有価証券報告書-第17期(平成27年1月1日-平成27年12月31日)

【提出】
2016/03/30 13:31
【資料】
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【項目】
118項目

業績等の概要

(1)業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、企業収益と所得・雇用情勢の改善、訪日外国人による消費が拡大するなど、引き続き景気回復基調にはあるものの、円安による原材料や輸入品価格の上昇で個人消費の回復の鈍化、中国をはじめとする海外経済の減速など、依然として経済全体は不透明な状況が続いております。
外食産業におきましては、顧客志向がより価値を重視した消費傾向になる一方で、消費増税や物価上昇による消費の減退、人手不足に伴う人件費や採用コストの高騰、同業他社との競争激化など業界全体で厳しい経営環境が続いております。
このような状況の中、当社グループは「大衆というカテゴリーで日本一の外食企業になる」という確固たる目標のもと、既存事業の全体的な底上げ、ならびに販促活動の強化に注力いたしました。中でも「まいどおおきに食堂」におきましては、年間通じて「組織改革」「一店舗当たりの収益性の向上」を全店統一スローガンとして活動いたしました。
以上の結果、当連結会計年度の業績は、売上高333億24百万円(前年同期比9.3%増)、営業利益23億63百万円(前年同期比13.0%減)、経常利益22億73百万円(前年同期比14.8%減)、当期純利益が10億79百万円(前年同期比23.2%減)となりました。また、当社グループ全体で当連結会計年度における新規出店数は66店舗(直営60店舗、FC店6店舗)、当連結会計年度末の店舗数は763店舗(直営店(国内)423店舗、FC店(国内)331店舗、直営店(海外)8店舗、FC店(海外)1店舗)となりました。
(直営事業)
直営事業におきましては、「まいどおおきに食堂」を中心に全ブランドの既存店業績向上の実現に向けた組織体制の構築に注力致しました。また新規出店については、「神楽食堂 串家物語」の大型商業施設への出店に注力する一方、「かっぽうぎ」「つるまる」等各ブランドの立地等の条件を厳選した確実な出店を行い成果をあげつつあります。これらの結果、当連結会計年度中の新規出店は60店舗、直営事業全体で売上高は316億87百万円(前年同期比9.6%増)、セグメント利益は33億44百万円(前年同期比3.3%減)となりました。
(FC事業)
FC事業におきましては、エリア担当マネージャーが当社トレーナーとして各加盟店に臨店の上行う調理指導の他、店長会議、トレーナー会議等を通じても直営店における成功事例・問題点の共有を進めることにより、更なる集客力の向上を図っております。
その結果、当連結会計年度中の新規出店は6店舗、FC事業全体の売上高は16億36百万円(前年同期比3.9%増)、セグメント利益は11億20百万円(前年同期比6.3%増)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物の残高は21億34百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
「営業活動によるキャッシュ・フロー」は29億4百万円の収入(前年同期は30億93百万円の収入)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益が18億44百万円となり、非現金支出である減価償却費16億17百万円及び減損損失3億77百万円が発生したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
「投資活動によるキャッシュ・フロー」は41億12百万円の支出(前年同期は36億19百万円の支出)となりました。主な要因は、直営店の新規出店等による有形固定資産の取得による支出38億30百万円及び敷金及び保証金の差入による支出4億35百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
「財務活動によるキャッシュ・フロー」は11億16百万円の収入(前年同期は2億98百万円の収入)となりました。主な要因は、借入の実行による収入が37億67百万円、長期借入金の返済、社債の償還、割賦債務及びリース債務の返済による支出が24億35百万円発生したことによるものであります。