同四半期比5.7%増)となりました。
[文化事業]
文化事業では、『箱根ガラスの森』において、平成29年4月より2017年特別企画「ヴェネチアン・グラス二千年の旅展」を開催しております。この特別企画展を柱に「バラの庭園」「あじさいフェスタ」「ヴァイオリンコンサート」等、様々な企画やイベントを開催し、多くのお客様にご来館いただけるよう細やかにプロモーションを行い、また旅行会社をはじめとする企業への営業の強化を行っております。
以上の活動により来館者数が順調に推移した結果、売上高は274百万円(前年同四半期比0.4%増)となりました。
(2)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(3)研究開発活動
該当事項はありません。