有価証券報告書-第32期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

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2014/06/25 11:19
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有報資料

外食産業を取り巻く環境は少子高齢化の問題や食の安全安心への関心の高まり等、非常に厳しい状況にあります。市場規模は横ばい若しくは縮小傾向にある中で、顧客ニーズは多様化し、企業間の競争は更に激しいものになっていくことが予想されます。
このような中、当社は当事業年度を新たな成長ステージへの基盤づくりの最終段階として、「計画の年」と位置づけ、安定的な収益基盤と持続的な成長の確保、財務体質の強化、組織強化、リスク管理体制の構築等に取り組み、新たな挑戦と将来の成長を見据えた戦略の概要を固めてまいりました。
そして平成27年3月期は「計画」から具体的に歩みを進める「実施」の年であり、また創業から50年の節目の年となります。当社が掲げている店舗理念「100年続く店づくり」のもと、これから先の50年に向けて、更なる成長を図るために、具体的に以下の課題を掲げ、企業価値向上に邁進してまいります。
(1) 既存店の研鑽
当社は、店舗理念「100年続く店づくり」を掲げ、「お客様に喜びや感動を味わっていただきたい」という思いのもと、出店した一つひとつの店舗を大切に育ててまいりました。この既存店の安定的な成長とブランドの浸透が、当社のこれまでの50年を支えており、今後の成長、企業価値の向上にとっても最重要であると考え、更に促進させてまいります。
当社の店づくりにおいて根幹となる3つの要素、「空間」「料理」「おもてなし」をぶらすことなく深化させ、時代に合わせ、お客様が心からの感動の時間を味わえる店へ進化させてまいります。
その具体的な施策として、様々な方がストレスなくご利用いただけるよう、店舗の一部バリアフリー化や通信環境の整備等の店舗施設の充実、新たな世界観を演出する部屋の改修等、お客様へ極上のひとときをご提供すべく、食空間のより良い環境づくりを継続して推し進めてまいります。
また、お客様によりお楽しみいただけるよう、例年ご好評いただいているイベントはより魅力のあるものにし、また当社でしかできないオンリーワンの新しい企画や料理の研究・開発も進め、新たなブランドの魅力を創造してまいります。
そして、なにより人の温もりが感じられる「おもてなし」があってこそ、当社の店舗の価値はあるものだと考えており、うかいの文化を継承する人材の育成と確保を最重要課題とし、徹底した会社の理念の継承や研修制度の拡充、また当社の将来を託せる人事制度の改革等に注力してまいります。
(2) 新たな魅力の創造
一昨年よりうかいグループの新たな魅力として、レストランの余韻を感じ、日常的にうかいの味を楽しんでいただくことを目的に、お土産品の強化を進めております。
まずは、洋食店への付加価値として、平成24年11月に製菓工房「アトリエうかい」を立ち上げ、お土産品の充実を図り、翌年の7月には工房の一部にうかいグループ初の洋菓子店をオープンさせ、レストランの枠を超えた新しい魅力の創造に尽力してまいりました。
この結果、製菓としてのブランド力が向上してきており、平成26年2月には今後の的確・迅速な意思決定を図るため製菓事業部を新設いたしました。近い将来、和食・洋食・文化に次ぐ新たな事業の柱とするべく、製菓事業の成長・拡大を加速させてまいります。
また、とうふ屋うかいで展開しているお土産品についても、更なるサービス向上のため受注生産の体制を整え、「受注センター」を開設するほか、名物となる商品の新規開発等にも着手し、うかいの新たな魅力として進化させてまいります。
(3) 商圏の拡大
昨年度、年間での訪日外客数は1,000万人を突破し、海外から日本を訪れる観光客の数は年々増加しております。今後も、国の観光客誘致政策や東京オリンピック開催等もあり、訪日外客数は、増加することが期待されます。
このような中、当社は日本国内で懸念されている少子高齢化による市場縮小を想定し、新たな商圏の開拓として海外から日本を訪れる観光客への誘致施策が必要不可欠であると考えております。
平成25年12月には「和食」がユネスコ無形文化遺産へ登録され、改めて海外から日本の伝統的な食文化が高く評価されている中、独自の世界観をつくる「心を込めたおもてなし」「物語のある空間」「最高の料理」が融合した当社の店舗は、日本の食文化の一つの形として世界に誇れるものだと自負しております。昨年より掲げている「商圏10,000キロ」をスローガンに、店舗の魅力を磨き、海外から当店にわざわざ訪れたくなるようなブランドの構築に注力してまいります。
まずは訪日しやすい東アジアを中心とした情報の発信体制や英語・中国語・ハングル語での対応等、店舗にご来店いただいた際の満足度を高める環境づくりなどから、積極的に進めてまいります。
(4) 新規出店
新規出店に関して、平成26年4月に新業態の「銀座kappou ukai」をオープンいたしました。この新店は、和食店舗うかい竹亭の中の一室「方丈の間」から派生しており、当社が和食・洋食の様々な業態の店舗を有することの強みを最大限に活かし、これまで培った経験と技を新たな形に昇華させた新しい割烹料理の店舗となります。まずはこの店舗を新たな業態の柱としてしっかりと育ててまいります。
また、平成28年12月には御盟晶英酒店股份有限公司(ホテル業、本社:台湾高雄市)が建設を予定している、FIHリージェントグループのホテル「高雄晶英酒店」内のレストラン運営に協力するという形で海外初出店が決定しており、現在オープンに向け、魅力的な店づくりを進めております。
今後の新店戦略としては、既存ブランドの希薄化を防ぐためにも、既存業態の多店舗展開ではなく、銀座kappou ukaiのような既存業態から派生した要素を持つなど、うかいの新たな魅力を広げ、当社のブランド力向上に貢献できることを基準に、新規出店を考えてまいります。

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